企業の一言説明
マニーは手術用縫合針で国内首位であり、眼科用ナイフや歯科治療器も高シェアを誇る、精密機器業界のグローバル企業です。
総合判定
堅実な高収益医療機器メーカー(超優良財務と安定成長だが、バリュエーションはやや割高)
投資判断のための3つのキーポイント
- 手術用縫合針で国内外トップシェアを誇り、28%を超える高い営業利益率を維持する高収益体質です。
- 自己資本比率92.4%、流動比率796%と極めて健全な財務基盤を誇り、Piotroski F-Scoreも8/9点と高評価です。
- 配当性向が82.73%とやや高く、今後の増益が伴わない場合、配当維持に懸念が生じる可能性があります。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | B | 安定成長 |
| 収益性 | A | 良好 |
| 財務健全性 | S | 優良 |
| バリュエーション | C | やや割高 |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 1545.0円 | – |
| PER | 23.59倍 | 業界平均21.1倍 |
| PBR | 2.78倍 | 業界平均1.8倍 |
| 配当利回り | 2.65% | – |
| ROE | 10.21% | – |
1. 企業概要
マニーは1956年創業の医療機器メーカーであり、特に手術用縫合針で国内首位の座を確立しています。眼科用ナイフや歯科治療器においても高い市場シェアを有し、これらの主力製品・サービスを通じて世界各地に製品を供給しています。技術的な独自性と製品の信頼性が高く、医療現場に不可欠な精密機器を提供することで、高い参入障壁を築いています。収益モデルは製品販売が中心です。
2. 業界ポジション
同社は国内の精密機器・医療機器業界において、特定のニッチ分野でトップクラスの地位を確立しています。手術用縫合針では国内首位、眼科用ナイフや歯科治療器でも高シェアを有しており、その技術力と品質は競合他社に対する明確な強みとなっています。グローバル展開も進めており、海外生産比率が高く、世界市場で存在感を示しています。
3. 経営戦略
マニーの中期経営計画に関する具体的な情報には言及がありませんが、手術用縫合針、眼科用ナイフ、歯科治療器という高シェア製品群を軸に、堅実なグローバル展開と製品ラインナップの強化を進めていると推察されます。直近の2026年8月期第1四半期決算は売上高、営業利益、純利益ともに前年同期比増と堅調な業績を示しており、通期予想の修正は行っていません。今後のイベントとして、2026年4月14日に決算発表、8月28日に配当落ち日が予定されています。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 8/9 | S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好) |
| 収益性 | 2/3 | 純利益とROAは優良だが、営業キャッシュフローのデータ不足 |
| 財務健全性 | 3/3 | 極めて良好な流動性、負債管理、株式希薄化回避 |
| 効率性 | 3/3 | 顕著な営業利益率、ROE、売上成長率 |
解説: Piotroski F-Scoreは8点と極めて高い評価であり、マニーの財務が総合的に見て非常に優良であることを示します。収益性では純利益とROAが好調ですが、F-Score算出において営業キャッシュフロー項目がデータ不足のため評価されていません。財務健全性と効率性は満点であり、強固な経営基盤と収益創出力がデータに裏付けられています。
【収益性】
- 営業利益率: 28.81%と非常に高く、本業で安定して高水準の利益を生み出す優良企業です。
- ROE: 10.21%とベンチマークの10%を上回っており、株主資本を効率的に活用して利益を創出しています。
- ROA: 8.92%とベンチマークの5%を大きく上回り、総資産に対する利益率も優良で、資産を効率的に活用して収益を上げています。
【財務健全性】
- 自己資本比率: 92.4%と極めて高く、負債依存度が極めて低い非常に健全な財務体質を示しています。
- 流動比率: 7.96倍(796%)とベンチマークを大幅に上回っており、短期的な支払い能力には全く問題がありません。
【キャッシュフロー】
| 決算期 | フリーCF | 営業CF | 投資CF | 財務CF | 現金等残高 | 現金比率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2023.08 | 40億10百万円 | 80億26百万円 | -40億16百万円 | -32億51百万円 | 237億98百万円 | 43.29% |
| 2024.08 | 11億68百万円 | 78億10百万円 | -66億42百万円 | -37億03百万円 | 210億17百万円 | 36.76% |
| 2025.08 | -1億37百万円 | 70億17百万円 | -71億54百万円 | -38億95百万円 | 174億01百万円 | 30.01% |
解説: 営業キャッシュフローは堅調に推移しているものの、2025年8月期には積極的な設備投資やその他投資活動による支出が大きく、フリーキャッシュフローがマイナスに転じています。結果として現金等残高は減少傾向にあります。
【利益の質】
- 営業CF/純利益比率: 2025年8月期が約1.51倍(70億17百万円 ÷ 46億43百万円)であり1.0以上であるため、当期純利益が営業活動によるキャッシュフローで十分に裏付けられており、利益の質は良好です。
【四半期進捗】
- 2026年8月期第1四半期決算は、売上高が通期予想に対して23.9%、営業利益が24.5%、純利益が29.4%の進捗率であり、概ね順調に進捗しています。直近3四半期(2025年8月期第1四半期から2026年8月期第1四半期までの過去12ヶ月の損益計算書と、2026年8月期の第1四半期を比較すると、四半期ベースの売上高、営業利益、純利益は前年同期比でそれぞれ+2.3%、+7.0%、+18.6%と堅調に推移しています。
【バリュエーション】
- PER: 23.59倍は業界平均の21.1倍と比較してやや割高な水準にあります。
- PBR: 2.78倍は業界平均の1.8倍と比較して割高な評価を受けています。
- 解説: マニーのバリュエーションは、業界平均と比較してPER・PBRともに割高感があり、同社の高い収益性や財務の健全性が既に株価に織り込まれている可能性が高いと判断できます。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -5.48 / シグナルライン: -9.94 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 49.7% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
| 5日線乖離率 | – | -0.01% | 直近のモメンタム |
| 25日線乖離率 | – | +0.17% | 短期トレンドからの乖離 |
| 75日線乖離率 | – | -0.27% | 中期トレンドからの乖離 |
| 200日線乖離率 | – | +9.33% | 長期トレンドからの乖離 |
解説: MACDとRSIは共に中立的な状態を示しており、株価に過熱感や売られすぎ感は現状見られません。移動平均線からの乖離率も小さく、株価はこれらの平均線に沿って比較的安定した推移を示しています。
【テクニカル】
現在の株価1,545.0円は、52週高値1,679.0円の近い位置(52週レンジ内83.1%)にあり、年初来高値に迫る水準で推移しています。全ての主要移動平均線(5日、25日、75日、200日)を上回っており、特に200日移動平均線に対しては11.57%(※データ源では11.57%だが乖離率では9.33%となっている)上回ることで、長期的な上昇トレンドが継続していることを示唆しています。
【市場比較】
| 期間 | 当銘柄 | 日経平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | +2.28% | +3.04% | -0.76%pt |
| 3ヶ月 | +8.34% | +6.43% | +1.91%pt |
| 6ヶ月 | +23.39% | +25.46% | -2.07%pt |
| 1年 | +15.80% | +50.58% | -34.78%pt |
解説: マニーの株価は直近3ヶ月で見ると日経平均を上回るパフォーマンスを見せていますが、1ヶ月、6ヶ月、1年では日経平均を下回っています。特に1年間のパフォーマンスでは日経平均に大きく劣後しており、市場全体の上昇トレンドに乗り切れていない局面も見られます。TOPIXとは1ヶ月、3ヶ月全ての期間で上回っています。
【定量リスク】
- ベータ値: 0.28と非常に低く、市場全体の変動に対して株価の変動が小さい銘柄です。これは、市場全体のリスクが高い局面において、比較的安定した値動きを期待できる反面、市場が大きく上昇する局面では連動性が低いことを意味します。
- 年間ボラティリティ: 30.52%(株価の年間変動率)
- 最大ドローダウン: -36.55%(過去に100万円投資した場合、最大で-36万5,500円程度の価値下落が発生する可能性があった)
- シャープレシオ: 0.60(リスクに見合う平均的なリターンが得られている)
【事業リスク】
- 為替変動リスク: 売上高の海外比率が高いため、円高が進行した場合、海外収益の円換算額が減少し、業績にマイナスの影響を与える可能性があります。
- 医療機器市場の競争激化: グローバルな医療機器市場は常に競争が激しく、新興企業の台頭や技術革新により、同社の市場シェアや収益性が影響を受ける可能性があります。
- 規制変更リスク: 各国の医療機器に関する承認制度や製品安全規制の変更、または予期せぬ行政指導などが、製品開発や販売戦略に影響を及ぼし、事業展開を阻害する可能性があります。
7. 市場センチメント
- 信用取引状況: 信用倍率が1.96倍と需給は引き締まった状態にあり、将来的な売り圧力は限定的であると考えられます。
- 主要株主構成:
- 日本マスタートラスト信託銀行(信託口): 10.53%
- マニックス: 9.91%
- 自社(自己株口): 7.94%
8. 株主還元
- 配当利回り: 2.65%
- 配当性向: 82.73%
- 自社株買いの状況: 自己株口の保有はありますが、直近で積極的に自社株買いを行っているという情報は確認できません。
- 【配当持続可能性】⚠️ 配当性向が82.73%と高く、利益の大部分を配当に充てているため、減配リスクに注意が必要です。持続的な増益が伴わない場合、現水準の配当維持は困難になる可能性があります。
SWOT分析
強み
- 医療用精密機器のニッチトップであり、堅固な市場地位と高いブランド信頼性を持つ。
- 自己資本比率90%超など、極めて高い財務健全性と収益性を維持している。
弱み
- PERやPBRが業界平均より高く、バリュエーションに割高感がある。
- 配当性向が高く、今後の利益成長が鈍化すると配当維持が課題となる可能性がある。
機会
- 世界的な高齢化と医療需要の増加により、医療機器市場は今後も拡大が見込まれる。
- 海外生産比率が高く、新興国市場などでのさらなるシェア拡大の余地がある。
脅威
- 為替変動が業績に与える影響が大きく、円高トレンドは収益を圧迫する可能性がある。
- 医療技術の進化に伴う競争激化や新たな規制導入リスクが存在する。
この銘柄が向いている投資家
- 極めて健全な財務基盤と高い収益性を重視し、リスクを低く抑えたい長期投資家。
- 高齢化社会やグローバルな医療需要拡大というマクロトレンドに投資したい投資家。
- 市場全体の変動(ベータ値0.28)に左右されにくい安定性の高い銘柄を好む投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- 足元のバリュエーションはやや割高感があるため、投資タイミングには慎重な判断が必要です。
- 配当性向が82.73%と高水準であるため、今後の業績変動によっては減配リスクも考慮する必要があります。
今後ウォッチすべき指標
- 営業利益の推移: 安定した高水準を維持し、成長を加速できるか(目標値: 営業利益率29%以上への改善)。
- フリーキャッシュフロー: マイナスからの転換を果たし、安定的に創出できるか(目標値: 年間5億円以上のフリーキャッシュフロー)。
- 配当性向: 利益成長により配当性向が70%以下に改善されるか。
10. 企業スコア
- 成長性: B
- 根拠: 売上高は着実に伸びており、第1四半期の売上高成長率は2.3%だが、過去の業績推移を考慮すると安定的な5-10%程度の成長が見込まれるため、良好な水準です。
- 収益性: A
- 根拠: ROEは10.21%(10-15%の範囲)と良好な水準であり、営業利益率は28.81%と極めて高く、優れた収益力を有しています。
- 財務健全性: S
- 根拠: 自己資本比率92.4%、流動比率796%、Piotroski F-Scoreが8点と、いずれの指標も優良な水準を大きく上回り、非常に強固な財務体質です。
- 株価バリュエーション: C
- 根拠: PER23.59倍は業界平均21.1倍を上回り、PBR2.78倍は業界平均1.8倍を大きく超えており、同業他社と比較してやや割高な評価を受けていると言えます。
企業情報
| 銘柄コード | 7730 |
| 企業名 | マニー |
| URL | http://www.mani.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 1,545円 |
| EPS(1株利益) | 65.48円 |
| 年間配当 | 2.65円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 0.0% | 26.7倍 | 1,748円 | 2.7% |
| 標準 | 0.0% | 23.2倍 | 1,520円 | -0.1% |
| 悲観 | 1.0% | 19.7倍 | 1,358円 | -2.4% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 1,545円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 762円 | △ 103%割高 |
| 10% | 952円 | △ 62%割高 |
| 5% | 1,202円 | △ 29%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ナカニシ | 7716 | 2,857 | 2,634 | 23.51 | 2.08 | 9.8 | 2.10 |
| ホギメディカル | 3593 | 6,650 | 1,498 | 73.80 | 1.92 | 2.7 | 0.71 |
| 松風 | 7979 | 1,764 | 631 | 13.43 | 1.37 | 11.0 | 3.00 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.35)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。