企業の一言説明

SPKは自動車部品専門商社で、補修・車検部品を主力とする独立系の自動車部品専門商社です。日本国内外のアフターマーケット市場で事業を展開しています。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 堅実な成長と強固な財務体質: 長期にわたり増収増益を継続し、自己資本比率60%超、流動比率200%超といった高い財務健全性を誇ります。Piotroski F-Scoreも7/9点と優良です。
  • 株主還元への積極性とPBR1倍割れ: 配当性向約25%を維持し、着実な増配傾向にあります。現在のPBRは0.95倍と業界平均を下回っており、PBR1倍改善への期待と配当利回りの魅力があります。
  • 短期的な過熱感と信用残高: 直近の株価は52週高値圏で推移し、RSIは買われすぎの水準にあります。また信用倍率が11.44倍と高水準であり、短期的な調整リスクや将来的な需給悪化に注意が必要です。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 A 良好な成長
収益性 A 安定基盤
財務健全性 S 極めて優良
バリュエーション B ほぼ適正

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 2654.0円
PER 10.63倍 業界平均12.1倍(割安)
PBR 0.95倍 業界平均1.0倍(やや割安)
配当利回り 2.75%
ROE 10.41%

1. 企業概要

SPK(7466)は1917年創業の独立系自動車部品専門商社です。自動車の補修・車検部品を主軸とし、エンジン、駆動系、ブレーキなどの幅広い製品を取り扱っています。加えて、建設機械やフォークリフトなどの産業車両向け部品や、多機能ディスプレイ、電装部品の組込み販売も手掛けています。日本国内だけでなく、アジア、オセアニア、中南米などグローバルに展開し、製品とサービスを通じて自動車のアフターマーケットにおける安定的な需要に応える収益モデルを構築しています。

2. 業界ポジション

SPKは自動車部品のアフターマーケット、特に補修部品に特化した専門商社として、国内有数の地位を確立しています。国内自動車メーカー各社の部品を取り扱う総合力を強みとしています。競合他社と比較して、安定した供給網と顧客基盤を持つ点が重要です。PERは10.63倍と業界平均12.1倍を下回り、PBRも0.95倍と業界平均1.0倍と比較してやや割安な水準にあり、市場からは一定の評価を得つつも、まだ成長余力や企業価値向上の期待が持たれています。

3. 経営戦略

SPKは長期にわたる安定成長モデルを堅持しており、2026年3月期の通期連結業績予想では売上高740億円、営業利益34億円、親会社株主に帰属する当期純利益25.2億円と、増収増益の継続を見込んでいます。特に、第3四半期までの実績では通期予想に対する進捗率が売上高75.7%、営業利益82.8%、純利益81.4%と計画を上回るペースで推移しており、堅調な業績が見込まれます。セグメント別では、海外営業本部とCUSPA営業本部が売上・利益ともに高い成長を示しており、今後の成長ドライバーとして注目されます。株主還元にも積極的で、今期配当は73円と増額修正が発表されました。直近の重要イベントとしては、2026年3月30日に株式分割と配当落ち日が予定されており、株式の流動性向上と投資家層の拡大を目指す姿勢がうかがえます。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 7/9 S: 優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)
収益性 2/3 良好
財務健全性 3/3 優良
効率性 2/3 良好

SPKのF-Scoreは総合スコア7/9点であり、S(優良)と評価されます。これは、企業の収益性、財務健全性、効率性が全体的に非常に良好な状態にあることを示しています。収益性においては、純利益が十分にあり、ROAもベンチマークを上回っています。財務健全性では、流動比率、負債資本比率(D/Eレシオ)ともに優良な水準を維持し、株式の希薄化もありません。効率性では、ROEが10%を超え、四半期売上高成長率もプラスですが、営業利益率がベンチマークの10%を下回る点で改善余地があります。しかし、全体としては極めて強固な財務体質と評価できます。

【収益性】

  • 営業利益率: 5.13% (過去12か月)
    • 一般的な目安としては5%を超えており、安定した収益力を示しています。業界平均と比較して評価することが重要ですが、F-Scoreのベンチマーク10%には届かない水準です。
  • ROE (Return on Equity): 10.41% (過去12か月)
    • 株主資本を効率的に活用して利益を生み出す能力を示す指標です。ベンチマークの10%を上回っており、良好な株主資本効率を維持していると評価できます。
  • ROA (Return on Assets): 5.22% (過去12か月)
    • 総資産に対する利益率を示す指標です。ベンチマークの5%を上回っており、資産全体を効率的に活用していることが示唆されます。

【財務健全性】

  • 自己資本比率: 61.0% (実績)
    • 総資産に占める自己資本の割合で、高いほど企業の安定性が高いとされます。60%を超えており、経営基盤が非常に安定している優良な水準です。
  • 流動比率: 2.65倍 (直近四半期)
    • 流動負債に対する流動資産の割合で、短期的な資金繰りの健全性を示します。200%(2.0倍)を超えており、短期的な支払能力は極めて高く、財務的に安全な状態です。

【キャッシュフロー】

  • 営業CF、FCFの状況: データなし
  • 利益の質: 営業CF/純利益比率: データなし
    • 営業キャッシュフローのデータが提供されていないため、これらの指標について評価することはできません。

【四半期進捗】

  • 通期予想に対する進捗率:
    • 売上高進捗: 75.7%
    • 営業利益進捗: 82.8%
    • 純利益進捗: 81.4%
    • 第3四半期時点(累計)で通期予想に対して8割前後の良好な進捗であり、好調な業績推移を示しています。このペースであれば通期予想達成、場合によっては上方修正の可能性も残されています。
  • 直近3四半期の売上高・営業利益の推移:
    • 提供データからは直近3四半期ごとの詳細なデータは直接読み取れませんが、2026年3月期第3四半期決算短信によれば、累計での売上高が前年同期比+10.7%、営業利益が同+18.3%と堅調な伸びを示しており、利益率も改善傾向にあることが示唆されます。

【バリュエーション】

  • PER (株価収益率): 10.63倍(会社予想)
    • 株価が1株あたり利益の何倍かを示す指標です。業界平均12.1倍と比較すると約87.8%の水準であり、割安感があります。
  • PBR (株価純資産倍率): 0.95倍(実績)
    • 株価が1株あたり純資産の何倍かを示す指標です。業界平均1.0倍と比較してやや割安であり、会社が持つ純資産に対して株価が割安であると評価できます。PBR1倍割れは、企業が解散した場合の価値を下回る可能性を示唆することもあり、改善されるべき指標とされることが多いです。
  • 目標株価: 業種平均PER基準で3156円、業種平均PBR基準で2795円と算出されており、いずれも現在の株価2654.0円より高い水準にあり、上昇余地があると考えられます。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: 70.55 / シグナルライン: 50.72 短期トレンド方向を示す
RSI 買われすぎ 73.8% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 +1.51% 直近のモメンタム
25日線乖離率 +8.13% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 +12.07% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 +15.17% 長期トレンドからの乖離

RSIが73.8%と「買われすぎ」の水準にあり、短期的な過熱感が示唆されます。MACDは中立状態ですが、移動平均線乖離率が全ての期間でプラスであり、株価が各移動平均線を上回って推移していることから、短期から長期にわたる上昇基調にあることを示しています。

【テクニカル】

現在の株価2654.0円は、52週高値2656.0円に極めて近い位置(99.8%)にあり、高値圏で推移しています。全ての移動平均線(5日、25日、75日、200日)を上回っており、明確な上昇トレンドが継続している状況です。特に200日移動平均線からの乖離率が+15.17%と高いことから、短期的な上昇モメンタムが強いことが示唆されます。

【市場比較】

過去1ヶ月および3ヶ月のリターンでは、SPKの株価はそれぞれ日経平均株価を2.51ポイント、TOPIXを4.71ポイント上回るパフォーマンスを示しており、短期的に市場指数に対して優位性を示しています。しかし、6ヶ月および1年リターンでは日経平均株価を大きく下回っており、特に日経平均の上昇相場と比較すると、中長期的な相対パフォーマンスは劣後しています。これは、昨今の市場全体を牽引する半導体やハイテクといったグロース株に比べて、伝統的な事業セクターの銘柄は相対的に出遅れる傾向があったためと考えられます。

【注意事項】

⚠️ 信用倍率11.4倍と高水準、将来の売り圧力に注意。
現在の信用買残が高水準であるため、将来的にこれらの買いが決済される際に売り圧力となり、株価の上昇を抑制する可能性があります。

【定量リスク】

  • ベータ値: 0.14 (5年間月次)
    • 市場全体の動きに対する株価の感応度を示す指標で、0.14と非常に低い水準です。これは、日経平均やTOPIXなどの市場全体の変動に対して、SPKの株価は比較的連動せず、安定している傾向があることを示します。
  • 年間ボラティリティ: 23.11%
    • 株価の年間変動率を示し、一般的にこの数値が高いほどリスクが高いと評価されます。仮に100万円投資した場合、年間で±23.11万円程度の変動が想定されます。
  • シャープレシオ: -0.49
    • リスク(ボラティリティ)に見合ったリターンが得られているかを示す指標で、1.0以上が良好とされます。マイナスであるため、リスクに見合う超過リターンが得られていない状況を示唆しています。
  • 最大ドローダウン: -30.00%
    • 過去のある期間における株式投資の最大の下落率を示します。仮に100万円投資した場合、過去には最大で30万円程度の資産が減少する期間があったことを意味し、将来も同程度の下落が起こりうるリスクがあります。
  • 年間平均リターン: -10.91%
    • シャープレシオの項目と合わせて考えると、過去の一定期間において、リスクを取ったにもかかわらず平均リターンがマイナスであったことを示唆しています。

【事業リスク】

  • 自動車産業の構造変化: ガソリン車から電気自動車(EV)へのシフト、自動運転技術の進化、シェアリングエコノミーの拡大など、自動車産業の大きな変革期にあります。補修部品市場も長期的に影響を受ける可能性があります。
  • 海外事業からの収益変動: 海外売上高の比率が高く、各国の経済情勢、政治リスク、貿易政策、そして為替相場の変動が業績に直接影響を与える可能性があります。特に新興国市場は成長性が高い反面、潜在的なリスクも伴います。
  • 競争環境の激化とサプライチェーンリスク: 自動車部品のアフターマーケットは、新規参入や競合他社との価格競争に常に晒されています。また、原材料価格の高騰や部品供給網の混乱(自然災害、地政学的リスクなど)が、製品の調達コスト増や供給遅延につながるリスクがあります。

7. 市場センチメント

SPKの信用倍率は11.44倍と高水準にあり、将来的な売り圧力が株価の上値を抑える可能性があります。一方、主要株主には日本マスタートラスト信託銀行(10.03%)、UHPartners2投資事業有限責任組合(7.17%)、光通信KK投資事業有限責任組合(6.24%)など、安定株主が多い構造です。直近のニュース動向は、業績好調と配当増額、株式分割の発表により総じてポジティブなセンチメントです。

8. 株主還元

SPKは株主還元に積極的であり、会社予想の配当利回りは2.75%と安定した水準です。配当性向は約24.9%(決算短信ベースでは約29.2%)と、利益に占める配当額の割合は適正であり、今後のさらなる増配余地も期待できます。過去の配当金履歴を見ても、着実に増配を続けている実績があり、株主還元への意識の高さがうかがえます。自社株買いに関する直近の具体的な発表はありません。

SWOT分析

強み

  • 国内最大級の独立系自動車部品専門商社としての安定した事業基盤と広範な製品ラインナップ。
  • 財務健全性が極めて高く(自己資本比率61.0%、流動比率2.65倍、F-Score 7/9)、安定した経営体制。

弱み

  • 自動車産業全体の変革期(EV化等)における事業構造の進化への課題。
  • 営業利益率が業界トップクラスではないため、更なる収益性向上に向けた施策が必要。

機会

  • 海外市場、特に成長著しいアジア・中南米市場の更なる開拓による事業拡大。
  • CUSPA営業本部など新たな成長セグメントの育成による多角化。

脅威

  • 自動車産業の技術革新(EVシフト、自動運転)に伴う補修部品市場の構造変化と需要減少リスク。
  • 原材料価格や国際物流コストの変動、為替レートの不安定性が収益を圧迫する可能性。

この銘柄が向いている投資家

  • 安定配当を求める長期投資家: 高い財務健全性と安定的な配当実績、増配傾向は、長期的なインカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。
  • バリュー投資家: PBR1倍割れ、PERも業界平均を下回る水準であり、業績の堅調さとの比較で割安感があるため、企業価値に注目する投資家に向いています。
  • ディフェンシブな投資対象を求める投資家: ベータ値が低く、市場全体の変動に比較的左右されにくい特性があるため、市場のボラティリティを避けたい投資家にとって検討価値があります。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 短期的な過熱感と調整リスク: RSIが買われすぎ水準にあり、株価が52週高値圏にあるため、短期的には調整局面を迎える可能性があります。
  • 信用倍率による需給悪化: 信用倍率が高水準であり、将来的には信用買い残の解消が売り圧力につながる可能性があります。
  • 自動車産業の構造変化への対応: 長期的には自動車のEV化やシェアリングエコノミーの進展が部品市場に影響を与える可能性があるため、企業の事業戦略変更や新規事業への投資動向を注視する必要があります。

今後ウォッチすべき指標

  • 海外営業本部およびCUSPA営業本部の売上高・利益成長率: 今後の成長ドライバーとなるこれらのセグメントの動向を四半期ごとに確認。
  • 営業利益率の推移: 更なる収益性向上に向けた施策の効果や、仕入れ価格・販売価格の動向が利益率に与える影響。
  • 為替レートと業績への影響: 海外売上高の比率が高いため、為替変動が連結業績に与える影響とそのヘッジ戦略。

10. 企業スコア

  • 成長性: A (良好な成長)
    • 直近12か月の四半期売上成長率が13.90%と高く、過去5年間も増収増益を継続しており、年率10%前後の堅実な成長を示しているため、A評価としました。
  • 収益性: A (安定基盤)
    • ROEは10.41%であり、ベンチマークである10%を上回っています。これは株主資本を効率的に活用して利益を生み出す能力が高いことを示しており、A評価としました。営業利益率は5.13%で、F-Scoreの基準10%には届きませんが、安定した水準です。
  • 財務健全性: S (極めて優良)
    • 自己資本比率が61.0%とS評価基準の60%以上を達成し、流動比率も2.65倍(200%以上)と非常に高い水準です。加えてPiotroski F-Scoreが7/9点と優良であることから、極めて強固な財務基盤を持つと評価し、S評価としました。
  • バリュエーション: B (ほぼ適正)
    • PERは10.63倍で業界平均12.1倍の約87.8%(B評価基準80-90%の範囲内)、PBRは0.95倍で業界平均1.0倍の95%(B評価基準90-110%の範囲内)に位置しています。これらは割安感があるものの、SやA評価となるほどの大きな乖離はないため、B評価としました。

企業情報

銘柄コード 7466
企業名 SPK
URL http://www.spk.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 2,654円
EPS(1株利益) 249.65円
年間配当 2.75円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 6.6% 12.2倍 4,194円 9.7%
標準 5.0% 10.6倍 3,395円 5.1%
悲観 3.0% 9.0倍 2,619円 -0.2%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 2,654円

目標年率 理論株価 判定
15% 1,696円 △ 57%割高
10% 2,118円 △ 25%割高
5% 2,672円 ○ 1%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 前日比(%) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
ニッパツ 5991 3,019 -2.24 6,975 17.92 1.43 9.5 2.18
中央自 8117 2,230 -0.81 1,339 14.02 2.03 17.1 2.55

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.23)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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