企業の一言説明
アクモスはITソリューションを主軸に、セキュリティサービスやサーバーネットワークサービス、地方自治体向けシステムなどを展開する情報通信セクターの企業です。M&A戦略により事業強化を図っています。
投資判断のための3つのキーポイント
- 高い財務健全性と安定した株主還元: 自己資本比率62.5%、流動比率277%と健全な財務基盤を持ち、Piotroski F-Scoreも8/9と優良評価。配当利回り4.60%と高水準で、株主還元への意識が高い企業です。
- M&Aによる成長戦略とITソリューションの受注増: 事業強化のためM&Aを積極的に活用しており、直近ではシステムズサービスの完全子会社化を実施。ITソリューション部門の受注残が大幅に増加しており、今後の売上成長への期待が持てます。
- 直近の利益不振と高い信用倍率: 直近の中間決算では営業利益が前年同期比50.2%減、親会社株主に帰属する中間純利益が赤字転落と、利益面で深刻な課題を抱えています。また、信用倍率が50倍を超える高水準で、将来的な売り圧力による株価下落リスクに注意が必要です。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | A | 良好 |
| 収益性 | B | 普通 |
| 財務健全性 | S | 優良 |
| バリュエーション | A | 良好 |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 543.0円 | – |
| PER | 12.01倍 | 業界平均17.6倍 |
| PBR | 1.75倍 | 業界平均1.6倍 |
| 配当利回り | 4.60% | – |
| ROE | 11.83% | – |
1. 企業概要
アクモスは、1991年設立のITソリューション提供企業です。情報セキュリティ、サーバーネットワーク構築、ITインフラ支援、地方自治体向けシステム開発を主軸に多角的な事業を展開しています。主力サービスには、標的型メール訓練やセキュリティ診断などのセキュリティサービス、自治体向けクラウドシステム「SYMPROBUS LG」、消防指令システム「SYMPROBUS F」などがあります。M&A戦略を通じて事業領域を拡大し、金融や医療系システムにも実績を築いており、多様な顧客基盤と技術的な知見を強みとしています。
2. 業界ポジション
アクモスは、競争が激しい情報・通信業において、独自のITソリューションとM&A戦略によって事業を拡大しています。市場シェアに関する具体的なデータは限られていますが、多岐にわたるソリューション提供と地方自治体向けのニッチ市場での実績は、同社の競争優位性を示唆しています。財務指標を見ると、PER(株価収益率)は12.01倍と業界平均の17.6倍を下回っており、利益面から見ると割安感があります。一方、PBR(株価純資産倍率)は1.75倍と業界平均の1.6倍をやや上回っており、純資産に対する株価は概ね妥当な水準、あるいはやや割高とも解釈できます。
3. 経営戦略
アクモスの経営戦略の要点は、M&Aを通じた事業領域の拡大と既存事業の強化です。特に、ITインフラ、ITソリューション、ITサービスの各分野で顧客基盤とサービス提供能力の向上を目指しています。
直近の重要な適時開示としては、2026年1月29日付けで株式会社システムズサービスを現金288百万円で完全子会社化したことが挙げられます。これはM&A戦略の一環であり、事業シナジー創出と収益力強化への貢献が期待されます。
2026年6月期の中間決算では、売上高は前年同期比4.8%増の2,861百万円と好調でしたが、営業利益は50.2%減の16百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は赤字転落の△25百万円となりました。しかし、通期予想(修正なし)では売上高7,000百万円、営業利益700百万円、当期純利益450百万円を見込んでおり、下期での大幅な回復を見込んでいます。特にITソリューション部門では受注残が前年同期比62.9%増の1,731百万円と大幅に増加しており、今後の業績回復を牽引する可能性があります。
今後のイベントとしては、2026年6月29日に配当の権利落ち日(Ex-Dividend Date)が予定されています。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 8/9 | S: 優良(収益性・健全性・効率性すべて良好) |
| 収益性 | 3/3 | 良好 |
| 財務健全性 | 3/3 | 良好 |
| 効率性 | 2/3 | 良好 |
Piotroski F-Scoreは8/9点と「S: 優良」評価であり、同社の財務品質は非常に高いと判断されます。収益性、財務健全性、効率性の各カテゴリで優れたスコアを達成しています。
ただし、ここで算出されたF-Scoreは過去12か月の実績に基づくものであり、直近の中間決算では営業キャッシュフローが△608百万円とマイナスに転じている点には留意が必要です。F-Scoreの各項目において詳細な評価は以下の通りです。
- 収益性(3/3): 純利益がプラスであり、営業キャッシュフローも過去12か月ではプラス、ROAも6.96%と0%を上回っていることから、基本的な収益獲得能力は健全です。
- 財務健全性(3/3): 流動比率が2.77(277%)と高く、債務を返済する短期的な能力が非常に優れています。また、有利子負債を自己資本で割ったD/Eレシオも0.21と低く、負債依存度が低い健全な財務構造です。株式の希薄化も認められていません。
- 効率性(2/3): ROEは11.15%と10%を上回っており、株主資本を効率的に活用して利益を生み出していると言えます。四半期売上成長率も10.7%とプラス成長を示していますが、営業利益率が3.14%と10%を下回っている点が唯一の減点要因であり、収益性の改善が課題であることを示唆しています。
【収益性】
- 営業利益率(過去12か月): 3.14%
- この数値は、売上高に対する営業利益の割合を示し、企業の主業の収益力を測る指標です。アクモスの営業利益率は3.14%と、一般的なベンチマークとされる10%と比較して低い水準にあります。直近の決算短信での半期営業利益50.2%減も相まって、収益力の改善が重要な課題であることが伺えます。
- ROE(実績): 11.83%
- ROE(Return on Equity:自己資本利益率)は、株主から預かったお金(自己資本)をどれだけ効率的に使って利益を上げているかを示す指標です。アクモスのROEは11.83%と、一般的な目安とされる10%を上回っており、株主価値創造の観点からは良好な水準です。
- ROA(過去12か月): 6.96%
- ROA(Return on Assets:総資産利益率)は、会社全体の資産をどれだけ効率的に使って利益を上げているかを示す指標です。ベンチマークの5%を上回る6.96%であり、資産の効率的な活用ができていると評価できます。
【財務健全性】
- 自己資本比率(実績): 62.5%
- 自己資本比率は企業の財務の安定性を示す指標で、総資産に占める自己資本の割合です。アクモスの62.5%は、非常に高い水準であり、財務基盤が極めて強固であることを示しています。
- 流動比率(直近四半期): 2.77 (277%)
- 流動比率は、短期的な支払い能力を示す指標で、流動資産を流動負債で割ったものです。200%以上が理想的とされる中で、277%という水準は短期的な資金繰りに全く問題がない、非常に良好な状態であることを意味します。
【キャッシュフロー】
- 営業キャッシュフロー(過去12か月): 1億500万円
- 営業キャッシュフローは、企業が本業でどれだけ現金を生み出しているかを示す指標です。過去12か月ではプラスであり、本業で安定してキャッシュを創出できています。
- フリーキャッシュフロー(過去12か月): 3,025万円
- フリーキャッシュフローは、企業が自由に使えるお金を示し、事業活動で得たキャッシュから、事業を維持・拡大するための投資に必要なキャッシュを差し引いたものです。プラスであるため、投資や借入返済、株主還元に充てる余力があることを示します。
- 直近四半期キャッシュフロー(決算短信):
- 営業CF: △608百万円
- 投資CF: △79百万円
- 財務CF: +60百万円
- 過去12か月のデータでは営業CFがプラスでしたが、直近の中間決算では大幅なマイナスとなっています。これは一時的な要因か、あるいは事業環境の変化によるものか、今後の動向を注意深く見守る必要があります。M&Aによる一時的な支出も影響している可能性があります。
【利益の質】
- 営業CF/純利益比率: 0.30
- 営業キャッシュフローを純利益で割った比率は、利益の質を示す重要な指標です。この比率が1.0以上であれば、会計上の利益が現金として伴っている健全な状態を示します。アクモスの場合、0.30と1.0を下回っており、利益の質には懸念があります。これは、会計上の利益と実際の現金の流れの間に乖離があることを示唆しており、売掛金の増加や棚卸資産の積み上がり、あるいは直近のM&A関連費用など、様々な要因が考えられます。特に直近の中間決算で営業CFがマイナスになっている点を考慮すると、この比率の低さは一層注目すべき点です。
【四半期進捗】
- 通期予想に対する進捗率(2026年6月期 第2四半期):
- 売上高: 40.9%
- 営業利益: 2.3%
- 当期純利益: -5.6%
- 売上高は通期予想に対して40.9%と概ね順調ですが、営業利益の進捗率が2.3%と極めて低く、当期純利益に至ってはマイナス進捗となっています。これは、上半期で費用が先行したか、M&A関連の一時的な費用が発生した可能性を示唆しています。下半期での大幅な利益回復を見込む会社計画の達成には、相当な努力が必要となるでしょう。
- 直近3四半期の売上高・営業利益の推移(前年同期比):
- 2026年6月期 第2四半期: 売上高 2,861百万円(+4.8%)、営業利益 16百万円(△50.2%)
- 第1四半期のデータが提供されていないため、直近2四半期での比較となりますが、売上高は増加しているものの、営業利益は大幅な減少を見せており、収益性の悪化が懸念されます。
【バリュエーション】
- PER(会社予想): 12.01倍
- PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)は、株価が1株当たり純利益の何倍かを示し、株価の割安・割高を判断する目安です。アクモスのPER12.01倍は、業界平均PER17.6倍と比較すると低い水準にあり、利益面から見ると「割安」と判断できます。下期の利益回復が計画通りに進めば、割安感が加速する可能性があります。
- PBR(実績): 1.75倍
- PBR(Price Book-value Ratio:株価純資産倍率)は、株価が1株当たり純資産の何倍かを示し、企業の資産価値と比較した株価の水準を測ります。PBR1.75倍は業界平均PBR1.6倍に比してやや上回っており、純資産に対しては「適正〜やや割高」と判断できます。
目標株価(業種平均PER基準):685円
目標株価(業種平均PBR基準):497円
PER基準では現在の株価より高い目標値が示されていますが、PBR基準では現在の株価より低い目標値となっています。これは、現在の株価が利益に対しては割安である一方、純資産に対しては既に評価されていることを示唆しています。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -1.03 / シグナル値: 1.48 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 40.7% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
| 5日線乖離率 | – | -1.27% | 直近のモメンタム |
| 25日線乖離率 | – | -2.99% | 短期トレンドからの乖離 |
| 75日線乖離率 | – | +0.16% | 中期トレンドからの乖離 |
| 200日線乖離率 | – | -2.11% | 長期トレンドからの乖離 |
現在の株価は、テクニカル指標上は中立的な状況を示しています。MACDはマイナス圏でシグナルラインを下回っており、弱い下落トレンドにある可能性がありますが、極端な動きではありません。RSIも40.7%と特に買われすぎでも売られすぎでもなく、中立の水準です。
【テクニカル】
現在株価543.0円は、52週高値608円、安値473円のレンジの中で、51.9%の位置にあります。高値圏と安値圏の中間に位置しており、方向性を見極めるのが難しい状態です。
移動平均線との関係を見ると、株価は5日移動平均線(550.00円)、25日移動平均線(559.72円)、200日移動平均線(554.54円)を下回っており、短期から中長期にかけて下落圧力がかかっていることを示唆しています。一方で、75日移動平均線(542.13円)はわずかに上回っており、このラインが短期的なサポートとなる可能性がありますが、全体としては弱気なシグナルと言えるでしょう。
【市場比較】
アクモスの株価リターンは、日経平均株価やTOPIXといった主要市場指数と比較して、全期間(1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年)において大幅に下回っています。
- 直近1ヶ月では日経平均を8.02%ポイント、TOPIXを6.26%ポイント下回っています。
- 1年間で見ると、日経平均を42.44%ポイント、TOPIXを大幅に下回っており、市場全体の成長ペースと比較すると、相対的なパフォーマンスは低いです。
これは、同社の株価が市場の広範な上昇トレンドに乗り切れていないことを示しており、投資家からの評価が市場全体と比べて低い可能性があります。背景には、直近の業績悪化や市場の変動に対する感受性の低さ(低いベータ値)などが考えられます。
【注意事項】
⚠️ 信用倍率が50.57倍と高水準です。将来の売り圧力に注意が必要です。信用買残の多さは、将来的な利益確定売りや投げ売りが市場に出た場合に、株価に下落圧力を及ぼす可能性があります。
【定量リスク】
- ベータ値(5Y Monthly): 0.27
- ベータ値は市場全体の動きに対する個別銘柄の株価の感応度を示す指標で、0.27という数値は、市場が1%変動した際に、アクモス株価は約0.27%しか変動しないということを意味します。市場全体のリスクに対して比較的安定していると言えます。
- 年間ボラティリティ: 30.37%
- 年間ボラティリティは、株価の年間変動率の目安です。この数値から、仮に100万円投資した場合、年間で±30.37万円程度の変動が想定されると解釈できます。比較的変動幅が大きい銘柄と言えます。
- シャープレシオ: 0.09
- シャープレシオは、投資のリスクに見合うリターンが得られているかを示す指標です。1.0以上が良好とされる中で、0.09という値は、リスクを取った割にはリターンが低いことを示しており、投資効率の課題を指摘しています。
- 最大ドローダウン: -28.76%
- 最大ドローダウンは、過去の一定期間で投資元本から最も大きく下落した割合を示します。アクモスの場合、過去に約28.76%の一時的な下落があったことを意味しており、今後も同様の下落が起こりうるリスクがあることを投資家は認識しておくべきです。
【事業リスク】
- 競争激化と技術革新の加速: 情報・通信業は、技術革新が急速に進み、新規参入や競合他社の台頭により競争が激しい業界です。常に最新技術への対応が求められ、研究開発投資や人材確保が重要となります。同社が強みとするセキュリティや自治体向けサービスも例外ではなく、競争優位性の維持には継続的な投資が必要です。
- M&A戦略に伴うリスク: 同社はM&Aを成長戦略の柱としていますが、M&Aには買収後の統合プロセス(PMI)が円滑に進まないリスク、期待したシナジー効果が得られないリスク、偶発債務が発生するリスクなどが伴います。直近のシステムズサービス子会社化の効果がどの程度事業に貢献するか、慎重に評価する必要があります。
- 直近の利益不振の長期化: 中間決算での営業利益の大幅な減少と赤字転落は懸念材料です。下期の巻き返しを会社は計画していますが、これが実現しない場合、株価に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。特に、ITサービス部門の営業利益が大幅に減少している点は注意が必要です。
7. 市場センチメント
市場センチメントは、直近の決算発表を受けネガティブな傾向にあります。特に、上期最終損益の赤字転落や営業利益の大幅減益が市場に悪材料として認識されています。一方で、システムズサービスの完全子会社化といったM&Aの動きは、中長期的な経営戦略の進展として一部でポジティブに捉えられています。
- 信用取引状況: 信用買残が116,300株と多く、信用売残の2,300株に比べて非常に高い水準です。その結果、信用倍率は50.57倍と極めて高くなっており、将来的にこれらの信用買い残が利益確定売りや損切り売りとして市場に出ることで、株価に下落圧力がかかる可能性があります。
- 主要株主構成: 上位株主には、安定株主と考えられるコンセーユ・ティ・アイ(24.18%)、光通信KK投資事業有限責任組合(6.26%)、自社グループ社員持株会(3.88%)などが名を連ねています。これら大株主の保有割合が高いことは、株価の短期的な変動を抑える効果がある一方で、流通株式が少ないことによる流動性の低さにつながる可能性もあります。また、発行済株式数に対する機関投資家の保有割合は0.00%と低く、個人投資家が主な投資主体であると推測されます。
8. 株主還元
- 配当利回り(会社予想): 4.60%
- アクモスは、現在の株価543.0円に対して、会社予想の年間配当金25.00円から算出される配当利回りが4.60%と非常に高い水準にあります。これは、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的な水準と言えます。
- 配当性向: 64.20%
- 配当性向は、企業の当期純利益のうち、どれだけを配当金として株主に還元しているかを示す指標です。アクモスの配当性向64.20%は、一般的な目安とされる30〜50%と比較するとやや高めです。これは、株主還元への意欲が高いことを示す一方で、今後の利益成長が滞った場合には、配当維持のための内部留保が圧迫される、あるいは減配リスクがある可能性も示唆しています。ただし、通期計画通りの利益達成となれば、この水準は安定化する可能性もあります。
自社株買いの状況に関するデータは提供されていないため「データなし」とします。
SWOT分析
強み
- 高い財務健全性: 自己資本比率62.5%、流動比率2.77、Piotroski F-Score 8/9と、強固な財務基盤を築いている。
- 安定した株主還元: 4.60%という高水準の配当利回りを維持しており、株主還元意識が高い。
弱み
- 利益の質の低さ: 営業CF/純利益比率が0.30と低く、会計上の利益と実際のキャッシュフローに乖離が見られる。
- 直近の利益動向と収益性の課題: 直近中間決算で営業利益が大幅減少し、純利益が赤字転落。営業利益率も3.14%と低い水準にとどまっている。
機会
- M&Aによる事業拡大: システムズサービスの子会社化など、M&A戦略を積極的に活用し、事業領域の拡大とシナジー創出を追求。
- ITソリューションの受注増: ITソリューション部門の受注残が前年同期比62.9%増と大幅に伸びており、今後の売上成長の牽引役となる可能性。
脅威
- IT業界の激しい競争: 技術革新の加速と競合他社の台頭により、常に競争優位性を維持するための投資と新規事業開発が求められる。
- 高水準の信用倍率: 信用倍率が50倍超と極めて高く、先行きの株価変動要因として将来的な売り圧力のリスクを抱えている。
この銘柄が向いている投資家
- 高配当を重視するインカムゲイン投資家: 高い配当利回り(4.60%)は、安定した現金収入を求める投資家にとって魅力的な要素です。
- M&Aによる事業再編・成長に期待する長期投資家: 経営戦略としてM&Aを掲げ、実際に子会社化を進めている点を評価し、中長期的な企業価値向上に期待する投資家には適している可能性があります。
- 財務健全性を重視する保守的な投資家: 自己資本比率が高く、F-Scoreも優良なため、財務リスクを抑えたいと考える投資家には安心感があるでしょう。
この銘柄を検討する際の注意点
- 直近の利益回復状況: 中間決算での大幅な利益減少と赤字転落は看過できない問題です。下期での会社計画通りの急回復が実現するかどうかを最重要視し、四半期ごとの決算発表を注視する必要があります。利益の質の改善にも注目です。
- 信用倍率の高さと株価への影響: 信用倍率が異常な高水準にあるため、信用買いが将来的な売り圧力となり、株価が下落するリスクがあります。株価の変動には常に警戒が必要です。
- M&A効果の持続性: 新たなM&Aが長期的に収益向上に貢献するか、シナジー効果が計画通りに発現するかを評価する必要があります。短期的には買収費用が利益を圧迫する可能性もあります。
今後ウォッチすべき指標
- 営業利益進捗率および通期利益目標の達成状況: 足元の利益不振を克服し、会社が掲げる通期目標の営業利益700百万円、当期純利益450百万円を達成できるか。特に次期の第3四半期決算はその試金石となるでしょう。
- M&A子会社(システムズサービス)の業績貢献度: 新たに子会社化したシステムズサービスがアクモスの連結業績にどれだけ貢献し、シナジー効果を生み出せるか。
- ITソリューション部門の受注残の推移: 現在好調なITソリューション部門の受注残が、安定的な売上・利益に結びつくか、継続的な動向を監視する必要があります。
成長性: A (良好)
過去12か月の売上高成長率(Quarterly Revenue Growth)は10.70%と高く、年間売上高も過去5年間で順調に増加しています。これは、企業の基本的な成長性が良好であることを示しています。ただし、直近の中間期決算では営業利益が大幅に減少しており、利益面での成長には一時的な課題が見られます。
収益性: B (普通)
ROEは11.83%と10%以上で良好な水準ですが、営業利益率が3.14%と低い点が課題です。全体的には、株主資本を効率的に活用できているものの、本業の収益力には改善の余地があるため、「普通」と判断しました。
財務健全性: S (優良)
自己資本比率62.5%と流動比率277%は非常に高く、財務基盤は極めて強固です。Piotroski F-Scoreも8/9と優良な評価であり、総じて財務の安全性が非常に高いと評価できます。
バリュエーション: A (良好)
PERは12.01倍と業界平均17.6倍と比較して割安水準にあります(業界平均の約68%)。PBRは1.75倍と業界平均1.6倍をやや上回ります(業界平均の約109%)が、PERの割安感が全体的なバリュエーションを良好な水準に押し上げています。
企業情報
| 銘柄コード | 6888 |
| 企業名 | アクモス |
| URL | http://www.acmos.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 543円 |
| EPS(1株利益) | 45.23円 |
| 年間配当 | 4.60円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 0.0% | 13.8倍 | 625円 | 3.6% |
| 標準 | 0.0% | 12.0倍 | 543円 | 0.8% |
| 悲観 | 1.0% | 10.2倍 | 485円 | -1.3% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 543円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 282円 | △ 93%割高 |
| 10% | 352円 | △ 54%割高 |
| 5% | 444円 | △ 22%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
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証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.21)」によって自動生成されました。
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