企業の一言説明

東邦レマックは、靴の企画、設計、卸売、小売を手掛ける卸売業界の老舗企業です。不動産賃貸や再生可能エネルギー事業も展開しています。

総合判定

構造改革の過渡期にある割安な再建企業

投資判断のための3つのキーポイント

  • 低PBRと高自己資本比率: PBRは業界平均を大きく下回り、自己資本比率も高く、資産面から見て割安かつ財務は非常に強固です。
  • 事業再編と収益改善期待: シューズ事業の不振から営業損失を計上しましたが、2026年12月期は事業撤退損等の特殊要因剥落により、売上・利益の改善を見込んでいます。
  • 高配当性向とキャッシュフローの注視: 高い配当利回りが魅力ですが、足元は利益を大きく上回る配当を実施しており、営業キャッシュフローもマイナスであるため、配当持続性には注意が必要です。

企業スコア早見表

観点 スコア 判定
成長性 A 堅調な成長
収益性 A 良好な水準
財務健全性 S 非常に優良
バリュエーション B 割安感と割高感混在

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 402.0円
PER 28.8倍 業界平均10.1倍
PBR 0.45倍 業界平均0.7倍
配当利回り 2.84%
ROE 11.00%

※ソースによりPERの数値が異なる(各種指標: 28.82倍、バリュエーション: 28.8倍)、PBRの数値が異なる(各種指標: 0.45倍、バリュエーション: 0.45倍)。便宜上、バリュエーションの値を採用。

1. 企業概要

東邦レマックは1958年設立の老舗企業で、靴の企画・製造・卸売・小売を行うシューズ事業を主力とし、量販店向けケミカル靴に強みを持っています。多岐にわたるブランドを展開する一方、不動産賃貸・販売や再生可能エネルギーといった不動産事業も手掛ける複合企業です。

2. 業界ポジション

卸売業界に属し、特に靴の卸売においては国内有数の規模を誇ります。長年の実績と幅広いブランド展開、企画力に強みがありますが、市場全体のトレンド変化や競合との価格競争、海外からの輸入品増加などの影響を受けやすい構造です。

3. 経営戦略

2025年12月期はシューズ事業の採算悪化や不動産事業の売上減少により、営業損失を計上しました。しかし、来期は不採算事業の撤退や商品評価減など一時的な要因が剥落し、売上高5,104百万円(+12.2%)、営業利益88百万円への回復を見込んでおり、収益構造の改善を目指しています。なお、2026年6月18日には配当落ち日が予定されています。

4. 財務分析

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 7/9 S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)
収益性 2/3 純利益とROAがプラスで良好
財務健全性 3/3 流動比率、D/Eレシオ、株式希薄化なしで非常に健全
効率性 2/3 ROEと売上成長率が良好

F-Score総合スコアは7点と「S:優良」判定で、財務の質は非常に高いと評価されます。収益性では純利益とROAがプラスで良好ですが、営業キャッシュフローがマイナスである点が課題です。財務健全性は流動比率、D/Eレシオ、株式希薄化の項目すべてで基準をクリアしており、非常に強い基盤を持っています。効率性もROEと四半期売上成長率が良好です。

  • 【収益性】
    • 営業利益率は過去12ヶ月で8.82%と、一般的な目安である10%に迫る水準で、ビジネスモデルの潜在的な収益性は良好です。
    • ROEは過去12ヶ月で11.00%と、株主資本の活用効率は良好な水準にあります。
    • ROAは過去12ヶ月で3.26%と、総資産に対する利益率は一般的な目安を下回っており、資産効率には改善の余地があります。
  • 【財務健全性】
    • 自己資本比率は67.4%と非常に高く、財務基盤が極めて強固であることを示しています。
    • 流動比率は1.62倍と、短期的な支払い能力も良好な水準を維持しています。
  • 【キャッシュフロー】
決算期 フリーCF(百万円) 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円)
2023年12月期 576 384 192 -155
2024年12月期 117 196 -79 -55
2025年12月期 -788 -482 -306 672

2025年12月期は営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローともに大幅なマイナスとなりました。これは主にシューズ事業の不振や事業撤退に関連する一時的な要因が影響しており、財務キャッシュフローで短期・長期借入金を増やして補填しています。

  • 【利益の質】
    • 営業CF/純利益比率は-0.85とマイナスであり、利益の質には懸念が残ります。会計上の利益がキャッシュフローを伴っていない状況で、今後の改善が急務です。
  • 【四半期進捗】
    • 通期予想として、2025年12月期の純利益17百万円に対し、2026年12月期は純利益71百万円と大幅な回復を見込んでいます。また、営業利益も2025年12月期の-120百万円から2026年12月期には88百万円と黒字転換が予想されています。

5. 株価分析

  • 【バリュエーション】
    • PERは28.8倍であり、業界平均の10.1倍と比較して大幅に割高感があります。
    • PBRは0.45倍と、業界平均の0.7倍を下回っており、純資産に対して株価が割安な水準にあります。
  • 【テクニカルシグナル】
指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: -7.56 / シグナルライン: -11.87 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 47.4% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 +0.55% 直近のモメンタム
25日線乖離率 +0.82% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -10.54% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -21.16% 長期トレンドからの乖離

RSIは47.4%と中立域にあり、MACDも中立シグナルを示しています。5日線と25日線は上回り、短期的なモメンタムはやや上向きですが、75日線および200日線からは大きく下回っており、中期・長期トレンドは下降傾向にあります。

  • 【テクニカル】
    • 現在の株価は402.0円であり、52週高値954.00円に対して9.8%の位置(安値寄り)にあり、3年高値5,700.00円に対して1.1%の位置と非常に低い水準にあります。株価は短期移動平均線(5日、25日)を上回る一方、中期・長期移動平均線(75日、200日)を大きく下回っており、回復には時間を要する可能性があります。
  • 【市場比較】
期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 -6.51% +5.86% -12.37%pt
3ヶ月 -19.44% +8.07% -27.51%pt
6ヶ月 -27.04% +20.37% -47.41%pt
1年 -4.29% +87.80% -92.09%pt

当銘柄は過去1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年全ての期間において、日経平均を大きく下回るパフォーマンスとなっています。

6. リスク評価

⚠️ 高ボラティリティかつ低出来高。信用倍率が計算上0ですが、信用買残が多いため、将来の売り圧力と売買時の価格変動リスクに注意が必要です。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
ベータ値 0.11 ○普通 市場平均より値動きが小さい
年間ボラティリティ 607.55% ▲注意 1年間で価格が大きくブレる可能性
最大ドローダウン -93.89% ▲注意 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる
シャープレシオ 0.68 ○普通 リスクを取った分だけリターンが得られているか

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ -0.26 ▲注意 下落リスクだけで見たリターン効率
カルマーレシオ -0.26 ▲注意 最大下落からの回復力

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.05 ○普通 日経平均との連動は低い
0.00 値動きのうち市場要因で説明できる割合は非常に低い
  • 【ポイント解説】
    この銘柄はベータ値が低く市場との連動性は非常に低いものの、年間ボラティリティが607.55%と極めて高く、値動きが激しい特性を持っています。過去の最大ドローダウンは-93.89%と非常に大きく、一度下落すると回復には多大な時間を要する可能性があります。現在のボラティリティは過去1年で通常水準(過去1年の上位45%)ですが、絶対水準は非常に高いです。
  • 【投資シミュレーション】
    > 仮に100万円投資した場合: 年間で±81万円程度の変動が想定されます。
    > 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
    > ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。
  • 【事業リスク】
    • シューズ事業は市場トレンドの変化や競争激化、消費者の嗜好多様化により収益が不安定になるリスクがあります。
    • 不動産事業も景気変動や金利上昇、不動産市況の悪化により収益が影響を受ける可能性があります。
    • 営業キャッシュフローの継続的なマイナスは、運転資金や投資資金を借入に依存する形となり、財務体質を悪化させるリスクがあります。

7. 市場センチメント

  • 信用取引状況: 信用買残は197,100株、信用売残は0株であり、信用倍率の計算はできませんが、買残過多の状態です。出来高が少ないため、将来的な売り圧力となる可能性に注意が必要です。
  • 主要株主構成:
    • (株)フロンティアグループ: 18.43%
    • 笠井庄治: 13.39%
    • 金子将幸: 11.52%

8. 株主還元

  • 配当利回りは2.84%と比較的魅力的な水準です。
  • 配当性向は331.40%と極めて高く、当期純利益を大幅に上回る配当を実施しています。
  • 自社株買いの状況に関するデータはありません。
  • 【配当持続可能性】
    ⚠️ 利益を超える配当を実施中。現水準の維持は困難な可能性があります。

SWOT分析

強み

  • 長年の歴史と確立された靴の卸売・小売事業基盤、多角的なブランド展開があります。
  • 自己資本比率が高く、F-Scoreも優良判定で財務基盤は非常に強固です。

弱み

  • シューズ事業の収益性が不安定で、営業損失を計上する期があります。
  • 営業キャッシュフローがマイナスであり、利益の質に懸念があります。

機会

  • 不採算事業の整理や事業再編により、収益構造を改善する可能性があります。
  • 割安なPBRが評価され、資産価値に着目した投資家からの関心が高まる可能性があります。

脅威

  • 消費者のライフスタイル変化やEコマースの普及による靴市場の競争激化が挙げられます。
  • 低い出来高と高いボラティリティにより、流動性リスクや価格変動リスクにさらされます。

この銘柄が向いている投資家

  • 企業の構造改革と収益改善に期待する中長期投資家
  • 堅実な財務基盤と低PBRに着目し、将来的な株価回復に期待するバリュー投資家

この銘柄を検討する際の注意点

  • 利益を大きく上回る配当性向の持続性と、営業キャッシュフローのマイナス状況
  • 過去の業績が不安定であり、回復シナリオの実現可能性を慎重に見極める必要があります

今後ウォッチすべき指標

  • 営業利益率: 5%以上への回復
  • 営業キャッシュフロー: プラスへの転換
  • 配当性向: 100%以下への健全化

10. 企業スコア

観点 スコア 判定理由
成長性 A 売上高成長率が14.2%と堅調に推移。
収益性 A ROE11%で良好だが営業利益率は改善余地。
財務健全性 S 自己資本比率67.4%とF-Score7点で強固。
バリュエーション B PBRは割安もPERは業界平均と比べ割高。

企業情報

銘柄コード 7422
企業名 東邦レマック
URL http://www.toho-lamac.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 402円
EPS(1株利益) 13.95円
年間配当 2.84円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 12.4% 29.9倍 748円 13.8%
標準 9.5% 26.0倍 572円 8.0%
悲観 5.7% 22.1倍 407円 1.1%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 402円

目標年率 理論株価 判定
15% 294円 △ 37%割高
10% 367円 △ 10%割高
5% 463円 ○ 13%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
モリト 9837 1,931 517 17.25 1.20 7.5 3.72
ジェリービーンズグループ 3070 109 86 54.50 1.82 3.3 0.00
リーガルコーポレーション 7938 2,295 74 23.29 0.48 2.5 3.26

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.39)」によって自動生成されました。

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By ジニー

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