1. 企業情報
企業名: 日本抵抗器製作所
設立年月日: 1943年5月
所在地: 富山県南砺市北野2315
事業内容:
日本抵抗器製作所は、電子機器、センサー、ハイブリッドIC、SMC製品、ポテンショメーター、ヒーター、各種抵抗器を開発、製造、販売しています。主な製品には、固定抵抗器、シャント抵抗器、ワイヤーワウンド可変抵抗器、ハイブリッドICなどが含まれ、自動車向け製品の比率が高いです。近年は中国での生産拡大に取り組んでいます。
2. 業界のポジションと市場シェア
日本抵抗器製作所は中堅の抵抗器メーカーであり、自動車向けの需要に強く依存しています。競争が激しい業界の中で、ハイブリッドICや電子機器へのシフトを進めていますが、顧客の在庫調整や市場の需要減少といった課題に直面しています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、ハイブリッドICや電子機器への主力移行を目指しており、特に自動車向け製品の強化を図っています。中期経営計画では、生産拠点の海外展開や新製品の開発に注力しています。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルは、電子部品の製造と販売に依存していますが、最近の市場ニーズの変化に対しては適応が求められています。特に、環境配慮型製品や省エネ機器の需要が増加しているため、これに対応する必要があります。
5. 技術革新と主力製品
技術開発は進行中であり、特にハイブリッドICやセンサー技術において独自性を持っています。主力製品は、抵抗器やポテンショメーターであり、これらが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
現在の株価は809.0円で、PBRは0.61倍、EPSは-8.08と予想されています。業界平均PERが12.9であることから、相対的に割安感があるかもしれませんが、EPSがマイナスであるため注意が必要です。
7. テクニカル分析
最近の株価推移を見ると、809.0円は年初来高値(1,079円)からは低く、安値(761円)に近い水準です。現在の株価は安値圏に位置していると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 6,743百万円(前年同期比減少)
- 営業利益: -32.86百万円(前年は311百万円の利益)
- 純利益: 14.98百万円(前年同期は133.2百万円の利益)
- 自己資本比率: 22.6%
- ROE: 4.98%
過去数年の傾向として、売上は増加していたが、最近は減少傾向にあり、利益も減少しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは3.71%で、1株当たり配当は30.00円と予想されています。配当性向は247.73%と高く、持続可能性には疑問が残ります。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は下降傾向にあり、特に市場全体の動向や業績予想の修正が影響しています。投資家の関心は、業績改善の見通しや新製品の開発に向けられています。
11. 総評
日本抵抗器製作所は、電子部品業界において中堅の地位を持つ企業ですが、最近の業績は厳しい状況にあります。自動車向け製品への依存度が高く、海外市場への展開が進んでいるものの、競争が激化しています。技術革新や新製品の開発が今後の成長を左右するでしょう。株価は安値圏にあり、投資判断には慎重さが求められます。
企業情報
銘柄コード | 6977 |
企業名 | 日本抵抗器製作所 |
URL | http://www.jrm.co.jp/ |
市場区分 | スタンダード市場 |
業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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