2026年3月期 第1四半期決算説明資料
株式会社ヌーラボ(証券コード:5033)
2026年3月期 第1四半期決算説明資料(資料日:2025年8月14日)をもとに整理
基本情報
- 企業概要
- 企業名:株式会社ヌーラボ
- 主要事業分野:チーム向け業務コラボレーションツールの開発・提供(主力製品:Backlog、Cacoo、Typetalk、Nulab Pass)
- 代表者名:代表取締役 橋本 正徳
- 説明会情報
- 説明者
- 発表者:代表取締役 橋本正徳(資料上は経営・事業説明を代表している)
- 発言概要:ミッション/バリューの再確認、製品(Backlog等)の機能強化・新サービス(Nulab Pass)、AI投資、新規事業創出プログラム(Nu Source)、第1四半期の業績サマリーと通期見通しの説明
- 報告期間
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期
- セグメント(事業セグメントの名称と概要)
- Backlog:プロジェクト/タスク管理ツール。ガントチャート、Wiki、ファイル管理、ソースコード管理、モバイル対応等。
- Cacoo:オンラインホワイトボード(ワイヤーフレーム、フローチャート等の作図・共同編集)。
- Typetalk:コミュニケーション(チャット)ツール(資料内の比重は小さい)。
- Nulab Pass:ヌーラボ製品向けのセキュリティ・アカウント管理/SSO(SAML)製品。監査ログ、プロビジョニング等。
業績サマリー(第1四半期:単位は百万円)
- 主要指標(Q1実績 vs 前年Q1)
- 売上高:1,066(+6.8%)〔2025/3期Q1:998〕
- Backlog:985(+5.2%)
- Cacoo:28(△5.4%)
- Typetalk:1(△68.3%)
- Nulab Pass:50(+88.4%)
- 営業利益:119(△33.5%:前年179)
- 営業利益率:11.2%(前年 18.0%)
- 経常利益:119(△33.7%)
- 当期純利益:83(△36.4%:前年131)
- 参考(通期会社計画):売上高 4,603、営業利益 300、当期純利益 223(通期見通しは据え置き)
- 進捗状況(通期計画に対する達成率、単純計算)
- 売上高進捗:1,066 / 4,603 ≒ 23.2%
- 営業利益進捗:119 / 300 ≒ 39.7%
- 会社説明では「1Qは費用の月ずれ(サーバー費用等)やソフトウェア資産化の影響があり、各段階利益は想定を上回り着地。1Qの費用月ずれ分は2Q以降で消化予定のため通期見通しは据え置き」との注記あり。
- セグメント別状況(Q1)
- Backlog:売上高 985 百万円(全体の主力)。有料契約件数・プラン別内訳あり(有料契約 14,920件、有料ユーザー数 142万人(2025/6末時点))。
- Cacoo:売上高 28 百万円。利用ユーザー数は世界で300万人以上と記載。
- Typetalk:売上比率小、Q1売上 1 百万円に減少。
- Nulab Pass:売上高 50 百万円、急成長(+88.4%)。有料ライセンス推移でライセンス数は2025/6時点で約78,602ライセンス(資料内の推移グラフより)。
業績の背景分析
- 業績概要(ハイライト)
- 売上は前年同期比で増収(+6.8%)で着地。Backlogクラシックプラン廃止の影響を吸収している。
- 営業利益・当期利益は前年同期比で減少しているが、説明ではサーバー費用の月ずれやソフトウェア資産化による会計処理の影響が寄与している点を指摘。
- Nulab Pass の伸長、Backlogの有料ユーザー基盤の拡大が継続している。
- 増減要因
- 増収要因:Backlogの既存顧客のライセンス追加、新規有料契約の積み上げ、Nulab Passの拡大。
- 減益要因(あるいは利益変動):サーバー費用(通信費)の支払タイミング変動、ソフトウェア資産化による費用配分、販管費構成(人件費・広告宣伝等)の増減。
- 競争環境
- 業界:コラボレーション/プロジェクト管理ツール市場は大きなTAM(資料では世界市場 638億ドル、国内 27億ドルの想定)。ヌーラボはPLG(プロダクト主導成長)やコスパの良さを強みとする。
- 競合他社との比較は資料に具体的社名の比較資料は無し。差別化要因として「Backlogの使いやすさ」「ユーザーコミュニティ」「Nulab Pass等によるセキュリティ提供」「解約率の低さ(解約率 0.44% 等の公表)」を挙げている。
- リスク要因(資料および一般的観点)
- 事業集中リスク:Q1時点で国内売上が全社の98.1%と高い国内依存。
- プロダクト依存リスク:現時点でBacklogが主力(会社は将来的に依存度低減を目指すと明示)。
- 技術・運用コスト:クラウド(サーバー)費用や外部サービス利用料の変動、ソフトウェア資産化の会計処理。
- 市場・競争:他SaaSサービスの進化による競争激化、価格競争。
- 実行リスク:M&Aの取組み、AI開発・新製品開発の投資効果が計画どおり出るかどうか。
- その他:為替・規制等は資料で重点記載なしが、一般的リスクとして留意すべき点。
戦略と施策
- 現在の戦略(中期経営の方向性)
- 既存プロダクト(主にBacklog)の事業拡大を軸に、同時に新プロダクト開発とM&Aに注力してBacklog依存を下げる成長モデルを構築。
- 目標概念:既存事業のみで売上高70億円(期間の目安あり)を目指し、最終的に売上高100億円を通過点とする長期目標を掲げる。
- M&A方針:シナジーが見込める企業を対象に「3年で3社ペース」を目安にM&Aを実施して非連続成長を目指す。
- 投資領域:AIを活用した機能開発、セールス・マーケティング強化、R&D強化、新プロダクト創出。
- 進行中の施策(具体的プロジェクト)
- AI投資:Backlog AI アシスタント(ベータ版)をリリース。課題・コメント・Wiki・ドキュメントをAIが解析して運用支援を行う機能を展開。
- 製品リリース:2024年7月以降多数の機能追加(Slack/Teams/Google Chat連携、ドキュメント同時編集、ガントチャート改善等)。新ガントチャートの正式リリースやドキュメント機能の拡張を継続。
- Nulab Pass:SSO/監査ログ/プロビジョニング等の機能拡張、法人向けの導入推進。
- 新規事業創出:Nu Source(社内外公募プログラム)を2025年1月から始動。第一期で35件応募、3件がPoCフェーズに進行中。目標:2030年までに新たに3事業を創出。
- コミュニティ活動:ユーザーコミュニティ(JBUG)、Good Project Award等による顧客接点強化。
- セグメント別施策と成果
- Backlog:PLG基盤を活かしたリファラル・コミュニティマーケティング、AI機能での業務効率化、プラン構成の見直し(クラシックプラン廃止の吸収)。
- Cacoo:共同編集やテンプレート強化での利用促進(利用ユーザー数 300万人超)。
- Nulab Pass:法人向けセキュリティとアカウント管理でのクロスセル促進。ライセンス数の急増(資料のライセンス推移参照)。
将来予測と見通し
- 業績予想(会社の通期計画:2026/3期)
- 売上高:4,603 百万円(通期)
- 営業利益:300 百万円
- 当期純利益:223 百万円
- 会社側の見込みでは、Q1の一時的な費用月ずれを考慮して通期見通しは据え置き。
- 中長期計画
- 既存事業での持続成長(CAGR想定 20% 等の計画数値を提示)、新プロダクト・M&Aによる非連続成長を組み合わせて、最終的に売上高100億円を目指す(中長期の成長イメージ)。
- 中期ターゲットの進捗:資料では既存事業のみで売上70億を目指す旨。現状は通期売上想定 46億(4,603百万円)であり、到達には継続的な成長投資が必要。
- マクロ経済の影響
- 資料ではTAMの大きさ(世界・国内)を示し成長余地を示唆。為替・金利等の詳細な感応度や外部マクロ影響の試算は資料上に限定的。
- 国内依存度が高いため(Q1で国内売上98.1%)、国内景気やIT投資環境の変動は業績に影響。
配当と株主還元
- 主要株主(資料より)
- 橋本 正徳:1,554,245株(23.9%)
- 田端 辰輔:1,497,900株(23.1%)
- (その他の株主構成は資料に記載あり/詳細は別資料参照)
製品やサービス(主要点)
- Backlog(プロジェクト・タスク管理)
- 機能:タスク管理、進捗・ガント生成、Wiki、ファイル管理、ソースコード管理、モバイル対応、API 等
- 料金:サブスクリプション(主要プランはユーザー数無制限の設計。オンプレ型エンタープライズもあり)
- KPI:有料契約件数 14,920件、有料ユーザー数 142万人(2025/6末)、月次解約率(売上ベース)0.79%(2025/6時点)
- Cacoo(オンライン作図ツール)
- 特徴:リアルタイム共同編集、豊富なテンプレート、図の埋め込み・バージョン管理。利用ユーザー数は世界で300万人超。
- Nulab Pass(認証・セキュリティ)
- 機能:SAMLベースのSSO、監査ログ、ユーザープロビジョニング、IDプロバイダ連携。法人向けに展開中。
- ライセンス数推移:資料のグラフで2025/6時点で約78,602ライセンス到達の記載。
- 新機能・リリース(近時の主な追加)
- Slack/Teams/Google Chat連携、AIによる返信提案、ドキュメント同時編集(β→機能拡充)、新ガントチャートの正式リリース等(年代別のリリース一覧あり)。
- 協業・提携/コミュニティ活動
- Good Project Award、教育機関向けプロジェクト研修、Nu Source(新規事業公募)、各種NPOや産学連携等の外部活動。
重要な注記
- 会計方針・会計上の注記
- ソフトウェアの資産化等、会計処理により各期の利益に影響が出ていること、及びAWS等クラウド費用の前払い(過去期の前払いがあるためCF推移に影響)に関する注記がある。
- 2017年に決算期変更あり(2016/10/1〜2017/3/31 の分を反映している旨)。
- リスク要因(資料中の特記事項/整理)
- 国内売上比率の高さ(Q1で98.1%)による国内景気依存、Backlog依存の課題、新プロダクト・M&Aの実行リスク、サーバー費用等の外部コスト変動、AI開発の技術的・法規的リスク。
- その他(今後のイベント等)
- Nu SourceのPoC進捗(3件がPoC承認・一部進行中)
- Backlog AI アシスタント(ベータ提供)等の機能拡張予定
- 通期業績見通しは据え置き(会社コメント)
補足(主要KPI等)
- ARR(2025/6時点):4,274 百万円(資料の推移グラフ参照)
- LTV/CAC(2025/3期):12.1x(資料より)
- FCF推移:資料内に年次のFCF/FCFマージン推移あり(詳細は資料参照)
- 月次有料解約率の推移:資料内グラフで開示(件数ベースと売上ベースで推移を公表)
注意事項:
– 本資料は提供された決算説明資料の内容を整理した要約です。不明/非開示の項目は「–」としています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5033 |
| 企業名 | ヌーラボ |
| URL | https://nulab.com/ja/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
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