1. 企業情報
- 企業名: 日和産業株式会社
- 設立年月日: 1924年8月5日
- 所在地: 〒658-0042 神戸市東灘区住吉浜町19-5
- 事業内容: 日和産業は、日本国内において配合飼料の製造・販売を行う企業です。主に飼料事業(97%)と畜産事業(3%)を展開しており、特に牛用飼料においては雪印種や日清丸紅との合弁事業を行っています。また、畜産業務として豚肉や鶏肉、鶏卵の生産・販売も行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
日和産業は非全農系の配合飼料メーカーとして中堅の位置を占めており、西日本を中心に展開しています。競争優位性としては、合弁事業による安定した供給体制や、地域に根ざした営業展開がありますが、原材料価格の変動や競合他社との価格競争が課題となります。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、持続可能な成長を目指し、品質向上やコスト削減を重視しています。中期経営計画では、飼料事業の強化と新たな市場開拓を重点施策として掲げています。また、畜産事業においても生産効率の向上を図る方針です。
4. 事業モデルの持続可能性
日和産業の収益モデルは、安定した需要が見込まれる飼料市場に依存しています。市場ニーズの変化に対しては、製品の多様化や品質向上を通じて柔軟に対応しています。特に、環境への配慮や健康志向の高まりに応じた製品開発が求められています。
5. 技術革新と主力製品
技術革新においては、飼料の栄養価向上や製造プロセスの効率化が進められています。主力製品は牛用飼料であり、合弁事業を通じて高品質な製品を提供しています。
6. 株価の評価
- 時価総額: 6,708百万円
- PER(会社予想): 19.44倍(業界平均16.8倍と比較して高め)
- PBR(実績): 0.32倍(業界平均1.2倍と比較して低め)
- EPS(会社予想): 16.56円
- BPS(実績): 1,008.13円
現在の株価322.0円は、PERやPBRの観点からは割安感があるものの、業界平均と比較するとやや高めのPERとなっています。
7. テクニカル分析
直近の株価推移は安定しており、現在の株価は年初来高値348円に対して低めの位置にあります。テクニカル指標としては、50日移動平均線322.0円、200日移動平均線313.3円と、現在の株価はこれらの水準に近い状態です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 52,887百万円(前年同期比-3.2%)
- 営業利益: 906百万円(前年同期比+244.8%)
- 純利益: 541百万円(前年同期比+1.1%)
- ROE(実績): 3.04%
- 自己資本比率: 55.7%
財務指標は安定しており、特に営業利益が大幅に増加しています。自己資本比率も高く、財務の健全性が伺えます。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り(会社予想): 1.86%
- 1株配当(会社予想): 6.00円
- 配当性向: 20.06%
配当政策は安定しており、今後も株主還元に注力する方針が示されています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は安定しており、出来高も一定の水準を保っています。株価への影響要因としては、原材料価格の変動や畜産物市況の影響が考えられます。
11. 総評
日和産業は、安定した事業基盤を持つ配合飼料メーカーであり、特に西日本市場での競争力があります。原材料価格の変動や競合との価格競争が課題ですが、経営戦略の明確さや財務の健全性から、今後の成長が期待されます。株価は現時点で割安感があり、配当利回りも魅力的です。
企業情報
銘柄コード | 2055 |
企業名 | 日和産業 |
URL | http://www.nichiwasangyo.co.jp/ |
市場区分 | スタンダード市場 |
業種 | 食品 – 食料品 |
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