企業の一言説明

ネオマーケティングは、市場調査から商品開発、販売までを一貫して支援する「マーケティング支援事業」を展開する、生活者起点を追求する企業です。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 堅実な財務基盤とキャッシュ創出力: Piotroski F-Scoreは7/9点(S評価)と優良な財務健全性を示し、営業キャッシュフローも安定的で、利益の質も高い水準にあります。
  • 成長戦略の具体性と市場機会: 人材への積極的な投資、リサーチサービスのサブスクリプション化、そしてインバウンド市場への進出など、明確な成長戦略を打ち出しており、新たな市場機会を捉える動きが見られます。
  • バリュエーションの割高感と収益性改善への課題: 直近の収益性が低迷しているにもかかわらず、PER/PBRが業界平均を大きく上回る水準にあり、割高感が強いです。成長戦略が具体的な収益改善に結びつくかが今後の注目点となります。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 S 優れた成長
収益性 D 収益性に課題
財務健全性 A 良好な財務
バリュエーション D 非常に割高

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 1,349.0円
PER 32.98倍 業界平均17.6倍(約1.87倍)
PBR 4.17倍 業界平均1.6倍(約2.61倍)
配当利回り 0.00%
ROE 3.25%

1. 企業概要

ネオマーケティングは2002年に設立された、マーケティング支援を主事業とする企業です。定量・定性調査などのマーケティングリサーチに加え、戦略立案、デジタルマーケティング、PR、クリエイティブ制作、カスタマーサポート、B2Bマーケティングまで、顧客の課題解決を一気通貫で支援するサービスを提供しています。生活者起点でのマーケティング活動を重視し、多様な企業の市場創造・拡大をサポートすることで収益を上げています。

2. 業界ポジション

ネオマーケティングが属する情報・通信業界において、同社は市場調査から実行支援までを一貫して手掛ける「マーケティング支援」のニッチな領域に特化しています。市場シェアに関する具体的なデータはありませんが、幅広いサービスラインナップと「生活者起点」という独自の視点を持つ点が特徴です。競合他社が特定分野に特化する中、同社は総合的な支援体制を強みとしています。バリュエーション面では、PER32.98倍は業界平均17.6倍を大幅に上回り、PBR4.17倍も業界平均1.6倍に比べて高い水準にあります。

3. 経営戦略

ネオマーケティングは、代表取締役の橋本光伸氏が掲げる「変化していくことと変えてはいけないもの。生活者起点(本質)を追求する」というビジョンのもと、長期的な事業成長を見据えた戦略を実行しています。具体的には、マーケティングコンサルタントの採用・育成への継続的な人材投資を通じて事業基盤の強化を図っています。
最近の成長戦略としては、リサーチサービスのサブスクリプション化を推進し、新たな定額プラン「リサーチDEMO!ベーシック」を開始しました。これにより、顧客の利用頻度を高め、安定的な収益確保を目指しています。また、訪日外国人を対象としたインバウンド・マーケティングリサーチを提供開始し、急拡大するインバウンド需要の取り込みを図るなど、新たな市場機会への積極的な投資を行っています。
2026年9月期第1四半期決算説明資料では、通期業績予想は修正なしとされていますが、売上高、営業利益ともに過去最高の第1四半期実績を達成しており、顧客数も過去最高を更新しています。一方で、顧客単価は微減傾向にあり、今後の改善が課題として挙げられます。決算説明資料内にはQ&Aセッションの記録は公開されていませんでした。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

当社のPiotroski F-Scoreは以下の通りです。

項目 スコア 判定
総合スコア 7/9 S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)
収益性 3/3 純利益、営業キャッシュフロー、ROAが全てプラスであり、安定した収益基盤を示唆しています。
財務健全性 3/3 流動比率が1.5以上、D/Eレシオが1.0未満、株式希薄化なしという項目を満たし、良好な財務体質です。
効率性 1/3 四半期売上成長率はプラスであるものの、営業利益率とROEが改善目標を下回っており、資本効率と収益効率に改善の余地があることを示します。

【収益性】

  • 営業利益率(過去12か月): 0.68%
    • 企業の売上高に対する本業の儲けを示す指標です。これは非常に低い水準であり、本業での収益力には課題があります。
  • ROE(実績): 3.25%
    • 株主資本(自己資本)がどれだけ効率的に利益を生み出したかを示す指標です。一般的な目安とされる10%を大きく下回っており、資本効率の改善が求められます。
  • ROA(過去12か月): 0.40%
    • 総資産に対してどれだけ効率的に利益を生み出したかを示す指標です。一般的な目安とされる5%を大きく下回っており、資産を活用した収益力に課題があります。

【財務健全性】

  • 自己資本比率(実績): 43.9%
    • 総資産に占める自己資本の割合で、高いほど倒産しにくい安定した経営基盤を持ちます。40%台は一般的に健全と評価されます。
  • 流動比率(直近四半期): 2.57倍(257%)
    • 流動資産を流動負債で割った比率で、企業の短期的な支払い能力を示します。200%以上が良好とされる中、257%は非常に高い流動性を示し、短期的な資金繰りに不安はありません。

【キャッシュフロー】

  • 営業キャッシュフロー(過去12か月): 49百万円
    • 本業で稼ぎ出したキャッシュの状況を示します。プラスであり、本業で安定してキャッシュを創出できています。
  • フリーキャッシュフロー(過去12か月): 35.75百万円
    • 自由に使えるキャッシュの状況を示します。営業キャッシュフローから投資活動に必要な資金を差し引いたもので、プラスであることから、企業が自由に使える資金があり、事業拡大や株主還元に充てる余力があることを示します。

【利益の質】

  • 営業CF/純利益比率(過去12か月): 1.88
    • 純利益に対する営業キャッシュフローの割合を示します。1.0以上が健全とされ、1.88という数値は、会計上の利益だけでなく、実際にキャッシュとしてしっかり利益を伴っていることを示しており、利益の質は非常に優良です。

【四半期進捗】

2026年9月期第1四半期(2025年10月1日~12月31日)の通期予想に対する進捗率は以下の通りです。

  • 売上高: 20.6% (通期予想2,800百万円に対し577百万円)
  • 営業利益: 3.7% (通期予想100百万円に対し3.7百万円)
  • 経常利益: 3.5% (通期予想120百万円に対し4.2百万円)
  • 純利益: 1.3% (通期予想100百万円に対し1.3百万円)

売上高は順調な進捗を見せている一方で、利益の進捗率は通期予想に対して低めで推移しており、今後の四半期での巻き返しが期待されます。
直近の売上高・営業利益の推移:

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円)
2023年9月期 2,275 311
2024年9月期 2,098 15
2025年9月期 2,306 10

全体として売上高は増加傾向にあるものの、2024年9月期に一旦減少し、営業利益も大幅に減少しています。2025年9月期は売上高が回復するも営業利益はさらに低下し、収益性の課題が顕著です。

【バリュエーション】

  • PER(会社予想): 32.98倍
    • 株価が1株当たり利益の何倍かを示し、一般的に低ければ割安とされます。業界平均17.6倍と比較して、当社のPERは約1.87倍と大幅に高く、割高な水準にあります。
  • PBR(実績): 4.17倍
    • 株価が1株当たり純資産の何倍かを示し、1倍未満は解散価値を下回るとされます。業界平均1.6倍と比較して、当社のPBRは約2.61倍とこちらも大幅に高く、割高感が強いです。
  • 目標株価(参考:業種平均PER基準): 188円
  • 目標株価(参考:業種平均PBR基準): 517円
  • 現在の株価1,349.0円は、業種平均基準で見るとかなり割高に評価されている状況です。これは将来の成長期待が株価に織り込まれている可能性を示唆しています。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD: 42.01 / シグナル: 36.02 MACD線がシグナルラインを上回っていますが、ゴールデンクロス/デッドクロスの明確な転換点には至っていません。
RSI 買われすぎ 82.2% RSIが70%を超えており、株価が買われすぎている状態を示唆しています。短期的な調整局面に入る可能性があります。
5日線乖離率 -0.01% 直近のモメンタムは5日移動平均線付近で推移しています。
25日線乖離率 +6.55% 短期トレンドからの乖離はプラスであり、株価が25日移動平均線を上回って推移しています。
75日線乖離率 +13.41% 中期トレンドからの乖離もプラスであり、株価は75日移動平均線を大きく上回って推移しています。
200日線乖離率 +10.76% 長期トレンドからの乖離もプラスであり、株価は200日移動平均線を大きく上回って推移しています。

【テクニカル】

現在の株価1,349.0円は、52週高値1,520円および52週安値930円に対し、52週レンジの71.0%の位置にあります。これは年初来高値に比較的近い水準で推移していることを意味します。
移動平均線を見ると、現在の株価は5日移動平均線(1,349.20円)をわずかに下回っているものの、25日移動平均線(1,266.08円)、75日移動平均線(1,189.45円)、200日移動平均線(1,217.99円)の全てを上回っており、短期から長期にわたる上昇トレンドが継続していることを示唆しています。特に、全ての移動平均線が上向きとなっている点は、株価の強さを示しています。

【市場比較】

日経平均株価およびTOPIXとの相対パフォーマンスを見ると、直近1ヶ月と3ヶ月ではこれらの市場指数を上回るパフォーマンスを示しており、短期的な市場からの評価は比較的高いと言えます。しかし、6ヶ月および1年の期間では、日経平均株価を大きく下回っており、中長期的な視点では市場全体の上昇に乗り切れていない状況が見られます。

  • 日経平均比
    • 1ヶ月: 株式+11.30% vs 日経+7.64% → 3.66%ポイント上回る
    • 3ヶ月: 株式+21.64% vs 日経+14.65% → 7.00%ポイント上回る
    • 6ヶ月: 株式-8.91% vs 日経+42.15% → 51.06%ポイント下回る
    • 1年: 株式+26.67% vs 日経+45.87% → 19.21%ポイント下回る
  • TOPIX比
    • 1ヶ月: 株式+11.30% vs TOPIX+7.87% → 3.43%ポイント上回る

【定量リスク】

  • ベータ値(5Y Monthly): 0.89
    • 市場全体の動きに対する株価の感応度を示します。1より小さいことから、市場全体が変動する際の株価変動は比較的穏やかであるとされています。
  • 年間ボラティリティ: 36.13%
    • 株価の変動の激しさを示します。年間の価格変動幅は大きい傾向にあります。
    • 仮に100万円投資した場合、年間で±36.13万円程度の変動が想定されます。
  • シャープレシオ: -0.41
    • リスクに見合うリターンが得られているかを示す指標です。マイナスであるため、リスクに対して十分なリターンが得られていない状況を示します。
  • 最大ドローダウン: -44.68%
    • 過去の期間における最高値から最低値への最大下落率を示します。この程度の大きな下落が過去に発生しており、今後も同様のリスクが存在する可能性を示唆します。
  • 年間平均リターン: -14.23%
    • 過去のリターン実績はマイナスとなっています。

【事業リスク】

  • 人材獲得競争の激化: マーケティングコンサルティング事業においては、優秀な人材の確保と育成が競争優位の源泉となります。中途採用市場の厳しさや、人材流出のリスクは事業成長の足かせとなる可能性があります。
  • 大型案件の受注タイミングと計上時期の変動: 事業の性質上、大型案件の受注可否や計上時期が業績に与える影響が大きく、特定の四半期や年度の業績が不安定になる可能性があります。
  • マクロ経済要因の影響: 顧客企業のマーケティング予算は景況感に左右されやすいため、国内景気の悪化や特定の産業の低迷は、同社の売上高に直接的な影響を及ぼす可能性があります。また、インバウンド事業は訪日外国人の需要に依存するため、地政学的リスクやパンデミックなどにより需要が変動するリスクもあります。

7. 市場センチメント

  • 信用取引状況:
    • 信用買残: 144,100株
    • 信用売残: 0株
    • 信用倍率: 0.00倍
    • 信用売残がゼロのため信用倍率は0.00倍となっています。これは信用買いのみが存在する状況であり、将来的に売り圧力となる可能性を内包しています。
  • 主要株主構成:
    • (株)エムスリードリームインベスター: 25.97%
    • 橋本光伸: 19.99%
    • (株)TRMブラザーズ: 9.94%
    • 上位株主が大株主として名を連ねており、安定した株主構成を保っています。筆頭株主である(株)エムスリードリームインベスターと代表者の橋本光伸氏で過半数近い株式を保有しており、経営の安定性や意思決定の迅速性が期待されます。

8. 株主還元

  • 配当利回り(会社予想): 0.00%
  • 1株配当(会社予想): 0.00円
  • 配当性向: 0.00%
    • 同社は現状、配当を実施していません。これは、事業の成長段階にあり、得られた利益を再投資に回し、さらなる事業拡大を優先する経営方針であると考えられます。自社株買いの実施実績もデータからは確認できません。

SWOT分析

強み

  • 市場調査から販売支援まで一貫した包括的なサービス提供能力
  • Piotroski F-Score 7点(S評価)に裏付けられた堅実な財務体質と高い利益の質

弱み

  • ROE3.25%、営業利益率0.68%という低水準で推移する収益性
  • 業界平均を大幅に上回るPER/PBRによる株価の割高感

機会

  • インバウンド市場の回復と、これに対応した新規サービスの展開
  • リサーチサービスのサブスクリプション化による安定収益モデルへの転換

脅威

  • 優秀なマーケティング人材を獲得・維持するための競争激化
  • マクロ経済の変動や顧客企業のマーケティング予算縮小リスク

この銘柄が向いている投資家

  • 成長性重視の投資家: 新規事業やサブスクリプションモデルへの転換、インバウンド市場への進出といった成長戦略に期待する投資家。
  • 高いボラティリティを許容できる投資家: 年間ボラティリティが高く、短期的な株価変動が大きいことを理解し、リスクを取ってリターンを狙う投資家。
  • 長期的な企業価値向上を期待する投資家: 現在は無配ですが、将来的な収益改善と株主還元を待つことができる長期目線の投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • バリュエーションの割高感: 現在の株価はPER/PBRともに業界平均を大きく上回っており、今後の成長が株価に十分に織り込まれている可能性があります。
  • 収益性改善の確実性: Piotroski F-Scoreの効率性スコアが低いことからも分かる通り、売上高の成長を伴いつつも、収益性(特に営業利益率とROE)の改善が道半ばです。成長戦略が具体的な利益に結びつくか、その進捗を注視する必要があります。
  • 市場センチメントと流動性: 信用買い残が多い状況での株価調整リスクに加え、出来高が比較的少ないため、突発的な売りが出た場合の流動性には注意が必要です。

今後ウォッチすべき指標

  • 営業利益率およびROEの推移: 成長戦略が収益性の改善にどれだけ寄与しているかを示す最も重要な指標です。まずはROE10%超え、営業利益率5%超えを目標とする改善状況を注視すべきです。
  • 顧客単価の動向: 直近で減少傾向にある顧客単価が、新規サービスやコンサルタント増強によって回復・増加するかが、今後の収益拡大の鍵となります。
  • インバウンド事業の進捗と寄与度: 新たに進出したインバウンド領域がどの程度の収益貢献を果たすか、具体的な実績と今後の見通しに注目です。

10. 企業スコア

  • 成長性: S
    • 根拠: 直近四半期の売上高成長率(前年比)が19.50%と、非常に高い成長率を示しています。これは当社の評価基準である15%以上を満たすため、優れた成長性と評価されます。
  • 収益性: D
    • 根拠: ROE(実績)が3.25%、営業利益率(過去12か月)が0.68%と、いずれも当社の評価基準である5%未満、3%未満に該当します。このため、収益性には課題があるD評価となります。
  • 財務健全性: A
    • 根拠: 自己資本比率が43.9%(40-60%の範囲)、流動比率が257%(150%以上)、Piotroski F-Scoreが7点(5-6点以上)であり、全体的に良好な財務体質を示しています。自己資本比率がSの基準である60%には達しないため、A評価となります。
  • バリュエーション: D
    • 根拠: PER32.98倍、PBR4.17倍は、それぞれ業界平均17.6倍、1.6倍の187.3%および260.6%に相当します。当社の評価基準である130%以上であるため、非常に割高と評価されます。

企業情報

銘柄コード 4196
企業名 ネオマーケティング
URL https://neo-m.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 1,349円
EPS(1株利益) 40.90円
年間配当 0.00円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 0.0% 32.6倍 1,334円 -0.2%
標準 0.0% 28.4倍 1,160円 -3.0%
悲観 1.0% 24.1倍 1,036円 -5.1%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 1,349円

目標年率 理論株価 判定
15% 577円 △ 134%割高
10% 720円 △ 87%割高
5% 909円 △ 48%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

関連情報

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.20)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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