2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想に対して売上高はほぼ予想通り(実績297,661百万円、会社予想298,000百万円、差分 △339百万円)が、営業利益・経常利益は上振れ(営業利益 +5,736百万円、予想比 +11.7%/経常利益 +15,469百万円、予想比 +31.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益は会社予想を若干下回り(実績29,616百万円、会社予想31,000百万円、差分 △1,384百万円)。
  • 業績の方向性:売上高は前年同期比で減収、営業利益・経常利益は増益(増収減益ではなく「減収増益」)。(売上高 297,661百万円 ▲8.3%、営業利益 54,736百万円 +34.9%、経常利益 64,469百万円 +57.5%)
  • 注目すべき変化:組織再編に伴う特別損失(組織再編費用 12,135百万円)やコンテンツ廃棄損(9,973百万円)を計上しつつ、為替差益(7,213百万円)やカタログ売上などにより経常利益・営業利益が大幅に改善。
  • 今後の見通し:通期会社予想(2027年3月期予想)は売上298,000百万円、営業利益49,000百万円、経常利益49,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益31,000百万円(会社予想未修正)。今回の進捗は売上進捗99.9%、営業利益進捗111.7%、純利益進捗95.5%であり、営業利益は既に上振れ幅が大きいが純利益は税負担などで目標達成にやや乏しいため、通期達成の注視が必要。
  • 投資家への示唆:デジタルエンタテインメント(DE)事業は売上減だが利益率改善、ライツ・プロパティ等が高成長。再編関連の一時費用が大きく、今期の利益には非反復要因が混在しているため、営業利益の質(構成要素)と来期以降の再現性を確認することが重要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
    • 主要事業分野: デジタルエンタテインメント事業(ゲームの企画・開発・販売・運営)、アミューズメント事業(施設運営・業務用機器)、出版事業(コミック・書籍等)、ライツ・プロパティ等事業(二次著作物の企画・販売・ライセンス)
    • 代表者名: 代表取締役社長 桐生 隆司
  • 報告概要:
    • 提出日: 2026年5月14日
    • 対象会計期間: 2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日、連結)
    • 決算補足資料作成の有無: 有(機関投資家・アナリスト向け説明会あり)
  • セグメント:
    • デジタルエンタテインメント事業:家庭用・PC・スマートデバイス向けゲームの企画・開発・販売・運営
    • アミューズメント事業:アミューズメント施設運営、業務用ゲーム機器等の企画・販売・レンタル
    • 出版事業:コミック雑誌・単行本、ゲーム関連書籍等の出版・許諾
    • ライツ・プロパティ等事業:二次的著作物の企画・制作・販売、ライセンス許諾
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数: 367,594,788株(自己株式含む)
    • 期中平均株式数: 360,523,968株
  • 今後の予定:
    • 定時株主総会開催予定日: 2026年6月24日
    • 配当支払開始予定日: 2026年6月5日
    • 有価証券報告書提出予定日: 2026年6月23日
    • 決算説明会: 実施(2026年5月14日 開示、補足資料は同日ホームページ掲載)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想は決算短信内記載)
    • 売上高: 会社予想 298,000百万円 → 実績 297,661百万円(達成率 99.9%)
    • 差分: 実績 – 会社予想 = △339百万円(予想比 △0.1%)
    • 営業利益: 会社予想 49,000百万円 → 実績 54,736百万円(達成率 111.7%)
    • 差分: +5,736百万円(予想比 +11.7%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益: 会社予想 31,000百万円 → 実績 29,616百万円(達成率 95.5%)
    • 差分: △1,384百万円(予想比 △4.5%)
  • サプライズの要因:
    • 営業利益・経常利益上振れ要因:為替差益(7,213百万円)の計上、カタログタイトル売上や既存タイトルの収益性向上、アミューズメント・ライツ事業の好調。
    • 純利益が会社予想を下回った要因:組織再編費用12,135百万円等の特別損失、法人税等の増加(法人税等合計 20,709百万円、前期15,101百万円)。
  • 通期への影響:
    • 営業ベースは上振れしており、営業利益は会社予想を超過。だが特別損失や税負担の影響で親会社株主に帰属する当期純利益は予想を下回っており、翌期純利益の見通しは税率・一時費用の有無に依存。
    • 会社は通期予想を修正しておらず、事業面ではコスト最適化やパブリッシング強化を進めるため、中長期で利益率改善を目指す方針を示している。
  • 対会社予想差分(絶対額/予想比率)
    • 売上高: △339百万円(△0.1%)
    • 営業利益: +5,736百万円(+11.7%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益: △1,384百万円(△4.5%)

財務指標

  • 財務諸表(主要数値)
    • 売上高: 297,661百万円(前年同期比 ▲8.3%)
    • 売上原価: 138,712百万円
    • 営業利益: 54,736百万円(前年同期比 +34.9%)、営業利益率 18.4%(高水準)
    • 経常利益: 64,469百万円(前年同期比 +57.5%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益: 29,616百万円(前年同期比 +21.3%)
    • 1株当たり当期純利益(EPS): 82.15円(前年同期比 +21.2%)
  • 収益性指標
    • ROE: 8.7%(目安: 8%以上=良好)
    • ROA: 15.1%(目安: 5%以上=良好)
    • 営業利益率: 18.4%(業種平均に対して高水準)
  • 進捗率分析(通期会社予想との比較)
    • 通期売上予想に対する進捗率: 99.9%
    • 通期営業利益予想に対する進捗率: 111.7%
    • 通期純利益予想に対する進捗率: 95.5%
    • 備考: 営業利益は進捗良好だが純利益は税負担・特別損失で進捗不足
  • キャッシュフロー
    • 営業活動によるCF: 51,584百万円(前年同期比 +20.6%)
    • 投資活動によるCF: △6,209百万円(前年同期比 ▲58.9%(投資によるキャッシュアウト縮小))
    • 財務活動によるCF: △18,430百万円(前年同期比 +179.2%、主に配当金支払 18,629百万円)
    • フリーCF(営業CF + 投資CF): 45,375百万円
    • 営業CF/純利益比率: 51,584 / 29,616 = 1.7(1.0以上で健全)
    • 現金及び現金同等物期末残高: 275,796百万円(前年同期比 +32,185百万円)
  • 四半期推移(QoQ): 四半期別詳細は開示対象外(第2四半期連結累計期間の予想は開示していない旨記載)
  • 財務安全性
    • 総資産: 438,018百万円(前年同期比 +5.3%)
    • 純資産: 349,224百万円(前年同期比 +3.8%)
    • 自己資本比率: 79.6%(安定水準)
    • 負債合計: 88,793百万円(前年同期比 +11.3%)
  • 効率性: 有形・無形資産の増加額 8,007百万円、減価償却費合計 8,686百万円
  • セグメント別(主要)
    • デジタルエンタテインメント事業 売上高 172,883百万円(前年同期比 ▲16.3%)、営業利益 43,363百万円(前年同期比 +28.0%)
    • アミューズメント事業 売上高 72,126百万円(前年同期比 +1.3%)、営業利益 8,877百万円(前年同期比 +13.1%)
    • 出版事業 売上高 29,712百万円(前年同期比 ▲3.4%)、営業利益 9,849百万円(前年同期比 ▲10.3%)
    • ライツ・プロパティ等事業 売上高 25,059百万円(前年同期比 +31.4%)、営業利益 11,237百万円(前年同期比 +85.2%)
  • 財務の解説(背景): 為替差益・カタログ収益・ライツ事業の増収が利益改善を牽引。一方で組織再編に伴う一時費用が純利益に影響。

特別損益・一時的要因

  • 特別利益: 固定資産売却益 1百万円、新株予約権戻入益 33百万円(合計 34百万円)
  • 特別損失: 組織再編費用 12,135百万円、投資有価証券評価損 934百万円、固定資産除却損 267百万円、固定資産売却損 63百万円、その他含め特別損失合計 14,148百万円
  • 一時的要因の影響: 組織再編・コンテンツ廃棄等の費用は一時的要因であり、本業(営業利益)との分離で評価する必要あり。経常利益は為替差益等の影響も受けている。
  • 継続性の判断: 組織再編費用やコンテンツ廃棄損は非継続的要因と判断されるが、同時に「開発体制見直し」等は中期計画に沿った構造改革の一部であり、今後の投資・費用発生は注視が必要。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2026年3月期: 第2四半期末 54.00円、期末 25.00円(株式分割により単純合算できないため合計表記なし)。注記により、株式分割を考慮しない場合の期末 75.00円、年間合計 129.00円と記載。
    • 2027年3月期(予想): 第2四半期末 18円、期末 25円、年間 43円(会社予想)
  • 配当性向(連結): 2026年3月期 実績 52.3%(注:会社の基本方針は連結配当性向30%)
  • 特別配当の有無: 無
  • 株主還元方針: 連結配当性向30%を基本方針としつつ、成長投資とのバランスを勘案。3か年累計で戦略投資枠(成長投資または株主還元)最大1,000億円(=100,000百万円)を設定。

設備投資・研究開発

  • 設備投資:
    • 有形固定資産の取得による支出: 6,245百万円(当期)
    • 無形固定資産の取得による支出: 1,150百万円(当期)
    • 減価償却費: 8,686百万円(当期)
  • 研究開発:
    • 主な投資内容: 開発環境整備、海外組織見直しに伴う設備投資等(本文記載)

受注・在庫状況(該当)

  • 在庫状況:
    • 商品及び製品(棚卸資産): 5,924百万円(前年 4,840百万円、前年同期比 +22.4%)
    • 原材料及び貯蔵品: 519百万円(前年 856百万円、前年同期比 ▲39.4%)
    • コンテンツ制作勘定: 46,258百万円(前年 46,936百万円、前年同期比 ▲1.4%)
    • 注記: 期末棚卸高は収益性低下に伴う簿価切下後の金額で、棚卸資産評価損が売上原価に含まれる旨の注記あり。

セグメント別情報

  • デジタルエンタテインメント事業
    • 売上高: 172,883百万円(前年同期比 ▲16.3%)、営業利益: 43,363百万円(前年同期比 +28.0%)
    • 主因: HD新作の底堅い販売、カタログ売上の改善。MMOは前年大型拡張パッケージの反動で減収。
  • アミューズメント事業
    • 売上高: 72,126百万円(前年同期比 +1.3%)、営業利益: 8,877百万円(前年同期比 +13.1%)
    • 主因: 既存店売上や景品販売の回復。機器販売は前年を下回る。
  • 出版事業
    • 売上高: 29,712百万円(前年同期比 ▲3.4%)、営業利益: 9,849百万円(前年同期比 ▲10.3%)
    • 主因: コミック単行本の売上減少
  • ライツ・プロパティ等事業
    • 売上高: 25,059百万円(前年同期比 +31.4%)、営業利益: 11,237百万円(前年同期比 +85.2%)
    • 主因: 有力IPのロイヤリティ収入増加

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画(2025/3~2027/3): 「Square Enix Reboots and Awakens」—4つの戦略を実行(DE開発体制最適化、顧客接点強化、経営基盤安定化、成長投資と株主還元のバランス)。
  • KPI目標:
    • 2027年3月期 連結営業利益率 15%(目標)
    • 3か年累計戦略投資枠 最大1,000億円(=100,000百万円)
    • ROE 10%以上の達成目標
  • 進捗: 今期の営業利益率 18.4% は中期目標の営業利益率15%を上回るが、DE事業の売上減や一時費用を踏まえ、ポートフォリオ強化と利益の質向上が課題。

競合状況や市場動向

  • 市場動向(短信本文記載より):
    • 家庭用ゲーム: ダウンロード販売や多様なビジネスモデル(F2P、サブスク等)への移行と大型タイトルへの人気集中化
    • モバイルゲーム: グローバル化・大型化が進む一方で新作のヒット率低下
    • 出版(コミック): 紙の減少、電子書籍の伸長
    • アミューズメント: プライズ中心に堅調推移

テーマ・カタリスト(短信本文に明示)

  • 短期的な成長分野:
    • 新作HDタイトルのローンチ(例: ファイナルファンタジータクティクス等の新作が底堅い)
    • カタログタイトルの拡販
    • ライツ・プロパティのロイヤリティ収入増
  • 中長期的な成長分野:
    • マルチプラットフォーム展開(HDのマルチプラットフォーム化)
    • デジタル販売強化、CRM・データアナリティクス活用
    • IPの多面展開(クロスメディア、グローバル向けIPビジネス開発部署の新設)
    • 開発体制刷新(BU制廃止、一体運営型組織への移行)
  • リスク要因(短信本文に明記されたもののみ):
    • 顧客ニーズの多様化・高度化に伴うビジネスモデル変化への対応
    • 新作タイトルにおけるヒット依存度の高さ及びモバイルのユーザー獲得競争
    • 海外組織の再編・コスト最適化に伴う運営リスク

注視ポイント(次四半期に向けた論点、短信本文の変数に限定)

  • 通期予想に対する進捗率と達成可能性:
    • 営業利益は会社予想を上回る進捗(111.7%)で既に上振れ。純利益は税負担・一時費用で未達(95.5%)。税負担の推移と一時費用の収束が通期純利益達成の鍵。
  • 主要KPIの前期同期比トレンド:
    • DE事業: 売上は ▲16.3%(減収)だが営業利益は +28.0%(収益性改善)—カタログ売上・コスト構造改善の持続性を確認。
    • ライツ事業: 売上 +31.4%、営業利益 +85.2% と高成長—ロイヤリティ継続性と大口案件の継続性を確認。
  • ガイダンス前提条件の妥当性:
    • 会社は通期予想を据え置き(詳細前提は補足資料参照)。今回の為替差益は経常利益押上げ要因であり、為替の継続的寄与が見込めるか否かが重要。
  • その他注視点:
    • 組織再編関連の費用計上が今後どの程度で完了するか(再編の一過性/恒常化の有無)
    • カタログ収益やデジタル販売強化の再現性

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 2027年3月期(会社予想): 売上 298,000百万円、営業利益 49,000百万円、経常利益 49,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 31,000百万円(本文に修正なし)
    • 前提条件: 詳細は添付資料(P.3「今後の見通し」)参照(短信本文では為替レート等の明示なし)→ 前提の妥当性確認は補足資料参照が必要
  • 予想の信頼性:
    • 過去の実績では営業利益が上振れている一方、純利益は一時費用や税影響を受けやすい。会社は中期でROE10%超・営業利益率15%等を目標にしており、開発体制・マーケ強化が結果に結びつくかが判断材料。
  • リスク要因(短信本文より):
    • 為替、デジタル市場の競争激化、モバイル新作のヒット率低下、開発体制移行の実行リスク等

重要な注記

  • 会計方針: 期中に会計方針の変更なし。ただし会計上の見積りの変更あり(資産除去債務の見積り変更により当期の利益に軽微な影響)。
  • その他: 2025年10月1日を効力発生日とする普通株式1株につき3株の株式分割を実施(短信数値は分割後の算定を前提に表示)。決算補足説明資料は2026年5月14日に同社HP掲載。

(注)表中の前年同期比等の%表記は短信本文記載の数値または本文数値から算定したもので、前年比は必ずパーセント表記として記載しています。記載のない項目は「–」で省略しています。投資助言は行っておりません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 9684
企業名 スクウェア・エニックス・ホールディングス
URL http://www.square-enix.com/jpn/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.1.59)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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