1. 企業情報
企業名: ドーン株式会社
設立年月日: 1997年3月24日
本社所在地: 〒651-0086 神戸市中央区磯上通2-2-21
代表者名: 宮崎 正伸
事業内容:
ドーンは、地理情報システム（GIS）の開発とクラウドサービスを提供する企業です。主な製品には、緊急通報サービス「NET119」、動画報告システム「Live110/Live119」、災害情報共有サービス「DMaCS」などがあります。また、位置情報や防災分野に強みを持ち、GISミドルウェアやクラウドベースのGIS統合サービスも提供しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ドーンは、GISおよび防災関連サービスにおいて、日本国内での競争優位性を持っています。特に、公共機関や民間企業への導入が進んでおり、AIやRPAを活用したIT投資が増加する中で、デジタルトランスフォーメーション（DX）関連の需要が高まっています。一方で、競争が激化しているため、さらなる市場シェア拡大が課題です。
3. 経営戦略と重点分野
ドーンの経営陣は、「Gov-tech市場の深耕」を中期経営計画の最重点施策として掲げています。これにより、官公庁向けのサービスを強化し、持続可能な成長を目指しています。今後は、クラウドサービスの拡充や新技術の導入が重要な施策となります。
4. 事業モデルの持続可能性
ドーンの収益モデルは、ライセンス販売、受託開発、クラウド利用料から成り立っています。特にクラウドサービスは、継続的な収益を生む可能性が高く、市場ニーズの変化に柔軟に対応できる体制を整えています。
5. 技術革新と主力製品
ドーンは、GISおよび防災関連の技術開発に注力しており、特に「GeoBase」や「Town Map Pro」などの独自製品が収益を牽引しています。これらの製品は、ユーザーが統合GISを構築するための強力なツールです。
6. 株価の評価
- 現在の株価: 2,212.0円
- PER（会社予想）: 17.20倍（業界平均: 17.6倍）
- PBR（実績）: 2.71倍（業界平均: 1.6倍）
- EPS（会社予想）: 128.63円
- BPS（実績）: 816.36円
現在の株価は、業界平均に近いPERを示しており、PBRは業界平均を上回っています。
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見てみると、現在の株価は過去の高値（年初来高値: 2,582円）からは下落しており、安値圏に位置しています。過去10日間の株価は、2,212円からの反発が見られますが、全体的には下降トレンドにあります。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 1,500.7百万円
- 営業利益: 533.1百万円
- 純利益: 388.1百万円
- ROE: 16.49%
- 自己資本比率: 88.1%
- キャッシュフロー: 営業活動によるキャッシュフローはマイナス9.6百万円（2025年5月期中間期）
過去数年にわたり、売上は増加傾向にあり、収益性も高い水準を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 0.99%
- 1株配当（会社予想）: 22.00円
- 配当性向: 15.99%
配当政策は安定しており、株主還元に対する姿勢が見られます。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、下降トレンドにあり、過去の高値からの乖離が大きくなっています。投資家の関心は、業績の改善や新サービスの展開にかかっています。
11. 総評
ドーンは、GISおよび防災関連サービスにおいて強みを持ち、安定した成長を続けています。経営戦略としてGov-tech市場の深耕を掲げており、クラウドサービスの拡充が期待されます。株価は現在安値圏にあり、業績の改善が見込まれる中で、投資家の関心が再び高まる可能性があります。今後の業績予想や市場の動向に注目が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 2303 |
| 企業名 | ドーン |
| URL | http://www.dawn-corp.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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