1. 企業情報
- 企業名: 東宝株式会社
- 設立年月日: 1932年8月12日
- 所在地: 東京都千代田区有楽町1-2-2 東宝日比谷ビル
- 事業内容: 映画、演劇、不動産などを手掛けており、映画の製作・配給、舞台公演の企画・制作、不動産賃貸などを行っています。特に邦画配給においては最大手であり、テレビ放送や動画配信にも強みを持っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性: 邦画配給において圧倒的なシェアを持ち、映画館跡地の不動産賃貸が収益の下支えとなっています。
- 課題: 国内外の競争が激化しており、新たな収益源の確保が求められています。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン: 映画事業の強化と新たなビジネスモデルの構築を目指しています。
- 中期経営計画: 「中期経営計画2025」に基づき、映画製作の質を向上させるとともに、不動産事業の収益性を高める施策を推進しています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 映画興行、テレビ番組制作、不動産賃貸など多角的な収益源を持ち、市場ニーズの変化に柔軟に対応しています。
- 適応力: デジタルコンテンツの拡充や新たな配信サービスへの対応が進められています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 映像技術や配信プラットフォームの革新に注力しています。
- 主力製品: 映画作品や舞台公演が主な収益源であり、特にヒット作品が収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- 現在の株価: 6,154円
- PER: 26.27倍（業界平均23.2倍と比較して高め）
- PBR: 2.28倍（業界平均2.3倍とほぼ同等）
- EPS: 234.26円
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は6180円前後で推移しており、年初来高値6,884円からは下落しています。現在は安値圏に近い状況です。
8. 財務諸表分析
- 売上: 307,386百万円（前年比18.7%増）
- 営業利益: 69,417百万円（前年比55.4%増）
- 純利益: 50,017百万円（前年比49.5%増）
- ROE: 10.43%
- 自己資本比率: 74.5%
- キャッシュフロー: 営業キャッシュフローは47,470百万円で健全な状態です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 1.14%
- 1株配当: 70.00円
- 配当性向: 34.48%（安定した配当政策を維持）
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動: 直近の株価は下降傾向にあり、投資家の関心が薄れている可能性があります。
- 影響要因: 映画業界の動向や経済状況が株価に影響を与えています。
11. 総評
東宝株式会社は、映画業界において確固たる地位を築いている企業であり、安定した収益基盤を持っています。今後の成長には、新たなビジネスモデルの構築やデジタルコンテンツへの対応が鍵となるでしょう。株価は現在安値圏にあり、投資家の関心が薄れている状況ですが、業績の好調さを考慮すると、長期的な視点での投資価値は見込まれます。
企業情報
| 銘柄コード | 9602 |
| 企業名 | 東宝 |
| URL | http://www.toho.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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