企業の一言説明

MTGは美容ローラー「ReFa」・健康機器「SIXPAD」を企画開発・販売する、ブランド力と成長性に強みを持つ健康美容関連のファブレスメーカーです。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 強力なブランド力と高成長性: 「ReFa」「SIXPAD」といった主力ブランドによる高い市場認知度と、直販ECチャネルを通じた力強い売上・利益成長を継続しています。
  • 盤石な財務基盤: 高い自己資本比率と流動比率、そしてPiotroski F-Scoreが8点と優良な財務健全性を誇り、安定した事業運営の基盤が確立されています。
  • 積極投資とバリュエーション: 成長加速のための設備投資やM&Aを積極的に行い、結果としてフリーキャッシュフローがマイナスとなっています。また、現在の株価指標は業界平均と比較して割高感があり、市場の期待値が高い状態です。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 S 驚異的な成長
収益性 A 良好な水準
財務健全性 S 極めて優良
バリュエーション D 割高感強い

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 4,235.0円
PER 18.48倍 業界平均16.8倍(+10%)
PBR 3.26倍 業界平均1.7倍(+92%)
配当利回り 0.71%
ROE 16.62%

1. 企業概要

MTGは、美容ローラー「ReFa(リファ)」や健康機器「SIXPAD(シックスパッド)」などに代表される健康美容関連製品の企画開発・販売を手掛けるファブレスメーカーです。製品は、ダイレクトマーケティング(EC・TV通販)、プロフェッショナル事業(美容サロン向け)、リテールストア(百貨店・量販店)など多様なチャネルを通じて提供され、収益の大部分を主力ブランド製品の販売で稼ぎ出しています。独自のブランド力と製品開発力が強みであり、市場での高い参入障壁を築いています。

2. 業界ポジション

MTGは健康美容機器市場において、「ReFa」「SIXPAD」といった強力なブランドを複数展開し、高い市場シェアとブランド認知度を誇っています。競合に対しては、デザイン性や技術力を備えた製品ラインナップ、多角的な販路が強みです。一方で、グローバル事業やスマートリング事業といった新規分野は依然として赤字であり、今後の収益貢献が課題です。財務指標を見ると、PER(株価収益率)は18.48倍と業界平均16.8倍をやや上回り、PBR(株価純資産倍率)は3.26倍と業界平均1.7倍を大幅に上回っており、市場からの高い期待と割高感が示唆されます。

3. 経営戦略

MTGは、主力の「ReFa」「SIXPAD」ブランドを軸に、ダイレクトマーケティングチャネルとプロフェッショナルチャネルの強化を図り、売上高・利益の成長を加速させる戦略を掲げています。2026年9月期には売上高1,200億円、営業利益130億円を目標に設定しており、積極的な設備投資やM&Aを通じて事業領域の拡大と収益力の強化を目指しています。直近では、2025年10月7日付でトータルライフサービス分野の「Kirala」社を買収し、事業ポートフォリオの拡充を図っています。また、新株予約権の発行を決議するなど、従業員インセンティブを通じた企業価値向上も見込まれます。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 8/9 S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)
収益性 3/3 純利益、営業キャッシュフロー、ROA全てプラスで良好
財務健全性 3/3 流動比率、D/Eレシオ、株式希薄化の評価全て良好
効率性 2/3 ROE及び四半期売上成長率は良好も、営業利益率は課題あり

解説:

MTGのPiotroski F-Scoreは8/9点と極めて高水準であり、財務品質が優良であることを示しています。
収益性では、✅純利益(7,934百万円)、✅営業キャッシュフロー(7,833百万円)、✅ROA(9.97%)が全てプラスであり、事業活動による収益創出力は非常に良好です。
財務健全性では、✅流動比率(227%)が150%を大きく上回り、✅D/Eレシオ(総負債自己資本比率)も0.0728と1.0を下回るため、短期・長期的な支払い能力に問題はありません。株式希薄化もないため、株主価値の維持にも配慮しています。
効率性では、✅ROE(16.27%)は高い水準ですが、❌営業利益率(4.65%)は10%を下回っており、販管費等のコストコントロールに改善の余地があることを示唆しています。✅四半期売上成長率(34.80%)は非常に高く、効率的な成長を実現しています。

【収益性】

  • 営業利益率: 10.79% (過去12か月)
    • 収益性は良好水準です。営業利益率は、本業でどれだけ効率的に利益を生み出しているかを示します。提供データでは過去12ヶ月のOperating Marginが4.65%とありますが、決算短信の数値では10.79%と判断できるためそちらを採用。
  • ROE (自己資本利益率): 16.62% (実績) / 16.27% (過去12か月)
    • ベンチマーク(10%)を大きく上回る優良な水準です。株主のお金を使って効率的に利益を上げていることを示します。
  • ROA (総資産利益率): 9.97% (過去12か月)
    • ベンチマーク(5%)を大幅に上回る優良な水準です。総資産を効率的に活用して利益を上げていることを示します。

【財務健全性】

  • 自己資本比率: 67.8% (実績)
    • 非常に高い水準であり、財務基盤が極めて安定していることを示します。企業の倒産リスクが低いことを意味します。
  • 流動比率: 227% (直近四半期)
    • 200%超と非常に健全な水準です。短期的な支払い能力に余裕があることを示します。

【キャッシュフロー】

  • 営業キャッシュフロー: 7,833百万円 (過去12か月)
    • プラスであり、本業で安定してキャッシュを生み出していることを示します。前年(983百万円)から大幅に増加しており、収益力の改善がキャッシュフローにも反映されています。
  • フリーキャッシュフロー: -3,504百万円 (過去12か月)
    • マイナスとなっています。これは営業キャッシュフローを上回る活発な投資活動(有形・無形固定資産の取得など)が行われているためです。成長のための先行投資段階にあることを示唆しています。

【利益の質】

  • 営業CF/純利益比率: 0.99
    • 比率が1.0に近く、利益の大部分がキャッシュとして裏付けられている健全な状態です。決算書上の利益が実態のキャッシュフローを伴っていることを示します(目安: 1.0以上が健全、1.0未満は要確認)。

【四半期進捗】

通期決算であるため、特定の四半期進捗率は開示されていません。提供されたデータは2025年9月期の通期実績であり、次期の通期予想(2026年9月期)に対する進捗については今後公表される四半期決算で確認が必要となります。

【バリュエーション】

  • PER (株価収益率): 18.48倍 (会社予想)
    • 業界平均16.8倍と比較するとやや割高です。「株価が利益の何年分か」を示し、業界平均より高いため、市場が成長性を高く評価しているか、割高感が存在するかを示します。
  • PBR (株価純資産倍率): 3.26倍 (実績)
    • 業界平均1.7倍と比較すると大幅に割高です。「株価が純資産の何倍か」を示し、1倍を大幅に超えるため、企業の解散価値を大きく上回る評価を受けていることを意味します。
  • 目標株価(参考):
    • 業種平均PER基準: 3,359円
    • 業種平均PBR基準: 2,207円
    • 現状の株価4,235円は、これらの目標株価(業種平均ベース)を大幅に上回っており、バリュエーション面では割高感が強いと判断できます。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: -81.64 / シグナル値: -63.56 短期トレンド方向を示す
RSI 売られすぎ 26.4% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 -3.51% 直近のモメンタム
25日線乖離率 -6.90% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -3.50% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 +2.99% 長期トレンドからの乖離

解説:

RSIが26.4%と30%を下回っており、株価が売られすぎの水準にあることを示唆しています。MACDは中立状態であり、明確なトレンド転換シグナルは見られません。

【テクニカル】

現在の株価4,235円は、52週高値5,320円から約20%低い水準(52週レンジ内位置69.1%)にあります。移動平均線を見ると、現在株価は5日移動平均線(4,389.00円)、25日移動平均線(4,549.00円)、75日移動平均線(4,388.60円)を全て下回っており、短期的・中期的に下降トレンドにある可能性を示唆しています。一方で、200日移動平均線(4,111.99円)は上回っており、長期的なトレンドはまだ維持されていると見られます。

【市場比較】

  • 日経平均比:
    • 1年間では日経平均を91.36%ポイント上回る非常に強いパフォーマンスを示していますが、直近1ヶ月および6ヶ月ではそれぞれ16.38%ポイント、36.02%ポイント下回っており、市場全体と比べて軟調な時期を迎えています。
  • TOPIX比:
    • 直近1ヶ月ではTOPIXを15.49%ポイント下回っており、短期的な調整局面にあることが分かります。

6. リスク評価

⚠️ 信用倍率が9.40倍と高水準。将来の売り圧力に注意が必要です。

【定量リスク】

MTGの過去の株価データは以下の変動を示しています。

  • 年間ボラティリティ: 50.66%
    • 仮に100万円投資した場合、年間で±50.66万円程度の変動が想定され、非常に高い株価変動リスクを示します。
  • ベータ値 (5Y Monthly): 0.55
    • 市場全体の動きに対して、株価が比較的緩やかに動く傾向があることを示します。市場全体が10%変動した場合、MTGの株価は約5.5%変動する可能性があることを意味し、市場全体よりは低いですが、同社の高ボラティリティを考慮すると数値以上に変動幅が大きいことを示唆します。
  • 最大ドローダウン: -72.48%
    • 過去には最大で株価が72.48%下落した経験があり、この程度の下落は今後も起こりうるリスクとして認識すべきです。
  • シャープレシオ: -0.82
    • リスクに見合うリターンが得られていないことを示します。マイナスの値は、得られたリターンがリスクの割には低い、あるいはリスクを考慮するとマイナスのリターンになっていることを意味し、投資効率が悪い状態である可能性を示唆します。

【事業リスク】

  • 為替変動および原材料・物流コストの増加: グローバル展開を行うMTGにとって、為替変動は輸入コストや海外での収益に影響を与えます。また、ファブレスメーカーであるため、原材料価格の高騰や物流コストの増加は、製品原価や利益率を圧迫する可能性があります。
  • 積極的な投資とM&Aの不確実性: 成長加速のための設備投資やM&A(例: Kirala社買収)は、多額の資金を必要とし、投資効果が想定通りに表れない場合、負債増加や収益性の悪化に繋がるリスクがあります。特にフリーキャッシュフローがマイナスである現状は、資金繰りを注視する必要があります。
  • 競争激化とブランド価値の維持: 健康美容機器市場は競争が激しく、常に新しい競合が現れる可能性があります。MTGの強みであるブランド力を維持・向上させるためには、継続的な製品開発やマーケティング投資が不可欠であり、これらが裏目に出た場合、売上や利益に影響を及ぼす可能性があります。

7. 市場センチメント

信用買残が397,500株、信用売残が42,300株で、信用倍率は9.40倍とかなり高水準にあります。これは、将来的に信用買い残の決済(売り)による株価下落圧力が生じる可能性があることを示唆しており、市場心理としては注意が必要です。
主要株主は、創業者の松下剛氏(27.38%)、Mマネジメント(19.93%)、(株)Mコーポレーション(15.85%)と、上位3社で発行済株式の約63%を保有しており、経営陣による強力な支配体制が確立されています。

8. 株主還元

配当利回りは0.71%(会社予想)と一般的な水準と比較して低めです。1株配当は30.00円(会社予想)で、配当性向は12.4%と利益に対して低水準に抑えられています。これは、成長企業として利益を事業拡大のための再投資に回す方針を優先していることを示唆しています。MTGは「配当+必要に応じた自己株式取得等」を株主還元方針としていますが、直近で大規模な自社株買いの発表はありません。

SWOT分析

強み

  • 「ReFa」「SIXPAD」といった強力なブランド力と革新的な製品開発力。
  • 直販ECチャネルの拡大による高い成長性と、堅牢な財務基盤。

弱み

  • 積極的な事業投資によるフリーキャッシュフローのマイナス状態。
  • 業界平均と比較して割高感の強い株価バリュエーション。

機会

  • 健康・美容意識の高まりやEC市場の拡大に伴う市場成長。
  • Kirala社買収など、M&Aによる事業領域の更なる拡大とシナジー創出。

脅威

  • 競争激化による価格競争やブランド選好度の変化。
  • 為替変動、原材料・物流コストの増加による利益率圧迫リスク。

この銘柄が向いている投資家

  • 成長株投資家: 高いブランド力と積極的な事業展開による今後の成長性に期待する投資家。
  • 中長期投資家: 短期的な株価変動やフリーキャッシュフローのマイナスを許容し、将来的な事業拡大と収益性改善を待てる投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 投資キャッシュフローの動向: 現在フリーキャッシュフローがマイナスであるため、今後投資が収益に結びつき、営業キャッシュフローがそれを上回る形でフリーキャッシュフローがプラスに転じるかどうかの進捗を注視する必要があります。
  • バリュエーション水準: 現状の株価は業界平均と比較して割高感があるため、市場の期待値に見合う成長が実現できない場合、株価が調整局面に入る可能性があります。
  • 信用取引残高の高さ: 信用買残が多いことは、将来的な売却圧力となり株価に影響を与える可能性があるため、需給バランスには注意が必要です。

今後ウォッチすべき指標

  • フリーキャッシュフロー (FCF): プラス転換と持続的な増加。
  • グローバル事業およびスマートリング事業の収益性改善: 赤字部門の黒字化に向けた進捗。
  • 営業利益率の推移: 設備投資や販管費増加が収益性圧迫要因とならないか。
  • M&Aによるシナジー効果: Kirala社買収後の連結業績への貢献度と統合の進捗。

10. 企業スコア(詳細)

  • 成長性: S
    • 理由: 直近12ヶ月の売上高は98,810百万円で前年比+37.5%と大きく伸長しています。直近四半期の売上高成長率も前年比+34.80%と非常に高く、2026年9月期の会社予想売上高も前期比+21.4%と高い成長を見込んでおり、驚異的な成長を継続していると評価できます。
  • 収益性: A
    • 理由: ROE(自己資本利益率)は16.62%とS評価基準(15%以上)を満たしていますが、営業利益率10.79%はA評価基準(10-15%)に該当します。両者のバランスを考慮し、総合的には「良好な水準」のAと評価します。
  • 財務健全性: S
    • 理由: 自己資本比率67.8%(S基準60%以上)、流動比率227%(S基準200%以上)と非常に高く、Piotroski F-Scoreも8/9点と優良です。これらの指標から、財務基盤は極めて安定しており、優良な状態であると評価できます。
  • バリュエーション: D
    • 理由: PER18.48倍は業界平均16.8倍の約110%であり、PBR3.26倍は業界平均1.7倍の約192%と大幅に上回っています。特にPBRが業界平均の130%を大きく超えていることから、現在の株価は割高感が強いと判断され、D評価となります。

企業情報

銘柄コード 7806
企業名 MTG
URL https://www.mtg.gr.jp/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – その他製品

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 4,235円
EPS(1株利益) 229.12円
年間配当 0.71円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 20.7% 21.0倍 12,300円 23.8%
標準 15.9% 18.2倍 8,741円 15.6%
悲観 9.6% 15.5倍 5,601円 5.8%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 4,235円

目標年率 理論株価 判定
15% 4,349円 ○ 3%割安
10% 5,431円 ○ 22%割安
5% 6,853円 ○ 38%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.18)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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