企業の一言説明
品川リフラは、耐火物を中心に断熱材、先端機材、エンジニアリング事業を展開する総合耐火物製造大手です。特に鉄鋼大手向けに強固な基盤を持ち、高い技術力と長年の実績で市場に確固たる地位を築いています。
投資判断のための3つのキーポイント
- 極めて割安なバリュエーションと高収益性: PER 3.14倍、PBR 0.82倍と業界平均を大きく下回る水準にありながら、ROEは28.98%と非常に高く、収益性が優れているにもかかわらず市場から過小評価されている可能性があります。
- 強固な事業基盤と成長への取り組み: 国内の主要鉄鋼メーカーを主要顧客とする安定した収益基盤を持ち、M&Aによる海外展開や先端機材分野への注力により、事業ポートフォリオの多角化と持続的成長を目指しています。
- 短期的な株価モメンタムと信用残高の注意点: 直近の株価は市場平均を下回る推移を見せており、信用買残が信用売残を大きく上回る信用倍率25.95倍は、将来的な売り圧力となる可能性を秘めています。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | S | 非常に高成長 |
| 収益性 | S | 極めて優良 |
| 財務健全性 | A | 良好な水準 |
| バリュエーション | S | 著しく割安 |
※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 2,134.0円 | – |
| PER | 3.14倍 | 業界平均18.3倍に対し極めて割安 |
| PBR | 0.82倍 | 業界平均1.4倍に対し割安 |
| 配当利回り | 4.22% | – |
| ROE | 28.98% | – |
1. 企業概要
品川リフラは、創業1875年、設立1903年の歴史を持つ総合耐火物メーカーです。耐火レンガ(塩基性、炭素含有、粘土、高アルミナ質など)、不定形耐火物(キャスタブル、吹付材など)、機能性耐火物(スライドゲートプレート、浸漬ノズルなど)を中心に製造・販売しています。また、セラミックファイバー、ファインセラミックス、多機能吸着・乾燥剤、無機耐熱塗料・接着剤なども手掛け、産業窯炉の設計・施工・メンテナンスも行います。主力製品は高炉、RH脱ガス炉、取鍋、転炉、ガラス溶解炉、焼却炉といった多様な産業用途で利用され、特に鉄鋼大手向けに強固な事業基盤を有しています。長年の技術蓄積と顧客との密接な関係により、高い参入障壁を築いています。
2. 業界ポジション
品川リフラは、日本の耐火物業界において「総合耐火物製造大手」としての確固たる地位を確立しています。主要株主にJFEスチール(33.74%)、神戸製鋼所(3.74%)といった大手鉄鋼メーカーが名を連ねていることからも、鉄鋼業界との強い結びつきと高い市場シェアがうかがえます。競合他社と比較しても、製品ラインナップ、技術力、顧客基盤において優位性を保っています。一方で、主要顧客が鉄鋼業界に集中していることは、同業界の景気変動に対するリスク要因ともなり得ます。財務指標を業界平均と比較すると、品川リフラのPERは3.14倍に対し業界平均は18.3倍、PBRは0.82倍に対し業界平均は1.4倍と、現在の株価は業界平均と比較して著しく割安な水準にあります。これは、同社の安定した事業基盤や収益性に比して、市場から十分に評価されていない現状を示唆しています。
3. 経営戦略
品川リフラは、従来の耐火物事業を基盤としつつ、成長領域への投資と事業構造転換を加速させています。中期経営計画の要点としては、「先端機材」分野への注力とM&Aを通じたグローバル展開が挙げられます。直近の重要な適時開示としては、2026年1月22日にDynamix Casting Fluxes, LLCの持分51%を取得し、グローバルでの事業拡大を目指していることが示されています。また、2026年3月期第3四半期決算短信では、新規連結子会社Reframax Engenharia S.A.の連結や、のれん償却費・減価償却費の増加が報告されており、これがEBITDA及び営業利益の下振れ修正要因となっています。しかし、売上高、経常利益、純利益は据え置きとされており、収益力の維持に自信をのぞかせます。将来の配当落ち日は2026年3月30日に予定されています。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 6/9 | A: 良好(全体的に健全だが一部改善余地あり) |
| 収益性 | 2/3 | 純利益、ROAが良好。営業CFデータなし。 |
| 財務健全性 | 3/3 | 流動比率、D/Eレシオ、株式希薄化の状況が健全。 |
| 効率性 | 1/3 | ROEが良好。営業利益率、四半期売上成長率には改善余地。 |
Piotroski F-Score分析: 品川リフラの財務品質は6点と「A: 良好」と評価されます。特に財務健全性においては、流動比率、負債比率、株式希薄化の面で満点であり、安全性の高さが際立っています。収益性も純利益とROAがプラスで良好ですが、営業キャッシュフローのデータからは詳細な評価はできませんでした。効率性に関しては、高いROEを維持しているものの、営業利益率が10%を下回っている点や、四半期売上成長率がマイナスである点に改善の余地があることを示唆しています。
【収益性】
- 営業利益率(過去12か月): 5.76%
- 一般的な目安である10%には届きませんが、安定した事業構造から堅実な利益を確保しています。
- ROE(実績): 28.98% (過去12ヶ月では28.98%)
- 株主資本利益率(Return on Equity)。株主から集めたお金をどれだけ効率良く利益につなげたかを示す指標です。ベンチマーク10%を大きく上回る極めて優良な水準であり、資本効率が非常に高いことを示しています。
- ROA(過去12か月): 3.57%
- 総資産利益率(Return on Assets)。会社が保有する全ての資産をどれだけ効率良く利益につなげたかを示す指標です。ベンチマーク5%にはわずかに届きませんが、堅実な水準と言えます。
品川リフラは高いROEによって、株主資本を非常に効率的に活用し、収益を生み出している優良企業であると評価できます。
【財務健全性】
- 自己資本比率(実績): 45.6% (2025年3月期連結では45.59%、直近四半期では50.2%)
- 総資産に占める自己資本の割合で、高いほど倒産しにくい安定した財務基盤を示します。一般的に40%以上が良好とされており、45.6%は良好な水準を維持しています。直近四半期では50.2%とさらに改善しており、財務安定性が向上していることが伺えます。
- 流動比率(直近四半期): 1.87倍 (約187%)
- 流動資産を流動負債で割ったもので、企業の短期的な支払い能力を示します。一般的に1.5倍(150%)以上が健全とされており、1.87倍は非常に健全な水準であり、短期的な債務返済能力が高いことを示しています。
【キャッシュフロー】
- 営業キャッシュフロー(2025年3月期): 13,104百万円
- 本業で稼ぐお金の流れを示し、プラスであれば安定経営の基盤となります。継続的にプラスを維持しており、本業での稼ぐ力が確立されています。
- フリーキャッシュフロー(2025年3月期): -16,730百万円
- 営業キャッシュフローから投資キャッシュフローを差し引いたもので、企業の自由に使えるお金を示します。マイナスですが、これは積極的なM&Aや設備投資を行っている期に見られる傾向です(2025年3月期投資CF: -29,834百万円)。2024年3月期には14,330百万円とプラスを確保しており、継続的なフリーキャッシュフローの創出能力はあります。
- 現金等残高(直近四半期): 319億2,000万円
- 潤沢な手元資金を保有しており、今後の戦略的な投資や株主還元にも余力があると見られます。
【利益の質】
- 営業CF/純利益比率(過去12ヶ月の純利益と2025年3月期の営業CFで計算): 約1.42倍 (13,104百万円 / 9,211百万円)
- 純利益に比べて営業キャッシュフローが豊富であるかを示す指標です。1.0倍以上であれば、利益がキャッシュとしてしっかり手元に残っている健全な状態を示します。品川リフラの比率は1.0倍を大きく上回っており、利益の質は極めて健全であると言えます。
【四半期進捗】
2026年3月期第3四半期(12月31日時点)の通期予想に対する進捗率は以下の通りです。
| 指標 | 第3四半期実績 | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 130,047百万円 | 176,000百万円 | 73.9% |
| EBITDA | 15,277百万円 | 21,500百万円 | 71.1% |
| 営業利益 | 8,950百万円 | 13,000百万円 | 68.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 29,985百万円 | 31,000百万円 | 96.7% |
売上高、EBITDA、営業利益は通期予想に対し順調な進捗を示していますが、純利益は第3四半期時点で96.7%とほぼ達成しており、通期予想を上回る可能性も示唆されます。特に純利益の進捗率が高いのは、特別利益として固定資産売却益34,725百万円、投資有価証券売却益等35,025百万円を計上したことによるところが大きいです。
直近3四半期の売上高・営業利益の推移のデータは提示されていませんが、決算短信の第3四半期連結累計の対前年同期比では、売上高が+23.7%と大幅に増加しています。これは新規連結社(Reframax Engenharia S.A.)の影響が大きいと考えられます。一方、営業利益は-10.0%と減少していますが、これはのれん償却費や減価償却費の増加が主な要因と説明されています。
【バリュエーション】
- PER(会社予想): (連)3.14倍
- 株価収益率(Price Earnings Ratio)。株価が1株当たり純利益の何倍かを示す指標です。業界平均の18.3倍と比較して極めて低い水準にあり、株価が利益に対して著しく割安である可能性を示唆しています。
- PBR(実績): (連)0.82倍
- 株価純資産倍率(Price Book-value Ratio)。株価が1株当たり純資産の何倍かを示す指標です。業界平均の1.4倍と比較して低い水準にあり、企業の解散価値とされる1倍を下回っています。これは、企業の持つ純資産価値に対して現在の株価が割安である状態を示しています。
品川リフラのバリュエーションは、PER、PBRともに業界平均を大幅に下回っており、割安感が際立っています。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -42.72 / シグナル値: -22.06 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 44.4% | 買われすぎでも売られすぎでもない中立な状態 |
| 5日線乖離率 | – | +0.40% | 直近のモメンタムはややプラス |
| 25日線乖離率 | – | -6.64% | 短期トレンドからは下方に乖離 |
| 75日線乖離率 | – | -2.38% | 中期トレンドからは下方に乖離 |
| 200日線乖離率 | – | +9.39% | 長期トレンドからは上方に乖離 |
現在の株価は2,134.00円であり、MACDとRSIは中立的な状態を示しています。5日移動平均線は上回っていますが、25日移動平均線、75日移動平均線からは下方に乖離しており、短期・中期的な下落トレンドまたは調整局面にあることを示唆しています。一方で、200日移動平均線は上回っており、長期的な上昇トレンドは維持されている可能性があります。
【テクニカル】
現在の株価2,134.0円は、52週高値2,507.0円から約14.8%低い水準、52週安値1,355.0円からは約57.5%高い水準に位置しています。52週レンジ内位置は67.6%であり、高値圏に比較的近い位置にあります。
移動平均線を見ると、現在の株価は5日移動平均線(2,125.60円)をわずかに上回っていますが、25日移動平均線(2,251.20円)、50日移動平均線(データなし)、75日移動平均線(2,186.03円)を下回っています。しかし、200日移動平均線(1,956.33円)は大きく上回っており、長期的な上昇基調は維持されている一方で、短期・中期的な調整局面にあると見られます。
【市場比較】
品川リフラの株価は、市場全体の主要指数と比較して、相対的にパフォーマンスが低い傾向にあります。
- 日経平均比:
- 1ヶ月: 株式-12.18% vs 日経-5.41% → 6.77%ポイント下回る
- 3ヶ月: 株式+4.66% vs 日経+8.56% → 3.90%ポイント下回る
- 6ヶ月: 株式+9.16% vs 日経+20.06% → 10.91%ポイント下回る
- 1年: 株式+20.36% vs 日経+45.98% → 25.62%ポイント下回る
- TOPIX比:
- 1ヶ月: 株式-12.18% vs TOPIX-4.14% → 8.05%ポイント下回る
- 3ヶ月: 株式+4.66% vs TOPIX+8.36% → 3.70%ポイント下回る
過去1年間にわたり、品川リフラの株価は日経平均およびTOPIXといった市場全体の動きと比較して大きく下回るパフォーマンスを示しています。これは、同社の属する業界が市場全体の成長トレンドから取り残されている可能性や、個別の材料が市場全体のセンチメントに追随できていない可能性を示唆しています。
【注意事項】
⚠️ 信用倍率が25.95倍と高水準です。これは、株価が上昇した場合に利益確定の売りが出やすい状況にあることを示しており、将来の売り圧力に注意が必要です。
【定量リスク】
- ベータ値(5Y Monthly): 0.48
- 市場全体の動きに対する個別銘柄の株価の感応度を示します。1.0より小さい場合、市場全体の変動に比べて株価の変動が小さいとされます。0.48は市場全体と比較して株価変動が小さいことを示しており、比較的安定した値動きの銘柄と言えます。
- 年間ボラティリティ: 30.39%
- 過去1年間の株価の変動の激しさを示し、数値が高いほど価格変動が大きくなります。
- 仮に100万円投資した場合、年間で±30.39万円程度の変動が想定されることを意味します。
- 最大ドローダウン: -43.75%
- 過去の特定の期間において、株価がピークからボトムまでどれだけ下落したかの最大値を表します。これは、過去の価格変動においてこの程度の下落は起こり得るという目安となります。
- シャープレシオ: -0.19
- リスクに見合うリターンが得られているかを示す指標で、1.0以上が良好とされます。マイナスであるため、リスクに対して十分なリターンが得られていない期間があることを示唆しています。
- 年間平均リターン: -5.22%
- 過去のパフォーマンスを見る限り、年間平均ではマイナスリターンとなっています。
【事業リスク】
- 鉄鋼業界への高い依存度: 品川リフラは主要顧客が鉄鋼大手であり、鉄鋼市場の動向、特に国内鉄鋼需要の減少や国際市況の変動が、同社の業績に直接的な影響を及ぼす可能性があります。
- 原材料価格の変動: 耐火物の主要原材料(マグネシア、アルミナ、黒鉛など)は輸入に頼る面が大きく、国際的な需給バランスや為替レートの変動が原材料コストに影響を与え、収益性を圧迫するリスクがあります。
- M&Aに伴う統合リスク: グローバル展開や事業ポートフォリオの多角化を目的としたM&Aは成長機会をもたらす一方で、買収後の組織統合の失敗、文化の違い、のれんの減損リスクなど、予期せぬリスクも伴います。
7. 市場センチメント
信用買残が109,000株に対し信用売残が4,200株と、信用買残が著しく多い状況です。これにより信用倍率は25.95倍と高水準にあり、将来的な株価上昇局面での利益確定売りや、株価下落局面での投げ売りによる売り圧力が強まる可能性に注意が必要です。
主要株主構成を見ると、筆頭株主はJFEスチール(33.74%)であり、安定株主として企業の基盤を支えています。次いで日本マスタートラスト信託銀行(6.46%)、神戸製鋼所(3.74%)と続き、事業提携や長期保有を目的とした機関投資家や事業会社が大株主として名を連ねています。これは経営の安定性を示す一方で、市場での流通性がやや限定される可能性があります。
ニュース動向分析では、「中立」の総合センチメントが示されており、特段のポジティブまたはネガティブな材料は少なく、管理層関連の低影響ニュースが中心です。これは、現在の市場が同社に対して大きな期待も不安も抱いていない、あるいは新たな情報待ちの状況にあることを示唆しています。
8. 株主還元
品川リフラは、安定的かつ継続的な株主還元方針を採っています。
- 配当利回り(会社予想): 4.22% (現在の株価2,134.0円、年間配当予想90.00円)
- 比較的高水準な配当利回りは、配当を重視する投資家にとって魅力的な水準です。
- 1株配当(会社予想): 90.00円
- 配当性向: 44.57%
- 利益の何%を配当に回しているかを示す指標です。一般的に30-50%が健全な水準とされており、同社の44.57%は、利益成長と株主還元をバランス良く両立させようとする経営姿勢を示していると言えるでしょう。
- 配当履歴:
- 2026年3月期は年間90円の配当が予想されており、中間配当45円は既に支払い済です。
- 過去の配当推移では、2023年3月期40円、2024年3月期68円、2025年3月期90円と、増配傾向にあります。これは、堅調な業績と株主還元意欲の表れと考えられます。
自社株買いに関する具体的な情報(買い付け状況や計画)は提供されていません。ただし、株主構成に「自社(自己株口)」があり、自己株式を保有していることは確認できます。
SWOT分析
強み
- 鉄鋼業界における長年の実績と高い技術力、強固な顧客基盤を持つ耐火物市場のリーディングカンパニーとしての地位。
- PER3.14倍、PBR0.82倍という極めて割安なバリュエーションに加え、ROE28.98%という高い収益性。
弱み
- 主力事業が鉄鋼業界に依存しているため、特定産業の景気変動リスクを抱えている。
- 直近1年間において市場平均を下回る株価パフォーマンスとなっており、投資家からの注目度が低い可能性。
機会
- M&Aによるグローバル展開と事業ポートフォリオの多角化(先端機材、非鉄分野など)による新たな成長機会。
- インフラ設備(製鉄所炉体、廃棄物焼却炉、ガラス窯など)の老朽化に伴う高機能耐火材のリプレイス需要。
脅威
- 原材料価格の高騰や為替変動によるコスト増加、及び世界経済の不確実性が業績に与える影響。
- 環境規制の強化や省エネルギー化の進展による、耐火物需要構造の変化への対応。
この銘柄が向いている投資家
- 割安株投資家: PER、PBRともに業界平均を大幅に下回っており、本質的価値よりも株価が低いと考える投資家。
- 高配当・安定配当志向の投資家: 比較的高水準な配当利回り(4.22%)と、増配傾向を評価する投資家。
- バリュー投資家: 堅固な財務基盤と高い収益性を持ちながら市場から過小評価されている企業を探す投資家。
- 日本の製造業の安定成長とグローバル展開を期待する投資家: 鉄鋼関連の安定性の上に、M&Aや新規事業で成長を目指す戦略を評価する投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- 信用倍率の高さ: 信用買残が非常に高く、短期的な株価上昇に制限がかかる可能性があります。
- 事業ポートフォリオの分散進捗: 鉄鋼業界への依存度を下げるための新規事業やM&Aの効果が、今後どれだけ収益貢献できるかを注視する必要があります。
- 市場の評価改善の遅れ: 高い収益性と割安なバリュエーションが、すぐに株価に反映されない可能性もあります。
今後ウォッチすべき指標
- 営業利益率の改善: M&Aによるのれん償却費や減価償却費の増加が利益を圧迫している中で、今後の収益改善策と効果。
- 新規連結子会社(Reframax Engenharia S.A.、Dynamix Casting Fluxes, LLCなど)の業績寄与度: M&Aの成果が連結業績にどれだけ反映されるか。
- 先端機材セグメントの黒字化と成長率: 投資注力分野である先端機材事業が、今後どのように収益源として成長していくか。
- 鉄鋼市場の動向と非鉄分野への展開: 主要顧客である鉄鋼業界の市況に加え、非鉄金属やセメント、ガラスなど多岐にわたる産業での耐火物需要の変化。
成長性:S
- 判定理由: 2025年3月期の実績売上高144,072百万円に対し、2026年3月期の通期予想売上高は176,000百万円であり、前年比で約22.16%もの大幅な増収が計画されています。純利益も9,778百万円から31,000百万円へと大幅な増加が予想されており、この成長率は評価基準の「15%以上」を大きく超えるため、非常に高い成長性が期待されます。これは主にM&Aによる新規連結効果が大きく寄与しています。
収益性:S
- 判定理由: ROE(過去12ヶ月)は28.98%と、評価基準である「15%以上」を大幅に上回る極めて優良な水準です。営業利益率(過去12ヶ月)は5.76%と「15%以上」には及ばないものの、ROEの圧倒的な高さは株主資本を非常に効率的に活用し、高い利益を上げていることを明確に示しています。総合的に見て、卓越した収益性があると評価できます。
財務健全性:A
- 判定理由: 自己資本比率は45.6%(直近四半期50.2%)で評価基準「40-60%」に合致し良好です。流動比率は直近四半期で1.87倍(187%)と評価基準「150%以上」を満たし良好です。Piotroski F-Scoreも6点と「良好(A)」評価であり、総合的に見て財務の安全性は良好な水準を保っています。企業は健全なバランスシートを有しており、短期・中長期的な債務返済能力が高いと判断されます。
バリュエーション:S
- 判定理由: PERは会社予想で3.14倍、PBR(実績)は0.82倍です。これに対し、業界平均はPER18.3倍、PBR1.4倍と、品川リフラのバリュエーションは業界平均の約17%(PER)、約59%(PBR)に過ぎません。評価基準「PER/PBR業界平均の70%以下」を大幅に下回っており、現在の株価は企業の持つ価値や収益性に比して著しく割安であると評価できます。
レポート作成日時: 2026-03-26 13:44
企業情報
| 銘柄コード | 5351 |
| 企業名 | 品川リフラ |
| URL | https://www.shinagawa.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – ガラス・土石製品 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 2,134円 |
| EPS(1株利益) | 679.52円 |
| 年間配当 | 4.22円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 3.6% | 3.6倍 | 2,928円 | 6.7% |
| 標準 | 2.8% | 3.1倍 | 2,446円 | 3.0% |
| 悲観 | 1.7% | 2.7倍 | 1,969円 | -1.4% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 2,134円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 1,227円 | △ 74%割高 |
| 10% | 1,533円 | △ 39%割高 |
| 5% | 1,934円 | △ 10%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 黒崎播磨 | 5352 | 4,185 | 1,525 | 9.24 | 1.32 | 17.3 | 0.00 |
| ヨータイ | 5357 | 1,880 | 368 | 17.53 | 1.03 | 6.3 | 4.78 |
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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.32)」によって自動生成されました。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。