企業の一言説明

フジオフードグループ本社は、「まいどおおきに食堂」をはじめとする多種多様な飲食ブランドを直営およびフランチャイズ(FC)展開する、関西地盤のレストランチェーン企業です。国内外で幅広い業態を運営し、外食産業において独自の地位を築いています。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 多ブランド戦略と国内外での事業展開: 「まいどおおきに食堂」「串家物語」「かっぽうぎ」「つるまる饂飩」など、多様なブランドポートフォリオを持つことで、顧客層の拡大と事業ポートフォリオの安定化を図っています。国内外での展開も進めており、収益源の多様化を目指しています。
  • コロナ禍からの業績回復と課題: 売上高はコロナ禍の底を脱し、足元では増収傾向にありますが、利益面では依然として変動が大きく、特に減損損失などの特別損失計上が影響し、純利益は低水準にとどまっています。原材料費や人件費の高騰が収益性を圧迫する環境が続いており、事業回復の持続性が重要となります。
  • 極めて割高なバリュエーションと不安定な株主還元: 現在の株価は、PER約494倍、PBR約6.27倍と、業界平均と比較して著しく割高な水準にあります。また、配当利回りは0.28%と低い一方で、配当性向は170.4%と利益を大幅に上回る水準で、配当の持続可能性には懸念があります。これは、現状の純利益が極めて低いことに起因しており、収益安定化が最優先課題です。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 D 利益低迷
収益性 D 収益力に課題
財務健全性 A 比較的良好
バリュエーション D 著しく割高

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 1,061.0円
PER 493.95倍 業界平均21.3倍
PBR 6.27倍 業界平均1.8倍
配当利回り 0.28%
ROE 1.04%

1. 企業概要

フジオフードグループ本社は1999年に設立された、大阪を拠点とする外食フランチャイズ・直営チェーン運営企業です。主力ブランドはセルフ式の「まいどおおきに食堂」で、その他「串家物語」(串揚げビュッフェ)、「かっぽうぎ」(和風居酒屋)、「つるまる饂飩」(セルフうどん)など、多様な飲食店ブランドを国内外で展開しています。収益は主に直営店舗からの売上(全体の約95%)とフランチャイズ店舗からのロイヤリティ収入で構成されます。特定の目立つ技術的独自性や参入障壁は低いものの、多ブランド戦略と「手作り感」を重視した店舗運営で差別化を図っています。

2. 業界ポジション

フジオフードグループ本社は、外食産業、特にレストランチェーンセグメントにおいて、多ブランド展開を通じて幅広い顧客層にサービスを提供しています。市場シェアに関する具体的なデータはありませんが、そのブランド数と店舗網から一定の認知度を有する中堅企業と位置付けられます。競合に対しては、多様な業態を持つことで特定の分野での集中リスクを分散させる強みがある一方、各業態での差別化やコスト競争力維持が課題となります。財務指標を見ると、PERは493.95倍、PBRは6.27倍と、業界平均PER21.3倍、PBR1.8倍と比較して極めて割高な水準にあり、現在の収益性では市場からの正当な評価とは言い難い状況です。

3. 経営戦略

同社は、コロナ禍からの業績回復を最重要課題と位置付け、売上高の維持・拡大と収益力の改善に取り組んでいます。2026年12月期の連結業績見通しでは、売上高32,653百万円(前年比2.3%増)と微増を見込むものの、営業利益は510百万円(同29.7%減)、経常利益445百万円(同25.2%減)と減益を予想しており、収益性改善には時間を要する見込みです。親会社株主に帰属する当期純利益は110百万円(同22.3%増)と増益を見込むものの、低水準にとどまります。この減益予想は、主に人件費や原材料費の高騰、既存店の改装費用などが影響していると考えられます。特別損失による影響を排した事業基盤の強化と、費用効率の改善が喫緊の課題となっています。今後の重要なイベントとしては、2026年12月29日(UTC)に配当落ち日が予定されています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 5/9 A: 良好(全体的に健全だが一部改善余地あり)
収益性 2/3 純利益とROAがプラスで良好ですが、営業キャッシュフローのデータが不足しています。
財務健全性 2/3 流動比率は健全な水準を維持していますが、負債比率が基準値を上回っており、財務的なバランスに改善の余地があります。
効率性 1/3 株式希薄化は回避されているものの、営業利益率とROEが低く、資本効率と収益力の向上は不可欠な課題です。

Piotroski F-Scoreの総合スコアは5/9点であり、「良好」と評価されます。収益性に関しては、過去12か月の純利益とROAがいずれもプラスである点は評価できますが、営業キャッシュフローの具体的なデータが提供されていないため、完全な評価ができません。財務健全性では、流動比率1.59と短期的な支払い能力は問題ないものの、提供データにおけるD/Eレシオ(総負債自己資本比率)が1.0173と基準値1.0を下回っていないため、負債の多さが指摘されます。効率性については、株式の希薄化は避けられていますが、営業利益率1.67%とROE1.04%は低く、資本を効率的に活用して利益を生み出す力が不足していることを示唆しています。

【収益性】営業利益率、ROE、ROA

フジオフードグループ本社の収益性は、業界標準と比較して低い水準にとどまっています。

  • 営業利益率: 過去12か月で1.67%です。これは、外食産業の一般的な水準と比較しても低く、コストコントロールや価格戦略に課題があることを示唆しています(2025年12月期実績は2.27%)。
  • ROE(自己資本利益率): 過去12か月で1.04%です。これは、株主から預かった資本をどれだけ効率的に利益に結びつけているかを示す指標であり、一般的に健全とされる10%を大きく下回っています。
  • ROA(総資産利益率): 過去12か月で1.79%です。企業が持つすべての資産をどれだけ効率的に活用して利益を生み出しているかを示す指標であり、一般的な目安とされる5%を下回っています。

これらの指標から、同社は現状、収益を生み出す力、特に株主資本や総資産を効率的に活用する能力に課題を抱えていると言えます。

【財務健全性】自己資本比率、流動比率

財務健全性については、比較的良好な水準を維持しています。

  • 自己資本比率(実績): (連)35.5%です。これは総資産に対する自己資本の割合を示し、高いほど倒産しにくい安定した企業体質を示します。一般的な目安とされる30%を上回っており、一定の健全性が保たれています。
  • 流動比率(直近四半期): 1.59倍です。これは流動資産を流動負債で割った比率で、短期的な支払い能力を示す指標です。一般的に120%〜150%以上が望ましいとされる中で、159%という水準は短期債務の支払能力においては問題がないと考えられます。

これらの指標は、同社の財務基盤がコロナ禍の影響を受けながらも一定の安定性を保っていることを示唆しています。

【キャッシュフロー】営業CF、FCFの状況

2025年12月期のキャッシュフロー状況は以下の通りです。

  • 営業キャッシュフロー: 980百万円(プラス)
  • 投資キャッシュフロー: -3,774百万円(マイナス)
  • 財務キャッシュフロー: -2,007百万円(マイナス)
  • フリーキャッシュフロー(FCF): -2,794百万円(営業CF + 投資CF = 980百万円 – 3,774百万円)

営業キャッシュフローがプラスであることは、本業で現金を稼ぐ力があることを示しますが、新規店舗出店や既存店改装のための設備投資が多額であるため、投資キャッシュフローは大幅なマイナスとなっています。結果として、フリーキャッシュフローは-2,794百万円と大幅なマイナスを計上しており、本業で稼いだ現金だけでは投資資金を賄えていない状況です。これは、将来的な成長への投資と捉えることもできますが、継続的なマイナスは外部からの資金調達圧力につながる可能性があります。現金及び現金同等物も前期比で大幅に減少している点は注意が必要です。

【利益の質】営業CF/純利益比率

営業CF/純利益比率を算出すると、980百万円(営業CF) ÷ 90百万円(純利益) = 約10.89倍 となります。
この比率は、企業の純利益のうち、どれだけが現金として手元に残っているかを示す指標です。一般的に1.0倍以上が健全とされます。フジオフードグループ本社の比率は10倍を超えており、数値上は非常に高いですが、これは純利益が極めて低水準であることに起因しています。本業で稼いだキャッシュ(営業CF)に対して、減損損失などの特別損失や税金の影響で純利益が圧縮された結果、高い比率になっていると解釈できます。純利益が低い割には営業活動で現金を稼いでいるため、利益の質そのものが悪いわけではないとも言えますが、利益水準の不安定さを示しているとも捉えられます。

【四半期進捗】

通期予想に対する四半期ごとの進捗率や、直近3四半期の売上高・営業利益の推移に関する具体的なデータは提供されていません。提供データは年度ごとの連結決算情報のみです。

【バリュエーション】PER/PBR

フジオフードグループ本社の現在のバリュエーションは、業界平均と比較して著しく割高です。

  • PER(株価収益率): (連)493.95倍です。株価が1株当たり利益の何年分に相当するかを示す指標で、「株価が利益の何年分か」を表します。業界平均PER21.3倍と比較して約23倍も高い水準であり、客観的に見て非常に割高であると判断されます。これは、1株当たり利益が2.15円と極めて低いため、PERが異常値になっている側面が強いです。
  • PBR(株価純資産倍率): (連)6.27倍です。株価が1株当たり純資産の何倍かを示す指標で、「仮に会社を解散したときに株主に分配される純資産に対して株価が何倍になっているか」を示します。業界平均PBR1.8倍と比較して約3.5倍も高い水準であり、純資産価値から見ても割高感は否めません。

これらの指標から、現在の株価は企業の利益や純資産の実態から乖離しており、著しい割高であると言えます。将来の大きな成長期待や、一時的な利益の落ち込みに対する市場の楽観的な見方がある可能性もありますが、現在の財務データで正当化できる水準ではありません。参考として、業種平均PER基準の目標株価は39円、業種平均PBR基準の目標株価は305円と大幅に現在の株価を下回っています。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: -11.37 / シグナル値: -14.26 MACDラインがシグナルラインを上回っていますが、トレンド転換を示す明確なゴールデンクロスやデッドクロスは発生していません。
RSI 中立 38.1% RSIは30%台後半に位置しており、買われすぎでも売られすぎでもない中立的な状況です。ただし、30%に近づいているため、下落圧力の高まりを示唆する可能性もあります。
5日線乖離率 -0.67% 直近の株価は短期移動平均線(5日線)をわずかに下回っており、短期的な下降モメンタムが見られます。
25日線乖離率 -1.14% 株価は短期トレンドを示す25日移動平均線からもわずかに下方に乖離しており、短期的な弱さが示唆されます。
75日線乖離率 -5.49% 中期トレンドを示す75日移動平均線からも下に乖離しており、中期的な下降トレンドが示唆されます。
200日線乖離率 -7.74% 長期トレンドを示す200日移動平均線からも下に乖離しており、株価は長期的な下降トレンドの中にあることを示しています。

RSIが38.1%と30%に近づいており、株価が売られすぎの状態に移行しつつある可能性を示唆しています。ただし、MACDは中立であり強いトレンドを示すサインにはなっていません。

【テクニカル】52週高値・安値との位置、移動平均線との関係

現在の株価1,061.0円は、52週高値1,252.0円に対して約15.2%低い位置にあり、52週安値1,036.0円に対して約2.4%高い、比較的安値圏に位置しています(52週レンジ内位置は7.7%)。しかし、全ての移動平均線(5日、25日、75日、200日)を現在価格が下回っており、短期から長期にかけて下降トレンドにあることを示唆しています。特に75日線および200日線からの乖離率の拡大は、中長期的な下落圧力を表しています。株価が全ての主要移動平均線を下回っている状況は、テクニカル分析上、弱気サインと判断されます。

【市場比較】日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス

フジオフードグループ本社の株価パフォーマンスは、日本の主要市場指数である日経平均株価およびTOPIXと比較して、大幅に劣後しています。

  • 日経平均比: 過去1ヶ月で日経平均が+4.98%上昇しているのに対し、同社株価は-2.93%と、7.91ポイント下回るパフォーマンスです。3ヶ月、6ヶ月、1年といった期間でも、それぞれ日経平均を18.98ポイント、46.09ポイント、50.93ポイントも下回っており、市場全体の好調な流れに乗れていない状況が鮮明です。
  • TOPIX比: 同様にTOPIXと比較しても、過去1ヶ月でTOPIXが+3.23%上昇する中、同社株価は-2.93%と、6.15ポイント下回っています。これを見ても、同社株価は市場全体のトレンドとは逆行しており、相対的に弱いパフォーマンスが継続していることがわかります。

これらの比較は、フジオフードグループ本社が市場の投資家から敬遠され、独自の負の要因によって株価が下落している可能性を示唆しています。

【定量リスク】ベータ値、ボラティリティ、最大ドローダウン

  • ベータ値(5Y Monthly): 0.03と非常に低い値です。これは市場全体の動きと比較した株価の変動の度合いを示し、1より小さければ市場全体より値動きが小さいことを意味します。0.03は、市場が1%変動しても、同社株価はわずか0.03%しか変動しないことを示唆しており、市場リスクの影響を受けにくい比較的低β銘柄であることを示します。
  • 年間ボラティリティ: 19.20%です。これは過去1年間の株価の変動率を示し、リスクの大きさを測る一つの指標です。
  • 最大ドローダウン: -15.55%です。これは過去のある期間において、最高値から最低値までどれだけ下落したかを示す指標で、「過去最悪の下落率」を意味します。
  • 年間平均リターン: 15.31%です。
  • シャープレシオ: 0.77です。これはリスク(ボラティリティ)1単位あたりでどれだけのリターンが得られたかを示す指標で、1.0以上が良好とされますが、0.77は平均的な水準です。

仮に100万円投資した場合、過去の傾向から年間で±19.2万円程度の変動が想定されます。最大で15.55万円程度の一時的な損失を経験する可能性があったことを意味し、将来も同程度の変動が起こりうることを認識しておく必要があります。ベータ値が低いにもかかわらず、高水準のボラティリティとドローダウンを記録している点は、市場全体の影響だけでなく、個別銘柄の要因が強く株価に反映されていることを示唆しています。

【事業リスク】

  • 原材料費・人件費の高騰: 外食産業は、食材の仕入れ価格や従業員の賃金上昇が経営に直結しやすい構造です。為替変動や世界的な供給不安による原材料費の高騰、国内の人手不足による人件費の上昇は、同社の粗利率や営業利益率をさらに圧迫する可能性があります。
  • 競争激化と消費行動の変化: 外食市場は競争が激しく、消費者の嗜好やライフスタイルの変化(例:中食・内食志向の強まり、健康志向の高まり)に対応できない場合、客数の減少や来店頻度の低下に繋がるリスクがあります。多様なブランドを持つ一方で、それぞれのブランドが市場で優位性を確立し続けられるかが問われます。
  • 減損損失の継続発生リスク: 2025年12月期には減損損失436百万円を計上しており、不採算店舗の存在がうかがえます。今後も経済状況の悪化や競争激化により、店舗の収益性が低下した場合、資産の減損処理が必要となり、純利益を圧迫するリスクがあります。多店舗展開しているがゆえに、このリスクは常に存在します。

信用取引状況

フジオフードグループ本社の信用倍率は0.32倍と非常に低い水準にあります。これは信用買い残(213,800株)に対して信用売り残(661,900株)が圧倒的に多い状況を示しており、将来的な株価上昇を見込んでカラ売りを入れている投資家が多いことを意味します。信用売り残の多さは、将来的な買い戻し圧力につながる可能性もありますが、現状では市場が株価の上値を重いと見ていることを示唆しています。いずれの残高も前週比で減少しており、活発な取引が行われている状況ではありません。

主要株主構成

データを見ると、上位株主には設立に関わる個人や企業が多く、「(有)エフエム商業計画」が13.28%、代表者の「藤尾政弘氏」が5.7%を保有しているほか、事業パートナーである「サッポロビール」が5.84%を保有しています。これに加えて、複数の信託銀行が信託口として株式を保有しており、安定株主の存在がうかがえます。インサイダー(内部関係者)による保有比率が43.58%と高く、経営陣が会社の株式を多く保有しているため、経営の安定性はある程度確保されていると言えますが、一方で株式の流動性が低くなる可能性もあります。

8. 株主還元

フジオフードグループ本社の株主還元策は、現状では持続可能性に課題を抱えています。

  • 配当利回り: 0.28%です。現在の株価(1,061.0円)と年間配当予想(3.00円)に基づくと、投資額に対する配当収入の割合は比較的小さいです。
  • 配当性向: 2025年12月期の実績で170.4%です。これは当期純利益の170.4%を配当に回していることを意味し、利益を大幅に上回る配当を行っている状況です。純利益が極めて低いため異常に高い数値になっており、利益を上回る配当は持続可能ではありません。企業は内部留保を削るか、将来的には減配を検討せざるを得ない可能性が高いことを示唆しています。2026年12月期も同水準の配当(3.00円)を予想していますが、予想EPS2.2円に対し配当3.0円であるため、配当性向は同程度で推移する見込みです。
  • 自社株買い: データによると、2025年12月期において自社株買いは実施されていません。現在の株主還元は配当のみに限定されており、その配当も安定しているとは言えない状況です。

SWOT分析

強み

  • 多様なブランドポートフォリオ(「まいどおおきに食堂」「串家物語」など)による幅広い顧客層へのリーチ。
  • 直営店中心の運営体制により、店舗運営の品質管理、ブランドアイデンティティの統一性維持。

弱み

  • ROE1.04%、営業利益率1.67%と、収益性が極めて低い水準にとどまっている。
  • PER約494倍、PBR約6.27倍と、企業価値評価指標が市場平均を大きく上回り、著しい割高感が存在する。

機会

  • 国内外における外食需要の回復(特にインバウンド需要の恩恵)。
  • 多様なブランドを活用した新業態開発や新市場への展開余地の可能性。

脅威

  • 原材料費、人件費、光熱費などのコスト高騰による収益圧迫。
  • 外食産業における競争激化、消費者の健康志向や内食志向への変化。

この銘柄が向いている投資家

  • 長期的な外食産業の回復に期待する投資家: コロナ禍を経験し、回復期にある外食産業全体への成長期待を持つ投資家。ただし、同社の利益水準には注意が必要です。
  • 多ブランド戦略の将来性に注目する投資家: 複数の人気ブランドを持つ同社の事業モデルに魅力を感じ、今後のブランド育成や収益力改善に期待を寄せる投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 極めて割高なバリュエーション: 現在のPERおよびPBRは業界平均から大きく乖離しており、現在の利益水準を正当化するものではありません。株価調整のリスクが高い点に注意が必要です。
  • 収益性の低迷と配当の持続可能性: ROEや営業利益率といった収益性指標が低く、配当性向が170%を超えるなど、配当の持続可能性に大きな疑問符が付きます。減配のリスクも考慮に入れる必要があります。

今後ウォッチすべき指標

  • 営業利益率の改善: 少なくとも5%超への回復。コストコントロールと店舗運営効率化の進捗を確認すること。
  • ROEの向上: ROE10%以上を目指し、株主資本の効率的な活用がされているか。
  • フリーキャッシュフローの安定化: 継続的なプラス転換とその規模。投資のための原資を本業で生み出せるかが重要です。
  • 新規出店戦略の成否と既存店の採算性: 減損損失の原因となっている不採算店舗の整理が進み、新規出店が収益に貢献しているか。

成長性

スコア: D (利益低迷)
根拠: 2025年12月期の売上高は前年比1.9%増と微増にとどまり、2026年12月期の売上高見通しも2.3%増と緩やかな成長です。しかし、営業利益は2025年12月期に前年比40.4%減となり、2026年12月期も29.7%減と減益を予想しており、収益面での成長は確認できません。EPSも1.76円と低水準にあり、企業としての成長力には大きな課題があります。

収益性

スコア: D (収益力に課題)
根拠: 過去12か月の実績でROEは1.04%、営業利益率は1.67%です。これはベンチマークとなるROE10%や営業利益率5-10%を大幅に下回っており、株主資本や売上から効率的に利益を生み出す力が著しく低いことを示しています。同業他社比較でもROEは低く、収益力の改善が喫緊の課題です。

財務健全性

スコア: A (比較的良好)
根拠: 自己資本比率は35.5%と30%を上回っており、流動比率も159%と短期的な支払い能力に問題はありません。Piotroski F-Scoreも5/9点であり、全体としての財務健全性は「良好」と評価できます。ただし、総負債自己資本比率が1.0を超えている点は改善余地があります。

バリュエーション

スコア: D (著しく割高)
根拠: 現在のPERは493.95倍、PBRは6.27倍と、業界平均PER21.3倍、PBR1.8倍を大きく上回る水準です。これは、現在の利益水準や純資産価値から見て、株価が極めて割高であることを示しており、バリュエーションの面では投資魅力が低いと判断されます。PERの異常な高さは、1株当たり利益が極めて低いことに起因しています。


企業情報

銘柄コード 2752
企業名 フジオフードグループ本社
URL http://www.fujiofood.com/
市場区分 プライム市場
業種 小売 – 小売業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 1,061円
EPS(1株利益) 2.15円
年間配当 0.28円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 15.6% 46.0倍 204円 -27.9%
標準 12.0% 40.0倍 152円 -32.1%
悲観 7.2% 34.0倍 103円 -37.0%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 1,061円

目標年率 理論株価 判定
15% 76円 △ 1290%割高
10% 95円 △ 1013%割高
5% 120円 △ 782%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.21)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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