1. 企業情報
企業名: 日本高周波鋼業株式会社 (Nippon Koshuha Steel Co.,Ltd.)
概要:
日本高周波鋼業は特殊鋼および合金鋼の製造販売を行う企業です。主な製品には工具鋼、特殊合金、軸受鋼、鋳鉄部品などが含まれます。その他にも、金型素材、情報処理・通信システム、ソフトウェア製品の開発・販売、不動産の販売・リース業務を行っています。1950年に設立され、現在は神戸製鋼の傘下企業です。
住所: 〒101-0032 東京都千代田区岩本町1-10-5
代表者: 小椋 大輔
設立年月: 1950年5月18日
従業員数: 1,089人
平均年齢: 42.2歳
平均年収: 7,590千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界: 鉄鋼・非鉄
業界内での競争優位性や課題:
- 競争優位性: 工具鋼、特にベアリング用鋼に強みを持つ。特殊鋼製品の品質が高い。
- 課題: 需要の変動に影響されやすい。原材料価格の上昇によるコスト増加への対応が課題。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョンと戦略:
- 特殊鋼および鋳鉄製品の市場シェア拡大を目指す。
- 高品質の特殊鋼製品の開発と生産に注力。
- 情報処理・通信システムの事業拡大。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 特殊鋼製品の品質向上と新製品の開発。
- コスト削減と効率化の推進。
- 海外市場への進出と既存市場でのシェア拡大。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
- 特殊鋼および鋳鉄製品は安定した需要があるが、市場ニーズの変化に柔軟に対応する必要性がある。
- 技術革新により新たな市場を開拓し、持続可能な成長を目指す。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
- 工具鋼の品質向上と新製品の開発に注力。
- 情報処理・通信システムの技術革新。
収益を牽引している製品やサービス:
- 工具鋼、特殊合金、鋳鉄部品が主力製品。
- 情報処理・通信システムのソフトウェア製品も重要。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算:
- 会社予想EPS: 6.82
- 実績BPS: 1,393.14
現在の株価との比較:
- 株価: 368円
- PER: 連53.96倍
- PBR: 連0.26倍
評価:
PERが業界平均の8.7倍と比較して高めであり、BPSも高い水準を維持している。ただし、PBRは業界平均0.5倍より低いため、割安な評価も考えられる。
7. テクニカル分析
株価推移:
- 直近10日間の株価は363円から379円の範囲で推移。
- 50日移動平均: 371.80円
- 200日移動平均: 423.52円
高値圏か安値圏:
- 現在の株価368円は50日移動平均を下回っており、短期的には安値圏にある可能性が高い。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標:
- 売上高（過去12か月）: 36,614百万円
- 営業利益（過去12か月）: -1,635百万円
- ROE（過去12か月）: -6.00%
- ROA（過去12か月）: -2.55%
過去数年分の傾向:
- 売上高は減少傾向。
- 営業利益は赤字が続いている。
- ROE、ROAともに低い水準。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 前回配当: 50円
- 配当利回り（予想）: 不明
- 配当性向: 不明
自社株買いなどの株主還元策:
- 自社株買いの情報はなし。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向:
- 直近10日間で株価は363円から379円の範囲で変動。
株価への影響を与える要因:
- 業績悪化による売上減少と営業損失。
- 需要環境の厳しさ。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
日本高周波鋼業は特殊鋼および鋳鉄製品の主要メーカーであり、工具鋼の品質に強みを持つ。しかし、業績は減収減益傾向にあり、ROE、ROAともに低い。株価は50日移動平均を下回っており、短期的には安値圏にある。技術革新により新たな市場を開拓する戦略は重要だが、需要の変動に影響されやすい。投資判断としては、業績の悪化と株価の割安評価を考慮し、慎重なアプローチが必要である。
企業情報
| 銘柄コード | 5476 |
| 企業名 | 日本高周波鋼業 |
| URL | http://www.koshuha.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
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