企業の一言説明
TBSホールディングスは、テレビ放送を中心としたメディア・コンテンツ事業、雑貨店「PLAZA」などを展開するライフスタイル事業、そして「赤坂サカス」に代表される不動産事業を三本柱として展開する、安定した基盤を持つ複合事業型キー局です。
投資判断のための3つのキーポイント
- メディア・コンテンツ事業の回復とDX推進: 放送広告収入(タイム・スポット)の回復に加え、配信広告の伸長やDX戦略による新収益源の創出が進んでおり、メディア事業の構造転換と持続的成長への期待が高まります。
- 堅固な財務体質と不動産事業の安定収益: 自己資本比率が非常に高く、健全な財務基盤を築いています。また、不動産賃貸収入は安定的な収益源であり、全体の収益を下支えする役割を果たしています。
- 株価の割安感と株主還元意欲: PER、特にPBRが業界平均と比較して大きく下回っており、株価には割安感が漂います。会社は配当性向40%を目途とする株主還元方針を掲げ、今後の更なる還元強化も期待されます。
主要なリスク・注意点
- 収益構造における一時的要因の寄与: 直近の純利益は投資有価証券売却益という一時的な特別利益に大きく牽引されており、メディア・コンテンツ事業の実力値のみでの評価には注意が必要です。
- メディア市場の構造的変化と競争激化: テレビ離れや広告市場の変化は継続しており、多様化する視聴者のニーズに対応するためのコンテンツ戦略やデジタルシフトの加速が不可欠です。
- ライフスタイル事業の収益性改善が課題: 雑貨小売や教育事業を含むライフスタイル事業は、売上横ばいながら人件費・販促費増により減益となっており、収益性の改善が今後の課題となります。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | B | 中程度の成長 |
| 収益性 | B | 安定基盤 |
| 財務健全性 | S | 極めて優良 |
| バリュエーション | S | 非常に割安 |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 6,153.0円 | – |
| PER | 18.56倍 | 業界平均23.2倍(20.0%割安) |
| PBR | 0.96倍 | 業界平均2.3倍(58.3%割安) |
| 配当利回り | 1.19% | – |
| ROE | 5.53% | – |
1. 企業概要(198字)
TBSホールディングス(TBS HD)は、民放キー局の一角を占める総合メディア企業です。「メディア・コンテンツ」(テレビ放送、番組制作、配信等)、「ライフスタイル」(雑貨小売、化粧品、教育等)、「不動産その他」(不動産賃貸・管理)の3事業を展開。特に「赤坂サカス」に代表される不動産は安定収益源です。テレビ放送の強みに加え、デジタル戦略や事業の多角化で収益構造の安定化を図っています。
2. 業界ポジション(196字)
情報・通信業において、TBS HDは国内主要民放キー局の一つとして確立された地位を持ちます。個人視聴率は民放3位と競争は激しいものの、コンテンツ制作力やブランド力は強みです。収益柱である不動産事業がメディア事業の変動を補完する特色を持ちます。PER18.56倍は業界平均23.2倍より割安、PBR0.96倍は業界平均2.3倍を大きく下回り、資産価値と比較して割安な水準にあります。
3. 経営戦略(197字)
TBS HDは、中期経営計画「TBSグループ 中期経営計画 2026」の下、メディア事業の構造改革と事業ポートフォリオの多角化を推進しています。特に「東京2025世界陸上」などの大型イベントをフックとしたテレビ放送収入の拡大、配信広告の強化、戦略的なM&A(WACUL、ビコーズの連結化)を通じた新たな収益機会の創出を目指しています。不動産事業も安定収益源として維持・強化し、グループ全体の持続的成長を図ります。
4. 財務分析
【財務品質スコア】
| 項目 | スコア | 投資家向け解釈 |
|---|---|---|
| Piotroski F-Score | 2/9 (C) | やや懸念(7点以上=財務優良、5-6点=普通、4点以下=要注意) |
投資家向け解釈: Piotroski F-Scoreは2点と低い評価です。これは主に収益性と効率性のスコアが低く、利益の質や資産の効率的な活用に改善の余地があることを示唆しています。具体的には、Return on Assets(総資産利益率)やOperating Margin(営業利益率)の低さが影響しています。財務健全性そのもの(流動性、自己資本比率)は優れていますが、事業活動から生み出す収益力や資産効率は改善の余地が大きいと言えます。
【収益性】
| 指標 | 値 | ベンチマーク | 評価 | 補足 |
|---|---|---|---|---|
| 営業利益率(過去12ヶ月) | 6.62% | 10% | 普通 | 業界平均と比較してまずまずの水準ですが、一層の改善が期待されます。 |
| ROE(過去12ヶ月) | 5.53% | 10% | やや低い | 株主資本を効率的に活用して利益を上げているかを示す指標で、ベンチマークを下回ります。 |
| ROA(過去12ヶ月) | 0.99% | 5% | 低い | 総資産に対する利益を測る指標で、効率的な資産活用に課題があります。 |
解説: TBS HDの収益性は、営業利益率が6.62%と一定水準を保っているものの、ROE5.53%とROA0.99%はベンチマーク(ROE10%、ROA5%)を下回っており、資本や資産を効率的に活用して利益を生み出す点には課題が見られます。ただし、直近の決算短信ではメディア・コンテンツ事業の広告収入回復や配信広告の伸長が確認されており、今後の収益性改善に期待が持てる状況です。
【財務健全性】
| 指標 | 値 | 評価 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 自己資本比率(実績) | 72.2% | 優良 | 企業の財務の安定性を示す指標で、非常に高い水準を維持しています。 |
| 流動比率(直近四半期) | 1.96倍 | 優良 | 短期的な支払い能力を示す指標で、200%に近い水準であり、健全です。 |
解説: TBS HDは自己資本比率が72.2%、流動比率が1.96倍と、極めて堅固な財務体質を誇ります。これは借入依存度が低く、短期的な負債の返済能力も十分であることを示しており、経営の安定性に大きく寄与しています。特に、コンテンツ制作といった投資が先行する事業特性を持つメディア業界において、この高い財務健全性は大きな強みと言えます。
【キャッシュフロー】
| キャッシュフロー | 値 (百万円) | 補足 |
|---|---|---|
| 営業CF(過去12ヶ月) | 15,960 | 本業での資金創出力はプラスですが、直近中間期では税金支払い等で減少しました。 |
| フリーCF(過去12ヶ月) | 8,780 | 事業活動で自由に使える資金源はプラスで確保されていますが、規模は相対的に小さいです。 |
解説: 営業キャッシュフローは過去12ヶ月で159.6億円とプラスを維持しており、本業で安定して資金を生み出す能力があります。フリーキャッシュフローも87.8億円とプラスで、事業継続に必要な投資や配当に充てられる自由に使える資金があることを示しています。しかし、直近の中間期では営業CFが前年同期比で大幅に減少しており、その要因(税金支払いや支払いサイト等)の継続性には注視が必要です。決算短信によると、投資有価証券の売却収入が投資CFを大幅に押し上げており、現金及び現金同等物は増加しています。
【利益の質】
| 指標 | 値 | 評価 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 営業CF/純利益比率 | 0.29 | 要注意 | 営業CFが純利益より大幅に低い状況で、利益の現金化能力に懸念があります。(1.0以上が健全) |
解説: 営業キャッシュフローが純利益(557.39億円)に対して大幅に低い0.29倍という結果は、利益の現金化能力に懸念があることを示唆しています。これは、決算短信で言及された投資有価証券売却益(488.81億円)などの一次的な特別利益が純利益を大きく押し上げている一方で、本業の営業活動から得られるキャッシュフローが相対的に追い付いていないためと考えられます。安定的な成長には、本業の営業活動によるキャッシュフローの創出力を高めることが重要です。
【四半期進捗】
| 項目 | 中間期実績 (百万円) | 通期修正予想 (百万円) | 進捗率 | 補足 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 210,658 | 431,000 | 48.9% | 通期目標に対し順調な進捗です(通常の中間進捗は約50%)。 |
| 営業利益 | 15,392 | 24,000 | 64.1% | 通期目標に対し非常に良好な進捗であり、上振れを牽引しています。 |
| 親会社株主帰属純利益 | 45,403 | 52,500 | 86.5% | 投資有価証券売却益の計上により、通期の純利益達成に向け高進捗です。 |
解説: 直近の第2四半期(中間期)決算では、売上高が通期予想の48.9%、営業利益が64.1%と、通期目標に対し非常に順調に進捗しています。特に親会社株主帰属純利益は86.5%と大きく進捗しており、これは投資有価証券売却益という一次的な特別利益が大きく寄与した結果です。会社は通期予想を上方修正しましたが、純利益の上方修正は行っていません。これは特別利益の性質を考慮した保守的な見方とも取れます。
5. 株価分析
【バリュエーション】
| 指標 | 値 | 業界平均 | 業界平均比 | 判定 | 補足 |
|---|---|---|---|---|---|
| PER(会社予想) | 18.56倍 | 23.2倍 | 80.0% | 割安 | 株価が利益の何倍かを示し、業界平均より低い水準で推移しており、相対的に割安感があります。 |
| PBR(実績) | 0.96倍 | 2.3倍 | 41.7% | 非常に割安 | 株価が純資産の何倍かを示し、1倍を下回る水準で、解散価値以下と判断され非常に割安です。特に不動産という含み益資産を多く持つ企業であることを考えると、その割安度は一層際立ちます。 |
解説: TBS HDの株価は、PER18.56倍、PBR0.96倍といずれも業界平均を大幅に下回る水準にあり、特にPBRにおいては「解散価値」とされる1倍を下回っています。これは、企業の保有資産(特に不動産)から得られる価値が株価に十分に反映されていない可能性を示唆しており、強い割安感があります。メディア業界の構造変化に対する懸念や収益性の課題が背景にあると考えられますが、資産価値や今後の収益改善期待を考慮すると、現在の株価は投資家にとって魅力的な水準と言えるでしょう。
【テクニカル】
| 項目 | 値 | 補足 |
|---|---|---|
| 52週高値・安値との位置 | 高値6,220円、安値3,490円 | 現在株価6,153円は52週レンジの97.5%の位置(ほぼ高値圏)にあります。 |
| 移動平均線との関係 | – | 現在株価は、5日、25日、75日、200日の全ての移動平均線を上回っており、短期から長期まで上昇トレンドが継続しています。特に200日移動平均線からの乖離が約19.73%と大きいことから、過熱感も意識される水準です。 |
解説: TBS HDの株価は、過去1年間で高い上昇率を示し、現在52週高値圏で推移しています。これは、決算の上方修正や株主還元強化への期待、不動産価値の再評価などが背景にあると考えられます。短期・中期・長期の全ての移動平均線を上回っており、強い上昇トレンドにあることが確認できます。しかし、200日移動平均線からの乖離が大きく、短期的には調整局面を迎える可能性も考慮する必要があるでしょう。
【市場比較】
| 期間 | 日経平均との相対パフォーマンス | TOPIXとの相対パフォーマンス |
|---|---|---|
| 1ヶ月 | 1.53%ポイント下回る | 2.29%ポイント下回る |
| 3ヶ月 | 7.27%ポイント上回る | – |
| 6ヶ月 | 5.69%ポイント下回る | – |
| 1年 | 13.00%ポイント上回る | – |
解説: 長期(1年)で見ると、TBS HDの株価は日経平均を13.00%ポイント上回るパフォーマンスを見せており、市場全体をアウトパフォームしています。これは、同社の事業構造改革や資産再評価、株主還元への期待が市場で評価され始めたことを示唆しています。しかし、直近1ヶ月や6ヶ月では市場指数を下回る局面も見られ、一時的な利益確定売りや他の好材料銘柄への資金シフトがあった可能性も考えられます。
6. リスク評価
【定量リスク】
| 指標 | 値 | 補足 |
|---|---|---|
| ベータ値(5Y Monthly) | 0.25 | 市場全体の変動に対し、株価が相対的に安定している(影響を受けにくい)ことを示します。 |
| 年間ボラティリティ | 36.81% | 年間で想定される株価の変動幅(標準偏差)です。 |
| 最大ドローダウン | -48.00% | 過去にある期間で株価が最大でどれだけ下落したかを示します。 |
| シャープレシオ | -0.50 | リスク(ボラティリティ)に見合うリターンが得られているかを示す指標で、マイナスであるため効率的なリターンが得られていない状況です。 |
解説: TBS HDのベータ値は0.25と非常に低く、市場全体の動きに比較的連動しにくい、安定性の高い銘柄と言えます。これは、不動産事業のような景気変動に左右されにくい安定収益源を持っていることが影響している可能性があります。しかし、年間ボラティリティは36.81%と比較的高く、過去には最大で-48.00%という大きな下落(最大ドローダウン)を経験しています。
仮に100万円投資した場合、年間で±36.81万円程度の変動が想定され、過去には最大で48万円程度の損失が発生した局面もありました。
シャープレシオが-0.50とマイナスであることは、過去のリターンがリスクに見合っていない期間があったことを示しており、リスクに対するリターンの効率性には課題があります。
【事業リスク】
- メディア市場の構造変化と広告収入の変動: 地上波テレビ離れやインターネットメディアの台頭により、テレビCMを主とする広告収入市場は構造的に変化しています。景気変動や広告主のオンラインシフトは、TBS HDのメディア・コンテンツ事業に直接的な影響を及ぼす可能性があります。コンテンツ制作費の高騰も収益を圧迫する要因となり得ます。
- 事業ポートフォリオのリスク分散の課題: メディア・コンテンツ事業が引き続き主力である一方、ライフスタイル事業の収益性改善が思うように進まない可能性や、不動産賃貸市場の変動リスクも無視できません。特に、直近の純利益は投資有価証券売却益に大きく依存しており、このような一時的要因に頼らない本業での収益力強化が求められます。
- コンテンツ競争の激化とDX対応の遅れ: 配信プラットフォームの増加に伴うコンテンツ獲得競争の激化や、視聴者の視聴行動の変化への対応は引き続き重要な課題です。デジタル技術への投資やDX推進が想定通りに進まない場合、競争優位性を失うリスクがあります。
7. 市場センチメント(172字)
信用取引状況:
信用買残18,900株に対し、信用売残37,900株と信用売残の方が多く、信用倍率は0.50倍と極めて低い水準です。これは株価下落を予想する売り方が多いことを示唆していますが、買い戻し圧力につながる可能性もあります。
主要株主構成:
筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(信託口)で8.98%を保有。その他、日本マスタートラスト信託銀行(電通退職給付信託口)5.62%、MBSメディアホールディングス5.34%などが上位を占めています。機関投資家の保有比率が高く、安定した株主構成です。
8. 株主還元(189字)
配当:
会社予想配当利回りは1.19%で、年間73.00円の配当を予定しています。会社は連結ベースで配当性向40%を目途としていますが、直近の配当は「投資有価証券売却益という特殊要因を考慮した」と表明しています。2026年3月期の配当性向(会社予想EPS333.15円基準)は約21.9%であり、将来的な増益や特殊要因を除いた安定的な配当への期待は残ります。
自社株買い:
決算短信では当中間期に自己株式取得支出25,747百万円が計上されており、積極的な自社株買いを通じて株主還元を行っていることがうかがえます。これは、発行済株式数の減少を通じて1株当たりの利益向上に寄与します。
SWOT分析
強み
- 高収益な不動産事業: 「赤坂サカス」など都心部に優良な不動産を保有し、安定した賃貸収入がグループ全体の収益を下支えしています。この事業は景気変動の影響を受けにくく、メディア事業の変動を補完します。
- 強力なコンテンツ創造力とブランド力: 長年のテレビ放送事業で培った番組制作ノウハウと、報道からエンターテインメントまで多様なコンテンツを提供するブランド力は、他社にはない競争優位性です。
弱み
- メディア市場の構造変化への適応遅れ: 地上波テレビの視聴率や広告収入が長期的に減少傾向にある中で、デジタルシフトや新たな収益モデルへの転換が競合に比べて十分に進んでいない可能性があります。
- ライフスタイル事業の収益性課題: 雑貨小売や教育事業などのライフスタイル事業は、売上が横ばいであるにもかかわらず、人件費や販促費の増加により利益率が低下しており、グループ全体の収益性を圧迫する要因となっています。
機会
- デジタル・配信市場の成長: 動画配信サービス市場の拡大は、自社コンテンツやライブラリーの活用による新たな収益機会を生み出します。配信広告の伸長も期待される領域です。
- 資産の有効活用と株主評価の向上: 低PBRであることから、保有する優良不動産などの含み資産の再評価や、更なる株主還元(増配、自社株買い)を通じて、市場からの評価を大きく高める可能性があります。
脅威
- 広告市場の景気敏感性: 広告収入は景気変動に大きく左右されるため、経済情勢の悪化はメディア・コンテンツ事業に直接的なマイナス影響を及ぼします。
- 他メディアとの競争激化: インターネットメディアやOTT(Over The Top)サービス事業者、ひいてはSNSなど、視聴者の可処分時間を奪い合う競争が激化しており、相対的な地位の低下やコンテンツ制作力の陳腐化リスクがあります。
この銘柄が向いている投資家
- 資産価値に着目するバリュー投資家: PBRが1倍を大きく下回り、保有する優良不動産に着目して将来的な株価上昇や株主還元を期待する投資家。
- 安定した財務基盤を重視する長期投資家: 自己資本比率が高く、財務健全性が極めて優れているため、安定性を重視し、中長期的な視点で事業の多角化と収益改善に期待する投資家。
- メディア業界の変革と成長を期待する投資家: メディア事業のDX推進や配信広告の成長に可能性を感じ、一時的な利益変動を乗り越えて新たな収益柱の確立を期待する投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- 一時的利益の評価: 直近の決算で純利益を大きく押し上げた要因である投資有価証券売却益は、あくまで一時的な特別利益であるため、今後の収益予測において過度な期待は控えるべきです。本業での収益成長が持続可能かを見極める必要があります。
- 成長戦略の実効性: メディア業界の構造変化に対応するためのDX推進や新規事業への投資が、実際にどの程度の収益貢献をもたらすか、具体的な成果とその進捗を慎重にウォッチする必要があります。ライフスタイル事業の収益性改善も重要な課題です。
今後ウォッチすべき指標
- メディア・コンテンツ事業の広告収入(タイム・スポット、配信)の成長率: 特に配信広告の具体的な伸長とその利益貢献度。
- ライフスタイル事業のセグメント利益率の改善: 費用対効果の高い販促戦略や事業再編による収益性向上策の進捗。
- 営業キャッシュフローの回復と純利益との乖離解消: 一時的利益を除いた本業でのキャッシュ創出能力の推移。
- 自己株買いなど具体的な株主還元策の継続と配当性向の安定化: 会社方針である配当性向40%への回帰とその安定性。
- PBR1倍超えへの取り組み: 資本効率改善や株価上昇に向けた具体的なIR戦略や事業再編の発表。
10. 企業スコア(詳細)
成長性: B (中程度の成長)
過去5年間の売上高CAGRは約5.8%と安定的ながら中程度の伸びを示しています。純利益は一時的要因を除くと安定的な成長が見られますが、売上高成長が評価基準Sの15%やAの10-15%には届いていないため、B評価としました。ただし、直近の決算では売上高、営業利益ともに上方修正しており、今後収益がさらに拡大する可能性も秘めています。
収益性: B (安定基盤)
Return on Equity(ROE)は5.53%とベンチマーク10%を下回りますが、営業利益率(Operating Margin)は6.62%と評価基準「B(営業利益率5-10%)」に該当します。総資産利益率(ROA)は0.99%と低いものの、安定した事業基盤を持つ中で一定の収益を確保しており、中堅クラスの安定した収益力を持つと評価できます。投資有価証券売却益を除いた本業でのROE改善が今後の課題です。
財務健全性: S (極めて優良)
自己資本比率72.2%は評価基準「S(60%以上)」を大きく満たし、流動比率196%も評価基準「A(150%以上)」、Sの200%にも肉薄する非常に高い水準です。Piotroski F-Scoreは2/9と低いですが、これは収益性と効率性のスコアが足を引っ張っているためで、純粋な財務の安定性を示す自己資本比率や流動比率の指標は極めて堅固です。そのため、財務面はS評価としました。
株価バリュエーション: S (非常に割安)
PER18.56倍は業界平均23.2倍の約80%であり、評価基準「A(80-90%)」に該当します。PBR0.96倍は業界平均2.3倍の約41.7%と評価基準「S(70%以下)」を大きくクリアしており、特にPBRから見て極めて割安な水準にあると評価できます。複数の指標で割安感が強く、S評価としました。
企業情報
| 銘柄コード | 9401 |
| 企業名 | TBSホールディングス |
| URL | https://www.tbsholdings.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 6,153円 |
| EPS(1株利益) | 331.47円 |
| 年間配当 | 1.19円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 14.3% | 22.1倍 | 14,310円 | 18.4% |
| 標準 | 11.0% | 19.3倍 | 10,749円 | 11.8% |
| 悲観 | 6.6% | 16.4倍 | 7,466円 | 4.0% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 6,153円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 5,348円 | △ 15%割高 |
| 10% | 6,680円 | ○ 8%割安 |
| 5% | 8,429円 | ○ 27%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.15)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。
企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。