グリムス(3150)企業分析レポート
株価:2,376円(2025-10-10終値)
市場区分:プライム(電気・ガス業)
社名表記:グリムス(英名:grems, Inc./2025年6月に英字表記を変更)
1. 企業情報
- 事業内容の概要
- エネルギーソリューション(省エネ・創エネ・蓄エネ):事業用・住宅用の太陽光発電、蓄電池、IoT機器、電子式開閉器などを販売・設置。中小企業向けに電力コスト削減を提案。
- 小売電気(BtoB):事業者向けの電力小売。相対電源・先物等でリスクヘッジを行い、独自の燃料調整費転嫁制度を採用。
- 再エネ開発・新規領域:系統用蓄電池(BESS)を建設・運用し、需給調整市場・容量市場・卸電力市場からの収益を目指す。
- セグメント構成
- 2025/3期:エネルギーコストソリューション(ECS)29%(OPM 42%)、スマートハウス 13%(OPM 12%)、小売電気 58%(OPM 14%)
- 2026/3期から:エネルギーソリューション(ES)と小売電気の2区分に統合
- 特色
- 中小製造業・商業施設など低圧需要家を主対象。導入累計約4,500事業所(資料記載)。
- 電力小売はストック型収益、ESはフロー型収益のポートフォリオ。
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジショニング
- 大手電力・メガソーラー主体の高圧・特別高圧領域とは異なり、同社は中小事業所の低圧市場に強み。市場母集団は約600万件、同社想定の対象母集団約60万件、開拓率は約0.8%(資料基準)。
- 競争優位性
- 省エネ・創蓄エネと電力小売の一体提案(クロスセル)によるLTV向上。
- リスクヘッジ(相対・先物・燃調費転嫁)を組み込んだ小売モデル。
- AI画像認識による屋根判定で営業効率を改善。
- 課題
- 市場価格(JEPX)や容量市場制度の変動が小売粗利に影響。
- 設備施工の進捗・部材価格変動、規制・制度変更リスク。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン・方針
- 省エネ・創エネ・蓄エネと電力小売の両輪で「電力コスト最適化」を提供し、過去最高益更新を計画(2026/3期 会社計画)。
- 重点施策
- セグメント統合(ES+小売)で人的資本・生産性を一元管理、クロスセル強化。
- ES:中小工場屋根中心に自家消費太陽光を拡大、蓄電池の同時提案を強化。
- 小売:低圧顧客の獲得、人材投資、複数ライセンス(グリムスパワー/GRコンサル)で販路拡大。ヘッジの再現性を重視。
- 系統用蓄電池:2MW/8MWh×4拠点を建設中、2026年6月以降の本稼働を見込む。
- 計画値(2026/3期 会社予想)
- 売上 358.2億円、営業利益 71.5億円、純利益 48.7億円(1Q進捗は概ね順調)。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル
- ストック(小売電気)+フロー(ES)の組合せで景気・市況による変動を平準化。
- 小売は燃料調整費転嫁制度や相対電源・先物ヘッジにより粗利の安定化を志向。
- 適応力
- 電気料金の構造的上昇や省エネ需要の継続でES需要が底堅いとの前提。
- 蓄電池(系統用・需要家用)による新たな収益機会の取り込みを進める。
- 留意点
- 市況・制度の変動、施工・稼働タイミングのズレが短期業績に影響し得る。
5. 技術革新と主力製品
- 技術・独自性
- AI画像認識で屋根適合性を判定、営業効率化。
- 蓄電池運用で需給調整・容量市場・卸市場に参加するための制御・運用ノウハウを蓄積。
- 収益牽引領域
- ES事業:事業用太陽光(工場屋根)と蓄電池のクロスセルが利益率の高い柱。
- 小売電気:販売量増、容量市場拠出金負担の減少などが粗利改善に寄与(1Q実績)。
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 指標(現株価2,376円基準)
- PER(会社予想):11.26倍(業界平均 7.0倍)
- PBR(実績):3.41倍(業界平均 0.7倍)
- EPS(会社予想):210.59円
- BPS(実績):695.26円
- EV/S(LTM推計):約1.42倍[EV ≒ 564.7億 + 有利子負債43.3億 − 現預金131.4億、売上336.5億円]
- 参考比較
- 業界平均に比べPER・PBRは高位。ROE(31%)など収益性の高さや成長性が反映されている可能性。
- 益回り(予想EPS/株価)は約8.9%。
7. テクニカル分析
- トレンド
- 50日移動平均:2,506.76円、200日:2,394.87円。現値は50日線を下回り、200日線近辺。
- 位置づけ
- 52週レンジ:1,910〜2,888円、年初来レンジ:1,910〜2,619円。現値は年初来レンジの中腹〜上寄り。
- 価格帯・需給
- 直近高値/安値帯:2,403円(本日高値)/2,370円(本日安値)。直近は2,350〜2,430円での保ち合い傾向。
- 信用倍率:28.62倍(買い長)。短期の値動きに影響する可能性。
8. 財務諸表分析(連結)
- 成長
- 売上高:LTM 333〜336億円(2024/3期 299億円 → LTM +約11〜12%)
- 営業利益:LTM 約65億円(2024/3期 52億円)
- 純利益:LTM 約45.6億円(2024/3期 35.4億円)
- EPS:LTM 197円、2024/3期 154円
- 3年CAGR(売上):約+13%(2022→LTM)
- 収益性(LTM)
- 粗利率:約33%(粗利112億円/売上336.5億円)
- 営業利益率:22.38%
- 当期純利益率:13.69%
- ROE:31.16%、ROA:17.94%
- 安全性・効率性
- 自己資本比率:62.3%
- 流動比率:3.69倍
- 有利子負債/資本:26.78%
- 現金同等物:131.4億円、有利子負債:43.3億円 → ネットキャッシュ基調
- セグメント(2026/3期 1Q)
- ES:売上386億円?(注:単位百万円→38.61億円)、営業利益13.42億円(OPM 34.8%)
- 小売電気:売上41.01億円、営業利益7.24億円(OPM 17.7%)
- 全社営業利益率:22.4%
- キャッシュフロー
- 詳細非開示。1Qは現金・売掛金・在庫の通常変動で流動資産が減少。固定資産はBESS建設で増加。
9. 株主還元と配当方針
- 配当方針:「配当性向40%を目安」
- 配当(会社予想):年85円(中間25円・期末60円)/予想利回り 約3.5〜3.6%
- 実績利回り(トレーリング):約3.28%
- 自己株式:発行株式の約2.99%を保有(直近の自己株買い実施は手元資料では不明)
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム
- 直近10日:2,350〜2,430円での小幅な上下。
- 50日線を下回り、短期はやや弱含み。200日線近辺での攻防。
- 需給・投資家属性
- インサイダー保有比率約62.7%、浮動株約704万株と小さめ。機関保有約20.9%。
- 3カ月平均出来高約5.2万株。流動性は限定的。
- イベント
- 次回配当権利落ち(予定):2026-03-30
- 2026/3期1Qは計画対比順調(営業利益進捗24.9%)。BESS本稼働(2026年6月以降予定)が注目材料。
11. 総評
- 事業面では、ES(自家消費太陽光+蓄電池)と小売電気の補完関係が機能し、LTMで二桁増収・高い利益率を確保。低圧需要家向けという明確なターゲティングと、ヘッジを組み込んだ小売モデルが特徴。
- 2026/3期はセグメント統合で営業効率化を進め、クロスセル強化と顧客基盤拡大を狙う。BESSは新規収益源として位置づけ。
- 財務は自己資本比率・流動比率ともに良好でネットキャッシュ基調。ROEは30%超。
- バリュエーションは業界平均に対しプレミアム。高い収益性・成長性が反映されている可能性がある一方、電力市況・制度変更・施工進捗などの外部要因には留意が必要。
- 短期の株価は50日線下での持ち合い。信用買い残が厚く、需給の影響を受けやすい局面。
(注)本資料は公開データに基づく客観的整理であり、投資判断を推奨するものではありません。
12. 企業スコア(S/A/B/C/D)
- 成長性:A
- LTM売上成長率+約11〜12%、3年CAGR約+13%。1Qも増収増益。
- 収益性:A
- LTM営業利益率22%台、ROE31%。ES高採算、電力小売も2桁OPM。
- 財務健全性:A
- 自己資本比率62%、流動比率3.69倍、ネットキャッシュ。
- 株価バリュエーション:C
- PER・PBRは業界平均比で高位。EV/S約1.4倍。
参考データ
– 時価総額:564.7億円/発行株式数:23,814,800株
– 予想PER:11.26倍/PBR:3.41倍/ROE:31.30%
– 1株配当(予想):85円/予想配当利回り:約3.58%
– 52週高値/安値:2,888円/1,910円、年初来高値/安値:2,619円/1,910円
– 移動平均:50日 2,506.76円、200日 2,394.87円
– 信用倍率:28.62倍(買い長)
企業情報
| 銘柄コード | 3150 |
| 企業名 | グリムス |
| URL | http://www.gremz.co.jp/index.html |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電力・ガス – 電気・ガス業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
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