2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期業績予想は下方修正(あり)。第3四半期実績自体は会社予想との直接比較対象(四半期予想)は提示されていないが、通期予想・進捗から見ると大きな想定外はなく、ただし特別損失(減損)計上で親会社株主に帰属する四半期純利益は大幅下振れ(前年同期比△49.2%)。
- 業績の方向性:増収減益ではなく、減収減益(売上高:△5.0%、営業利益:△6.3%、経常利益:△6.7%、当期純利益:△49.2%)。営業利益率は9%台で概ね横ばい。
- 注目すべき変化:第2四半期に連結子会社(トーソー・SMD, Inc. 等)の固定資産に対する減損損失を計上(特別損失合計19,214百万円、そのうち機能商品セグメントで19,053百万円)し、純利益を大きく押し下げた点。
- 今後の見通し:会社は2025年11月公表予想を修正し、通期売上高1,010,000百万円(△1.0%)、営業利益90,000百万円(△12.6%)等に引き下げ(修正有)。第3四半期累計の進捗は売上高で約74.9%、営業利益で約77.7%、当期純利益で約82.1%と進捗は概ね順調だが、特殊損失の影響で通期純利益は大幅減見込み。
- 投資家への示唆:今回の最重要事項は「減損(一次的要因)による純利益の大幅圧迫」。営業本業はエンジニアリングが好調で補完しているが、ナフサなど市況低下や定期修繕による生産減、為替・関税等マクロ要因はリスク。配当予想は据え置き(年間100円)だが、配当性向は高水準になる点に留意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:東ソー株式会社
- 主要事業分野:化学製品(石油化学、クロル・アルカリ、機能商品)、エンジニアリング(特に水処理)、その他(運送・倉庫、検査・分析等)
- 代表者名:代表取締役社長 桒田 守
- IR連絡先:執行役員 経営管理室長 坂田 昌繁(TEL 03-6636-3713)
- 報告概要:
- 提出日:2026年2月5日
- 対象会計期間:2026年3月期 第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)
- 決算説明資料の作成:有。決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
- セグメント(報告セグメント):
- 石油化学事業:エチレン、プロピレン、ポリエチレン等
- クロル・アルカリ事業:苛性ソーダ、塩ビ、セメント、MDI等
- 機能商品事業:エチレンアミン、計測・診断関連、ハイシリカゼオライト、ジルコニア、スパッタリングターゲット等
- エンジニアリング事業:水処理エンジニアリング、設備保有型サービス、建設等
- その他:運送・倉庫、検査・分析、情報処理等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):325,080,956株
- 期中平均株式数(第3四半期累計):316,018,079株
- 自己株式数(期末):14,718,274株(自己株式取得あり、取得額18,755百万円)
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算説明会資料掲載(会社HP):実施済/掲載あり
- 株主総会、IRイベント等:–(資料に未記載)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(通期予想に対する第3四半期累計の進捗)
- 売上高:累計756,078百万円/通期予想1,010,000百万円=達成率 約74.9%
- 営業利益:累計69,894百万円/通期予想90,000百万円=達成率 約77.7%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:累計24,629百万円/通期予想30,000百万円=達成率 約82.1%
- サプライズの要因:
- 主因は減損損失(特別損失)19,214百万円の計上(主に機能商品セグメントの連結子会社資産)。これが当期純利益を大幅に押し下げた(前年同期比で大幅減)。一方、エンジニアリング事業は大型案件進捗で増収増益。
- 売上・営業利益の減少は、ナフサ価格や主要製品の海外市況下落による販売価格低下、南陽事業所の定期修繕規模差による生産・出荷減、及び在庫評価差の悪化等が寄与。
- 通期への影響:
- 既に通期予想は修正済(2025.11.4公表値から下方修正)。特別損失は期中に計上済のため、通期見通しは現時点で会社の修正後数値に基づく。残り期間の市況次第では更なる修正リスクあり(為替、原燃料価格、需給動向、米国関税の影響など)。
財務指標(主要数値は百万円)
- 損益(第3四半期累計、対前年同期増減)
- 売上高:756,078(△5.0%/△39,618)
- 営業利益:69,894(△6.3%/△4,706) 営業利益率:9.24%(前年同期約9.38%)
- 経常利益:76,979(△6.7%/△5,566)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:24,629(△49.2%/△23,896)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):77.94円(前年同期152.37円)
- 財政(貸借対照表要点)
- 総資産:1,344,336(前期比 +17,038 百万円)
- 純資産:883,557(前期比 △18,861 百万円)
- 自己資本(参考):803,263 百万円
- 自己資本比率:59.8%(安定水準;目安40%以上)
- 現金及び現金同等物:134,333 百万円(期末)
- 有利子負債:短期借入金133,941、長期借入金74,392(合計約208,333百万円)
- 収益性指標(目安コメント付)
- ROE(通期予想ベース概算):約3.7%(30,000 / 自己資本803,263) → 目安8%以上に比べ低い(課題)
- ROA(通期予想ベース概算):約2.2%(30,000 / 総資産1,344,336) → 目安5%以上に比べ低い
- 営業利益率:第3Q累計 9.24%(化学セクターでは標準〜良好の範囲に近いが、事業ごとの差あり)
- 進捗率分析(通期予想に対する累計進捗)
- 売上高進捗率:74.9%(通常の進捗か、やや上期偏重か。業種・期による季節差あり)
- 営業利益進捗率:77.7%
- 純利益進捗率:82.1%(減損計上で進捗高く見える面もある)
- キャッシュフロー(第3四半期累計)
- 営業CF:78,957(前年同期:53,233)→ 営業CFは改善。営業CF/当期純利益比率 ≒ 3.21(78,957 / 24,629)→ 1.0以上で健全
- 投資CF:△57,997(固定資産取得主)→ 設備投資は前年より減少
- フリーCF:+20,960(営業CF−投資CF)=約210億円(前年より増加)
- 財務CF:△24,756(自己株式取得18,771、配当支払31,744等)
- 四半期推移(QoQ)
- 四半期ごとの詳細QoQは本文に限定的記載。エンジニアリングは大型案件の進捗で上振れ、石油化学・クロル・アルカリは市況と定修影響で弱含み。
- 財務安全性
- 自己資本比率59.8%(安定水準)
- 流動比率(流動資産759,269 / 流動負債340,285)=約223%(流動性は良好)
- 効率性
- 総資産回転率等の詳細は資料に明示なし(計算要素は揃っているが、ここでは簡潔化)。営業利益率は概ね9%台で推移。
特別損益・一時的要因
- 特別利益:投資有価証券売却益等で合計2,509百万円(第3四半期累計)
- 特別損失:減損損失19,214百万円(主因)、固定資産除却損1,233百万円等、合計20,452百万円
- 一時的要因の影響:今回の純利益大幅減は主に減損損失によるもので、営業利益には直接影響しないが、当期純利益を大きく圧迫。減損は一時的要因と考えられるが、資産の採算性が長期的に見直された点は継続的な影響を残す可能性あり(該当資産の復活は限定的)。
- 継続性判断:減損金額は期中計上で一時的性格が強いが、該当事業(スパッタリングターゲット関連等)の需要構造・採算性が改善しない限り類似リスクは残る。
配当
- 配当実績・予想:
- 第2四半期(中間)配当:50円(支払済)
- 期末予想:50円
- 年間配当予想:100円(変更なし)
- 配当利回り:–(株価情報未記載のため算出不可)
- 配当性向(予想ベース):配当/1株当たり当期純利益 = 100円 / 94.93円 ≒ 105.3%(高水準。参考:通期純利益基準で計算すると配当性向が100%超となる点は注目)
- 自社株買い:取得済(2025年8月決議に基づき8,246,400株取得、支出18,771百万円)。株主還元は配当+自社株買いで実施。
設備投資・研究開発
- 設備投資(投資CF上の固定資産取得額):57,232百万円(第3四半期累計、前年65,291百万円)→ 前年比減少
- 減価償却費:35,901百万円(第3四半期累計)
- 研究開発費:167億円(第3四半期累計)
- 主な投資内容:資料では個別案件の詳細は限定的だが、エンジニアリング等設備投資が継続。
受注・在庫状況
- 受注状況:セグメント毎の受注残・受注高の明確数値は資料上限定的だが、エンジニアリングは大型案件の進捗で好調と記載。
- 在庫(棚卸資産):155,518百万円(前期154,190百万円、やや増加)。在庫回転日数等の詳細は資料に未記載。
セグメント別情報(第3四半期累計)
- 石油化学
- 売上高:133,031百万円(△261億円、△16.4%)
- 営業利益:8,105百万円(△43億円、△34.7%)→ 出荷減・在庫差損影響等
- クロル・アルカリ
- 売上高:253,789百万円(△250億円、△9.0%)
- 営業利益:96百万円(△72億円、△98.7%)→ 苛性ソーダ等の交易条件改善はあるが出荷減・在庫差等で利益圧迫
- 機能商品
- 売上高:202,606百万円(△6億円、△0.3%)
- 営業利益:31,130百万円(△1億円、△0.4%)ただし減損19,053百万円を計上(機能商品セグメントへの影響大)
- エンジニアリング
- 売上高:132,802百万円(+128億円、+10.7%)
- 営業利益:27,800百万円(+64億円、+30.1%)→ 台湾、米国の先端半導体案件など大型案件が寄与
- その他
- 売上高:33,849百万円(△7億円、△2.2%)
- 営業利益:2,761百万円(+5億円、+24.0%)
中長期計画との整合性
- 中期経営計画との対比(資料内まとめあり):全体売上・営業利益は前年同期・計画比で減少している分野が多く、特に基礎素材系で減少。一方、先端事業(高機能材料、水処理エンジ)は一部増益や堅調。中期計画のKPI達成には市況回復と設備採算改善が必要。
競合状況や市場動向
- 市場動向:ナフサ価格低下や海外市況下落、米国の関税政策、中国の景気減速など外部要因が化学製品市況に下押し圧力。エンジニアリング分野は半導体関連需要で堅調。
- 競合比較:同業他社との相対比較数値(営業利益率等)は資料に未記載のため記載不可。業界全体では原料市況・為替に敏感な構造。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期予想、修正後):売上高1,010,000百万円(△5.0%)、営業利益90,000百万円(△9.0%)、経常利益94,000百万円(△8.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益30,000百万円(△48.3%)、1株当たり当期純利益94.93円。
- 予想修正の有無:有(2025年11月発表から下方修正)
- 会社が示す前提:為替、ナフサ等の市況を踏まえた前提(詳細は別途「連結業績予想の修正に関するお知らせ」を参照)
- 予想の信頼性:第3四半期までの進捗は良好だが、純利益は既に大幅な特別損失を織り込んでいる点、残存リスク(市況、関税、為替、需要変動)を注視する必要あり。
- リスク要因:原燃料価格変動(ナフサ、石炭等)、米国関税政策、為替変動(特にUSD/EUR)、中国・グローバル需要の停滞、製造拠点の定修・事故リスク、個別事業の採算悪化による追加減損リスク等。
重要な注記
- 会計方針の変更:該当なし(資料記載)
- 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理:有(税金費用の計算等、見積実効税率の適用に関する注記あり)
- 監査レビュー:添付の四半期連結財務諸表に対する公認会計士等によるレビューは無
(注)不明な項目は「–」で記載しました。数字は会社提出資料(単位:百万円)に基づく。投資助言は行っておらず、判断は各自でお願いします。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4042 |
| 企業名 | 東ソー |
| URL | http://www.tosoh.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.1.4)」によって自動生成されました。
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