1. 企業情報
- 企業名: 日本高周波鋼業株式会社
- 設立: 1950年5月18日
- 所在地: 東京都千代田区岩本町1-10-5
- 代表者: 小椋 大輔
- 事業内容: 特殊鋼や鋳鉄の製造・販売を行う。主に工具鋼、特殊合金、軸受鋼、鋼線、鋳鉄部品などを提供しており、建設機械や産業機械向けの製品にも強みを持つ。神戸製鋼所の子会社であり、金型素材や機械部品の分野で活躍している。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション: 特殊鋼分野での競争優位性を持つが、全体的な市場シェアは限定的。国内の特殊鋼市場での競争が激化している。
- 課題: 原材料価格の変動や需要の不安定さ、特に中国経済の影響が懸念される。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン: 高品質な特殊鋼製品を提供し、顧客のニーズに応えること。
- 中期経営計画: 特殊鋼の生産効率向上や新製品の開発を進め、収益性の改善を目指す。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 特殊鋼製品の販売を中心に、鋳鉄部品や関連製品の提供も行っている。市場ニーズの変化に対しては、新製品開発や技術革新により対応を図っている。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 工具鋼や特殊合金の技術開発に注力しており、特にベアリング用鋼に強みを持つ。
- 主力製品: 工具鋼、特殊合金、鋳鉄部品が主力であり、これらが収益の大部分を占めている。
6. 株価の評価
- PER: 53.96倍（業界平均8.7倍に対して高い）
- PBR: 0.26倍（業界平均0.5倍に対して低い）
- EPS: 6.82（会社予想）
- BPS: 1,393.14（実績）
7. テクニカル分析
- 株価推移: 現在の株価368.0円は年初来高値627円から大きく下落しており、安値圏に位置している。最近の動きでは370円付近での推移が見られる。
8. 財務諸表分析
- 売上: 36,614百万（過去12か月）
- 営業利益: -1,635百万（営業損失）
- 純利益: 6,612百万（過去12か月）
- ROE: 35.83%（実績）
- 自己資本比率: 55.9%（実績）
- キャッシュフロー: 営業活動によるキャッシュフローはマイナス。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 未定（中間配当0円）
- 自社株買い: 情報なし
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動: 直近10日間で株価は370円から368円の範囲で推移しており、下降傾向が続いている。
- 影響要因: 経済情勢や原材料価格の変動が株価に影響を与えている。
11. 総評
日本高周波鋼業は特殊鋼市場において一定の地位を築いているものの、業績は厳しい状況にある。特に営業損失が続いており、収益性の改善が急務である。株価は安値圏にあり、PERは業界平均を大きく上回っているため、投資判断には慎重さが求められる。今後の経営戦略や市場動向に注目が必要である。
企業情報
| 銘柄コード | 5476 |
| 企業名 | 日本高周波鋼業 |
| URL | http://www.koshuha.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
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