1. 企業情報
- 企業名: パソナグループ
- 事業内容: 人材サービスを中心に、派遣、紹介、再就職支援、BPO（業務プロセスアウトソーシング）、ライフソリューション（子育て支援、介護など）を提供。特に、福利厚生代行が収益の大きな柱となっている。1976年設立で、東京に本社を置く。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション: 人材派遣業界の先駆者として、業界内で3位のシェアを持つ。競争優位性は、豊富なサービスラインと地方創生への注力にある。
- 課題: 大型受託案件のピークアウトや、福利厚生子会社の売却による事業再構築が進行中で、安定した収益基盤の確保が求められている。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 「人と仕事の未来を創る」ことを掲げ、HRソリューションの拡充を目指す。
- 中期経営計画: DX推進や地域活性化事業に注力し、グローバルな人材サービスの強化を図る。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 多様なサービス提供により、顧客ニーズに応じた柔軟な対応が可能。市場ニーズの変化に適応するため、デジタル化を進めている。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: DX推進により、業務効率化やサービスの質向上を図っている。
- 主力製品: BPOサービスや人材派遣サービスが主要な収益源。
6. 株価の評価
- EPS（予想）: 33.17円
- PER（予想）: 62.07倍（業界平均17.0倍と比較して高い）
- PBR（実績）: 0.56倍（業界平均1.8倍と比較して低い）
7. テクニカル分析
- 株価推移: 現在の株価（2,062円）は年初来高値（2,962円）から約30%下落。直近の株価は安値圏に位置している。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 356,733百万円（前年同期比15.1%減）
- 営業利益: △436百万円（前年同期比47.9%減）
- 純利益: △1,194百万円（前年同期比85.5%減）
- ROE: 94.71%（高いが、利益減少が影響）
- 自己資本比率: 50.0%（安定した財務基盤）
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）: 3.64%
- 配当性向: 62%（安定した配当政策を維持）
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向: 直近の株価は上昇トレンドにあるが、全体的にはボラティリティが高い。
- 影響要因: 経済環境の変化、業界動向、企業の業績発表が株価に影響を与えている。
11. 総評
パソナグループは、人材サービス業界での確固たる地位を持つ企業であり、事業再構築やDX推進を通じて持続可能な成長を目指している。しかし、業績の減少や高いPERが示すように、株価の評価には慎重さが求められる。今後の業績回復や市場環境の改善に期待が寄せられる中、投資判断は慎重に行うべきである。
企業情報
| 銘柄コード | 2168 |
| 企業名 | パソナグループ |
| URL | http://www.pasonagroup.co.jp |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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