企業の一言説明

エヌアイデイは情報システムの設計・開発とシステム保守・ネットワーク運用を中核に展開する、独立系のシステムインテグレーター(SIer)です。

総合判定

高い自己資本比率と潤沢な手元資金を背景とした安定成長銘柄

投資判断のための3つのキーポイント

  • 盤石な財務基盤: 実質無借金に近い財務体質と高い自己資本比率(79.0%)を有しており、不況耐性と投資余力が極めて高い水準にあります。
  • 安定的かつ高水準な収益性: システム開発とシステムマネジメントの二本柱で堅調に推移しており、営業利益率は14%を超える安定的な収益構造を確立しています。
  • 割安なバリュエーション: 成長性を加味しても、現在の株価指標(PER・PBR)は業界平均と比較して割安圏内にあり、適正価格への評価修正が期待されます。

銘柄スコアカード

観点 評価 判定根拠
収益力 A ROEや営業利益率がベンチマークを上回るため
安全性 S 自己資本比率が高く、財務上の懸念なし
成長性 B 過去3年の年平均成長率は堅実な水準のため
株主還元 B 配当利回りは標準的で増配の余地があるため
割安度 A 業界平均と比較してPER・PBRが割安のため
利益の質 A キャッシュフローが純利益を上回るため

総合: A

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 2,259.0円
PER 9.8倍 業界平均17.6倍
PBR 1.02倍 業界平均1.6倍
配当利回り 1.33%
ROE 10.92%

企業概要

エヌアイデイは1967年の設立以来、公共系ソリューションをはじめ、自動車・医療・金融機関など幅広い分野でシステム開発および保守・運用サービスを提供しています。独立系SIerとして顧客の需要に柔軟に対応し、特定ベンダーに依存しない技術的強みを持った企業です。

業界ポジション

国内ITサービス業界において、公共・社会インフラという比較的景気変動を受けにくい強固な顧客基盤を有しています。競合他社と比較して財務の健全性が抜きん出ており、安定した経営基盤が「Moat(経済的な堀)」として機能しています。

競争優位性 (Moat)

観点 評価 根拠
ブランド・知名度 中程度 安定した収益力と営業利益率を維持
スイッチングコスト 強い 公共・社会インフラの保守運用における継続性
ネットワーク効果 判断材料不足
コスト優位 (規模の経済) 中程度 業界比較で見劣りしない利益率の維持
規制・特許 判断材料不足

経営戦略

中期経営目標として持続的な売上成長と利益率の維持を掲げています。特に近年は、システム運用管理(マネジメント事業)の比率を高めることで収益の安定化を図っています。強固な財務体質を活用し、必要に応じたM&Aや技術投資を積極的に実施する方針です。

収益性

営業利益率は10%台後半で、強固な収益力を示しています。直近のROEは10.92%、ROAは7.15%であり、株主資本および資産を効率的に活用した企業運営が実現されています。

財務健全性

自己資本比率は79.0%に達しており、極めて高い安全性を示しています。流動比率も6.61倍を記録しており、短期的な支払い能力に一切の懸念はありません。

キャッシュフロー

項目 2024.03 2025.03 2026.03
営業CF 184億円 276億円 250億円
FCF 172億円 226億円 213億円

営業CFは常にプラスで推移しており、安定した本業の稼ぐ力を証明しています。FCFも潤沢で、これらが内部留保および株主還元を支える原資となっています。

利益の質

営業CFと純利益の比率は1.00となっており、利益の質は極めて健全です。

四半期進捗

2026年3月期の通期決算では、売上高が前年同期比+5.8%、営業利益が前年同期比+9.6%と成長を維持しました。安定した受注基盤により、計画通りの収益が積み上がっている状況です。

バリュエーション

PER 9.8倍、PBR 1.02倍の水準は、同業他社の多くが属する業界平均と比較して明確に割安と判定されます。将来的な利益成長が見込める中、現在の株価は純資産価値をわずかに上回る水準で停滞しており、下値余地は限定的であると考えられます。

テクニカル分析

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 -20.2 / -13.36 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 38.8 30以下=売られすぎの判断
5日線乖離率 -1.97% 直近のモメンタム
25日線乖離率 -3.60% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -5.46% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -3.81% 長期トレンドからの乖離

移動平均を全般的に下回る推移となっており、現在は調整局面にあると考えられます。52週高値から一定の距離があり、現在は底固めを模索する展開です。

市場比較

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 ▲3.42% +15.51% ▲18.93%pt
3ヶ月 ▲8.10% +32.68% ▲40.78%pt
6ヶ月 ▲3.01% +40.80% ▲43.81%pt
1年 ▲4.48% +88.78% ▲93.27%pt

日経平均を大きく下回る相対パフォーマンスが続いており、市場全体の牽引力から乖離した独自の値動きが特徴です。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
ベータ値 ▲0.05 市場平均より値動きが穏やか
年間ボラティリティ 28.67% ○普通 1年間の価格変動は平均的
最大ドローダウン ▲19.72% ○普通 過去の最大下落幅
シャープレシオ ▲0.18 ▲注意 リスクに見合うリターンが課題

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ 0.54 △やや注意 下落に対する効率的な運用が課題
カルマーレシオ 0.64 ○普通 下落からの回復力は標準

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.12 ○普通 市場の影響をあまり受けない
0.01 値動きの1%が市場要因

ポイント解説

ボラティリティは高水準ですが、市場相関係数が低く、日経平均などの外部環境とは切り離された独自の動きをする特性があります。過去の最大ドローダウンは20%弱であり、急激な暴落リスクは相対的に低い銘柄です。

投資シミュレーション

仮に100万円投資した場合: 年間で±29万円程度の変動が想定されます。
分散投資の目安: ポートフォリオの3.0%程度が目安です。
※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。

事業リスク

  • システム開発プロジェクトの遅延や採算悪化による利益率低下のリスク。
  • 急激なIT技術革新への対応遅れによる競争力の低下。
  • 防災や社会インフラ案件の予算削減に伴う受注環境の悪化。

信用取引状況

信用買残は増加傾向にあり、需給面の適度な改善が注目されます。過度な投機的売り買いは見られず、需給は安定しています。

主要株主構成

株主名 保有割合
自社(自己株口) 16.66%
小森俊太郎 16.28%
小森孝一 8.98%
自社従業員持株会 7.39%

創業家関係者や従業員持株会による保有比率が高く、経営が長期的な視点で安定していることが見て取れます。

株主還元

配当利回りは1.33%で、配当性向は12.66%と極めて保守的です。今後、内部留保を拡大しつつも、株主還元の余地は十分にあります。

カタリスト整理

上昇要因 下落要因
短期 (〜3ヶ月) 同業比較で割安な株価への修正 調整局面の継続と需給の悪化
中長期 (〜2 年) 増配発表または自社株買いの実施 既存のインフラ案件の受注減少

SWOT分析

分類 項目 投資への示唆
💪 強み 安定した財務構造
高い現金保有率
景気悪化時も強固で投資の柔軟性が高い
⚠️ 弱み 低い配当性向
市場連動性の低さ
短期的な株価トリガーが欠けやすい
🌱 機会 DX推進の波
マネジメント事業の拡大
安定成長が持続し業績底上げに寄与
⛔ 脅威 IT人材の獲得競争
公共政策の転換
恒常的に監視が必要なコスト要因

この銘柄が向いている投資家

投資家タイプ 相性が良い理由
安定志向の長期投資家 財務が強固で倒産リスクが極めて低いため。
割安株を好むバリュー投資家 PER等の指標が低く適正価格への復帰を狙えるため。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 株価の停滞: 独自の動きをするため、市場全体の上昇局面でも反応が鈍い場合があります。
  • 成長性の鈍化: 安定はしていますが、年二桁の急成長を期待する銘柄ではありません。

今後ウォッチすべき指標

指標 現状 トリガー条件 注目理由
営業利益率 14.38% 15%以上への向上 競争力維持の状態監視
自己資本比率 79%以上 75%以上の維持 財務の堅守を確認するため

企業情報

銘柄コード 2349
企業名 エヌアイデイ
URL http://www.nid.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 2,259円
EPS(1株利益) 230.65円
年間配当 1.33円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 6.5% 11.3倍 3,552円 9.5%
標準 5.0% 9.8倍 2,878円 5.0%
悲観 3.0% 8.3倍 2,223円 -0.3%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 2,259円

目標年率 理論株価 判定
15% 1,435円 △ 57%割高
10% 1,792円 △ 26%割高
5% 2,261円 ○ 0%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
コア 2359 2,031 301 10.04 1.40 14.4 2.95
YE DIGITAL 2354 900 166 10.41 2.12 21.1 3.33
PCIホールディングス 3918 1,206 122 9.68 1.22 12.9 4.80

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.2.28)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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