2026年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期業績予想を一部上方修正(売上高を前回予想から+200億円に上方修正、営業利益以下も上方修正)。四半期(累計)実績は会社予想との比較は明示されていないが、通期見通しは修正あり。
- 業績の方向性:増収減益(売上収益は前年同期比+2.0%、営業利益は同△7.1%)。
- 注目すべき変化:ビジュアルコミュニケーション事業が売上収益△13.6%、セグメント利益△52.7%と大幅悪化。一方、マニュファクチャリング関連・ウエアラブル事業は売上収益+14.7%、セグメント利益は前期赤字から82億円の黒字へ回復。
- 今後の見通し:通期(2026年3月期)予想は売上高1兆3,900億円(+2.0%)などで前回予想から売上等を上方修正。為替前提は第4四半期以降 1米ドル=152円、1ユーロ=180円。親会社帰属当期利益は4,100億円(予想据え置き)。
- 投資家への示唆:売上は堅調だが、米国関税コストやビジュアル事業の需要低迷が利益を圧迫。営業CFは依然確保されておりフリーCFは改善している点は注目。通期予想は為替を前提に改善余地を見込むが、事業別の明暗(プロジェクター低迷 vs マイクロデバイス好調)を注視。
基本情報
- 企業名:セイコーエプソン株式会社(証券コード 6724)
- 主要事業分野:プリンティングソリューションズ(インクジェット等プリンター・消耗品・プリントヘッド等)、ビジュアルコミュニケーション(プロジェクター、スマートグラス等)、マニュファクチャリング関連・ウエアラブル(産業用ロボット、ウォッチ、ムーブメント、水晶デバイス、半導体等)
- 代表者名:代表取締役社長 吉田 潤吉
- 問合せ先:経営管理本部長 水上 昌治 TEL 0266-52-3131
- 報告概要:
- 提出日:2026年2月3日
- 対象会計期間:2025年4月1日~2025年12月31日(2026年3月期 第3四半期累計、IFRS連結)
- 決算説明資料作成:有、決算説明会:有(アナリスト向け)
- セグメント:
- プリンティングソリューションズ事業:オフィス・ホームIJP、商業・産業用IJP、プリントヘッド、消耗品、デジタル印刷ソフト等
- ビジュアルコミュニケーション事業:ビジネス/ホームプロジェクター、スマートグラス等
- マニュファクチャリング関連・ウエアラブル事業:産業機器、ウォッチ・ムーブメント、水晶デバイス、半導体等
- 発行済株式等:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):373,573,152株(第3Q末)
- 期末自己株式数:53,145,273株(第3Q末)
- 期中平均株式数(四半期累計):320,397,121株(第3Q累計)
- 時価総額:–(提示なし)
- 今後の予定:
- 決算説明会資料は同日(2026/2/3)に公開済み
- 株主総会・IRイベント等:–(提示なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想との比較:通期予想の修正あり)
- 通期(今回公表値:2026/3期)
- 売上収益:1,390,000百万円(通期予想、前回13,700億→今回13,900億に上方修正)
- 事業利益(セグメント集計):75,000百万円(前回据え置き)
- 営業利益:67,000百万円(前回630億→今回670億に上方修正)
- 税引前利益:68,000百万円(前回590億→今回680億に上方修正)
- 親会社の所有者に帰属する当期利益:41,000百万円(前回予想据え置き)
- 四半期累計実績(2025/4–12)
- 売上収益:1,043,825百万円(前年同期比+2.0%)
- 営業利益:58,385百万円(前年同期比△7.1%)
- 親会社帰属四半期利益:35,445百万円(前年同期比△25.2%)
- サプライズの要因(上振れ/下振れの主な理由)
- 上振れ要因(通期上方修正の主因)
- オフィス・ホームプリンティング等の売上増、足元の円安による為替のプラス影響
- 下振れ要因(四半期累計で減益となった主因)
- ビジュアルコミュニケーション事業の需要低迷(教育需要の減少、テンダー案件の先送り等)による売上・利益下押し
- 米国向け関税コスト増(プリンティングソリューションズ事業で利益圧迫)
- 通期への影響:会社は通期売上を上方修正した一方で、親会社帰属当期利益は据え置き。第4四半期の為替想定(USD/JPY=152, EUR/JPY=180)が前提となっており、為替や需要回復次第で着地に変動の余地あり。
財務指標(要点)
- 損益(累計 2025/4–12)
- 売上収益:1,043,825百万円(前年同期比+2.0%、金額差:+20,006百万円)
- 営業利益:58,385百万円(前年同期比△7.1%、金額差:△4,482百万円)
- 税引前四半期利益:58,740百万円(前年同期比△12.6%)
- 四半期利益(親会社帰属):35,445百万円(前年同期比△25.2%)
- EPS(四半期累計・基本):110.63円(前年同期 144.12円、△23.3%)
- 収益性指標
- 営業利益率(累計):約5.59%(58,385 / 1,043,825)←前年同期約6.14%(減少)
- ROE(目安):通期予想ベースで約4.8%(41,000 / 親会社帰属持分855,962百万円)※目安:8%以上良好→現状は低位(計算は期中残高ベース)
- ROA(目安):通期予想ベースで約2.7%(41,000 / 総資産1,524,785百万円)※目安:5%以上良好→現状低位
- 進捗率分析(通期予想に対する累計進捗)
- 売上高進捗:1,043,825 / 1,390,000 = 約75.1%
- 営業利益進捗:58,385 / 67,000 = 約87.1%
- 親会社帰属当期利益進捗:35,445 / 41,000 = 約86.5%
- 解説:売上は約3/4を確保、利益は進捗率が高く第4Qでの利益改善余地は限定的ながら達成可能性はある水準。
- キャッシュフロー(累計)
- 営業CF:62,104百万円(前年同期 108,719百万円、減少)
- 投資CF:△46,304百万円(前年同期△134,199百万円、改善。前年にFiery買収等の大幅支出あり)
- 財務CF:△39,350百万円(前年同期△42,136百万円)
- フリーCF(簡易):62,104 − 46,304 = 15,800百万円(前年はマイナス)
- 営業CF / 当期利益比率:62,104 / 35,448 ≈ 1.75(目安1.0以上で健全)
- 現金同等物残高:253,965百万円(前期末 267,000百万円)
- 貸借対照表(主要項目・第3Q末)
- 総資産:1,524,785百万円(前期末比 +683億円)
- 流動資産:943,900百万円(売上債権・棚卸資産の増加)
- 棚卸資産:403,174百万円(前年同期比 +9.0%)
- 売上債権:240,122百万円(前年同期比 +14.3%)
- 負債合計:668,678百万円(前期末比 +171億円)
- 親会社所有者帰属持分:855,962百万円(持分比率 56.1%:安定水準)
- 自己資本比率:56.1%(安定水準、目安40%以上で安定)
- 効率性・季節性
- 第1〜第3四半期の四半期売上は増加傾向(Q1:320,879、Q2:346,472、Q3:376,473)。第4Qで通期達成へ調整される見込みだが、季節性は比較的平準。
- セグメント別(主要)
- プリンティングソリューションズ:売上 755,231百万円(前年同期比+3.2%)、セグメント利益 88,966→88,966?(累計表より当期は88,966百万円→実績セグメント利益は88,966→88,966は前期数。当期セグメント利益は88,966→88,966?(資料上:当期は88,966→実績セグメント利益 88,966→表ではセグメント利益88,966(前)→88,966?) ※注:資料上の当期セグメント利益は88,966(前期)、当期は88,966→正確数は資料内「プリンティングソリューションズ事業のセグメント利益は890億円(同8.0%減)」→セグメント利益 89,000百万円(約890億円、前年同期比△8.0%)
- ビジュアルコミュニケーション:売上 137,442百万円(前年同期比△13.6%)、セグメント利益 11,378百万円(前年同期比△52.7%)
- マニュファクチャリング関連・ウエアラブル:売上 153,849百万円(前年同期比+14.7%)、セグメント利益 8,158百万円(前年は△29億円の損失→大幅改善)
- 注:セグメント別の利益調整額(全社費用等)約△44,705百万円(当期)
- 注記:一部の数値(例:細かいセグメント利益の百万円桁)は資料表を参照下さい。
特別損益・一時的要因
- 企業結合:Fiery, LLC(デジタル印刷ソフトウェア)を2024年12月2日に取得。取得対価(現金)86,170百万円、のれん36,412百万円、無形資産56,004百万円。前期に取得関連費用約1,404百万円計上。
- 特別損益としての大きな計上はなし(当第3四半期連結累計期間における特別損失・利益の主要な記載なし)。
- 一時的要因の影響:Fiery買収はセグメント(プリンティング)にプラスの寄与。米国関税コスト増は利益を一時的に圧迫しているが継続リスクあり。
配当
- 中間配当:37.00円(実績)
- 期末配当(予想):37.00円(予定)
- 年間配当予想:74.00円(前回予想から修正なし)
- 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
- 配当性向:通期予想ベースでの配当性向=配当総額(1株当たり74円)対親会社帰属当期利益(41,000百万円)での算定は–(簡易算出要素:発行済株式数等で算出可能だが資料にて明示なし)
- 自社株買い:第3Qの自己株式取得は小口(当期中の自己株式取得支出 1百万円)。過去に大規模取得あり(前期)。
設備投資・研究開発
- 設備投資(投資CFより)
- 有形固定資産取得による支出(累計):39,019百万円(前年同期 43,203百万円)
- 減価償却費:57,819百万円(前年同期 52,682百万円)
- コメント:投資支出は前年の子会社取得(Fiery関連)による大幅な投資CFマイナスが解消され、当期は通常投資レベルに戻っている。
受注・在庫状況
- 在庫(棚卸資産):403,174百万円(前年同期比+9.0%)。在庫回転等の詳細は記載なし。
セグメント別情報(主要点の再掲)
- プリンティングソリューションズ:売上 755,231百万円(+3.2%)、セグメント利益は前年から減少(米国関税コスト等の影響)。Fiery買収は売上・利益にプラス。
- ビジュアルコミュニケーション:売上 137,442百万円(△13.6%)、セグメント利益大幅減(教育市場・テンダー案件低迷、ホームプロジェクター販売減)。
- マニュファクチャリング関連・ウエアラブル:売上 153,849百万円(+14.7%)、セグメント利益は大幅改善(マイクロデバイス中心に増収、費用削減効果等)。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画の詳細およびKPIとの整合に関する記載は本資料の抜粋では限定的。マイクロデバイスやデジタル印刷強化(Fiery買収)は中期成長テーマと整合している旨の記載あり。
- 進捗:マニュファクチャリング関連分野の改善は中期目標達成に寄与する可能性。
競合状況や市場動向
- 主な外部要因:教育需要の減少(プロジェクター需要低迷)、中国市場の軟調(プリントヘッド外販等で影響)、為替変動(円安が売上・利益にプラス)、米国関税コスト増。
今後の見通し(会社予想)
- 通期(2026年3月期)連結予想(今回)
- 売上収益:1,390,000百万円(通期、前年比+2.0%)
- 事業利益:75,000百万円(前年比△16.3%)
- 営業利益:67,000百万円(前年比△10.8%)
- 税引前利益:68,000百万円(前年比△13.3%)
- 親会社の所有者に帰属する当期利益:41,000百万円(前年比△25.7%)
- 1株当たり当期利益(EPS):127.95円
- 予想の前提:第4四半期以降の為替は 1米ドル=152円、1ユーロ=180円(会社前提)
- 予想の信頼性:会社は通期の一部を上方修正しているが、ビジュアル事業の需要低迷や関税コスト、為替など外部要因で変動の余地あり。
- リスク要因:為替変動、原材料価格、米国関税、地域別需要(教育市場、中国の需要)、競争激化、技術変化等。
重要な注記
- 会計方針の変更:なし
- 連結範囲の変更:当期における連結子会社取得(Fiery, LLC)は既報。第3四半期連結累計期間における連結範囲の重要な変更は無(当該期間内の新規結合は無し)。
- 添付レビュー:要約四半期連結財務諸表に対する公認会計士・監査法人によるレビューは無。
(注)本まとめは提供資料(2026年3月期 第3四半期決算短信)に基づく整理です。数値は資料の百万円単位表記に基づき概算した比率等を含みます。投資助言は行いません。不明項目は「–」と記載しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6724 |
| 企業名 | セイコーエプソン |
| URL | http://www.epson.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.14)」によって自動生成されました。
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