2026年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想および直近市場予想からの修正なし(ほぼ予想通り)。第3四半期累計の業績は通期予想の範囲内で推移しているため、通期予想に変更なし。
- 業績の方向性:増収減益(売上収益59.10億円、前年同期比+1.6%、営業利益11.34億円、同△16.3%)。
- 注目すべき変化:セグメント別ではBtoCが好調(売上12.23億円、同+12.4%、営業利益+65.1%)に対し、BtoBはわずかに減収(売上46.86億円、同△0.9%)・営業利益大幅減(同△33.2%)。また、2025年10月に株式会社ピイ.ピイ.コミュニケーションズを完全子会社化(取得対価約8,330万円、のれん19,085千円の計上(暫定))、2026年4月1日付でマジセミ株式会社の完全子会社化を決定(取得対価最大23億円)とM&Aを積極展開。
- 今後の見通し:通期(売上85.00億円、営業利益21.00億円、親会社帰属当期利益15.00億円)予想は据え置き。第3四半期累計で進捗は売上約69.6%、営業利益約54.0%、当期利益約52.6%と、利益面では進捗に余地あり(利益は下振れリスクに注意)。
- 投資家への示唆:BtoCの収益改善(広告単価向上)が全体を下支えしている一方、BtoBはSaaS分野の顧客需要減速や成長投資(子会社の広告宣伝等)、M&A関連費用が利益を圧迫。今後の注目点は(1)マジセミ買収の効果(デジタルイベント強化)、(2)BtoBでの顧客基盤回復およびCampaign Central等プロダクトの商用化進捗、(3)高めの配当性向(後述)がキャッシュや配当政策に与える影響。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:アイティメディア株式会社
- 主要事業分野:BtoBメディア事業(TechTarget、ITmedia系列、発注ナビ等)およびBtoCメディア事業(ITmedia Mobile、ねとらぼ等)。デジタル広告、リードジェン、デジタルイベント、ブランドソリューション、リサーチ/コンサル等。
- 代表者名:代表取締役社長 兼 CEO 小林 教至
- 報告概要:
- 提出日:2026年2月6日
- 対象会計期間:2026年3月期 第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)
- 決算説明会:無 決算補足資料:有(IRサイト掲載)
- セグメント:
- BtoBメディア事業:リードジェン、デジタルイベント、予約型広告&ブランドソリューション等(主に法人向けマーケティング支援)。
- BtoCメディア事業:運用型広告中心のコンシューマ向けメディア運営。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株含む):21,074,300株(第3Q)
- 期中平均株式数(四半期累計):19,419,472株(第3Q累計)
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:今回(第3四半期短信)公表済
- 株主総会:通期のスケジュールに準じる(具体日程は別途)
- IRイベント:決算説明会は開催なし。追加IRは同社サイト参照
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想からの修正:無)
- 売上高:5,910百万円(前年同期比+1.6%)。通期目標8,500百万円に対する進捗率約69.6%(5,910/8,500)。
- 営業利益:1,134百万円(前年同期比△16.3%)。通期目標2,100百万円に対する進捗率約54.0%(1,134/2,100)。
- 親会社帰属当期利益:789百万円(前年同期比△19.4%)。通期目標1,500百万円に対する進捗率約52.6%(789/1,500)。
- サプライズの要因:
- 売上は小幅増。BtoCで広告単価(CPM)が改善し増収だった一方、BtoBは国内SaaS領域の顧客マーケティング鈍化でリードジェン・デジタルイベントが減収。
- 利益面は、プロダクト強化による原価増、子会社(発注ナビ)への広告宣伝投資、M&Aに伴うアドバイザリー費用計上等で総コストが増加し営業利益を圧迫。
- 通期への影響:
- 会社は第3四半期までの状況を踏まえ通期予想を据え置き。現時点で予想達成可能との見解だが、利益進捗が売上進捗を下回っており、追加の成長投資やM&A費用次第では利益面の達成に注意が必要。
財務指標(要点)
- 損益(第3四半期累計:2025/4/1–2025/12/31、単位:百万円)
- 売上収益:5,910(+1.6%、前年5,818)
- 売上原価:2,358
- 営業利益:1,134(△16.3%、前年1,356)営業利益率19.2%(前年23.3%、△4.1pt)
- 税引前利益:1,168(△16.7%)
- 四半期利益(親会社帰属):789(△19.4%)
- 基本的EPS(第3Q累計):40.67円(前年50.52円、△19.5%)
- 収益性指標(第3Q累計ベース、期末残高ベース算出)
- ROE(簡易):789 / 8,235 = 約9.6%(第3四半期累計利益/期末親会社帰属持分。目安8%以上で良好)
注:9か月利益ベースの計算である点に留意。 - ROA(簡易):789 / 9,773 = 約8.1%(目安5%以上で良好)
- 営業利益率:19.2%(業種特性により差異あり。前年から低下)
- ROE(簡易):789 / 8,235 = 約9.6%(第3四半期累計利益/期末親会社帰属持分。目安8%以上で良好)
- 進捗率(通期予想に対する第3Q累計)
- 売上高進捗率:約69.6%(通常は9か月で75%近いことが多いが、季節性や収益構成に依存)
- 営業利益進捗率:約54.0%(利益進捗はやや遅れ)
- 純利益進捗率:約52.6%
- 過去同期間の進捗と比較すると、売上は前年同等水準近くだが利益面で弱含み
- キャッシュフロー(第3Q累計、単位:千円)
- 営業CF:+849,514(前年1,258,408 → 前年同期比△408,894千円)
- 投資CF:△303,294(主に有形/無形資産取得197,172、投資有価証券取得300,000等)
- 財務CF:△2,036,534(主に配当支払19,370百円およびリース負債返済等)
- フリーCF(営業-投資):+546,220千円
- 営業CF/純利益比率:849 / 789 ≒ 1.08(1.0以上で健全)
- 現金同等物残高:5,071,686千円(前期末6,562,002千円から△1,490,315千円)
- B/S要点(千円)
- 総資産:9,773,449
- 資本合計:8,235,232(親会社所有者帰属持分)
- 親会社所有者帰属持分比率:84.3%(安定水準)
- 流動資産:7,353,024、流動負債:1,360,675 → 流動比率:約540%(高い流動性)
- 有利子負債は大きくはない(総負債1,538,216に対し資本8,235,232、負債比率低め)
- 四半期推移(QoQ):資料に詳細な四半期別推移グラフあり。BtoCはPV減(△19.2%)だがCPM改善で収益増。
特別損益・一時的要因
- 企業結合関連費用:ピイ.ピイ.コミュニケーションズ取得に係るアドバイザリー等費用28,500千円を計上。
- のれん:ピイ.ピイ.コミュニケーションズののれん(暫定)19,085千円計上。
- 今後のM&A関連見積:マジセミ取得に伴うアドバイザリー費用概算36,850千円(概算)。
- 一時的要因の影響:今回のM&A関連費は利益圧迫要因として継続的に影響する可能性があるが、のれん等は非現金項目。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当:0.00円(2026年3月期中間)
- 期末配当(予想):100.00円
- 年間配当予想:100.00円(前期実績と同額、修正なし)
- 配当性向(目安):通期予想EPS 77.21円に対し年間配当100円 → 配当性向約129.5%(100 / 77.21)。注:100%超であり、継続性の観点で注目される数値(資金余力・方針確認が必要)。
- 株主還元方針:配当維持の姿勢。自社株買いの記載:–(資料に記載なし)
設備投資・研究開発
- 設備投資(投資CF内訳):有形固定資産・無形資産取得による支出197,172千円(前年同期比増)。
- 減価償却費:179,642千円(第3Q累計)。
- 研究開発費:資料に明示的数値なし(–)。ただし、プロダクト(Campaign Central等)開発投資は進行中と記載あり。
受注・在庫状況
- 該当情報:–(資料に明確な受注高・在庫回転等の記載なし)
セグメント別情報
- BtoBメディア事業(第3Q累計)
- 売上収益:4,686百万円(前年同期比△0.9%)
- 営業利益:751百万円(前年同期比△33.2%)
- 主因:デジタルイベント・リードジェンの減収(国内SaaS顧客のマーケティング活動鈍化)。一方、予約型広告&ブランドソリューションは増収。発注ナビ等子会社は成長中(子会社売上548百万円、同+25.8%)。
- KPI:顧客数890社(△1.1%)、顧客単価464万円(△2.5%)、リードジェン会員数140万人(+3.5%)。
- BtoCメディア事業(第3Q累計)
- 売上収益:1,223百万円(前年同期比+12.4%)
- 営業利益:383百万円(前年同期比+65.1%)
- 主因:広告単価(CPM)が359円→500円(+39.0%)と改善したため。PVは減少(月平均PV271百万、△19.2%)も単価改善で収益を押し上げ。
- 地域別売上:資料に詳細記載なし(国内中心と推定)。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画へのコメント:同社はメディア×データプラットフォームを強化し、リサーチ・アドバイザリー等の高付加価値領域へ拡張中。ピイ.ピイ.コミュニケーションズ完全子会社化やマジセミ買収は中期でのデジタルイベント強化・リサーチ領域拡充と整合。
- KPI達成状況:リードジェン会員数は140万人(+3.5%)等で堅調。Campaign Central等のプロダクト導入開始によりLTV向上を狙う。
競合状況や市場動向
- 競合・市場動向:
- BtoB領域ではSaaS顧客のマーケティング投資動向に業績が左右される構造。
- 検索エンジンの変化(AI検索等)により一部BtoBコンテンツの流入が減少しており、同社はコンテンツ最適化・会員基盤活用で対策中(Perplexity等との提携も実施)。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更なし):売上収益8,500百万円(+4.9%)、営業利益2,100百万円(+3.5%)、親会社帰属当期利益1,500百万円(+0.2%)、1株当たり当期利益77.21円。
- 会社は第3四半期時点で「計画の範囲内」と判断し、予想を据え置き。
- 予想前提:特記事項として明示された為替や原油前提は記載なし(–)。
- 予想の信頼性:過去の予想修正傾向は今回の短信での記載なし。通期進捗を見ると売上は順調だが利益進捗は遅く、M&A関連費/広告投資の大きさにより達成確度は費用動向に依存。
- リスク要因:
- 国内SaaS等主要顧客のマーケティング投資の変動
- 検索エンジン/AI検索によるトラフィック変化
- M&Aの統合リスクおよび一時費用の増加
- 高い配当性向によるキャッシュ消耗リスク(特に大規模買収と重なる場合)
重要な注記
- 会計方針:IFRS準拠。会計方針の変更や見積りの変更はなし。
- 連結範囲の変更:当第3四半期連結累計期間に株式会社ピイ.ピイ.コミュニケーションズが新規連結(2025年10月1日取得)。2026年4月1日付でマジセミの子会社化を予定(吸収合併等の条件あり)。
- 監査:要約四半期連結財務諸表に対する期中レビュー(有限責任監査法人トーマツ)において重要な点なし(限定付・否定的結論なし)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2148 |
| 企業名 | アイティメディア |
| URL | http://corp.itmedia.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.1.26)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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