第63期期末決算説明資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: 2025年(第63期)は「売上高目標(1,000億円)を達成したが、営業利益は未達。中計2027の1年目として事業ポートフォリオ変革を加速し、2026年は増収増益で中間年の必達とする。」(代表取締役社長 西村達也ほか)
  • 業績ハイライト: 売上高は101,038百万円(前年同期比+3.4%、良)だが、営業利益は9,136百万円(▲2.8%、悪)で販管費増・海外稼働率低下が影響。親会社株主に帰属する当期純利益は5,952百万円(▲11.8%、悪)。
  • 戦略の方向性: 事業ポートフォリオ変革(コア→成長分野への資源シフト)、DX・生産性向上、海外事業の収益性改善、資本効率向上(配当・自社株・政策保有株縮減)を並行実行。
  • 注目材料: 受注高は109,701百万円(+16.2%、良)で過去最高・初の1,000億円超。自己株式取得(上限15億円)実施中、連結総還元性向45.4%。海外子会社(CTII)の大型受注は受注高押上げ要因だが稼働遅れで収益性悪化。特別損失(社員寮の遊休資産化、子会社債権放棄、投資有価証券評価損等)が当期純利益に影響。
  • 一言評価: 売上は堅調だが販管費増・海外稼働率低下と一時損失で利益面に課題。中計達成に向け施策は示されているが実行と収益回復が鍵。

基本情報

  • 企業概要: 会社名 株式会社建設技術研究所(CTI)、主要事業 建設コンサルティング(国内建設コンサルティング、海外建設コンサルティング、成長分野・新規事業)/技術サービス、代表者 代表取締役社長執行役員 西村 達也。
  • 説明会情報: 公表日 2026年2月13日、説明資料形式(決算説明資料公表)。説明会の開催形式・参加対象:資料に明示なし(–)。
  • 説明者: 発表者 代表取締役社長執行役員 西村達也(発表の主責任)、問合先 取締役常務執行役員 管理本部長 松岡利一(IR/問合担当)。発言概要:中計2027の進捗報告、2025年総括、2026年の成長/収益回復計画提示。
  • セグメント: 主に国内建設コンサルティング事業(流域・国土、交通・都市、環境・社会、建設マネジメント)、海外建設コンサルティング事業(Waterman、CTII等)、成長分野(CM/PM、情報提供サービス、エネルギー等)、新規事業(PPP/PFI、環境調査等)。

業績サマリー

  • 主要指標(連結、第63期 2025年 実績 vs 前期)
    • 受注高: 109,701百万円、前年同期比+16.2%(良)
    • 売上高: 101,038百万円、前年同期比+3.4%(良)
    • 営業利益: 9,136百万円、前年同期比▲2.8%(悪)/営業利益率 9.0%(前年9.6%、▲0.6pt、悪)
    • 経常利益: 9,350百万円、前年同期比▲1.9%(悪)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益: 5,952百万円、前年同期比▲11.8%(悪)
    • 1株当たり利益(EPS): 214.45円、前年同期比▲11.8%(悪)
  • 予想との比較(対計画)
    • 対会社予想達成率(第63期計画比): 受注高 109.7%(上振れ、良)、売上高 101.0%(達成、良)、営業利益 91.4%(未達、悪)、親会社株主に帰属する当期純利益 94.5%(未達、悪)。サプライズ:受注高・売上高が計画を上回った一方、営業利益・純利益は計画未達(販管費増・海外稼働率低下・一時損失が主因)。
  • 進捗状況
    • 通期(第63期)に対する達成率は上記の通り(売上101.0%、営業利益91.4%等)。
    • 中期経営計画(中計2027)に対する進捗: 売上は2025年目標(1,000億円)を達成し順調、営業利益は中計目標(営業利益率10%)に未達で課題が残る。ROEは中計目標12%に向け改善途上だが、2025は9.3%。
    • 過去同時期との比較: 受注・売上は過去最高を更新(初の1,000億円超)、営業利益は販管費増でやや低下。
  • セグメント別状況(第63期 実績)
    • 国内建設コンサルティング事業: 受注高72,411百万円(+10.2%)、売上高69,724百万円(+4.2%)、営業利益8,611百万円(+0.0%)、営業利益率12.4%(やや高水準)。(良:売上・受注の堅調、但し発注件数減で技術競争激化)
    • 海外建設コンサルティング事業: 受注高37,290百万円(+30.0%)、売上高31,313百万円(+1.9%)、営業利益543百万円(▲29.7%)、営業利益率1.7%(大幅低下、悪)。(受注はCTIIの大型案件で増、だが契約時期遅延による稼働率低下で利益悪化)

業績の背景分析

  • 業績概要: コア事業(国内)が堅調、成長分野・新規事業が拡大。受注は好調で繰越受注残は412億円(期首380億円、+8%)。一方、海外の稼働率低下や販管費増、一時的損失が営業・純利益を押し下げた。
  • 増減要因:
    • 増収要因: 国内(地方自治体・民間・成長分野)が寄与、海外で大型受注(CTII)、全体で受注好調。
    • 減益要因: 販管費増(一過性:海外稼働率低下、オフィス移転・改修、M&A費用、賠償保険等/恒常的:人員増、DX推進費等)、一時損失(社員寮の遊休資産化、子会社向け債権放棄、投資有価証券評価損)。海外はCTIIの契約時期遅延による稼働率低下が大きな減益要因。
  • 競争環境: 発注件数は業界全体で減少傾向(国交省データ)、技術競争は激化。国からの受注比率は高く安定収益だが、自治体・民間比率の拡大が戦略的課題。国内ではプロポーザル・総合評価等(技術競争)での受注が約6割。
  • リスク要因: 為替(海外子会社含む)、海外市場(JICA予算縮小、英国のインフレ・景況)、公共財源や地方職員不足、施工・契約遅延による稼働率低下、DX・人材投資の成果不確実性、一時的費用の発生。

戦略と施策

  • 現在の戦略(中期経営計画2027):事業ポートフォリオ変革(コア維持+成長分野拡大)、成長基盤再構築(人的資本投資、DX/生産システム改革)、海外事業収益性向上、グループガバナンス強化、資本効率向上(PBR/ROE改善、政策保有株縮減等)。
  • 進行中の施策:
    • DX・生産性向上:3次元設計支援システム(BIM/CIM活用、図面作成時間削減等)、HC-ROI改善。
    • 人材:技術者増強、女性管理職比率向上、エンゲージメント向上施策。
    • ガバナンス:監査室・法務部を社長直轄へ再編、コーポレートガバナンス委員会設置。
    • 資本政策:連結配当性向30%以上(DOE3%を基本方針)、政策保有株縮減計画、自己株式取得(総額15億円上限)実施中。
  • セグメント別施策:
    • 国内: 原価管理・PM力強化、技術競争での「勝てる提案書」作成、DXで非生産作業削減。
    • 海外: CTIIは内部受注確保で稼働率向上、Watermanは英国内事業統合とPM・財務管理強化。
  • 新たな取り組み: PFAS汚染調査等環境分野参入、AIを活用したダム操作支援等情報提供サービス、成長分野(CM/PM、情報提供、エネルギー)への資源シフト。

将来予測と見通し

  • 業績予想(第64期 2026年 計画、連結)
    • 受注高 105,000百万円(対前期▲4.3%)
    • 売上高 105,000百万円(+3.9%)
    • 営業利益 10,500百万円(+14.9%)/営業利益率 10.0%(+1.0pt)
    • 経常利益 10,500百万円(+12.3%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益 7,000百万円(+17.6%)
    • EPS 256.05円、配当78円(配当性向30.5%・目安30%以上)
  • 予想の前提条件: 国内での人員増と生産性向上、海外は受注残の進捗管理と稼働率改善、販管費率低減(2024年並みを目指す)。為替前提等の具体値は資料に明記なし(–)。
  • 予想の根拠と経営陣の自信度: 受注残と成長分野の拡大を背景に増益を見込むが、海外稼働率/販管費の改善が前提。経営陣は施策遂行に自信を示す一方で課題も明確化しており、自信度は「中立(課題認識ありつつ達成に向け取り組む)」。
  • 予想修正: 第63期(2025年)は計画に対し売上は上振れ、利益は未達。第64期の数値は新規計画(修正の有無:–)。
  • 中長期計画とKPI進捗: 中計2027目標は売上1,100億円・営業利益120億円以上・ROE12%以上。2025年は売上目標達成も営業利益未達のため、中計目標達成には販管費削減や海外改善、成長分野の更なる拡大が必要。過去の予想達成傾向はやや保守的な設定とされつつ、EPSは2024→2025で減少(2025は▲11.8%)。
  • マクロの影響: JICA予算の縮小、各国の景況(特に英国のインフレ・景気)、公共投資政策(国土強靭化5か年計画は追い風)や設計技術者単価の上昇(2025年+5.7%)が業績に影響。

配当と株主還元

  • 配当方針: 連結配当性向30%以上、DOE3%を基本方針、中計期間は機動的な総還元(目安35〜50%)。
  • 配当実績(第63期): 1株当たり配当金75円(配当性向35.0%)。(維持=前年同額)
  • 第64期計画: 配当78円(配当性向30.5%)。
  • 特別配当: 無し(–)。
  • その他株主還元: 自己株式取得(総額上限15億円、70万株を上限)を実施中。総還元性向は第63期で45.4%を実現。DOEは3.2%(2025実績)。

製品やサービス

  • 主要製品/サービス: 建設コンサルティング(調査・計画・設計・PM/C M・維持管理)、3次元設計支援システム(BIM/CIM活用による設計効率化)、情報提供サービス、エネルギー関連(特に水力発電・地域振興のPPP)等。
  • 販売状況: 国内で地方自治体・民間案件が好調。成長分野(CM/PM、情報提供サービス、エネルギー)が拡大。海外は受注は増加だが稼働率課題で利益化が遅れるケースあり。
  • 協業・提携: グループ各社(日総建、日本都市技術、環境総合リサーチ等)による連携で新規分野(PFAS調査等)に参入。海外はWaterman、CTIIを軸に展開。
  • 成長ドライバー: 国土強靭化関連投資(防災・維持管理)、DX・AI導入による効率化、PPP/民間活用の拡大、海外インフラ(アジア・アフリカ)の需要。

Q&Aハイライト

  • 注目の質問と回答: 資料にQ&A詳細は未掲載(–)。投資家対話では中計の詳細、海外事業戦略、M&A方針、キャピタルアロケーション、配当政策などが主要テーマとして取り上げられている。
  • 経営陣の姿勢: 課題(海外収益性、販管費)を明確に認識しつつ、事業ポートフォリオ変革と資本効率改善に注力する方針。IR活動は積極的(機関面談57回/年等)。
  • 未回答事項: 一部の前提(為替・具体的コスト削減目標の内訳等)については詳細未提示(–)。

経営陣のトーン分析

  • 自信度: 中立(課題とリスクを認めつつ、施策実行で改善を目指す姿勢)。
  • 表現の変化: 前回(中計公表時)と比べ、事業ポートフォリオ変革の進捗を強調しつつ、費用増・一時損失についてはより具体的な説明を実施。
  • 重視している話題: 事業ポートフォリオ変革、海外事業の収益性回復、DX/生産性向上、資本効率(ROE/PBR)向上、株主還元。
  • 回避している話題: 一部の短期的な収益性改善の詳細(個別コスト内訳や為替前提)は深堀りされていない。

投資判断のポイント(参考整理・投資助言ではない)

  • ポジティブ要因:
    • 受注高・売上高は過去最高で堅調(受注109,701百円、売上101,038百円)。
    • 成長分野(CM/PM、情報提供、エネルギー)と新規事業で売上拡大。
    • 財務は現金等150億円、自己資本比率約69.1%と健全。株主還元(配当・自社株)を積極化。
  • ネガティブ要因:
    • 海外事業の稼働率低下と販管費増で利益率圧迫。
    • 一時損失(社員寮・債権放棄・有価証券評価損等)が純利益を押し下げた。
    • 発注件数(市場)自体は減少傾向、技術競争の激化。
  • 不確実性: JICA/ODA等の国際援助予算、英国経済・インフレ、為替動向、DX投資の効果、M&A実行の可否。
  • 注目すべきカタリスト: 海外(CTII/Waterman)での稼働率改善・プロジェクト進捗、販管費率の低減進捗、政府の国土強靭化予算の具体的投下、成長分野での大型案件受注、政策保有株縮減の進捗。

重要な注記

  • 会計方針: 特段の会計方針変更の記載なし。なお一時的評価損等が発生している。
  • リスク要因: 資料末尾に将来予測に関する一般的リスク記載(経済情勢、政策、税制、国際情勢等)。
  • その他: 中計2027の数値目標(売上1,100億円、営業利益120億円、ROE12%以上等)と達成に向けたKPI(技術者数、人材関連KPI、HC-ROI等)が提示されている。計画前提や実行リスクに注意。

(不明な項目は — と表記しました。)


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企業情報

銘柄コード 9621
企業名 建設技術研究所
URL http://www.ctie.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.20)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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