企業の一言説明

シモジマは包装用品、化成品・包装資材、店舗用品の卸・小売を展開する業界大手の企業です。

総合判定

堅実な財務の割安高配当銘柄

投資判断のための3つのキーポイント

  • PBRが1倍割れで、配当利回り4.17%と高水準であり、純資産価値に対する割安感と高い株主還元が魅力です。
  • 自己資本比率83.9%、流動比率3.58倍、Piotroski F-Scoreも6/9点と良好で、極めて堅実な財務基盤を誇ります。
  • 市場トレンドに対する株価のレスポンスが鈍く、ボラティリティは通常の範囲内ですが、過去に大幅なドローダウンを経験しており、業績の持続性や市場での評価改善が今後の課題です。

企業スコア

観点 スコア 判定理由
成長性 A 売上・利益増進を継続しているため
収益性 B ROEが目安を下回るがROAは良好
財務健全性 S 自己資本比率が高く有利子負債が低い
バリュエーション A PBRが業界平均を下回り割安感がある

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 1296.0円
PER 12.12倍 業界平均12.1倍
PBR 0.83倍 業界平均1.0倍
配当利回り 4.17%
ROE 5.98%

1. 企業概要

シモジマは、紙製品、化成品・包装資材、店舗用品の卸売・小売を主軸とする企業です。自社ブランド製品を主体とし、直営店とフランチャイズ(FC)形式の「パッケージプラザ」を展開。幅広い顧客ニーズに対応する多様な製品と販売網が特徴です。

2. 業界ポジション

包装用品卸業界における大手であり、自社ブランドの強化と全国に展開する「パッケージプラザ」の販売チャネルを強みとしています。これにより、中小企業から個人事業主まで幅広い顧客基盤を確立し、競合他社との差別化を図っています。

3. 経営戦略

2026年3月期通期は増収増益を見込んでおり、第3四半期時点で売上高78.0%、営業利益87.2%、純利益91.5%と高い進捗率を達成しています。下期における消費動向や原材料価格変動をリスク要因としつつも、通期目標達成の蓋然性は高いと説明しています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 6/9 A: 良好
収益性 2/3 ✅純利益 > 0, ✅ROA(5.15%) > 0, N/A 営業キャッシュフローチェック
財務健全性 3/3 ✅流動比率(3.58) >= 1.5, ✅D/Eレシオ(0.0038) < 1.0, ✅株式希薄化なし
効率性 1/3 ❌営業利益率(9.31%) > 10%, ❌ROE(直近12ヶ月)(6.99%) > 10%, ✅四半期売上成長率(8.2%) > 0%

このF-Scoreは6/9点と「良好」な財務品質を示しています。特に財務健全性においては満点の3/3点を獲得しており、流動性の高さ、低い負債比率、株式希薄化の抑制が評価されます。収益性も純利益およびROAがプラスで良好ですが、効率性では営業利益率とROEがベンチマークを下回っており、資本効率の改善が今後の課題と言えるでしょう。

【収益性】

過去12ヶ月の営業利益率9.31%で、収益自体は確保しています。一方で、ROE(株主資本利益率)は6.99%と一般的な目安とされる10%を下回っており、株主資本を効率的に活用して利益を生み出す力が課題です。しかし、ROA(総資産利益率)は5.15%と目安の5%を上回っており、資産全体を活用した利益創出は良好な水準です。

【財務健全性】

自己資本比率83.9%と極めて高く、財務基盤が非常に安定していることを示します。また、流動比率3.58倍(358%)と安全水準とされる200%を大きく上回っており、短期的な支払い能力も抜群に高いです。総負債を自己資本で割ったTotal Debt/Equityも0.38%と非常に低く、財務の安全性が際立っています。

【キャッシュフロー】

決算期 フリーCF(百万円) 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円)
連2023.03 1,950 2,328 -378 -686
連2024.03 3,219 4,698 -1,479 -678
連2025.03 59 923 -864 -1,685

2025年3月期における営業キャッシュフローは9億2千3百万円と引き続きプラスを維持していますが、前年と比較して減少しています。フリーキャッシュフローもプラスを維持しているものの、投資活動は継続しており、2025年3月期は低い水準にとどまっています。

【利益の質】

2025年3月期の営業CF(9億2千3百万円)に対する純利益(20億8千8百万円)の比率は1.0を下回っており、利益の質についてはやや注意が必要です。これは現金化されていない利益が含まれる可能性を示唆します。

【四半期進捗】

2026年3月期第3四半期累計では、売上高495億2千9百万円で通期予想の78.0%、営業利益31億1千6百万円で同87.2%、親会社株主に帰属する四半期純利益22億8千8百万円で同91.5%と、通期予想に対して順調に進捗しており、堅調な業績推移が見られます。

【バリュエーション】

現在のPER12.12倍で、業界平均の12.1倍とほぼ同水準であり、業績に対する株価は適正な評価と言えます。一方、PBR0.83倍と業界平均の1.0倍を下回っており、純資産価値に比べて株価は割安と判断できます。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: -29.35 / シグナル値: -23.38 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 32.2% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 -0.15% 直近のモメンタム
25日線乖離率 -5.02% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -7.48% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -3.00% 長期トレンドからの乖離

現在のRSIは32.2%と売られすぎ水準に接近しており、MACDシグナルは中立を示していますが、株価は移動平均線を下回る位置にあり、上値の重い展開が続いています。

【テクニカル】

現在の株価1,296.00円は、52週高値1,500.00円から大きく下落しており、年初来安値1,286.00円に近い水準にあります。5日、25日、75日、200日といった全ての移動平均線を下回っており、短期から中長期にわたり下降トレンド基調にあることを示唆しています。特に75日線からの乖離率が-7.48%と大きく、下降圧力が強い状況です。

【市場比較】

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 -7.95% +10.74% -18.70%pt
3ヶ月 -5.47% +11.53% -17.00%pt
6ヶ月 -2.56% +22.35% -24.91%pt
1年 +8.45% +71.36% -62.91%pt

シモジマの株価は、日経平均に対して全ての期間で大幅にアンダーパフォームしており、市場全体の堅調な動きに追随できていない状況が続いています。

6. リスク評価

⚠️ 信用倍率3.63倍とやや高めであり、将来の売り圧力に注意が必要です。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
年間ボラティリティ 23.77% ○普通 1年間でどれくらい価格がブレるか
最大ドローダウン -50.42% ▲注意 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる
シャープレシオ 0.14 △やや注意 リスクを取った分だけリターンが得られているか

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ 0.19 ▲注意 下落リスクだけで見たリターン効率
カルマーレシオ 0.08 ▲注意 最大下落からの回復力

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.47 ◎良好 日経平均とどれだけ連動するか
0.22 値動きのうち市場要因で説明できる割合

ポイント解説

この銘柄の年間ボラティリティは23.77%と「普通」の水準で、値動きは比較的穏やかです。しかしながら、過去に-50.42%という「注意」レベルの最大ドローダウンを経験しており、大幅な下落リスクは考慮すべきでしょう。リスクに見合うリターンを示すシャープレシオやソルティノレシオ、カルマーレシオも「やや注意」や「注意」と評価されており、リスク効率は高くないと言えます。市場相関は0.47と「良好」で、市場の動向とある程度の連動性があります。現在のボラティリティは過去1年で通常水準(過去1年の上位66%)に位置します。
> 仮に100万円投資した場合: 年間で±27万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの4%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。

事業リスク

  • 為替・原材料価格の急変: 仕入れコストの増大により、製品価格への転嫁が難しい場合に収益を圧迫するリスクがあります。
  • 景気・消費動向の悪化: 企業の販促活動や個人消費の低迷が、包装用品や店舗用品の需要減退に直結する可能性があります。
  • 顧客需要変動: 包装ニーズの多様化やエコ志向の高まりなど、顧客の需要変化への迅速な対応が求められます。

7. 市場センチメント

信用買残は33,400株、信用売残は9,200株で、信用倍率は3.63倍と信用買いが優勢な状況です。この信用買い残の多さは、将来的な売り圧力となる可能性があり、株価の重しとなる可能性があります。

主要株主構成

  • (有)謙友: 17.65%
  • (有)ケイエヌジェイ: 9.33%
  • 日本マスタートラスト信託銀行(信託口): 7.41%

8. 株主還元

配当利回り(会社予想)は4.17%と高水準です。配当性向は2026年3月期予想で約50.5%と、利益の半分程度を配当に回しており、比較的健全な範囲と言えます。現在のところ、特別配当や自社株買いに関する具体的な発表はありません。

配当持続可能性

配当性向は健全な水準にあり、現在の利益水準が維持されれば、現行配当の持続可能性は高いと考えられます。

SWOT分析

分類 項目 投資への示唆
💪 強み 高い自己資本比率と潤沢な現金、低負債
強固な販売チャネルと製品ラインアップ
安定経営基盤が不況耐性を高める
安定した収益源を確保し成長を支える
⚠️ 弱み ROEが目安を下回り、資本効率に課題
市場全体に対する株価パフォーマンスの低迷
PBR改善には資本効率向上が不可欠
投資家の関心低迷が株価上昇を妨げる
🌱 機会 EC市場の成長とインバウンド需要回復
環境配慮型素材への需要拡大とDX推進
新規需要獲得と事業拡大の可能性
持続可能な競争優位性構築に貢献
⛔ 脅威 原材料価格高騰とサプライチェーン混乱
景気悪化や消費マインドの停滞
コスト増加で収益性が圧迫されるリスク
売上減少につながる外部環境変化

この銘柄が向いている投資家

投資家タイプ 相性が良い理由
安定配当を求める長期投資家 堅実な財務基盤と高水準の配当利回りが魅力。
割安株投資家 PBR1倍割れで、純資産価値に対する割安感がある。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 相対的な成長力: 市場全体が上昇する中でも株価が連動せず、アンダーパフォームする傾向があるため、他銘柄と比較した成長性に着目すべきです。
  • 収益性の改善: ROEが目安を下回っており、資本効率の改善がPBR1倍超えに向けた重要な課題となるため、収益構造の強化に注目が必要です。
  • 外部環境リスク: 原材料価格の変動や景気・消費動向の悪化が、業績および株価に直接影響を与える可能性があるため、経済指標や業界ニュースを警戒すべきです。

今後ウォッチすべき指標

指標 現状 トリガー条件 注目理由
営業利益率 9.31% 10%以上への回復 収益構造改善の兆候
ROE 6.99% 10%以上への改善 資本効率向上の進捗
PBR 0.83倍 1.0倍以上への回復 株価が純資産価値を反映しているか

企業情報

銘柄コード 7482
企業名 シモジマ
URL http://www.shimojima.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 1,296円
EPS(1株利益) 106.93円
年間配当 4.17円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 10.4% 13.9倍 2,449円 13.8%
標準 8.0% 12.1倍 1,907円 8.3%
悲観 4.8% 10.3倍 1,394円 1.8%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 1,296円

目標年率 理論株価 判定
15% 961円 △ 35%割高
10% 1,200円 △ 8%割高
5% 1,515円 ○ 14%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
ザ・パック 3950 1,306 779 14.70 0.94 6.8 3.21
高速 7504 2,974 624 16.86 1.38 9.3 3.90
スーパーバッグ 3945 2,199 37 6.07 0.63 12.9 5.00

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.65)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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