企業の一言説明
ルネサンスはフィットネスジムやスポーツスクールを全国展開するスポーツクラブ大手であり、介護・リハビリ支援事業や健康増進サービスも手掛ける多角化企業です。
投資判断のための3つのキーポイント
- 事業多角化と統合戦略: スポーツクラブ事業を主軸に、介護・医療周辺事業やホームフィットネスへの展開を進め、さらに大手競合スポーツオアシスを吸収合併することで、事業規模の拡大とシナジー効果を追求しています。
- 財務健全性と収益性の改善が課題: 自己資本比率が低く、流動比率も1倍を下回るなど財務健全性に懸念があり、収益性も業界平均やベンチマークと比較して低い水準にとどまっています。合併によるコスト増も利益を圧迫しています。
- バリュエーションの割高感と市場センチメント: 現在のPERは業界平均を大幅に上回っており割高感が否めません。直近の業績減益傾向や統合による一時的な営業利益の減少は、市場からのネガティブなセンチメントにつながる可能性があります。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | C | 利益安定性に課題 |
| 収益性 | C | ベンチマーク下回る |
| 財務健全性 | D | 懸念 |
| バリュエーション | D | 大幅な割高感 |
※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 1132.0円 | – |
| PER | 42.81倍 | 業界平均17.0倍(大幅に割高) |
| PBR | 1.73倍 | 業界平均1.8倍(ほぼ同水準) |
| 配当利回り | 1.15% | – |
| ROE | 6.51% (実績) | – |
1. 企業概要
ルネサンス(2378)は、1982年設立の東京都墨田区に本社を置くスポーツクラブ大手企業です。フィットネスジム、水泳・テニス・ゴルフスクールといった複合スポーツ施設を全国に展開し、個人顧客向けに多様なプログラムを提供しています。また、地方自治体向けの健康増進サービス、介護・リハビリ支援サービス、さらには脳活性化メソッド「シナプソロジー」の開発・普及、ホームフィットネス商品提供など、事業の多角化を進めています。特にスポーツ施設の運営に加えて、社会貢献性の高い分野での事業展開も特徴であり、幅広い顧客層の獲得と収益源の多様化を目指しています。
2. 業界ポジション
ルネサンスは国内のスポーツクラブ業界において大手の一角を占めており、多数の施設展開と幅広いサービスラインナップを持つことで、一定の市場プレゼンスを確立しています。2025年4月1日にスポーツオアシスを吸収合併したことで、業界内での規模はさらに拡大し、運営ノウハウや顧客基盤の統合による競争優位性強化が期待されます。しかし、一方でフィットネス業界は競合が激しく、多様な業態の施設が存在するため、常にサービスの質向上やコスト競争力の維持が求められます。
業界平均と比較すると、現在のPERは42.81倍と業界平均の17.0倍を大幅に上回っており、市場から将来の成長期待が織り込まれているか、あるいは現状では割高と評価されている可能性があります。PBRは1.73倍と業界平均1.8倍にほぼ近い水準です。
3. 経営戦略
ルネサンスは、スポーツオアシスの吸収合併による統合効果を最大化し、持続的な成長を実現するための戦略を推進しています。決算説明資料によると、合併後のPMI(Post-Merger Integration)を最優先課題としつつ、初期段階での営業体制の課題を解消し、回復基調にあると説明されています。
組織体制としては、事業部制への移行を進め、意思決定と施策実行のスピードアップを図っています。具体的な成長戦略としては、以下の項目が挙げられます。
- スポーツクラブ事業の強化: 新プログラム「Essential Pilates」の導入、法人会員の拡大、既存施設の戦略的なリニューアルを通じて、顧客満足度と収益力の向上を目指します。
- BtoG/BtoBおよび医療・介護周辺事業の拡大: 地方自治体や企業向けの健康増進サービスに加え、介護・リハビリ支援サービスの提供を強化し、公共性の高い分野での事業基盤を確立します。
- ホームフィットネス事業の商品ライン拡充: 多様化するライフスタイルに対応し、自宅でできるフィットネス商品の開発と提供を強化します。
- コスト効率化とシナジーの追求: 吸収合併したスポーツオアシスとの段階的なシステム統合を進め、運営コストの削減と効率的な経営体制の構築を目指します。
2025年4月1日にはスポーツオアシスの吸収合併を、2025年12月1日には楓の風の連結子会社化を実施するなど、M&Aを通じた積極的な事業拡大を進めています。今後はこれらの統合プロセスが業績に与える影響が注目されます。
今後のイベントとしては、2026年3月30日に配当権利落ち日が予定されています。
4. 財務分析
ルネサンスの財務状況を詳細に分析します。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
F-Scoreは、企業の財務健全性を評価するための9つの基準を用いたチェックリストです。スコアが高いほど財務状況が良好と判断されます。
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 4/9 | B: 普通(複数の改善点あり) |
| 収益性 | 2/3 | ✅純利益とROAはプラスで健全性を満たすものの、営業キャッシュフローのデータ不足が課題です。 |
| 財務健全性 | 1/3 | ❌流動比率およびD/Eレシオが基準を満たしておらず、多額の負債を抱えています。 |
| 効率性 | 1/3 | ❌営業利益率とROEが低水準であり、資本効率の改善が求められますが、四半期売上高成長率は確保しています。 |
【収益性】
- 営業利益率(過去12か月): 5.04%
- ROE(実績): 6.51% (過去12か月では4.73%)
- ROA(過去12か月): 1.33%
ベンチマークとされるROE10%、ROA5%と比較すると、いずれも低い水準にあります。特にROEは4.73%と株主資本に対する利益創出力が不足しており、ROAも1.33%と総資産を効率的に活用して利益を生み出す力が弱い状態を示しています。合併による規模拡大が進行中ですが、現時点では収益性が十分には改善されていません。
【財務健全性】
- 自己資本比率(実績): 21.8%
- 流動比率(直近四半期): 0.83
- Total Debt/Equity(直近四半期): 250.16% (約2.50倍)
自己資本比率21.8%は、企業の財務基盤の弱さを示唆しており、一般的に望ましいとされる30%以上、安全とされる50%以上には大きく届いていません。流動比率0.83は、短期的な支払い能力に懸念があることを示します。通常、流動比率は200%(2倍)以上が安全圏とされますが、1倍を下回る水準は注意が必要です。Total Debt/Equity比率も250.16%と高く、資本に対して借入金に依存する度合いが高いことを表しており、金利上昇局面では財務負担が増大するリスクがあります。
【キャッシュフロー】
- 提供データでは、営業キャッシュフローおよびフリーキャッシュフロー(FCF)の具体的な数値は開示されていません。
- 現金及び預金(直近四半期): 83億7,000万円
多額の現金及び預金を保有していますが、これは短期借入金61億円、長期借入金69億円といった大口の負債がある中で、今後の事業拡大や投資、負債返済に充当される可能性があります。
【利益の質】
- 営業キャッシュフローのデータが提供されていないため、営業CF/純利益比率の算出はできません。しかし、一般的にこの比率が1.0以上であれば、営業活動で稼いだ利益が会計上の純利益を上回っており、利益の質が高いと判断されます。データがないため、評価は保留となります。
【四半期進捗】
2026年3月期第3四半期決算短信によると、通期予想(変更なし)に対する進捗率は以下の通りです。
- 売上高進捗率: 73.0% (48,187百万円 / 66,000百万円)
- 営業利益進捗率: 52.4% (890百万円 / 1,700百万円)
- 純利益進捗率: 104.6% (523百万円 / 500百万円)
売上高は順調に進捗しているものの、営業利益は通期予想に対してやや遅れが見られます。一方で、純利益は第3四半期時点で既に通期予想を上回っていますが、これは主に「受取補償金等」の特別利益500,973千円が一過性要因として計上されている影響が大きいです。特別損失として減損損失や店舗閉鎖引当金も計上されており、収益構造の安定性には課題が残ります。
【バリュエーション】
- PER(会社予想): 42.81倍
- PBR(実績): 1.73倍
- 業界平均PER: 17.0倍
- 業界平均PBR: 1.8倍
バリュエーションを評価すると、PER42.81倍は業界平均17.0倍と比較して約2.5倍と大幅に割高な水準にあります。この数値は、市場が同社の将来の成長に大きな期待を寄せているか、あるいは現在の利益水準に対して株価が過大評価されている可能性を示唆しています。企業が赤字ではないものの、収益性の課題を考慮すると、現在のPERは割高感があると言えるでしょう。一方、PBR1.73倍は業界平均1.8倍とほぼ同水準であり、純資産に対する株価は適正範囲に収まっていると考えられます。ただし、PBRが適正でもPERが著しく高い現状は、利益面での成長が株価に追いついていない印象を与えます。
目標株価(業種平均PER基準): 429円
目標株価(業種平均PBR基準): 1176円
PER基準では現在の株価が目標株価を大幅に上回っており、PBR基準ではほぼ現在の株価と同水準です。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: 8.95 / シグナル値: 5.98 | 短期的なトレンド方向について明確なシグナルは出ていません。MACDラインがシグナルラインを上回っていますが乖離は小さいです。 |
| RSI | 中立 | 63.3% | 買われすぎ(70以上)でも売られすぎ(30以下)でもない中立域ですが、やや買われすぎに近づいています。 |
| 5日線乖離率 | – | +0.57% | 株価は5日移動平均線をわずかに上回っており、短期的なモメンタムはややプラスです。 |
| 25日線乖離率 | – | +2.15% | 株価は25日移動平均線を上回っており、短期トレンドは上昇方向を示唆しています。 |
| 75日線乖離率 | – | +5.31% | 株価は75日移動平均線を上回っており、中期トレンドは上昇方向を示唆しています。 |
| 200日線乖離率 | – | +3.97% | 株価は200日移動平均線を上回っており、長期トレンドは上昇方向を示唆しています。 |
【テクニカル】
現在の株価1,132円は、52週高値1,295円と安値946円の中間(レンジの53.3%)に位置しています。全ての移動平均線(5日、25日、75日、200日)を上回っており、短期から長期にわたる全てのトレンドにおいて株価は堅調に推移していることを示唆しています。特に、全ての移動平均線が上向きで、株価がそれらを上回っている状況は、テクニカル的には良好なサインと捉えられます。直近1ヶ月のリターンは+1.16%、3ヶ月リターンは+9.06%と、短中期的には上昇トレンドにあります。
【市場比較】
ルネサンスの株価パフォーマンスを日経平均株価およびTOPIXと比較すると、以下の通り全ての期間で市場平均を下回っています。
- 日経平均比: 1ヶ月(-7.29%P)、3ヶ月(-5.02%P)、6ヶ月(-33.76%P)、1年(-37.41%P)
- TOPIX比: 1ヶ月(-5.09%P)
これは、ルネサンスの株価が近年の日本株式市場全体の活況を享受しきれていないことを示しています。特に6ヶ月、1年といった中長期で大きく下回っている点は、投資家が市場全体の上昇モメンタムよりも、同社固有の課題(収益性、財務健全性、PMIリスクなど)を重視している可能性を示唆します。
【注意事項】
信用倍率0.26倍は売り残が買い残を大幅に上回る状況であり、将来の買い戻し圧力につながる可能性があります。
【定量リスク】
- 年間ボラティリティ: 22.88%
- 最大ドローダウン: -29.53%
- シャープレシオ: -0.17
- 年間平均リターン: -3.40%
年間ボラティリティが22.88%であり、仮に100万円投資した場合、年間で±22.88万円程度の変動が想定されます。過去の最大ドローダウンは-29.53%であり、この程度の下落は今後も起こりうるリスクとして認識すべきです。シャープレシオが-0.17とマイナスであることは、過去のリターンがリスクに見合っておらず、無リスク資産への投資と比較して効率が悪いことを示唆しています。
【事業リスク】
- M&Aに伴うPMIの遅れや統合コスト: スポーツオアシスの吸収合併により事業規模は拡大しましたが、システム統合や組織文化の融和、シナジー効果の創出には時間とコストがかかります。PMIが計画通りに進まない場合、想定以上のコスト発生や事業効率の低下を招くリスクがあります。
- コスト上昇と収益性への影響: 人件費や光熱費などの運営コストの上昇は、利益率を圧迫する主要因となります。特にフィットネス業界は施設運営に固定費がかかるため、コストコントロールは重要な課題です。また、競合との価格競争激化も収益性を低減させる可能性があります。
- マクロ経済の変動と消費者動向: 景気減速や個人消費の落ち込みは、スポーツクラブ会員数の減少や会費収入の低下に直結するリスクがあります。また、ホームフィットネス製品の需要も経済状況やトレンドによって変動する可能性があります。
7. 市場センチメント
市場のセンチメントは、直近のニュース動向分析から「ネガティブ」と評価されています。特に、2026年3月期第3四半期累計期間における経常利益が前年同期比で73%減益、10-12月期単独でも6%減益で着地したとのニュースは、業績面での懸念を増幅させており、投資家の間で不透明感が広がっています。唯一ポジティブなニュースとして「3Q累計経常315百万」という情報があるものの、全体のネガティブな傾向を覆すほどの影響力はありません。
信用取引状況を見ると、信用買残が193,200株に対し、信用売残は739,400株と、売り残が買い残を大幅に上回る信用倍率0.26倍という状況です。これは、株価が下がることを予想する投資家が多いため、将来的に買い戻しによる株価上昇圧力につながる可能性もありますが、現在のところ市場の警戒感が高いことを示唆しています。
主要株主構成は以下の通りです。
- DIC: 17.5%
- 自社(自己株口): 11.52% (過去の自社株買いによるもの)
- SOMPOホールディングス: 7.5%
自社および連結子会社を含む安定株主が一定割合を占めていますが、機関投資家による保有割合は抑えられているようです。
8. 株主還元
ルネサンスの配当利回りは1.15%(会社予想)で、1株配当は13.00円を予定しています。配当性向はYahoo Japanのデータによると30.4%です。これは利益を基にした配当の割合が約3割であることを示しており、利益を内部留保し、事業成長のために再投資する姿勢と、株主への還元とのバランスを取っていると言えます。過去5年平均配当利回りは0.79%であり、直近の配当は平均を上回る水準です。
自社株買いに関しては、主要株主に「自社(自己株口)」として11.52%の保有株式が記載されており、過去に自社株買いを実施し、発行済株式数を減少させることで1株あたりの価値向上を行ってきた実績がうかがえます。
SWOT分析
強み
- 多角的な事業展開と業界でのプレゼンス: フィットネス事業に加え、介護・医療周辺事業や脳活性化メソッドなど、社会ニーズに応える多様なサービスを提供。スポーツクラブ業界での大手としてのブランド力と運営ノウハウを持つ。
- M&Aによる規模拡大: スポーツオアシスの吸収合併により、事業規模と顧客基盤を拡大。シナジー効果の創出により、さらなる成長の可能性を秘める。
弱み
- 低い収益性と財務健全性: ROE、ROA、営業利益率が業界平均やベンチマークを下回り、利益創出力に課題がある。自己資本比率や流動比率も低く、財務の安定性に懸念がある。
- PMI(統合プロセス)とコスト圧力: 吸収合併に伴う初期投資や統合コスト、システム統合の遅れ、人件費・光熱費などのコスト上昇が利益を圧迫している。
機会
- 健康意識の高まりと高齢化社会のニーズ: 健康寿命の延伸やフレイル対策への関心の高まりが、フィットネス、介護・リハビリ支援事業の成長を後押しする。
- BtoG/BtoB事業の拡大: 地方自治体や企業向け健康増進事業は、安定した収益源となり、社会貢献と事業成長の両立が期待できる。
脅威
- 競合激化と価格競争: フィットネス業界は新規参入も多く、激しい競争環境にあり、会員獲得のための価格競争が収益を圧迫する可能性がある。
- マクロ経済の動向と金利上昇リスク: 景気後退による消費者の支出意欲の低下や、長期借入金が多い状況での金利上昇は、財務負担を増大させるリスクがある。
この銘柄が向いている投資家
- 長期的な視点で企業統合による事業拡大とシナジー効果に期待する投資家: スポーツオアシスの統合が成功し、長期的に収益性・財務健全性が改善すると考える投資家に向いています。
- 健康・ウェルネス市場や高齢化社会関連テーマに注目する投資家: 現代社会の健康志向の高まりや介護ニーズの増加といった社会的なトレンドを捉えた事業展開を評価する投資家にとって魅力的な側面があります。
この銘柄を検討する際の注意点
- PMIの進捗と財務状況の改善: スポーツオアシス吸収合併後の統合プロセスが順調に進み、コスト削減やシナジー効果が具体的に利益に結びつくか、また低い自己資本比率や流動比率といった財務健全性が改善されるかを注視する必要があります。
- バリュエーションの割高感: 現在のPERは業界平均を大幅に上回っており、業績の不安定さや収益性の課題を考慮すると、株価には割高感が否めません。株価がファンダメンタルズに見合う成長を遂げるか、十分に検討することが重要です。
今後ウォッチすべき指標
- 営業利益率の推移: 合併によるコスト構造の変化とシナジー効果が現れ、営業利益率がどのように改善していくか。目標値としてROE10%、営業利益率10%以上を目指して進捗しているか。
- 自己資本比率および流動比率の改善: 財務健全性を示すこれらの指標が計画的に向上しているか。最低でも自己資本比率30%以上、流動比率150%以上への回復を目指せるか。
- M&A後の具体的な統合効果に関する開示: スポーツオアシスや楓の風の統合によって、どのような具体的なコスト削減や新たな収益機会が創出されているか、経営陣からの情報開示を継続的に確認すべきです。
成長性:C(利益安定性に課題)
ルネサンスの売上高は、スポーツオアシス吸収合併もあり、過去数年間増加傾向にあります。2025年3月期(予想)の連結売上高は637億3,700万円と大幅な増収を見込んでおり、2026年3月期も660億円の増収予想です。これは主にM&Aによる規模拡大の効果が大きいと考えられます。しかしながら、営業利益は変動が大きく、2026年3月期の通期予想では17億円と2025年3月期予想の19億4,600万円から減益となる見通しであり、純利益も同様に減益予想です。売上高の成長は認められるものの、利益面での安定的な成長には課題を残しているため、成長性はC評価とします。
収益性:C(ベンチマーク下回る)
過去12ヶ月の実績において、ROEは4.73%、ROAは1.33%、営業利益率は5.04%です。これは、一般的な企業の収益性ベンチマークとされるROE10%以上、ROA5%以上、営業利益率10%以上をいずれも下回っています。特に、株主資本を効率的に活用して利益を生み出すROEや、事業活動を通じて得られる利益の割合を示す営業利益率が低い水準にあり、収益構造の改善が急務です。合併による規模拡大後の収益体制が確立されていない現状を反映し、収益性はC評価とします。
財務健全性:D(懸念)
ルネサンスの自己資本比率は21.8%であり、一般的に健全とされる30%以上と比較して低い水準です。また、流動比率は0.83と100%(1倍)を下回っており、短期的な支払い能力に懸念があります。総負債を自己資本で割ったTotal Debt/Equity比率は250.16%と非常に高く、負債への依存度が高い財務体質を示しています。Piotroski F-Scoreも4/9と「普通」評価であり、特に財務健全性スコアが1/3と低い点も懸念材料です。これらの複数の指標が示す財務基盤の脆弱性により、財務健全性はD評価とします。
バリュエーション:D(大幅な割高感)
現在のPER(会社予想)は42.81倍であり、これは業界平均PERの17.0倍を大幅に上回る水準です。この数値は、現在の利益水準に対して株価が非常に割高であることを強く示唆しています。PBR(実績)は1.73倍と業界平均PBRの1.8倍にほぼ近い水準ですが、PERの著しい割高感が全体のバリュエーションを押し上げています。企業が赤字ではないものの、収益性の課題や利益の不安定性を考慮すると、現在の株価はファンダメンタルズと比較して割高感が強いと判断せざるを得ず、バリュエーションはD評価とします。
企業情報
| 銘柄コード | 2378 |
| 企業名 | ルネサンス |
| URL | http://www.s-renaissance.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 1,132円 |
| EPS(1株利益) | 26.44円 |
| 年間配当 | 1.15円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 3.4% | 40.3倍 | 1,258円 | 2.2% |
| 標準 | 2.6% | 35.1倍 | 1,054円 | -1.3% |
| 悲観 | 1.6% | 29.8倍 | 851円 | -5.4% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 1,132円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 527円 | △ 115%割高 |
| 10% | 658円 | △ 72%割高 |
| 5% | 830円 | △ 36%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 前日比(%) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 東祥 | 8920 | 940 | -0.43 | 360 | 10.29 | 0.92 | 9.6 | 1.06 |
| セントスポ | 4801 | 2,504 | -0.12 | 287 | 23.91 | 1.06 | 4.6 | 1.59 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.23)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。