企業の一言説明
東和銀行は預金・貸出・有価証券運用等の銀行業を展開する群馬・埼玉を地盤とする地域金融機関です。
総合判定
赤字転換で先行き不透明な低PBR地方銀行
投資判断のための3つのキーポイント
- 金融機関共通の金利上昇メリットを享受する可能性と、SBIホールディングスとの連携による事業強化・多角化への期待があります。
- 直近の第3四半期決算は好調な進捗を示したものの、2026年3月期の通期予想では最終赤字への大幅な下方修正が発表されており、業績の先行きに不透明感が漂います。
- 自己資本比率が極めて低く、財務健全性に大きな懸念がある一方、PBRは業界平均と同水準の低PBR銘柄となっています。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | D | 赤字転換 |
| 収益性 | C | 低水準 |
| 財務健全性 | D | 極めて低位 |
| バリュエーション | B | 業界平均並み |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 1,070.0円 | – |
| PER | —倍 | 業界平均10.7倍 |
| PBR | 0.43倍 | 業界平均0.4倍 |
| 配当利回り | 3.27% | – |
| ROE | 6.67% | – |
1. 企業概要
東和銀行は、群馬・埼玉を主要な地盤とする第二地方銀行です。預金、貸出、有価証券運用を主力事業とし、地域経済への貢献を目指しています。SBIホールディングスとの資本業務提携によりフィンテック分野の強化を進め、栃木銀行、筑波銀行とも連携しています。
2. 業界ポジション
国内の地域金融機関の一つとして、群馬県を中心とした地元に密着したサービスを提供しています。SBIHDとの連携を強化することで、従来の銀行業務に加え、新たな金融サービス提供や効率化を図り、厳しい地方銀行業界での差別化と競争力強化を図っています。
3. 経営戦略
広域連携とSBIホールディングスとの協業を軸に、デジタル技術を活用した金融サービスの拡充と地域課題解決を目指しています。直近では、2026年3月期に年間の配当権利落ち日を3月30日に設定しており、安定的な株主還元姿勢を示しています。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 3/9 | B: 普通(複数の改善点あり) |
| 収益性 | 2/3 | 純利益とROAはプラスを維持 |
| 財務健全性 | 1/3 | 株式希薄化は発生していない |
| 効率性 | 0/3 | 営業利益率とROEに課題 |
根拠:
収益性では、直近年度で純利益とROAがプラスを維持している点で評価されています。財務健全性では、株式の希薄化が生じていない点が評価ポイントです。しかし、効率性では営業利益率が10%を下回り、ROEも10%を下回っているため、改善が必要です。また、営業キャッシュフロー、流動比率、D/Eレシオ、売上成長に関するデータが提供されていないため、これらの項目はF-Scoreの評価対象外となっています。
【収益性】
- 営業利益率(過去12か月): 4.59%。一般的に10%以上が望ましいとされる中で低水準であり、収益構造に改善余地があることを示唆しています。
- ROE(過去12か月): 6.67%。株主資本を効率的に活用して利益を生み出す能力を示すROEは、ベンチマークとされる10%を下回っており、資本効率の向上が求められます。
- ROA(過去12か月): 0.25%。総資産に対する利益率であるROAもベンチマークの5%を大幅に下回っており、経営資源全体の効率性において課題を抱えています。
【財務健全性】
- 自己資本比率(実績): 3.7%。企業の安全性を示す自己資本比率は極めて低く、銀行業の特性を考慮しても、財務基盤の弱さが懸念されます。
- 流動比率: データなし。短期的な支払い能力を評価する流動比率のデータがないため、この側面からの評価はできません。
【キャッシュフロー】
キャッシュフローは企業の運営実態を示す重要な指標です。
| 決算期 | フリーCF(百万円) | 営業CF(百万円) | 投資CF(百万円) | 財務CF(百万円) | 現金等残高(百万円) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023.03 | -186,999 | -209,387 | 22,388 | -1,119 | 187,554 |
| 2024.03 | 8,366 | 941 | 7,425 | -1,120 | 194,800 |
| 2025.03 | -9,742 | -15,901 | 6,159 | -17,981 | 167,076 |
2024年3月期には営業CFがプラスに転じフリーCFも改善しましたが、2025年3月期には再び営業CFおよびフリーCFがマイナスとなり、キャッシュ創出能力に課題が見られます。特に財務CFが大幅なマイナスとなっていることから、資金調達や返済活動が活発に行われたことが伺えます。
【利益の質】
- 営業CF/純利益比率: データなし (過去12か月の営業キャッシュフローの具体的なデータがないため算出不可)。この比率は企業の利益が実質的なキャッシュとして伴っているかを示しますが、現時点では評価できません。
【四半期進捗】
東和銀行の2026年3月期第3四半期決算短信によると、通期予想に対する経常利益進捗率は99.97%とほぼ順調に進捗しています。また、親会社株主に帰属する四半期純利益も通期予想に対して100.66%と、計画を上回る進捗を示していました。しかしながら、その後最終赤字への下方修正が発表されており、この好調な進捗が通期には反映されない見込みです。
【バリュエーション】
東和銀行のPER(会社予想)はマイナスのEPS(-727.83円)のため、計算できず評価困難です。PBR(実績)は0.43倍であり、業界平均の0.4倍と比較するとほぼ同水準、あるいは僅かに上回る程度です。絶対値としては低PBRですが、業界平均から見ると極端に割安とは言えません。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -19.7 / シグナルライン: -25.73 / ヒストグラム: 6.03 | 短期的な勢いはニュートラルな状態 |
| RSI | 中立 | 49.4% | 売られすぎでも買われすぎでもない均衡状態 |
| 5日線乖離率 | – | +2.69% | 直近のモメンタムはやや上向き |
| 25日線乖離率 | – | +0.22% | 短期トレンドからの乖離はほぼない |
| 75日線乖離率 | – | -3.85% | 中期トレンドからはやや下回っている |
| 200日線乖離率 | – | +11.35% | 長期トレンドからは上方に乖離 |
現在の株価は、MACDとRSIがいずれも中立を示しており、短期的なトレンドに明確な方向性は見られません。5日移動平均線は上回っているものの、25日、75日移動平均線に対してはほぼ同水準かやや下回っており、短中期的な調整局面にある可能性があります。しかし、200日移動平均線を大きく上回っていることから、長期的な上昇トレンドは維持されていると見られます。
【テクニカル】
現在の株価1,070.0円は、52週高値1,267.0円と52週安値490.0円の中間より高い位置(52週レンジ内位置74.6%)にあります。直近では5日移動平均線(1,053.60円)を上回る一方、25日移動平均線(1,074.64円)と75日移動平均線(1,112.81円)を下回っており、短中期的な上値は重い展開が予想されます。
【市場比較】
日経平均やTOPIXといった主要市場指数との相対パフォーマンスを比較します。
| 期間 | 当銘柄 | 日経平均 | 差(日経平均比) | TOPIX | 差(TOPIX比) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | -4.80% | -2.07% | -2.74%pt | +0.32% | -5.12%pt |
| 3ヶ月 | +2.20% | +4.68% | -2.48%pt | +6.49% | -4.29%pt |
| 6ヶ月 | +13.95% | +16.10% | -2.15%pt | データなし | データなし |
| 1年 | +63.11% | +41.25% | +21.86%pt | データなし | データなし |
東和銀行の株価は、直近1ヶ月、3ヶ月の期間において日経平均およびTOPIXを下回るパフォーマンスとなっていますが、1年間の長期で見ると、日経平均を21.86%ポイントも大きく上回っています。これは、過去1年間で注目された地銀再編や金利環境の変化など、特定の材料で株価が大きく上昇した期間があったことを示唆しています。
【注意事項】
⚠️ バリュートラップの可能性あり。2026年3月期の通期予想が最終赤字に下方修正されており、表面的なPBRの低さだけで割安と判断すると、さらなる株価下落リスクがあるため注意が必要です。
【定量リスク】
東和銀行の定量的なリスク指標は以下の通りです。
- 年間ボラティリティ: 36.14%
- シャープレシオ: -0.57 (リスクに見合うリターンが得られていないことを示唆)
- 最大ドローダウン: -60.16%
- 年間平均リターン: -20.08%
仮に100万円を投資した場合、年間で±36.14万円程度の変動が想定され、過去には最大で60.16万円の損失を経験する可能性があったことを示しています。シャープレシオがマイナスであることから、過去のリスクに対して十分なリターンが得られていない状況です。
【事業リスク】
- 金利変動リスク: 金融機関であるため、金利の変動は収益に直接影響を与えます。想定外の金利変動は貸出金利や預金金利に影響し、収益悪化に繋がる可能性があります。
- 地域経済の低迷と人口減少: 主要な営業地盤である群馬・埼玉地域の人口減少や経済活動の低迷は、預貸金の減少や不良債権の増加を通じて、収益を圧迫する可能性があります。
- デジタル化・競争激化: フィンテック企業やメガバンクとの競争が激化しており、デジタル化への対応や新たなサービス開発が遅れると、市場シェアの低下を招くリスクがあります。
信用取引状況
信用買残360,100株に対し信用売残344,400株で、信用倍率は1.05倍と均衡しています。これは、将来的な売り圧力や買い圧力の偏りが現時点では小さいことを示しています。
主要株主構成
- 日本マスタートラスト信託銀行(信託口)(11.68%)
- 日本カストディ銀行(信託口)(6.18%)
- 自社(自己株口)(4.69%)
機関投資家や信託銀行が上位を占めるほか、SBI地銀ホールディングスも上位株主の一角を占めており(1.00%)、資本提携関係が株主構成にも反映されています。
8. 株主還元
東和銀行の配当利回りは3.27%です。2026年3月期の通期予想では、一株当たり配当金35.00円、配当性向35.6%(期初予想に基づく)を見込んでいました。しかし、最新の業績修正で最終赤字への下方修正が発表されており、当期純利益がマイナスとなるため、実質的な配当性向は100%を超過することになります。
【配当持続可能性】
⚠️ 利益を超える配当を実施中。現水準の維持は困難な可能性。2026年3月期の連結最終損益が大幅な赤字となることが発表されており、利益を上回る配当が実施されているため、現行の配当水準を維持することは困難となる可能性があります。
SWOT分析
強み
- 群馬・埼玉を地盤とした地域密着型の強固な顧客基盤を有しています。
- SBIホールディングスとの資本業務提携によりフィンテック分野での事業機会を拡大し、収益多角化を図ることが可能です。
弱み
- 3.7%と極めて低い自己資本比率やPiotroski F-Scoreの低さから財務健全性に大きな課題を抱えています。
- 2026年3月期の最終赤字への下方修正が示すように、業績の安定性や収益性に不確実性があります。
機会
- 国内金利の本格的な上昇局面では、貸出金利と預金金利の差(利ざや)の改善により、本業の収益が向上する可能性があります。
- 地方創生や地域経済の活性化支援を通じて、新たなビジネスチャンスを創出することができます。
脅威
- 地方の人口減少と超高齢化社会の進展は、地域金融機関の主要な収益源である預貸金の減少に直結し、経営環境を厳しくします。
- 異業種からの参入やデジタル化の進展により、金融サービスの競争が激化しており、差別化が求められます。
この銘柄が向いている投資家
- 地域金融機関の再編や地域活性化に期待する長期投資家。
- 金利上昇局面での銀行株の業績回復サイクルに先行投資を検討する投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- 2026年3月期の最終赤字への下方修正が株価に与える影響や、今後の業績回復シナリオを慎重に見極める必要があります。
- 低い自己資本比率の改善に向けた具体的な施策や進捗状況を継続的に確認することが重要です。
今後ウォッチすべき指標
- 経常利益の黒字転換: 2026年3月期の業績予想通り赤字に陥った場合、翌期以降の業績回復状況(例えば、経常利益が年あたり50億円以上への回復)を注視する必要があります。
- 自己資本比率の改善: 現在の3.7%という低い水準から、少なくとも5%以上への改善が達成できるか、その進捗状況を確認すべきです。
- キャッシュフローの状況: 営業キャッシュフローが安定的にプラスに転じ、フリーキャッシュフローもプラスを維持できるか(例えば、年間100億円以上のフリーキャッシュフロー創出)を継続的に監視する。
10. 企業スコア
- 成長性: D (赤字転換)
2026年3月期の通期予想が大幅な最終赤字に下方修正されており、成長性は大きく失われていると評価されます。 - 収益性: C (低水準)
ROEは6.67%、営業利益率は4.59%と、いずれもベンチマークを下回っており、収益性には課題があります。 - 財務健全性: D (極めて低位)
自己資本比率が3.7%と極めて低く、Piotroski F-Scoreも3/9と低い水準であるため、財務健全性は非常に脆弱であると評価されます。 - 株価バリュエーション: B (業界平均並み)
PBRは0.43倍であり、業界平均(0.4倍)と比較するとほぼ同水準であり、絶対値としては低PBRですが、PERは赤字転換により計算不能です。
企業情報
| 銘柄コード | 8558 |
| 企業名 | 東和銀行 |
| URL | http://www.towabank.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 銀行 – 銀行業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 1,070円 |
| EPS(1株利益) | 171.14円 |
| 年間配当 | 3.27円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 18.4% | 12.3倍 | 4,896円 | 35.7% |
| 標準 | 14.1% | 10.7倍 | 3,547円 | 27.3% |
| 悲観 | 8.5% | 9.1倍 | 2,339円 | 17.1% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 1,070円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 1,776円 | ○ 40%割安 |
| 10% | 2,218円 | ○ 52%割安 |
| 5% | 2,799円 | ○ 62%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 群馬銀行 | 8334 | 2,231 | 8,834 | 16.06 | 1.39 | 9.7 | 2.68 |
| 栃木銀行 | 8550 | 902 | 988 | 12.66 | 0.59 | 5.1 | 2.66 |
| 筑波銀行 | 8338 | 588 | 485 | 8.36 | 0.69 | 6.3 | 0.85 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.34)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
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なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。
企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。