企業の一言説明

伊豆シャボテンリゾートは、伊豆シャボテン動物公園などのレジャー施設を基盤に、体験型動物施設「アニタッチ」の全国展開とホテル運営を通じて成長を目指す、サービス業界に属する企業です。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 非常に堅固な財務健全性: 自己資本比率79.0%(直近決算短信では81.7%)、流動比率4.24、Piotroski F-Score8/9点(S評価)と、極めて安定した財務基盤を有しています。
  • 高い収益性と成長意欲: ROE17.00%、営業利益率18.77%と高い収益性を誇り、レジャー事業の施設拡大、アニタッチの出店地域拡大、ホテル事業の客室増設など、具体的な成長戦略を推進しています。
  • レジャー市場の回復と地域需要の不確実性: コロナ禍からの観光需要回復は追い風である一方、地域(伊東市)の観光需要の弱含みや為替変動、気象リスクなど、外部環境の不確実性も懸念材料となります。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 C やや鈍化
収益性 S 優良
財務健全性 S 優良
バリュエーション B 普通

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 499.0円
PER 9.92倍 業界平均15.0倍より約34%割安
PBR 1.50倍 業界平均1.2倍より約25%割高
配当利回り 3.01%
ROE 17.00%

1. 企業概要

伊豆シャボテンリゾートは、1976年設立のレジャー施設運営企業です。主力事業は「伊豆シャボテン動物公園」や「伊豆ぐらんぱる公園」などの観光施設運営で、体験型動物ふれあい施設「アニタッチ」の全国展開、ホテル運営も手掛けています。多様な動植物との触れ合いや、イルミネーションなどのエンターテイメントを提供し、ユニークな体験価値創出が強みです。

2. 業界ポジション

同社は国内レジャー・サービス業界に属し、特に動物園・植物園と融合した体験型施設運営に特徴があります。「アニタッチ」事業で全国展開を進めることで市場シェアを拡大していますが、個別の市場シェアデータは開示されていません。競合に対する強みは、長年の運営実績と、動物との距離が近いユニークな施設コンセプト、そして複数の事業セグメントを持つ多角化戦略です。財務指標を見ると、PER(予想9.92倍)は業界平均(15.0倍)と比較して割安水準にありますが、PBR(実績1.50倍)は業界平均(1.2倍)をやや上回っています。

3. 経営戦略

同社は、回復基調にある観光需要を捉えつつ、事業ごとの細分戦略と選択・集中で成長を目指しています。レジャー事業ではサファリエリア規模拡大計画、アニタッチ事業では九州地方への新規出店による全国展開、ホテル事業ではスカイヒルホテルでの客室5室増設(2025年中実施予定)などを推進しています。直近の決算説明資料からは、地域需要の変動を認識しつつも、施策による打ち手を継続する経営陣の積極的な姿勢が伺えます。
今後のイベント:

  • 2026年3月30日: 期末配当の権利落ち日

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

当社のPiotroski F-Scoreは、非常に良好な財務状態を示しています。

項目 スコア 判定
総合スコア 8/9 S: 優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)
収益性 2/3 純利益とROAがプラスで収益性が高いことを示唆しますが、営業キャッシュフローのデータが直接F-Scoreの算出ロジックで評価されなかったため、満点には至りませんでした。
財務健全性 3/3 流動比率が高く、負債比率が低く、株式の希薄化が見られないことから、極めて健全な財務体質であることが確認されます。
効率性 3/3 営業利益率、ROE、四半期売上成長率がいずれも良好な水準にあり、経営効率が優れていることを示しています。

【収益性】

  • 営業利益率(過去12か月): 18.77% (ベンチマーク15%以上で優良)
  • ROE(実績): 17.00% (ベンチマーク10%以上で優良)
  • ROA(過去12か月): 10.26% (ベンチマーク5%以上で優良)

全ての収益性指標が非常に高い水準にあり、効率的に利益を生み出している優良企業と言えます。株主資本や総資産を有効に活用し、高い売上から十分な営業利益を確保しています。

【財務健全性】

  • 自己資本比率(直近決算短信): 81.7% (データ中の実績値は79.0%)
  • 流動比率(直近四半期): 4.24 (424%)

自己資本比率が80%を大きく超え、流動比率も400%を超える水準であり、極めて高い財務健全性を示しています。これは短期・長期ともに安定した資金繰りが確保されており、外部環境の変化や不測の事態にも十分耐えうる強固な財務基盤を持つことを意味します。負債に対する依存度が非常に低く、安全性は非常に高いです。

【キャッシュフロー】

決算期 フリーCF 営業CF 投資CF 財務CF 現金等残高
2023.03 546百万円 983百万円 -437百万円 370百万円 1751百万円
2024.03 395百万円 983百万円 -588百万円 -476百万円 1769百万円
2025.03 654百万円 1453百万円 -799百万円 -528百万円 1894百万円

営業キャッシュフローは堅調に増加しており、本業で安定的に資金を稼ぎ出しています。投資活動によるキャッシュフローは継続的な設備投資を反映してマイナスですが、フリーキャッシュフロー(営業CF – 投資CF)は概ねプラスを維持しており、事業活動で生み出す資金で投資を賄えている状態です。財務キャッシュフローがマイナスとなっているのは、借入金の返済や配当支払いなどによるものと考えられ、健全なキャッシュフローサイクルを確立していると評価できます。

【利益の質】

  • 営業CF/純利益比率(過去12か月): 営業CF1,453百万円 / 純利益930.55百万円 = 約1.56倍

この比率が1.0倍以上であるため、純利益のほとんどがキャッシュフローを伴っていることを示しており、利益の質は非常に高いと評価できます。会計上の利益と実際の資金の動きが乖離しておらず、安定した事業基盤を持つことが伺えます。

【四半期進捗】

2026年3月期第3四半期(累計)の業績進捗は以下の通りです。

  • 売上高: 4,187百万円(前年同期比+2.9%)、通期予想に対する進捗率73.5%
  • 営業利益: 869百万円(前年同期比△1.5%)、通期予想に対する進捗率70.7%
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益: 626百万円(前年同期比+8.0%)、通期予想に対する進捗率67.3%

売上高、純利益は前年同期比で増加していますが、営業利益は微減となりました。通期業績予想(修正なし)に対しては、売上高73.5%、営業利益70.7%、純利益67.3%と、順調な進捗を示しており、期末に向けて十分達成可能な範囲と見られます。

【バリュエーション】

  • PER(会社予想): 9.92倍 (業界平均15.0倍)
  • PBR(実績): 1.50倍 (業界平均1.2倍)

PERは株価が利益の何年分かを示す指標で、業界平均と比較して約34%割安であり、収益力に対して株価は評価不足の可能性があります。PBRは株価が純資産の何倍かを示す指標で、1倍以上は純資産価値よりも高く評価されていることを示します。業界平均と比較して約25%割高であり、既に一定の期待が織り込まれている可能性もありますが、高いROEと健全な財務状況を考慮すると、妥当な水準との見方もできます。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値:2.05 / シグナル値:2.17 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 56.0% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 +0.16% 直近のモメンタム
25日線乖離率 +0.72% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 +3.07% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 +2.07% 長期トレンドからの乖離

MACDとRSIはいずれも中立状態を示しており、株価は短期的な過熱感や売られすぎ感はありません。移動平均線は、現在株価が全ての期間の移動平均線を上回っており、短期、中期、長期のいずれにおいても緩やかな上昇トレンドにあることを示唆しています。

【テクニカル】

現在の株価は499.0円であり、52週高値(597円)からは約16.4%下方に位置し、52週安値(411円)からは約21.4%上方に位置しています。52週レンジ内位置は49.4%と、ほぼ中央に位置しています。全ての移動平均線(5日、25日、75日、200日)を上回っており、株価は堅調に推移している状況です。

【市場比較】日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス

  • 日経平均比:
    • 1ヶ月: 株式+1.84% vs 日経-5.65%7.48%ポイント上回る
    • 3ヶ月: 株式+10.89% vs 日経+4.99%5.90%ポイント上回る
    • 6ヶ月: 株式-0.20% vs 日経+22.81%23.01%ポイント下回る
    • 1年: 株式-13.67% vs 日経+44.69%58.36%ポイント下回る
  • TOPIX比:
    • 1ヶ月: 株式+1.84% vs TOPIX-4.05%5.88%ポイント上回る
    • 3ヶ月: 株式+10.89% vs TOPIX+5.42%5.47%ポイント上回る

直近1ヶ月および3ヶ月では日経平均・TOPIXを上回るパフォーマンスを見せていますが、6ヶ月および1年といった中期・長期スパンでは市場指数を大きく下回っています。これは、市場全体の成長力と比較して、個別の企業の成長鈍化や、特定のイベントによる株価下落の影響があった可能性を示唆しています。

【注意事項】

⚠️ 信用倍率0.00倍。これは信用売残が0株のため計算がされていません。信用買残は186,000株あり、将来の買い圧力につながる可能性がありますが、反対に信用売残が少ない点は売りの需給要因が小さいことを示唆します。

【定量リスク】

  • ベータ値(5Y Monthly): 0.17
    • ベータ値が1.0未満であるため、市場全体の動きに比べて株価の変動が小さい、すなわち市場リスクに対する感応度が低い特性を持っています。
  • 年間ボラティリティ: 31.39%
    • 株価の年間変動率が31.39%と、やや高めの水準です。仮に100万円投資した場合、年間で±31.39万円程度の変動が想定され、投資には価格変動リスクが伴います。
  • 最大ドローダウン: -41.88%
    • 過去のピークから底までの最大下落率は-41.88%でした。今後も同程度の下落が起こりうる可能性があり、この水準の下落を許容できるかが投資判断のポイントになります。

【事業リスク】

  • 観光需要の変動リスク: パンデミック、景気悪化、為替変動(インバウンド需要)、競合環境の変化、消費者のレジャー嗜好の変化など、外部環境によって来場者数や客単価が変動し、業績に影響を及ぼす可能性があります。特に地域(伊東市)の需要の弱含みは注視が必要です。
  • 気象・自然災害リスク: 屋外施設が多いため、異常気象(猛暑、降雪、台風など)や地震等の自然災害が発生した場合、来場者数減少や施設損壊により、事業活動に支障が生じる可能性があります。
  • 新規出店・設備投資のリスク: アニタッチの新規出店や既存施設の拡大計画において、物件確保、建設コスト、人件費、開業後の集客などが計画通りに進まない場合、投資回収が遅延し、収益を圧迫する可能性があります。

7. 市場センチメント

  • 信用取引状況: 信用買残は186,000株に対して信用売残は0株であり、信用倍率は0.00倍となっています。信用売残がないため、現時点での売り圧力はほとんどありません。
  • 主要株主構成: 上位株主は山河企画(有)7.34%、柏温泉リゾート6.50%、トーテム6.48%。特定の個人や企業が上位に名を連ねており、安定株主が多いと見られます。大株主の動向は経営に影響を与える可能性があります。

8. 株主還元

  • 配当利回り(会社予想): 3.01%
  • 1株配当(会社予想): 15.00円
  • 配当性向: 29.93% (利益の約30%を配当に回す方針)

配当利回りは3%台と魅力的であり、配当性向も30%程度と安定した水準です。利益成長に伴う増配の可能性も期待できます。自社株買いに関する直近の情報はデータにありません。

SWOT分析

強み

  • ユニークな体験型施設と高いブランド力
  • 極めて堅固な財務基盤と高い収益性
  • ニッチな市場に特化した体験型動物施設「アニタッチ」の全国展開力

弱み

  • 特定の地域(伊豆)への事業依存度
  • 資本財への投資を伴う事業拡大の遅延リスク
  • 来場者数の伸び悩みと地域需要の不確実性

機会

  • インバウンド需要の回復とさらなる拡大
  • 体験型レジャー、動物との触れ合いへの需要増加
  • 新規事業展開や施設拡充による事業多角化の可能性

脅威

  • 感染症の再流行や景気後退によるレジャー需要の減少
  • 原材料費、人件費、エネルギー価格の高騰
  • 競合施設の増加や顧客嗜好の変化

この銘柄が向いている投資家

  • 安定した財務と配当を重視する長期投資家: 高い自己資本比率と安定した配当利回りは、長期的な資産形成を目指す投資家にとって魅力的です。
  • レジャー・観光産業の回復と成長に期待する投資家: 経済再開とインバウンド回復の恩恵を受けつつ、新たな顧客体験を提供することで成長を追求する姿勢に共感する投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 事業拡大計画の進捗: アニタッチの新規出店やサファリエリア拡充、ホテル客室増設などの具体的な進捗状況と、それらが業績に与える影響を継続的に確認する必要があります。
  • 外部環境変化への耐性: 観光需要の変動、気象リスク、為替変動、感染症リスクなど、外部環境の変化が業績に与える影響を評価し、リスクが顕在化した場合の対応策も考慮に入れるべきです。

今後ウォッチすべき指標

  • アニタッチの新規出店状況とそれによる貢献度: 具体的な出店数、地域、収益貢献度。
  • 伊豆シャボテン動物公園およびぐらんぱる公園の来場者数と客単価の推移: 主力事業の動向を把握する。
  • インバウンド宿泊客数と海外売上比率: ホテル事業の成長を牽引するインバウンド需要の捕捉状況。

10. 企業スコア

  • 成長性: C
    直近12か月の売上高成長率は2.2%、通期の売上高予想も前年比3.8%増にとどまり、成長率の評価基準5%には達していません。堅調な成長は見られるものの、急成長とは言えない水準です。
  • 収益性: S
    実績ROEは17.00%、過去12か月の営業利益率は18.77%であり、いずれも評価基準S(ROE15%以上かつ営業利益率15%以上)を大きく上回っています。極めて効率的かつ高い利益創出能力を有しています。
  • 財務健全性: S
    直近決算短信に基づく自己資本比率は81.7%、流動比率は4.24(424%)と非常に高く、Piotroski F-Scoreも8/9点で優良評価です。全ての評価基準Sを満たしており、極めて強固な財務体質であることが示されています。
  • バリュエーション: B
    PER(予想9.92倍)は業界平均(15.0倍)の約66%と割安圏にありS評価の水準ですが、PBR(実績1.50倍)は業界平均(1.2倍)の約125%とやや割高圏にありC評価の水準です。PERの割安感は魅力的な一方でPBRの割高感が混在しているため、総合的に見て中間のB評価としました。

企業情報

銘柄コード 6819
企業名 伊豆シャボテンリゾート
URL http://www.izu-sr.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 499円
EPS(1株利益) 50.30円
年間配当 3.01円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 9.7% 11.4倍 910円 13.3%
標準 7.4% 9.9倍 714円 8.0%
悲観 4.5% 8.4倍 528円 1.8%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 499円

目標年率 理論株価 判定
15% 364円 △ 37%割高
10% 455円 △ 10%割高
5% 574円 ○ 13%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
イオンファンタジー 4343 2,402 475 19.00 6.34 38.0 0.62
極楽湯ホールディングス 2340 486 153 18.27 3.57 23.5 0.00
グリーンランドリゾート 9656 608 62 12.58 0.59 4.7 2.46

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.32)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。