企業の一言説明
アンリツは、携帯・基地局向け通信計測機器、食品・医薬品検査機を展開するグローバルで高シェアを誇る大手計測機器メーカーです。
投資判断のための3つのキーポイント
- 5G/6G、IoT、自動車など先端技術領域での成長機会: 通信計測分野における高い技術力とグローバル展開に加え、PQA(品質保証プロセス自動化)や環境計測(DEWETRON買収)といった非通信分野への事業拡大を加速しており、多岐にわたる成長市場への貢献が期待されます。
- 盤石な財務基盤と品質の高さ: Piotroski F-Scoreが8/9点(S評価)、自己資本比率が約78%と、極めて高い財務健全性を誇ります。堅実な経営が長期的な事業安定性をもたらし、キャッシュフローも安定しています。
- バリュエーションの割高感と通信設備投資の不確実性: PER30.40倍、PBR2.61倍が業界平均(PER24.2倍、PBR1.6倍)を上回っており、現在の株価水準には割高感が見られます。また、主力の通信計測事業は通信キャリアの設備投資サイクルに影響を受けやすく、外部環境の変化による業績変動リスクがあります。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | B | 堅実な成長期待 |
| 収益性 | B | まずまず良好 |
| 財務健全性 | S | 極めて優良 |
| バリュエーション | D | 割高感あり |
※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 2,611.0円 | – |
| PER | 30.40倍 | 業界平均24.2倍 |
| PBR | 2.61倍 | 業界平均1.6倍 |
| 配当利回り | 1.53% | – |
| ROE | 7.41% | – |
1. 企業概要
アンリツは1900年創業の歴史ある企業で、電子計測機器の開発、製造、販売を国内外で展開しています。主な事業セグメントは「通信計測」「Products Quality Assurance(PQA)」「Environmental Measurement」の3つです。移動体通信や通信インフラ向けの高性能な計測機器が主力であり、特に5G/6Gなどの次世代通信技術に不可欠なソリューションを提供しています。また、食品や医薬品の安全・品質検査機器も手掛け、非破壊検査技術で社会の安心・安全に貢献しています。長年の研究開発で培われた計測技術とグローバルな販売網が、同社の技術的独自性と高い参入障壁を形成しています。
2. 業界ポジション
アンリツは、世界の電子計測機器市場において主要なプレイヤーの一つであり、特に通信計測分野では高シェアを確立している大手企業です。5G/6Gといった次世代通信技術の進化が不可欠な中、同社の高度な計測ソリューションは、競合他社に対する明確な強みとなっています。食品・医薬品検査機も得意分野としており、多岐にわたる市場で存在感を示しています。
競合他社と比較すると、アンリツのPER(株価収益率)は30.40倍と業界平均の24.2倍を上回っており、PBR(株価純資産倍率)も2.61倍と業界平均の1.6倍より高い水準にあります。これは市場が同社に一定の成長期待を寄せているものの、現在の株価は業界平均と比較して割高感があることを示唆しています。
3. 経営戦略
アンリツの中期経営計画では、通信計測分野における5G/6Gやデータセンター向け光トランシーバーなどの需要拡大を引き続き重視しつつ、PQA(品質保証プロセス自動化)および環境計測分野を新たな成長主軸として位置づけています。特に、2025年10月に取得し、11月に連結化したDEWETRON GmbHは、環境計測事業の拡大に大きく貢献すると期待されており、2026年1月には国内販売も開始されています。
同社はCES 2026で初出展し、自動車を含む非通信分野への本格的なプレゼンス強化を図っており、事業ポートフォリオの多角化を進めています。直近の2026年3月期第3四半期の業績では、受注回復と製品ミックス改善により増益を確保しており、通期業績予想は当初の公表値から変更なく維持されています。
今後のイベントとしては、2026年3月30日に配当落ち日を迎え、2026年4月23日には決算発表が予定されており、これらが株価に影響を与える可能性があります。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 8/9 | S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好) |
| 収益性 | 3/3 | 純利益がゼロより大きい、営業キャッシュフローがゼロより大きい、ROAがゼロより大きい |
| 財務健全性 | 3/3 | 流動比率が1.5以上、D/Eレシオが1.0未満、株式希薄化なし |
| 効率性 | 2/3 | 営業利益率が10%を上回る、四半期売上成長率がゼロより大きい、ROEが10%未満 |
アンリツのPiotroski F-Scoreは8点であり、S判定の「財務優良」と評価されます。これは同社が収益性、財務健全性、効率性のほとんどの基準において健全な状態にあることを示しています。
収益性においては、純利益、営業キャッシュフロー、ROA(総資産利益率)のすべてがプラスであり、安定して利益を生み出す体質であることを示唆しています。
財務健全性に関しても、流動比率が1.5倍を大きく上回り、総負債を持たないD/Eレシオが1.0未満であり、株式の希薄化も発生していないことから、非常に強固な財務体制が確認できます。
効率性では、営業利益率が10%を超え、四半期売上成長率もプラスである点は評価されますが、ROE(自己資本利益率)が10%未満であったため、満点には至りませんでした。
【収益性】
- 営業利益率(過去12か月): 11.50%
- 一般的に10%以上が優良とされる中で、高い水準を維持しています。これは同社の製品が技術的に優位性を持つ高付加価値製品であることを示している可能性があります。
- ROE(実績): 7.41%(直近12か月では8.38%)
- 株主資本をどれだけ効率的に使って利益を上げたかを示す指標です。一般的な目安とされる10%には届いていませんが、5%を上回っており、一定の収益性は確保されています。
- ROA(過去12か月): 5.30%
- 総資産をどれだけ効率的に使って利益を上げたかを示す指標です。一般的な目安とされる5%を上回っており、資産を適切に活用して利益を上げていると評価できます。
過去の推移を見ると、営業利益率は2021年3月期の18.55%から2024年3月期には8.17%まで低下しましたが、2025年3月期には10.73%と回復基調にあり、直近12か月では11.50%とさらに改善しています。ROEも同様に2021年3月期の15.83%から低下傾向にありましたが、直近は持ち直しています。これらの指標は、業績が周期的な変動の影響を受けやすい側面があることを示唆していますが、直近では収益性の改善が見られます。
【財務健全性】
- 自己資本比率(実績): 77.8%
- 総資産に占める自己資本の割合で、高いほど倒産しにくい安定した財務基盤を持つことを示します。70%を超えているため、非常に高い財務健全性があると評価できます。
- 流動比率(直近四半期): 3.17倍(317%)
- 1年以内に現金化できる資産(流動資産)が、1年以内に返済すべき負債(流動負債)をどれだけカバーしているかを示す指標です。200%以上が望ましいとされる中で、300%超と極めて高く、短期的な支払い能力に全く問題がない優良な状態です。
- 総負債/自己資本比率(直近四半期): 2.99%
- 自己資本に対する負債の割合で、低ければ低いほど有利子負債が少なく、財務的に安定していることを示します。約3%と非常に低く、実質的に無借金経営に近い状態であり、財務的なリスクは極めて小さいと言えます。
【キャッシュフロー】
- 営業キャッシュフロー(過去12か月): 137億9,000万円
- 本業で稼ぎ出した現金の状況を示し、安定してプラスを維持していることは健全な事業運営を意味します。
- フリーキャッシュフロー(過去12か月): 73億7,000万円
- 営業活動で得たキャッシュから投資活動に使ったキャッシュを差し引いたもので、自由に使える現金を表します。プラスであるため、事業によって生み出された資金が十分にある状況です。
- 直近2026年3月期第3四半期:
- 営業CF: 93億1,800万円(前年同期比 △72億7,600万円)
- 投資CF: -124億9,000万円(M&Aによるのれん等増加が主因)
- 財務CF: -57億5,600万円
- フリーCF: -31億7,100万円(前年同期 +141億6,800万円)
直近第3四半期では、M&Aに伴う投資活動の増加により、一時的にフリーキャッシュフローがマイナスとなっていますが、過去12か月ではプラスを維持しており、本業からは堅調にキャッシュを生み出せています。
【利益の質】
- 営業CF/純利益比率(過去12か月): 1.29倍
- 利益の質評価: S (優良(キャッシュフローが利益を大幅に上回る))
- 営業キャッシュフローが純利益を上回ることは、会計上の利益が適切に現金として裏付けられていることを意味し、利益の質が高いと評価できます。
【四半期進捗】
2026年3月期通期予想に対する第3四半期までの進捗率は以下の通りです。
- 売上収益: 65.9%(81,070百万円 / 123,000百万円)
- 営業利益: 56.1%(8,412百万円 / 15,000百万円)
- 親会社帰属当期利益: 57.5%(6,322百万円 / 11,000百万円)
いずれの項目も通期予想に対して75%に満たない進捗率であり、第4四半期で挽回が必要な状況です。ただし、前年同期比では売上収益がほぼ横ばいである一方、営業利益と親会社帰属四半期利益はそれぞれ31.1%、28.9%と大きく増加しており、収益性の改善は見られます。セグメント別では、PQAおよびその他の事業が売上・利益ともに好調であり、通信計測の営業利益も大幅に増加していますが、環境計測は売上減少と営業損失を計上しています。
【バリュエーション】
- PER(会社予想): 30.40倍
- 業界平均PER: 24.2倍
- 業界平均と比較して割高です。株価が1株当たり利益の約30年分に相当することを示しており、市場が将来の成長に対して高い期待を織り込んでいる可能性があります。目標株価(業種平均PER基準)は2,015円となります。
- PBR(実績): 2.61倍
- 業界平均PBR: 1.6倍
- 業界平均と比較して割高です。株価が1株当たり純資産の約2.6倍であることを示しており、企業の解散価値を上回る評価を受けています。目標株価(業種平均PBR基準)は1,599円となります。
これらの指標から見ると、現在のアンリツの株価は、業界平均と比較して割高な水準にあると判断されます。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: 65.6 / シグナルライン: 45.78 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 65.6% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
| 5日線乖離率 | – | +3.07% | 直近のモメンタム |
| 25日線乖離率 | – | +9.36% | 短期トレンドからの乖離 |
| 75日線乖離率 | – | +13.22% | 中期トレンドからの乖離 |
| 200日線乖離率 | – | +33.06% | 長期トレンドからの乖離 |
MACDは中立状態にありますが、RSIは65.6%と買われすぎの水準に近づいており、目先の過熱感には注意が必要です。
【テクニカル】
現在の株価2,611.0円は、52週高値2,623.5円に極めて近い位置にあり、年初来安値1,145円からは大きく上昇しています。52週レンジ内位置は99.2%と、高値圏で推移していることを示しています。
- 5日移動平均線 (2,533.30円) を3.07%上回っています。
- 25日移動平均線 (2,387.48円) を9.36%上回っています。
- 75日移動平均線 (2,306.11円) を13.22%上回っています。
- 200日移動平均線 (1,959.05円) を33.28%上回っています。
全ての移動平均線を明確に上回って推移しており、株価は強い上昇トレンドにあると考えられます。特に200日移動平均線からの乖離率(+33.06%)は、中長期的に見ても強いモメンタムを維持していることを示しています。
【市場比較】日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス
アンリツの株価パフォーマンスは、主要市場指数を大きく上回っています。
- 日経平均比:
- 1ヶ月: 株式+11.75% vs 日経+7.68% → 4.07%ポイント上回る
- 3ヶ月: 株式+15.12% vs 日経+12.92% → 2.20%ポイント上回る
- 6ヶ月: 株式+44.41% vs 日経+33.24% → 11.17%ポイント上回る
- 1年: 株式+84.52% vs 日経+46.51% → 38.02%ポイント上回る
- TOPIX比:
- 1ヶ月: 株式+11.75% vs TOPIX+6.09% → 5.65%ポイント上回る
すべての期間において、アンリツの株価は日経平均およびTOPIXを大幅にアウトパフォームしており、市場から強い支持を得ていることが伺えます。
【注意事項】
- ⚠️ 信用倍率5.14倍。信用買い残が信用売り残の5倍以上と高水準であり、将来的な売り圧力が発生する可能性に注意が必要です。
【定量リスク】
提供データより、以下のリスク指標が示されています。
- 年間ボラティリティ: 39.98%
- 株価の変動の大きさを表し、この数値が高いほど株価が大きく変動するリスクがあることを示します。
- 最大ドローダウン: -62.25%
- 過去のある期間において、株価が最も大きく下落した割合です。仮に100万円を投資していた場合、最大で62.25万円程度まで資産が減少する局面があったことを意味し、今後も同程度の下落が想定されるリスクがあります。
- シャープレシオ: -0.92
- リスク(ボラティリティ)に見合うリターンが得られているかを示す指標です。1.0以上が良好とされますが、マイナスであることは、リターンがリスクに見合っていない状態であったことを示唆します。
- 年間平均リターン: -36.16%
- 過去のパフォーマンスは将来を保証するものではありませんが、年間平均でリターンがマイナスであったと示されています。
これらの定量リスクは、アンリツの株価が比較的変動しやすく、過去には大きな下落局面も経験していることを示唆しています。特にシャープレシオと年間平均リターンがマイナスである点は、投資判断において注意深く考慮すべきでしょう。
【事業リスク】
- 通信設備投資サイクルの影響: 主力である通信計測事業は、モバイル通信キャリアの設備投資動向に大きく左右されます。5G/6G投資の減速や延期があった場合、アンリツの業績に直接的な影響を及ぼす可能性があります。データセンター向け需要など、多様な市場への展開を進めていますが、依然として通信分野への依存度は高いと言えます。
- 為替変動リスク: 海外売上高比率が高いため、為替レートの変動が業績に与える影響は大きいです。決算説明資料では、想定為替レート(1USD=145円、1EUR=160円)と実績(FY24実績:1USD=153円、1EUR=164円)の乖離が示されており、為替変動が利益を圧迫する可能性があります。
- 地政学的リスク及びサプライチェーンリスク: 世界情勢の不安定化や保護主義的な貿易政策(米国関税政策など)は、グローバルに事業を展開する同社にとってリスクとなります。特に半導体などの部品供給難は、生産活動に支障をきたし、製品供給の遅延やコスト増加を招く可能性があります。
信用取引状況
- 信用買残: 352,700株
- 信用売残: 68,600株
- 信用倍率: 5.14倍(前週比 -43,700株の信用買残減少)
信用倍率が5倍を超えており、高水準で推移しているため、将来的に信用取引による売り圧力が増加する可能性があります。しかし、直近で信用買残が減少している点は、売り圧力の解消に向けた動きとも捉えられます。
主要株主構成
- 日本マスタートラスト信託銀行(信託口): 14.86%
- 日本カストディ銀行(信託口): 10.50%
- 自社(自己株口): 5.58%
上位株主には信託銀行が多く、安定株主が一定割合を占めていると見られます。自社による株式保有も比較的高く、株主還元への意識が伺えます。
8. 株主還元
- 配当利回り(会社予想): 1.53%
- 現在の株価水準では、配当利回りは高水準とは言えません。
- 1株配当(会社予想): 40.00円
- 2026年3月期も年間40円の配当を予想しており、前期と比較して変更はありません。
- 配当性向(2025年3月期実績): 56.8%
- 利益の50%以上を配当に回しているため、株主還元への意欲は高いと評価できます。ただし、過去の配当性向の推移を見ると、利益変動に伴い高くなる傾向も見られます。
- 自社株買いの状況:
- 2025年4月~12月の期間で、△13億円の自己株式取得が行われています。これは、発行済み株式数の調整や株主還元の一環として実施されており、潜在的な1株当たりの価値向上に貢献します。
SWOT分析
強み
- グローバルで高いシェアを持つ通信計測機器における技術的優位性とブランド力
- 自己資本比率77.8%とPiotroski F-Score 8/9に裏打ちされた、極めて高い財務健全性
弱み
- 過去の業績推移に見られる収益性の変動性、特に営業利益の変動が大きい
- 業界平均と比較して割高なPER/PBRバリュエーション
機会
- 5G/6G、IoT、データセンター、自動車などの先端技術分野における計測需要の拡大
- PQA(品質保証プロセス自動化)や環境計測(DEWETRON買収)を通じた新規事業領域の開拓
脅威
- 通信キャリアの設備投資サイクルや世界経済の不確実性による需要変動リスク
- 為替レートの変動や地政学的リスク、サプライチェーン問題による業績への影響
この銘柄が向いている投資家
- 先端技術分野の成長を中長期的に捉える投資家: 5G/6Gやデジタルトランスフォーメーションといった長期的なメガトレンドに関わる技術への投資を重視する投資家。
- 安定した財務基盤と技術力を重視する投資家: 高い自己資本比率やPiotroski F-Scoreに示されるように、堅実な経営と盤石な財務基盤を評価する投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- バリュエーションの割高感: 現在の株価水準は業界平均と比べて割高であり、急激な株価上昇後の調整リスクを考慮する必要があります。投資する際は、企業の成長性を評価した上で、適切な購入タイミングを慎重に見極めることが重要です。
- 四半期業績の変動と設備投資サイクル: 通信計測事業が柱であるため、通信キャリアの設備投資計画の変更や景気変動によって、四半期ごとの業績が振れやすい傾向があります。最新の決算発表や経営陣のコメントを注視し、業績見通しに変更がないかを確認しましょう。
今後ウォッチすべき指標
- 通信計測事業(特に5G/6G関連)の受注高推移: 先端通信分野における競争優位性と将来の売上を予測するための最重要指標。
- PQA、環境計測事業の収益貢献度: 新たな成長柱としてのこれらの事業が、今後の業績にどれだけ貢献できるかを判断する指標。
- 為替変動(特に想定為替レートとの乖離): 海外売上高比率が高いため、為替レートの変動が業績に与える影響を把握するための指標。
10. 企業スコア
- 成長性: B (堅実な成長期待)
- 2026年3月期の通期予想は増収増益を見込んでいますが、過去数年の売上高や当期利益の推移には変動が見られます。直近の第3四半期売上高成長率は6.7%とプラスではあるものの、爆発的な成長を示すには至っていません。DEWETRON買収や新規分野への積極的な展開は将来の成長機会となりますが、現時点では堅実な成長力を示すと判断しました。
評価基準: B(5-10%)に準拠し、B判定。
- 収益性: B (まずまず良好)
- ROEは8.38%と、一般的な目安とされる10%には僅かに届いていないものの、ROAは5.30%と目安の5%を上回っています。また、営業利益率も11.50%と良好な水準です。Piotroski F-Scoreの効率性項目でROEが10%未満で減点されている点も考慮し、全体として悪くはないが、特に優れているわけでもない「まずまず良好」と評価しました。
評価基準: B(ROE8-10%または営業利益率5-10%)に準拠し、B判定。
- 財務健全性: S (極めて優良)
- 自己資本比率は77.8%と非常に高く、流動比率も3.17倍と短期的な支払い能力に全く問題がありません。さらに、Piotroski F-Scoreが8/9点という極めて高い評価を得ており、同社の財務基盤は非常に強固であると判断できます。
評価基準: S(自己資本比率60%以上・流動比率200%以上・F-Score7点以上)に準拠し、S判定。
- バリュエーション: D (割高感あり)
- PER(会社予想)は30.40倍、PBR(実績)は2.61倍であり、それぞれ業界平均PER24.2倍、PBR1.6倍を大きく上回っています。市場が同社の成長性を高く評価している可能性はありますが、現在の株価は業界平均と比較して明確な割高感があると判断されます。
評価基準: D(PER/PBR業界平均の130%以上)に準拠し、D判定。
企業情報
| 銘柄コード | 6754 |
| 企業名 | アンリツ |
| URL | http://www.anritsu.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 2,611円 |
| EPS(1株利益) | 85.89円 |
| 年間配当 | 1.53円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 5.5% | 32.8倍 | 3,679円 | 7.1% |
| 標準 | 4.2% | 28.5倍 | 3,012円 | 3.0% |
| 悲観 | 2.5% | 24.3倍 | 2,360円 | -1.9% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 2,611円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 1,502円 | △ 74%割高 |
| 10% | 1,876円 | △ 39%割高 |
| 5% | 2,367円 | △ 10%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 前日比(%) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 横河電 | 6841 | 5,398 | 2.23 | 14,500 | 24.37 | 2.72 | 12.7 | 1.44 |
| 東陽テク | 8151 | 1,850 | -1.65 | 482 | 18.55 | 1.45 | 9.2 | 3.78 |
| アルチザN | 6778 | 643 | 0.46 | 61 | 30.76 | 0.88 | 3.0 | 3.11 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.23)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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