1. 企業情報
- 企業名: 銀座山形屋株式会社
- 設立年月日: 1946年11月14日
- 所在地: 東京都中央区湊2-4-1 TOMACビル
- 事業内容: 銀座山形屋は、メンズおよびウィメンズの衣料品を製造・卸売・小売する企業です。主にオーダースーツやジャケット、スラックスを提供しており、GINZA YAMAGATAYA、Sartoria Promessa、MYSTANAなどのブランドを展開しています。小売と催事販売が主な収益源であり、若者向けブランドの強化を図っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性: 銀座山形屋はオーダースーツの老舗としてのブランド力を持ち、特に高品質な製品を提供することで顧客の信頼を得ています。
- 課題: 競争が激化するアパレル業界において、特に若者向け市場での競争が厳しく、消費者の嗜好の変化に迅速に対応する必要があります。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン: 若者向けブランドの強化やEC販売の拡充を掲げています。
- 中期経営計画: 新規顧客獲得のためのスマートフォンアプリの運用開始や、SDGsに基づく取り組みを進めています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 小売、卸売、受託縫製の3つのセグメントから収益を上げており、特に小売事業が主要な収益源です。
- 市場ニーズへの適応力: EC販売の開始や新しいマーケティング手法の導入により、変化する市場ニーズに対応しようとしています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: デジタル化を進める中で、オンライン販売やアプリの導入が進められています。
- 主力製品: オーダースーツやカジュアルウェアが中心で、特に高品質な素材を使用した製品が収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- PER: 18.92倍（業界平均21.1倍と比較して割安）
- PBR: 1.18倍（業界平均1.3倍と比較して割安）
- EPS: 75.37円
- BPS: 1,206.58円
- 現在の株価（1,426円）は、PER、PBRともに業界平均と比較して割安な水準です。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は安定しており、1,424円から1,426円の範囲で推移しています。年初来高値は1,430円、安値は918円であり、現在は高値圏に近い位置にあります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 3,785百万円（前年比微増）
- 純利益: 90,492百万円
- ROE: 4.02%
- 自己資本比率: 59.2%
- キャッシュフロー: 営業活動によるキャッシュフローはマイナス。
- 過去数年の業績は改善傾向にあり、特に2023年には営業利益が73,975百万円に達しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 0.00%（予想配当なし）
- 配当性向: 347.71%（配当支払いの余裕がない状況）
- 自社株買い: 現在のところ自社株買いの実施は見られません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向: 株価は安定的に推移しており、過去10日間での変動は小幅です。
- 影響要因: 原材料価格の上昇や消費動向が業績に影響を与える可能性があります。
11. 総評
銀座山形屋は、オーダースーツの老舗としての強みを持ちつつ、若者向けブランドの強化やデジタル化を進めています。財務指標は改善傾向にあり、株価は業界平均と比較して割安ですが、競争が激化する中での市場適応力が今後の課題となります。配当方針は厳しい状況にあり、株主還元策の強化が求められます。全体としては、安定した基盤を持つ企業ですが、成長戦略の実行が鍵となるでしょう。
企業情報
| 銘柄コード | 8215 |
| 企業名 | 銀座山形屋 |
| URL | http://www.ginyama.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
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