1. 企業情報
ダイレクトマーケティングミックス株式会社は、マーケティング、コンサルティング、派遣業務、ビジネスプロセスアウトソーシング（BPO）を主な事業とする企業です。主に電話を軸とした営業ソリューションサービスを提供し、NTTドコモなどの大手通信会社との取引が多いです。2017年に設立され、大阪に本社を置いています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ダイレクトマーケティングミックスは、情報通信・サービス業界に属し、特に広告代理店としての役割を果たしています。しかし、競争が激化している市場環境の中で、競争優位性を維持するためには、サービスの差別化や新たな市場ニーズへの対応が求められています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、マーケティング業務の強化と人材派遣事業の拡大を目指しています。中期経営計画では、デジタルトランスフォーメーション（DX）の推進や新規サービスの開発が重点施策として挙げられています。
4. 事業モデルの持続可能性
ダイレクトマーケティングミックスは、収益モデルとして、顧客からの受託業務やコンサルティングフィーを主な収入源としています。しかし、最近の市場ニーズの変化に迅速に適応できるかが今後の持続可能性に影響を与える要因となります。
5. 技術革新と主力製品
技術開発においては、デジタルマーケティングやAIを活用した営業支援ツールの導入が進められています。主力製品としては、アウトバウンドマーケティングサービスやBPOサービスが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
現在の株価は259.0円で、PERは13.60倍、PBRは0.89倍です。業界平均PER（17.0倍）やPBR（1.8倍）と比較すると、相対的に割安感があります。
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見ると、株価は高値圏から下落しており、現在は安値圏に位置しています。特に、年初来高値462円から大きく下落している点が注目されます。
8. 財務諸表分析
過去12ヶ月の売上は約21.91億円で、営業利益は421百万円、純利益は-325百万円と、赤字を計上しています。特に、売上の前年同期比は約31.6%減少しており、厳しい経営環境が続いています。ROEは-2.40%で、収益性が低下しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは1.16%で、1株配当は3.00円と予想されています。配当性向は45.66%であり、安定した配当政策を維持していますが、業績の悪化が続く中での配当維持が課題です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は下落傾向にあり、投資家の関心は低下しています。特に、業績の悪化や競争激化が影響を与えていると考えられます。
11. 総評
ダイレクトマーケティングミックスは、競争の激しい業界での成長が求められています。技術革新やサービスの差別化が重要な課題であり、財務面でも厳しい状況が続いています。株価は割安感があるものの、業績回復の見通しが不透明なため、慎重な投資判断が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 7354 |
| 企業名 | ダイレクトマーケティングミックス |
| URL | https://dmix.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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