企業の一言説明
L is Bは、ビジネスチャット「direct」を中心とした現場DXサービスを展開する、堅調な成長を見せる情報・通信業の企業です。建設業界に強みを持ち、SaaSモデルで収益を拡大しています。
投資判断のための3つのキーポイント
- 現場DX市場での高成長とSaaSモデルの強み: 建設業をはじめとする現場特化型DXは市場拡大が期待され、SaaS中心のストック型収益モデルが安定成長を支えます。2025年12月期は売上高前年比+33.8%、営業利益+257.9%と大幅増益を達成し、2026年12月期も高成長が続く見込みです。特に「direct」の利用料改定やAI機能強化、M&Aによる事業領域拡大は今後の成長ドライバーとなるでしょう。
- 収益性の顕著な改善と健全な財務基盤: 過去の赤字から脱却し、2025年12月期には営業利益率7.9%、ROE7.8%と収益性が大きく向上しました。自己資本比率53.9%、流動比率4.53倍と財務健全性も高く、Piotroski F-Scoreも6/9点(良好)と評価されており、事業成長を支える安定した財務体質を保持しています。
- M&Aに伴うリスクと株価のボラティリティ: 積極的なM&A戦略は成長機会をもたらす一方、のれん減損リスクや投資事業の不確実性を伴います。また、過去の株価は年間ボラティリティ61.96%と高く、直近の株価は移動平均線を下回る軟調な推移を見せています。無配当であるため、キャピタルゲイン志向の投資家向けの銘柄と言えるでしょう。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | S | 高い成長期待 |
| 収益性 | B | 改善傾向 |
| 財務健全性 | A | 良好な水準 |
| バリュエーション | S | 比較的割安 |
※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 954.0円 | – |
| PER | 27.16倍 | 業界平均66.2倍 |
| PBR | 2.65倍 | 業界平均3.5倍 |
| 配当利回り | 0.00% | – |
| ROE | 7.76% | – |
1. 企業概要
L is B(145A)は、2010年設立の東京都千代田区に本社を置く企業です。現場向けビジネスチャット「direct」を主軸としたDXサービスを開発・提供しており、特に建設業界に強みを持っています。クラウドサービス、スマートフォン・タブレット・PC向けアプリケーション開発、Webシステム開発、UI/UXデザイン、サービス開発コンサルティングなどを手掛けています。主力である「direct」はSaaS(Software as a Service)モデルで提供され、安定的な収益基盤を構築。現場に特化した使いやすいインターフェースや機能開発、AI機能強化への積極投資によって、技術的な独自性と参入障壁を高めています。
2. 業界ポジション
L is Bは、東京証券取引所グロース市場に上場し、情報・通信業に分類されます。「Software – Infrastructure」セクターにおいて、現場DXというニッチながらも成長著しい市場で独自のポジションを築いています。ビジネスチャット市場全体では大手競合が存在しますが、L is Bは建設業などの現場作業に特化することで、高い専門性とフィット感を提供しています。
業界平均PER 66.2倍に対し同社PERは27.16倍、業界平均PBR 3.5倍に対し同社PBRは2.65倍と、バリュエーション指標では業界平均と比較して割安水準にあります。これは、成長性が評価されつつも、将来の不確実性や新興市場特有の評価が影響している可能性があります。競合に対する強みは現場特化による高い顧客定着率とAI連携による付加価値向上であり、弱みは建設業界への依存度とM&Aによる事業拡大における統合リスクが挙げられます。
3. 経営戦略
L is Bは、現場向けDXプラットフォーム「direct」を核として、持続的な成長を目指す経営戦略を掲げています。
成長戦略の要点:
- 既存顧客の深耕(クロスセル): 現在のコア事業である建設業において、「direct」の利用範囲を「点」から「線」(BIM等との連携含む)へ拡大し、顧客単価向上と定着化を図ります。
- 市場の多角化: 建設業に加えて、運輸、不動産、プラントといった他業界への「direct」の横展開を推進し、事業リスク分散と新たな収益源の確保を目指します。
- AI機能の強化: 「directアシスタント」のようなAI機能を活用することで、サービスの利便性と付加価値を高め、競合に対する優位性を確立します。
- M&A・出資を通じた事業領域拡大: 継続的なM&Aや他企業への出資を通じて、事業領域を拡大し、スピーディーな成長とシナジー効果の創出を図ります。
最近の重要な動きと今後のイベント:
- 利用料改定: 2026年4月1日から「direct」の利用料を20%増加させる予定であり、これが2026年12月期の業績に大きく貢献すると見込まれています。
- M&Aによる連結化: 2025年10月31日に取得した子会社IU BIM STUDIOが2026年第1四半期から連結対象となり、売上・利益への貢献が期待されます。ただし、これに伴いのれんが暫定計上されており、将来的な減損リスクには注意が必要です。
- 2026年12月期業績予想: 売上高2,823百万円(前期比+32.4%)、営業利益266百万円(前期比+57.8%)、当期純利益180百万円(前期比+30.2%)と、引き続き高い成長を見込んでいます。
経営陣は、積極的なM&Aと自社サービス強化を通じて、現場DX市場におけるリーダーシップを確固たるものにすることを目指しており、そのための投資を惜しまない姿勢が見られます。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 6/9 | A: 良好(全体的に健全だが一部改善余地あり) |
| 収益性 | 2/3 | ✅純利益、ROAは良好だが、営業利益率は課題。 |
| 財務健全性 | 3/3 | ✅流動比率、D/Eレシオ、株式希薄化すべて良好。 |
| 効率性 | 1/3 | ✅売上成長は良好だが、営業利益率、ROEは改善余地あり。 |
Piotroski F-Scoreの総合スコアは6/9点であり、「良好」な財務状態であると評価できます。収益性については、純利益とROAがプラスである点は評価されますが、営業利益率が10%を下回っている点が改善余地として挙げられます。ただし、2025年12月期には営業利益率が7.9%まで大幅改善しており、今後のさらなる向上が期待されます。財務健全性については、流動比率、負債比率、株式希薄化のいずれも良好な水準にあり、盤石な財務基盤を築いていると言えます。効率性では売上高成長率は堅調ですが、営業利益率とROEがベンチマークに達しておらず、利益を効率的に生み出す力に改善の余地があることを示唆しています。
【収益性】
- 営業利益率: 2025年12月期実績7.93%(過去12か月では8.27%)。前期の2.95%から大きく改善しました。ベンチマークである10%には届いていませんが、高成長と価格改定を通じて今後さらなる向上が期待されます。
- ROE(Return On Equity、株主資本利益率): 2025年12月期実績7.76%。これは「株主のお金でどれだけ稼いだか」を示す指標で、一般的な目安である10%には及ばないものの、前期と比較して大幅に改善しています。
- ROA(Return On Assets、総資産利益率): 過去12か月実績3.46%。これは「会社の総資産をどれだけ効率的に利益に結びつけているか」を示す指標で、一般的な目安である5%には達していません。収益性の向上と資産の効率的な活用が今後の課題と言えるでしょう。
【財務健全性】
- 自己資本比率: 2025年12月期実績53.9%。これは「会社の資産のうち、返済不要な自己資本が占める割合」を示し、50%を超えており非常に良好な水準です。前期の63.1%からは減少しましたが、これはM&A等による負債増加が影響している可能性があります。
- 流動比率: 直近四半期実績4.53倍。これは「短期的な支払い能力」を示し、200%(2倍)以上が安全圏とされる中で、非常に高い水準を保っており、短期的な資金繰りに問題はないと言えます。
- 長期借入金: 2025年12月期実績1,065.9百万円(前期435.1百万円)。M&Aなどの投資活動に伴い、借入金が大幅に増加しました。高い自己資本比率と流動比率を維持しているものの、今後の借入金の推移と返済計画には注目が必要です。
【キャッシュフロー】
- 営業キャッシュフロー(営業CF): 2025年12月期実績 +178百万円。これは本業で稼いだ現金の流れを示すため、プラスであることは事業が順調に現金を生み出している証拠であり、健全な状態です。
- フリーキャッシュフロー(FCF): 2025年12月期実績 △901百万円(営業CF 178百万円 – 投資CF 1,079百万円)。投資活動による支出が大きいため、フリーキャッシュフローはマイナスとなりました。
- 主要投資活動: 2025年12月期の投資CF(△1,079百万円)の内訳は、子会社株式取得支出496百万円、定期預金預入304百万円、投資有価証券取得278百万円です。これらは成長のための先行投資であり、将来のリターンに期待が集まりますが、足元ではキャッシュ流出の要因となっています。
【利益の質】
- 営業CF/純利益比率: 178百万円(営業CF) ÷ 138百万円(純利益) = 1.29倍。この比率が1.0以上であることは、会計上の利益(純利益)に対して、現金の流入(営業CF)がしっかり行われていることを示し、利益の質は健全であると評価できます。
【四半期進捗】
L is Bは2025年12月期で大幅な業績改善を見せており、2026年12月期の通期予想も非常に堅調です。
- 2026年12月期通期予想に対する2025年12月期実績との比較は、実績が進捗率として用いられるため不適切です。直近の四半期データがないため、売上高・営業利益の推移のみで判断します。
- 過去の業績推移を見ると、売上高は2021年12月期の770百万円から2025年12月期の2,132百万円へと継続的に成長し、特に2025年12月期は前期比+33.8%と大幅な伸びを示しました。
- 営業利益も2022年12月期の△263百万円から黒字転換し、2025年12月期には169百万円と大幅に改善しており、収益性向上のトレンドは明確です。
【バリュエーション】
- PER(株価収益率): 27.16倍。これは「株価が1株当たり利益の何年分か」を示し、業界平均の66.2倍と比較すると大幅に低い水準にあり、相対的に割安感があります。これは同社がグロース市場上場でまだ利益が大きくないことや、M&Aに伴う利益計上に変動があることが影響している可能性があります。
- PBR(株価純資産倍率): 2.65倍。これは「株価が1株当たり純資産の何倍か」を示し、業界平均の3.5倍と比較するとやや低い水準であり、割安感があります。
- 目標株価(業種平均PER基準): 同社のEPS(会社予想)35.12円 × 業界平均PER 66.2倍 = 2,325円。
- 目標株価(業種平均PBR基準): 同社のBPS(実績)360.57円 × 業界平均PBR 3.5倍 = 1,262円。
現行株価 954.0円は、これらの目標株価と比較しても、割安な水準にあると言えます。ただし、これは業界平均との比較であり、同社の成長ドライバーやリスク要因を考慮した上で判断することが重要です。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -18.48 / シグナル値: -8.91 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 37.2% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
| 5日線乖離率 | – | -4.04% | 直近のモメンタム |
| 25日線乖離率 | – | -9.37% | 短期トレンドからの乖離 |
| 75日線乖離率 | – | -7.78% | 中期トレンドからの乖離 |
| 200日線乖離率 | – | -6.69% | 長期トレンドからの乖離 |
MACDは中立状態にあり、明確なトレンド転換シグナルは出ていません。RSIは37.2%と、売られすぎの水準ではないものの、やや下方に推移しており買い圧力の弱さを示唆しています。株価は全ての移動平均線(5日、25日、75日、200日)を下回って推移しており、短期から中期、長期にかけて下落トレンドが継続している状況です。特に25日移動平均線からの乖離率が-9.37%と大きく、短期的な下落圧力が強いことを示しています。
【テクニカル】
現在の株価954.0円は、52週高値1,543円、52週安値500円のレンジの約43.5%の位置にあります。これは高値から大きく下落し、安値からは回復しているものの、依然として過去の買値投資家にとっては含み損となっている可能性が高い水準です。先述の通り、株価は短期・中期・長期の全ての移動平均線を下回っており、テクニカル的には軟調な局面が続いています。1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月といった短期・中期リターンはマイナスですが、1年リターンは+37.46%と高い水準であり、過去1年の間で大きく上昇した後、直近で調整局面を迎えている様子がうかがえます。
【市場比較】
L is Bの株価パフォーマンスは、日本の主要市場指数である日経平均株価およびTOPIXと比較して、直近は相対的に劣後しています。
- 日経平均比: 1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年全てにおいて、日経平均株価のパフォーマンスを下回っています。特に6ヶ月リターンでは51.39%ポイント、日経平均を大きく下回る結果となっています。
- TOPIX比: 同様に、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年全てにおいてTOPIXのパフォーマンスを下回っており、特に6ヶ月リターンではTOPIXを51.39%ポイント下回っています。
これは、グロース市場の銘柄であることや、特定の産業に特化していること、そして直近の株価調整が日経平均やTOPIXを構成する大型株の堅調さとは対照的であったことが背景にあると考えられます。
【注意事項】
⚠️ 信用買残が208,000株に対し、信用売残が0株であるため、実質的には買い残が高く、将来の株価上昇時の利益確定売りや、株価下落時の追証回避のための投げ売りが発生する可能性に注意が必要です。
【定量リスク】
- 年間ボラティリティ: 61.96%。これは「株価の変動の激しさ」を示し、非常に高い水準です。株価が大きく変動しやすいため、投資家はより大きなリスクを許容する必要があります。
- シャープレシオ: 0.65。これは「リスクに見合うリターンが得られているか」を示す指標で、一般的に1.0以上が良好とされます。0.65という数値は、リスクに対して得られているリターンが必ずしも高いとは言えないことを示唆します。ただし、グロース株は成長投資フェーズで収益が不安定なため、シャープレシオが低くなる傾向があります。
- 最大ドローダウン: -66.38%。これは「過去に投資してから最も大きな下落率」を示します。仮に過去に100万円投資した場合、一時的に最大66.38万円まで資産が減少する可能性があったことを意味します。この程度の変動は今後も起こりうるリスクとして認識しておく必要があります。
- 投資シミュレーション: 仮に100万円を投資した場合、年間で±約62万円程度の変動が想定され、短期間で大きなリターンあるいは損失を被る可能性があることを意味します。
【事業リスク】
- M&A統合リスクと投資事業の不確実性: L is BはM&Aを成長戦略の柱の一つとしていますが、買収した企業の文化・システムの統合に失敗するリスクや、投資した事業が期待通りの成果を出せず、のれん減損につながる可能性があります。特に2025年12月期に計上されたのれん446百万円は、その暫定計上額からもリスク要因として認識されています。
- 建設業界への依存度と景況変動: 現在、ビジネスチャット「direct」は建設業に強みを持っています。そのため、建設業界の景況変動、法規制の変更、資材価格の変動などが同社の業績に直接的な影響を及ぼす可能性があります。他業界への展開を進めているものの、現在の依存度はリスク要因として考慮すべきです。
- 価格改定による顧客離脱リスク、AI・連携サービスの商用化リスク: 2026年4月からの「direct」利用料20%引き上げは収益改善に寄与しますが、一部の顧客が料金上昇を理由に離脱する可能性があります。また、AI機能や他社との連携サービスは今後の成長ドライバーですが、これらの商用化・拡販が計画通りに進まない場合、収益への貢献が遅れるリスクも存在します。
7. 市場センチメント
L is Bの市場センチメントは、現時点では短期的な下落トレンドと高ボラティリティが特徴ですが、ポジティブなニュースも散見されます。
- 信用取引状況: 信用買残が208,000株あるのに対し、信用売残は0株です。信用倍率が0.00倍と表示されるのは売残がないためですが、信用買いに偏っている状態は、将来の株価上昇時に利益確定売りが出やすい、あるいは下落時に追証による投げ売りが出やすいといった需給面での潜在的な売り圧力を内包している可能性があります。
- 主要株主構成: Well Sideが29.74%、代表者の横井太輔氏が5.85%、チェンジホールディングスが5.85%と、上位株主が比較的高比率を保有しています。また、インサイダー(企業関係者)による株式保有比率が51.38%と高いことも特徴です。これは経営陣が自社の成長にコミットしている表れと捉えられる一方で、市場に流通する浮動株比率が低い可能性も示唆しており、流動性や需給バランスに影響を与えることがあります。
総合的なニュースセンチメントとしては、「SaaSビジネスチャットで市場拡大期待」といったポジティブな傾向が示されており、特に「現場向けビジネスチャット「direct」等をSaaSで提供」というニュースが注目されています。これは、同社の主要サービスが市場の成長期待と合致しており、投資家の関心を集めていることを示しています。
8. 株主還元
L is Bは現在、株主還元として配当を実施していません。
- 配当利回り: 0.00%(会社予想)
- 1株配当: 0.00円(会社予想)
- 配当性向: 0.00%
同社は、創立以来無配を継続しており、現状及び2026年12月期の予想でも配当は予定されていません。これは、成長著しいグロース市場の企業として、得られた利益をM&AやAI技術開発、他業界展開といった事業成長のための投資に優先的に回す戦略を採用しているためと考えられます。成熟企業に比べて配当による株主還元よりも、事業成長による企業価値向上を通じてキャピタルゲインを追求する方針と言えるでしょう。自社株買いについても、開示された情報からは現状実施している様子は伺えません。
SWOT分析
強み
- 現場特化型DXサービス「direct」の高い専門性と市場優位性。
- 売上高・営業利益の継続的な高成長と収益性の顕著な改善。
- 高い自己資本比率と流動比率に裏打ちされた健全な財務基盤。
- SaaSモデルによる安定的なストック収益と高い事業ポテンシャル。
弱み
- 現時点での無配当政策(配当を重視する投資家には不向き)。
- M&Aによるのれん減損リスクや投資事業の不確実性。
- 特定の産業(建設業)への依存度。
- 株価のボラティリティが高く、短期的な市場パフォーマンスが劣後している点。
機会
- 国内およびグローバルでの現場DX市場の急速な拡大。
- AI技術の進化と「direct」への連携によるサービス価値向上。
- M&Aや戦略的提携による事業領域のさらなる拡大とシナジー創出。
- 他業界(運輸・不動産・プラント等)への「direct」展開による新たな顧客獲得。
脅威
- 景気変動(特に建設業界の動向が業績に与える影響)。
- 類似サービスを提供する競合他社との競争激化。
- 予期せぬ技術革新や規制変更による市場環境の変化。
- 「direct」利用料改定に伴う顧客離脱リスク。
この銘柄が向いている投資家
- 成長を追求するグロース投資家: 現場DX市場の成長性とL is Bの積極的な事業拡大戦略に魅力を感じる投資家。
- SaaSビジネスモデルを評価する投資家: ストック収益モデルの安定性と将来性を重視し、高成長期待銘柄を探している投資家。
- M&Aによる企業価値向上を期待する投資家: 企業統合や新規投資が中長期的な成長に繋がると考える投資家。
- 高ボラティリティを許容できる投資家: 短期的な株価変動リスクを理解した上で、高いリターンを狙いたい投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- M&A・投資リスクの綿密な評価: 発表されるM&Aの内容や投資事業の進捗、それに伴う財務状況(特にのれんや借入金)の変化を注意深く監視する必要があります。
- 高いボラティリティと市場パフォーマンス: 直近の株価は移動平均線を下回っており、日経平均やTOPIXに対して劣後しています。短期的な調整局面が続く可能性も考慮し、長期的な視点での投資を検討すべきでしょう。
- 無配当であること: 配当を重視する投資家にとっては、当面は配当収入が得られないため、インカムゲインを期待する場合は不向きです。
今後ウォッチすべき指標
- ARR(年間経常収益)とNRR(ネットレベニューリテンション)の推移: SaaSビジネスの成長性を示す最重要指標であり、これらの伸びが「direct」の継続的な成長と顧客定着率を測る上で不可欠です。2025年12月期のARR 13.3億円(前年同期比+15.9%)、NRR 112.8%という数値を、今後の決算で継続的に確認することが重要です。
- 営業利益率のさらなる改善: 2026年12月期には9.5%への改善が予想されています。価格改定の効果や事業効率化が、この目標達成にどれだけ貢献するかを注視します。
- フリーキャッシュフローの改善: M&Aによる投資回収と本業でのキャッシュ創出が進み、FCFがプラスに転じるかどうかが、財務健全性維持と成長の持続性を示す重要な指標となります。
- 他業界展開の進捗と建設業界への依存度変化: 運輸・不動産・プラントといった新規市場での顧客獲得の状況と、建設業界の売上高比率の変化を確認することで、事業リスクの分散状況を評価できます。
成長性: S
- 評価: 高い成長期待
- 根拠: 2025年12月期の売上高は前期比+33.8%と非常に高い成長率を達成し、2026年12月期も同+32.4%の成長を見込んでいます。SaaS事業におけるARRの着実な伸びや価格改定、M&Aによる業容拡大戦略を考慮すると、今後も高成長の持続が期待できます。
収益性: B
- 評価: 改善傾向
- 根拠: 2025年12月期のROEは7.76%、営業利益率は7.93%と、ベンチマーク(ROE 10%以上、営業利益率10%以上)には未達ですが、前期から大幅に改善しています。2026年12月期には営業利益率9.5%への改善が見込まれており、成長とともに収益効率も着実に高まっている状況です。
財務健全性: A
- 評価: 良好な水準
- 根拠: 自己資本比率は53.9%、流動比率は4.53倍と高い水準を保っており、Piotroski F-Scoreも6/9点(良好)と評価されています。M&Aに伴う借入金増加はあったものの、全体的な財務安定性は非常に良好で、今後の事業拡大を支える強固な基盤があります。
バリュエーション: S
- 評価: 比較的割安
- 根拠: PER27.16倍、PBR2.65倍は、それぞれ業界平均PER66.2倍、PBR3.5倍を大きく下回っています。この業績成長率を考慮すると、市場からはまだ過小評価されている可能性があり、相対的に割安感が高いと判断できます。ただし、グロース市場特有の評価や新興企業のリスクプレミアムも考慮する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 145A |
| 企業名 | L is B |
| URL | https://l-is-b.com/ja/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 954円 |
| EPS(1株利益) | 35.12円 |
| 年間配当 | 0.00円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 18.0% | 38.0倍 | 3,051円 | 26.2% |
| 標準 | 13.8% | 33.0倍 | 2,218円 | 18.4% |
| 悲観 | 8.3% | 28.1倍 | 1,469円 | 9.0% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 954円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 1,103円 | ○ 13%割安 |
| 10% | 1,377円 | ○ 31%割安 |
| 5% | 1,738円 | ○ 45%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.20)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。