企業の一言説明

日本抵抗器製作所は、抵抗器やポテンショメーター、ハイブリッドICなどを展開し、自動車向け電子機器に強みを持つ電機・精密業界の企業です。

総合判定

構造改革の過渡期

投資判断のための3つのキーポイント

  • 長年の実績を持つ電子部品の製造技術・顧客基盤を有し、タイ拠点での生産体制構築など海外展開を加速している点。
  • 過去の赤字要因となったコスト構造を見直し、令和8年12月期には経常利益1億円(計画)の黒字浮上を図る再構築局面にある点。
  • 財務面での自己資本比率の低さや赤字によるROEの悪化など、収益性と財務の安全性向上が急務である点。

銘柄スコアカード

観点 評価 判定根拠
収益力 D 各種収益指標が赤字または低水準であるため
安全性 C 自己資本比率が低く、負債依存度が高いこと
成長性 D 近年の売上成長が停滞しCAGRが減少傾向
株主還元 C 配当が赤字補填の形となり利益の質が低い
割安度 C 業界平均比で適正水準にはあるが割安感薄
利益の質 D 営業CF創出が不安定でCF指標が弱い

総合: D

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 1,056.0円
PER 13.06倍 業界平均12.9倍
PBR 1.12倍 業界平均0.8倍
配当利回り 2.84%
ROE ±0.0%

企業概要

日本抵抗器製作所は富山県に拠点を置き、固定抵抗器や各種センサー、ハイブリッドICの製造開発を主導しています。住宅設備、自動車電子制御、産業機械向けに製品を供給し、国内だけでなくアジアや欧州などグローバルに展開しています。長い歴史で培ったニッチな電子部品技術が参入障壁となり、特定の産業向けに独自の地位を確立しています。

業界ポジション

電子部品業界において、特定の産業機器向け抵抗器で強固な顧客関係を維持しています。競合他社と比較し、自動車向けを中心としたカスタム対応能力に強みがありますが、汎用品との価格競争やグローバル市場での規模追随に苦戦する局面があります。

競争優位性 (Moat)

  • ブランド・知名度: 中程度 — 長年の産業界での実績には定評があるが営業利益率は低調。
  • スイッチングコスト: 強い — 自動車・産業機器向け部品は一度採用されると置換しにくい仕様。
  • ネットワーク効果: 判断材料不足 — 単一セグメントでの精密部品製造につき効果発生の余地小。
  • コスト優位 (規模の経済): 弱い — 営業利益率の低さから規模の経済が十分に働いていない。
  • 規制・特許: 中程度 — 業界特有の規格や車載品質基準等の認証を保持。

経営戦略

中期経営計画では、タイの新生産体制の稼働を軸としたコスト低減と収益構造の抜本的改革を推進しています。注力を要する自動車向け電子制御機器の需要を取り込みつつ、棚卸資産の圧縮による営業CFの改善を最優先課題として掲げています。

収益性

ROEは▲19.2%、営業利益率は▲1.8%、ROAは約±0.0%と、赤字決算に伴い各数値とも低迷しています。今後の売上拡大と販管費の効率化による黒字転換が課題です。

財務健全性

自己資本比率は16.2%、流動比率は1.42倍であり、財務基盤の強化が必要です。

キャッシュフロー

金額単位:百万円

区分 直近年度実績
営業CF 230
FCF 228

営業CFは▲109百万円の営業利益とは対照的に230百万円とプラスを確保しました。これは棚卸資産の減少によるものです。

利益の質

営業CF/純利益比率は過去数年の平均でマイナス圏にあり、利益に基づくキャッシュ創出は要確認の段階です。

四半期進捗

受注高は前年比+10.0%、受注残高は+26.7%へ増加しており、底打ちの兆しが見えます。

バリュエーション

PER 13.06倍、PBR 1.12倍は概ね業界平均水準ですが、業績の赤字継続を考慮すると割安度は慎重に見る必要があります。

テクニカル分析

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 9.79 / 4.64 短期トレンド方向を示す
RSI 買われすぎ 75.5 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 +4.20% 直近のモメンタム
25日線乖離率 +6.37% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 +7.55% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 +13.85% 長期トレンドからの乖離

RSIの数値は過熱感を示唆しており、短期的な調整が入る可能性があります。株価は200日移動平均線を上回る水準にあり、緩やかな長期上昇トレンドの中に位置しています。

市場比較

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 +6.6% +18.1% ▲11.5%pt
3ヶ月 +5.5% +17.6% ▲12.1%pt
6ヶ月 +19.2% +24.2% ▲5.0%pt
1年 +38.4% +83.3% ▲44.9%pt

足元のパフォーマンスは日経平均に対してアンダーパフォームしており、市場全体の勢いに対し独自の上昇力は不足しています。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
ベータ値 0.22 ○普通 市場の影響を比較的受けにくい
年間ボラティリティ 29.1% ○普通 1年間でどれくらい価格がブレるか
最大ドローダウン ▲32.9% △やや注意 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる
シャープレシオ 0.07 △やや注意 リスクを取った分だけリターンが得られているか

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ 0.26 ▲注意 下落リスクだけで見たリターン効率
カルマーレシオ 0.19 ▲注意 最大下落からの回復力

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.16 ○普通 日経平均とどれだけ連動するか
0.03 値動きのうち市場要因で説明できる割合

ボラティリティは中程度ですが、リターンに対するリスクの非効率さが目立ちます。過去1年の市場との相関は極めて低く、独自の要因で値動きが生じやすい特性があります。
> 仮に100万円投資した場合: 年間で±30万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3.0%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。

事業リスク

  • 為替変動が海外拠点の製造コストや収益に直接的影響を与える可能性があります。
  • 自動車等の主要顧客の生産計画変更が直接受注減に繋がるリスクがあります。
  • 原材料コストの高騰が粗利率を圧迫する可能性があります。

市場センチメント

信用倍率は算出不能(買残のみ存在)であり、市場全体と比較して個人投資家からの資金流入は限られています。

主要株主構成

  • 木村準 (8.55%)
  • 永山敬健 (4.92%)
  • 自社関連会社従業員持株会 (4.84%)

株主還元

  • 配当利回り: 2.84%
  • 配当性向: ▲8.2%
  • 【配当持続可能性】⚠️ 利益を超える配当を実施中。現水準の維持は困難な可能性

カタリスト整理

上昇要因 下落要因
短期 (〜3ヶ月) 自動車向け部品の受注増加と生産効率改善 赤字決算による失望売りと財務不安の顕在化
中長期 (〜2 年) タイ拠点の稼働による収益性向上と黒字化 原材料高騰とグローバル競争激化による再減益

SWOT分析

分類 項目 投資への示唆
💪 強み ニッチ部品技術
車載顧客基盤
業績安定化の土台になるか注視が必要
⚠️ 弱み 低利益率体質
財務基盤の脆弱性
外部環境変化で即座に業績悪化するリスク
🌱 機会 海外生産体制拡大
注力製品の販路拡大
構造改革が成功すれば業績は急回復する
⛔ 脅威 激しい価格競争
自動車生産の減速
監視すべきは営業利益の黒字浮上度合い

この銘柄が向いている投資家

投資家タイプ 相性が良い理由
ターンアラウンド狙い投資家 再構築局面の業績回復を株価上昇に結び付ける
中小銘柄分散投資家 市場との相関が低くポートフォリオの分散材料

この銘柄を検討する際の注意点

  • 収益性の改善度合い: 赤字からの脱却が不透明であり、投資前に黒字化の蓋然性を検討すべきです。
  • 財務健全性の低下: 自己資本比率が低下しており、予期せぬ大きな資金需要に対応できるか懸念があります。

今後ウォッチすべき指標

指標 現状 トリガー条件 注目理由
営業利益率 ▲1.8% ±0.0%以上への回復 構造改革の直接的証明
自己資本比率 16.2% 20.0%以上への改善 財務安全性の中長期指標

企業情報

銘柄コード 6977
企業名 日本抵抗器製作所
URL http://www.jrm.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 電機・精密 – 電気機器

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 1,056円
EPS(1株利益) 80.83円
年間配当 2.84円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 5.5% 15.0倍 1,586円 8.7%
標準 4.2% 13.1倍 1,298円 4.5%
悲観 2.5% 11.1倍 1,017円 -0.5%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 1,056円

目標年率 理論株価 判定
15% 653円 △ 62%割高
10% 816円 △ 29%割高
5% 1,030円 △ 3%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
KOA 6999 2,031 761 21.13 0.85 4.3 1.47
アオイ電子 6832 2,943 353 66.58 0.76 1.2 1.83
東京コスモス電機 6772 1,172 79 160.54 1.03 0.6 3.41

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.2.2)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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