決算短信：窪田製薬ホールディングス（4596）

2025年12月期 第３四半期決算短信〔ＩＦＲＳ〕（連結）

エグゼクティブサマリー

• 決算サプライズ：会社は通期業績予想の開示を見合わせ（予想未提示）／四半期は概ね想定範囲内の改善（上振れ寄り）
• 業績の方向性：増収（売上高 +6.3%）・損失幅縮小（四半期累計の営業損失および当期損失は前年同期比で改善。増収増益ではなく「増収・損失縮小」）
• 注目すべき変化：研究開発費（-42.7%）と販売費及び一般管理費（-29.0%）が大幅減少し、営業損失・純損失が大幅に縮小。加えて当期に受取和解金など一時収益（約217,872千円）計上。
• 今後の見通し：会社は現時点で通期予想の開示を見合わせ（合理的な算定が困難）。したがって通期達成可能性は未提示だが、第三者割当等による資金調達（新株発行で約771,134千円を調達）で資金基盤は改善。
• 投資家への示唆：コスト削減と一時収益により損失は縮小したが、主要事業（Kubota Glass等）の商業化や臨床開発の進展に依存するため、売上拡大と臨床・販売面のブレークスルーが今後の鍵。通期業績は不確実性が高く、開示が再開されるまで慎重な注視が必要。

基本情報

• 企業概要:
  • 企業名：窪田製薬ホールディングス株式会社
  • 主要事業分野：医療用医薬品および医療機器の研究・開発・販売（ウェアラブル近視デバイス「Kubota Glass」等、低分子化合物の臨床開発含む）
  • 代表者名：窪田 良（代表取締役会長、社長最高経営責任者と記載）
  • 上場取引所：東証（コード 4596）
• 報告概要:
  • 提出日：2025年11月14日
  • 対象会計期間：2025年12月期 第3四半期（連結）／対象期間：2025年1月1日〜2025年9月30日
• セグメント:
  • 単一セグメント：医療用医薬品・医療機器事業（セグメント開示は省略）
• 発行済株式:
  • 期末発行済株式数（自己株式含む）：70,404,208 株（2025年第3四半期末）
  • 期中平均発行済株式数（四半期累計）：61,455,737 株
  • （備考）2025年第3四半期に新株発行等により発行株式数が増加
• 今後の予定:
  • 決算発表：今回の第3四半期決算短信（2025/11/14）で開示
  • 株主総会／IRイベント：–（資料上の記載なし）

決算サプライズ分析

• 予想vs実績（会社予想は通期を開示せずのため「会社予想との比較」は不適用）
  • 売上高：18,235 千円（前年同期 17,159 千円、+6.3%）
  • 営業損失：△653,976 千円（前年同期 △955,216 千円 → 損失縮小）
  • 税引前四半期損失：△435,200 千円（前年同期 △999,688 千円 → 損失縮小）
  • 親会社株主に帰属する四半期損失：△435,200 千円（前年同期 △999,688 千円）
• サプライズの要因：
  • 研究開発費の大幅減（240,255 千円 ← 419,037 千円、前年比 △42.7%）
  • 販売費及び一般管理費の減（390,086 千円 ← 549,433 千円、前年比 △29.0%）
  • 当期に受取和解金等の特別収入（約217,872 千円）計上
  • 前期に計上した固定資産除却損（約52,615 千円）が今期は発生せず
• 通期への影響：
  • 会社は通期業績予想を開示していない（算定困難のため見合わせ）。四半期ベースでは費用減少により損失幅が縮小しているが、通期見通しは事業の商業化進捗（Kubota Glass等）や臨床結果に依存し、現時点で判断不能。

財務指標

• 財務諸表の要点（単位：千円）
  • 資産合計：1,843,883 千円（2025/9/30） ← 前期末 1,541,907 千円（増加）
  • 流動資産（現金及び現金同等物）：1,767,886 千円（増加）
  • 負債合計：110,925 千円（2025/9/30）
  • 親会社所有者に帰属する持分：1,732,958 千円
• 収益性（当第3四半期累計 2025/1〜9）
  • 売上高：18,235 千円（前年同期比 +6.3%／増加額 +1,076 千円）
  • 営業損失：△653,976 千円（前年同期比 改善：△301,240 千円）
  • 税引前損失：△435,200 千円（前年同期比 改善：△564,488 千円）
  • 親会社株主に帰属する四半期損失：△435,200 千円（前年同期 △999,688 千円）
  • 1株当たり損失（基本）：△7.08 円（前年同期 △17.76 円、改善）
• 進捗率分析（通期予想なしのため進捗率は算出不可）
• 財務の安全性
  • 自己資本比率：親会社所有者に帰属する持分割合 94.0%（2025/9/30）（安定水準）
  • 負債比率：負債合計 110,925 千円 に対して持分 1,732,958 千円 → 負債は小さい（財務リスクは相対的に低い）
  • 流動比率：流動資産（約1,833,423 千円）／流動負債（約99,747 千円）＝高い流動性（詳細は流動比率 ≫100%）
• 効率性：総資産回転率等は売上規模が小さいため指標は低め（詳細算出データは限定）
• セグメント別：単一セグメント（医療用医薬品・医療機器）につき個別開示なし
• 財務の解説：
  • 四半期での損失縮小は主に費用削減（R&Dと販管費）と一時収益の計上による。
  • キャッシュは増加（現金及び現金同等物 1,767,886 千円）しており、これは第3四半期に行った新株発行（資金調達）等による。

配当

• 中間配当：0 円（今回中間は無配）
• 期末配当（予想）：0.00 円（未発表／会社予想なし）
• 年間配当予想：0.00 円（会社未提示）
• 配当利回り：0.0%（配当なしのため）
• 配当性向：–（赤字のため算定非適当）
• 特別配当の有無：無し
• 株主還元方針：当期は配当・自社株買いの開示なし。資金調達は主に新株発行で実施。

セグメント別情報

• セグメント別状況：単一セグメント（医療用医薬品・医療機器）で、セグメント別売上・利益の個別開示は省略
• 前年同期比較：事業収益は前年同期比 +6.3%（18,235 千円 ← 17,159 千円）
• セグメント戦略：
  • ウェアラブル近視デバイス「Kubota Glass」の販売網拡大（中国、台湾、シンガポール等）に注力。販売パートナー候補との契約や展示会出展を通じて販売体制を拡充中。
  • 在宅・遠隔眼科モニタリング機器「eyeMO」等の開発・臨床試験継続。
  • 低分子化合物（エミクスタスト塩酸塩）については第3相試験等の継続と国際的な承認取得に向けた検証を推進。

中長期計画との整合性

• 中期経営計画：明確な数値目標の記載は今回資料に無し。主戦略は製品の早期商業化と販売ネットワーク拡充。
• KPI達成状況：KPIの明示なし。臨床試験進捗・販売契約の成立が中期目標達成の主要KPIと想定される。

競合状況や市場動向

• 競合他社との比較：資料上に同業他社比較の記載無し。市場は近視治療デバイス・眼科関連で競争が激しい分野。
• 市場動向：中国を含むアジア市場での販売拡大を重視。Kubota Glassは新規性が高く市場浸透が鍵となる。臨床試験結果と販売パートナー網の整備が成否を左右。

今後の見通し

• 業績予想：
  • 通期予想の修正有無：会社は通期業績予想を現時点で開示しておらず、開示見合わせ（算定困難）を表明
  • 次期予想：未提示
  • 会社予想の前提条件：未提示（為替等の前提はなし）
• 予想の信頼性：会社声明によれば現在の事業は新製品の商業化や臨床結果により変動しやすく、合理的な算定が困難であるとしている（過去の達成傾向の言及は限定的）。
• リスク要因：
  • 臨床試験の不確実性（主要医薬品・機器の有効性・安全性）
  • 製品の市場導入遅延や販売パートナー構築の遅れ
  • 追加資金調達の必要性（ただし今回新株発行で資金を確保）
  • 規制環境や各国承認プロセスの影響

重要な注記

• 会計方針：IFRS に基づく開示（会計方針の大幅な変更はなしと記載）
• その他重要点：
  • 2024年7月の取締役会決議により米国子会社（Kubota Vision Inc.）の研究開発管理を当社へ移管する等の組織的整理を実施。これに伴う固定資産除却損 52,615 千円（前期）等の影響あり。
  • 発行済株式数の増加（第3四半期での新株予約権行使等により株数増、調達額は約771,134 千円計上）

（注）資料に記載のない項目、または明確でない数値は “–” としています。上記は提出資料（2025年12月期 第3四半期決算短信／連結）に基づく要約であり、投資助言や推奨を行うものではありません。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。

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