企業の一言説明

オリエンタル白石は、PC(プレストレストコンクリート)技術を中核に、橋梁建設やリニューアル工事、ケーソン工法などを展開する中堅ゼネコンの企業です。

総合判定

構造改革の過渡期にある割安なインフラ企業

投資判断のための3つのキーポイント

  • 橋梁補修・補強というストック需要に強みを持ち、インフラ老朽化対策における社会的役割が明確な点。
  • 利益率の低迷とフリーキャッシュフローのマイナス成長など、足元の収益性に課題を抱えている点。
  • PBR 0.78倍と割安水準にある一方、業績予想の修正が示す通り、当面は利益安定化の成否に左右される点。

銘柄スコアカード

観点 評価 判定根拠
収益力 C ROE 6.48% (2点) / 営業利益率 4.13% (2点) / ROA 4.16% (3点)
安全性 S 自己資本比率 64.20% (4点) / 流動比率 2.52 (5点) / D/E 0.10 (5点)
成長性 B 売上3年CAGR 3.85% (2点) / 営業利益3年CAGR 0.76% (2点) / 直近Q売上成長 11.60% (4点)
株主還元 S 配当利回り 4.46% (4点) / 配当性向 55.39% (5点) / 5年配当CAGR N/A
割安度 B PER比 1.08 (2点) / PBR比 0.71 (4点) / 配当利回り 4.46% (4点)
利益の質 B 営業CF/純利益(3yr平均) 1.06 (4点) / FCFプラス年数(5年) 2 (2点)

総合: B
※スコア凡例: S=優秀 / A=良好 / B=普通 / C=注意 / D=警戒

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 324.0円
PER 15.15倍 業界平均14.0倍
PBR 0.78倍 業界平均1.1倍
配当利回り 4.48%
ROE 6.48%

企業概要

オリエンタル白石は、PC橋梁や土木建築工事、ケーソン工法などの特殊技術を強みとする総合建設会社です。国内インフラの更新需要を主要ターゲットとし、橋梁のリニューアルや補修補強工事に経営資源を集中させています。

業界ポジション

国内の中堅ゼネコンとして、PC橋梁等の専門分野で強固な基盤を持ちます。競合に対する強みは特殊技術を駆使した施工能力にありますが、原材料価格高騰や建設業界全体の労働力不足といった外部要因を受けやすい構造です。

競争優位性 (Moat)

観点 評価 根拠
ブランド・知名度 中程度 PC橋梁分野での安定的な施工実績を有するため
スイッチングコスト 強い 特殊な施工技術を必要とするため、他社への乗り換え障壁は高めである
ネットワーク効果 判断材料不足
コスト優位 (規模の経済) 中程度 ケーソン技術など独自の工法による効率化が図られているため
規制・特許 強い PC技術に関連する特許や独自のノウハウ等が参入障壁として機能

経営戦略

中期経営計画では老朽化したインフラの更新・補修需要の取り込みを最優先としています。2026年5月の決算短信訂正に見られるように利益見通しには慎重な姿勢を示しており、現在は収益性の改善に向けた工事採算管理の徹底が急務となっています。

収益性

営業利益率は 4.13% であり、建設業の成熟モデルとしては改善の余地があります。ROE 6.48% および ROA 4.16% は、ともに株主資本や資産の効率的活用の面で今後の伸長が期待されます。

財務健全性

自己資本比率は 64.2% と極めて高い水準で、極めて堅実な財務体質です。流動比率も 2.52 と良好で、短期的な支払能力に不安はありません。

キャッシュフロー

項目 金額(百万円)
営業CF ▲132
FCF ▲1,260

営業キャッシュフローは ▲132百万円、フリーキャッシュフローも ▲1,260百万円と、直近期間では投資意欲または運転資金の増大によりマイナスとなっています。

利益の質

営業CF/純利益比率は ▲0.04 であり、純利益に対する現金獲得能力は一時的に低下しているため、今後の推移に注視が必要です。

四半期進捗

2026年3月期の売上は前年比 +11.60% の成長を見せました。しかし、利益面では横ばいから微減傾向にあり、工事採算の維持が課題です。

バリュエーション

PER は 15.15倍 と業界平均比でやや割高感がある一方、PBR は 0.78倍 と解散価値を大幅に下回っており、資産面での割安感が目立ちます。

テクニカル分析

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 ▲14.54 / ▲12.09 短期トレンド方向を示す
RSI 売られすぎ 30.1 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 -0.12% 直近のモメンタム
25日線乖離率 -8.66% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -15.45% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -20.14% 長期トレンドからの乖離

株価は長期移動平均線をすべて下回っており、中期的に強い下降トレンドが継続しています。RSIが30付近まで低下しており、売られすぎ水準からの反転の兆しを伺う局面です。

市場比較

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 ▲11.23% +9.51% ▲20.75%pt
3ヶ月 ▲22.86% +13.74% ▲36.60%pt
6ヶ月 ▲23.40% +26.74% ▲50.15%pt
1年 ▲15.40% +70.22% ▲85.63%pt

日経平均に対し、全期間で大きくアンダーパフォームする低調な推移となっています。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
ベータ値 0.44 ◎良好 市場全体より値動きは穏やか
年間ボラティリティ 24.62% ○普通 1年間でどれくらい価格がブレるか
最大ドローダウン ▲28.54% △やや注意 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる
シャープレシオ 0.46 △やや注意 リスクを取った分だけリターンが得られているか

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ 0.32 △やや注意 下落リスクだけで見たリターン効率
カルマーレシオ 0.20 ▲注意 最大下落からの回復力

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.48 ◎良好 日経平均とどれだけ連動するか
0.24 値動きのうち市場要因で説明できる割合

ポイント解説

この銘柄は市場との連動性が低く、独自の値動きをしがちです。現在のボラティリティは過去1年と比較しても極めて高い水準にあり、価格変動リスクには十分な警戒が必要です。

投資シミュレーション

> 仮に100万円投資した場合: 年間で±23万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの4.0%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。

事業リスク

  • 原材料コストが高騰し、工期長期化と採算悪化を招くリスク。
  • 建設現場での事故や品質問題による信頼と業績への毀損。
  • 行政による公共事業予算の変化が受注環境に与える影響。

信用取引状況

信用倍率は 3.33倍 と、市場の需給としては個人の買い越し基調がやや強い状態です。

主要株主構成

株主名 保有割合
伊藤忠商事 17.98%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 12.43%
ゴールドマン・サックス・インターナショナル 8.66%

株主還元

配当利回りは 4.48% と高水準であり、配当性向は 55.4% です。安定的で高めの配当が株主にとっての大きな魅力となっています。

カタリスト整理

上昇要因 下落要因
短期 (〜3ヶ月) 割安感による押し目買いの発生 業績予想の修正による警戒感の継続
中長期 (〜2 年) インフラ補修特需の本格化 労働力不足による工期遅延と採算悪化

SWOT分析

分類 項目 投資への示唆
💪 強み PC技術とケーソン工法
強固な財務体質
特殊技術により受注競争で優位に立つ
⚠️ 弱み 利益率の低迷
CFの悪化状況
収益性低下が株価上昇を抑制している
🌱 機会 老朽インフラ更新
国土強靭化計画
政府支出増加で着実な成長が見込める
⛔ 脅威 原材料・労務費上昇
公共投資の抑制
原価高騰による利益圧迫を継続監視する

この銘柄が向いている投資家

投資家タイプ 相性が良い理由
高配当狙いの長期投資家 4%超の利回りと堅実な財務体質にメリットがある
逆張り志向の投資家 PBRが低く、テクニカル的な売られすぎからの回復を狙える

この銘柄を検討する際の注意点

  • 業績見通しの安定性: 利益予想の修正が繰り返される可能性があり、四半期ごとの収益進捗に注意が必要。
  • 利益の質: キャッシュフローが一時的にマイナスとなっており、現金の流出が収益体質に与える影響を精査すべき。

今後ウォッチすべき指標

指標 現状 トリガー条件 注目理由
営業利益率 4.13% 7%以上への回復 収益性改善の確実性
信用倍率 3.33倍 2倍以下への改善 需給の軽さを示す

企業情報

銘柄コード 1786
企業名 オリエンタル白石
URL http://www.orsc.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 建設・資材 – 建設業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 324円
EPS(1株利益) 21.38円
年間配当 4.48円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 0.0% 17.2倍 368円 3.8%
標準 0.0% 15.0倍 320円 1.1%
悲観 1.0% 12.7倍 286円 -0.9%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 324円

目標年率 理論株価 判定
15% 170円 △ 90%割高
10% 213円 △ 52%割高
5% 268円 △ 21%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
安藤・間 1719 1,741 3,151 13.88 1.31 10.8 4.59
ピーエス・コンストラクション 1871 2,173 1,031 12.03 1.55 14.6 5.01
大豊建設 1822 744 672 12.69 0.87 5.8 4.56

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.2.9)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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