2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想(当期に関する期初予想)の開示がないため「会社予想未開示」。市場コンセンサスは本文に記載なし。特殊要因(化薬事業の早期装備化に伴う収益計上や投資有価証券売却益等)で利益寄与が見られたため、実績はおおむね想定より堅調と解釈可能。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高257,967百万円、+8.2%/営業利益47,411百万円、+4.6%)。
  • 注目すべき変化:化薬事業が売上高61,675百万円(+59.1%)・営業利益7,979百万円(+154.9%)と大幅増。機能化学品事業は売上高減少・営業減益。
  • 今後の見通し:2027年3月期は売上高319,000百万円(+23.7%)、営業利益50,000百万円(+5.5%)を予想。ただし為替前提(USD150円、EUR180円)や中東情勢等の外部リスクを織り込んでいる旨。親会社株主帰属当期純利益は39,000百万円(△3.8%)予想。
  • 投資家への示唆:化薬事業(防衛・宇宙向け等)の進捗と、医薬分野(DDS)の上市遅延影響・回復時期、原燃料価格・サプライチェーン影響のモニタが重要。自己株式取得(上限5,000百万円、1,700千株)が株主還元強化のシグナル。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:日油株式会社
    • 主要事業分野:機能化学品事業(脂肪酸誘導体、界面活性剤、電子材料等)、医薬・医療・健康事業(食用加工油脂、健康関連、DDS等)、化薬事業(産業用爆薬、宇宙関連、防衛関連、機能製品)
    • 代表者名:代表取締役社長 沢村 孝司
    • 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
  • 報告概要:
    • 提出日:2026年5月11日
    • 対象会計期間:2025年4月1日~2026年3月31日(通期、連結)
    • 定時株主総会予定日:2026年6月26日
    • 有価証券報告書提出予定日:2026年6月25日
    • 配当支払開始予定日:2026年6月29日
  • セグメント:
    • 機能化学品事業:脂肪酸、界面活性剤、EO/PO誘導体、有機過酸化物、電子材料等の製造販売
    • 医薬・医療・健康事業:食用加工油脂、食品機能材、健康関連製品、生体適合性素材、DDS原料等
    • 化薬事業:産業用爆薬、宇宙関連製品、防衛関連製品、機能製品等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株含む):236,524,128株
    • 期末自己株式数:10,089,463株
    • 期中平均株式数:229,950,963株
    • 時価総額:–(短信に明示なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:本短信(2026年5月11日)および補足資料あり
    • 株主総会:2026年6月26日
    • IRイベント:決算説明会(機関投資家・アナリスト向け)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績:
    • 会社予想:当期(2026年3月期)に関する会社期初予想の本文開示なし → 会社予想未開示(よって達成率算出は省略)
    • 市場予想:短信本文に市場コンセンサス記載なし
  • サプライズの要因:
    • 化薬事業:ロケット向け出荷増、早期装備化に係る防衛関連取引の収益認識(履行義務に応じて期間按分)で売上・利益が大きく増加
    • 特別利益:投資有価証券売却益8,770百万円が特別利益を押し上げ
    • 機能化学品事業では一部製品(脂肪酸誘導体、界面活性剤、EO/PO誘導体、有機過酸化物等)の需要低調で減収寄与
  • 通期への影響:
    • 明示の通期予想(2027年3月期)は増収を見込むが、原燃料高騰や中東情勢の悪化等で業績リスクが残存。会社は現時点でこれら顕在化影響を見通しに織り込んでいると明示。
  • 対会社予想差分(FSI方式翻案):
    • 会社予想未開示のため、売上・営業利益・純利益それぞれの「絶対額」「予想比率」の差分記載は省略

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 売上高:257,967百万円(対前期 +8.2%)
    • 営業利益:47,411百万円(対前期 +4.6%)
    • 経常利益:50,366百万円(対前期 +8.1%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:40,550百万円(対前期 +11.1%)
    • EPS:176.34円(対前期 +14.6%)
    • 総資産:399,168百万円(対前期 +11.8%)
    • 純資産:296,465百万円(対前期 +6.1%)
    • 自己資本比率:74.0%(目安:40%以上で安定)
    • 1株当たり純資産:1,304.33円
    • 営業利益率:18.4%(営業利益47,411 / 売上高257,967)
    • ROE(自己資本当期純利益率、会社記載値):14.1%(目安:8%以上良好、10%以上優良)
    • キャッシュ・フロー(百万円)
    • 営業CF:35,865(対前期 +23.8%)
    • 投資CF:△4,427(前期△13,749、投資回収増で支出減)
    • 財務CF:△31,407(主に自己株式取得・配当支払)
    • 期末現金等:82,973百万円(前期 82,706)
    • 棚卸資産(期末):32,293百万円(対前期 +13.7%)
  • 収益性指標
    • 売上高増減:+8.2%
    • 営業利益増減:+4.6%
    • 経常利益増減:+8.1%
    • 純利益増減:+11.1%
    • EPS増減:+14.6%
    • ROE:14.1%(良好の目安)
    • ROA(総資産利益率):–(短信で明示の標準値なし)
    • 営業利益率:18.4%(業種によるが高め)
  • 進捗率分析(四半期決算の場合)
    • 通期決算のため該当なし(–)
  • キャッシュフロー健全性
    • 営業CF/純利益比率:35,865 / 40,550 ≒ 0.9(目安:1.0以上で健全。やや未達)
    • キャッシュ・フロー対有利子負債比率:0.1年(短期的な安全性は高い)
    • インタレスト・カバレッジ:246.6倍(高水準)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:74.0%(安定水準)
    • 有利子負債水準:短信に詳細の増減ありが、全体負債は増加(77,646→102,703百万円、+32.3%)
  • 効率性
    • 総資産回転率等の詳細は短信に明示なし(–)
  • セグメント別:各セグメントの貢献は下記「セグメント別情報」参照
  • 財務の解説(要点)
    • 資産増(現金、売上債権、棚卸資産、有形固定資産増など)により総資産増加
    • 純資産増は当期純利益増加が主因、自己株式取得等で純資産押下げ要因あり

特別損益・一時的要因

  • 特別利益(当期)
    • 投資有価証券売却益:8,770百万円(特記事項として大きく寄与)
    • その他(固定資産売却益等):合計8,839百万円(特別利益合計)
  • 特別損失(当期)
    • 関係会社出資金評価損:1,639百万円
    • 固定資産除却損等:合計1,876百万円(特別損失合計)
  • 一時的要因の影響
    • 投資有価証券売却益により一時的に税引前利益が押し上げられている点は留意
    • 化薬事業の早期装備化に伴う収益認識は一定期間継続する可能性がある(短信は「一定期間にわたり充足する履行義務に応じて収益を認識」と記載)
  • 継続性の判断
    • 投資有価証券売却益は一時的要因。化薬事業の早期装備化関連収益は事業性のある取引だが継続性は契約・工事進捗次第

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2026年3月期(実績):中間 26円、期末 35円、年間 61円、配当性向(連結)34.6%
    • 2027年3月期(予想):中間 35円、期末 35円、年間 70円(配当性向:41.3%(会社提示))
    • 配当利回り:–(株価が短信に明示されていないため算出不可)
  • 特別配当の有無:なし(特別配当の記載なし)
  • 株主還元方針:総還元性向50%程度を中期目標とし、安定的な配当と必要に応じた自己株式取得を実施(自己株式取得決議あり)

設備投資・研究開発

  • 設備投資:
    • 設備投資額(当連結会計年度):34,438百万円(前年 18,381百万円 → 増加。短信により増加額の内訳に化薬事業の早期装備化投資が含まれる)
    • 主な投資内容:化薬事業の早期装備化に係る防衛関連設備等
    • 減価償却費:22,116百万円(当期、減価償却費に早期装備化関連費用を含む)
  • 研究開発:
    • R&D費用:8,075百万円(当連結会計年度)
    • 主なテーマ:エレクトロニクス分野の次世代素材・技術開発、産学委託研究型オープンイノベーション等(短信記載事項)

受注・在庫状況(該当する業種の場合)

  • 受注状況:短信に「受注高・受注残高」の明示なし(–)
  • 在庫状況:
    • 棚卸資産(期末):32,293百万円(対前期 +13.7%)
    • 在庫回転日数:短信に明示なし(–)
    • 在庫の質:内訳は商品・製品等の増加(商品及び製品 32,293、仕掛品 8,153、原材料 23,880 百万円)

セグメント別情報

  • 概要(当期・対前期)
    • 機能化学品事業:売上高145,751百万円(△3.4%)、営業利益26,846百万円(△9.9%)
    • 要因:脂肪酸誘導体、界面活性剤、EO/PO誘導体、有機過酸化物等の需要低調が影響。一部特殊防錆処理剤は堅調。
    • 医薬・医療・健康事業:売上高49,931百万円(+4.0%)、営業利益15,816百万円(+0.8%)
    • 要因:食用加工油脂・健康関連製品は増加。生体適合性素材やDDSの一部は出荷減や上市遅延が影響。
    • 化薬事業:売上高61,675百万円(+59.1%)、営業利益7,979百万円(+154.9%)
    • 要因:宇宙向けロケット製品の出荷増、早期装備化に係る防衛関連取引の収益認識が大きく寄与。機能製品は減少。
    • その他:売上高608百万円(+3.8%)、営業利益434百万円(+24.7%)
  • 地域別売上(当期)
    • 日本:186,271百万円
    • アジア:37,168百万円
    • 欧州:17,212百万円
    • その他:17,314百万円
    • 日本以外の売上比率:27.8%(前年 30.4%)
  • セグメント戦略・今後の見通し(短信記載)
    • 機能化学品:化粧品原料・ODM等堅調だが原燃料高騰・供給網影響を勘案し増収減益見込み
    • 医薬・医療・健康:DDSの上市遅延や工場減価償却増で増収減益見込み(回復は中期計画後半を想定)
    • 化薬:早期装備化の工事進捗により増収増益見込み

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:2025中期経営計画は終了、現在は「NOF VISION 2030」を推進。2026~2028年はStage IIIへ移行。
  • KPI達成状況:短信ではR&D投資加速、エレクトロニクス等3分野(ライフ・ヘルスケア、環境・エネルギー、電子・情報)を重点に事業拡大を示している。DDSなど一部KPI(上市タイミング)は遅延がある旨記載。具体KPIの定量進捗は短信に限定的記載。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:短信に同業比較や競合名の記載はなし(–)
  • 市場動向(短信記載)
    • 世界経済は通商政策、中東・ウクライナ情勢、原燃料高止まり等の不確実性が増大。これらが化学製品需給やコストに影響するリスクを会社は明示。

テーマ・カタリスト

(短信本文に明示されている事項のみ)

  • 短期的な成長分野:
    • 化薬事業(宇宙・防衛関連)の早期装備化による工事進捗・出荷拡大
    • 電子・情報分野の次世代素材・技術(産学委託研究等)
  • 中長期的な成長分野:
    • NOF VISION 2030に基づく「ライフ・ヘルスケア」「環境・エネルギー」「電子・情報」分野の拡大とソリューションビジネスモデル転換
  • リスク要因(短信に明記されたもののみ):
    • 原燃料価格の高騰およびサプライチェーンの影響
    • 米国の通商政策による産業への下振れリスク(自動車等)
    • 中東情勢・ウクライナ情勢の長期化による不確実性
    • DDS医薬用製剤原料における一部顧客の上市遅延

注視ポイント

(次四半期に向けた論点、短信本文に記載の変数のみ)

  • 通期予想に対する進捗率と達成可能性:
    • 2027年通期見通しは売上319,000百万円(+23.7%)と大幅増を見込む。化薬事業の投資・工事進捗と収益認識のタイミングが達成可否のキー。
  • 主要KPIの前期同期比トレンド:
    • 化薬事業:大幅増(+59.1%売上)で進捗良好。機能化学品は減収で慎重監視。
  • ガイダンス前提条件の妥当性:
    • 為替前提:USD=150円、EUR=180円を前提。為替変動が業績に与える影響を注視。
    • 原燃料価格・中東情勢は既にシナリオに一部織り込んでいるが、今後の顕在化次第で再度開示の可能性あり。
  • その他留意点:
    • DDSの上市遅延の影響が次期~中期にどの程度残るか(会社は中期計画後半から回復見込みと記載)
    • 早期装備化に係る前受金(化薬事業)および該当固定資産の投資完了状況とそれに伴うキャッシュアウトフロー

今後の見通し

  • 業績予想(会社発表)
    • 2027年3月期(通期予想、会社前提:USD150円、EUR180円)
    • 売上高:319,000百万円(+23.7%)
    • 営業利益:50,000百万円(+5.5%)
    • 経常利益:51,000百万円(+1.3%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:39,000百万円(△3.8%)
    • 1株当たり当期純利益予想:169.60円
    • 予想の修正有無:当短信発表時点で通期予想は新規開示(2027年予想)。当期実績との比較での上方/下方修正履歴は短信に記載なし。
  • 予想の信頼性:
    • 会社は為替・原燃料等の前提を明示しており、化薬事業の工事進捗等に依存する部分が大きいことを注記。過去の達成傾向についての直接的評価は短信に限定的記載。
  • リスク要因:
    • 為替変動、原燃料価格上昇、国際情勢(中東、ウクライナ)、サプライチェーン制約、DDSの上市遅延など(短信明記の要因)

重要な注記

  • 会計方針:会計方針の変更、会計上の見積りの変更、修正再表示は「無」と明記(期中に重要な連結範囲の変更も無し)。
  • 表示方法の変更:当期から営業外収益の「受取保険金」を独立表示、キャッシュ・フローの「前受金の増減額」を独立表示(注記あり)。
  • 重要な後発事象:取締役会決議により自己株式取得(上限1,700,000株、取得価額総額上限5,000百万円、取得期間 2026/5/12~2026/6/30、市場買付)を実施予定(開示日:2026/5/11)。これは株主還元・資本効率向上のため。

(注)報告は短信本文の記載に基づく要約です。不明な項目は「–」としました。投資助言は行っていません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4403
企業名 日油
URL http://www.nof.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.1.52)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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