企業の一言説明

テー・オー・ダブリューはイベントの企画、制作、運営を中核事業とする国内最大手のイベントプロモーション企業です。ブランドデザインに強みを持ち、主要顧客には大手広告代理店が名を連ねます。

総合判定

イベント需要回復で業績拡大、高配当で財務優良な安定成長企業

投資判断のための3つのキーポイント

  • リアルイベント需要の回復と業績拡大: 新型コロナウイルス感染症の収束に伴い、リアルイベントの需要が堅調に回復しており、売上高・利益ともに拡大傾向にあります。
  • 極めて堅牢な財務基盤と高配当: Piotroski F-Scoreが満点(9/9)を記録し、自己資本比率や流動比率も非常に高く、財務の健全性は極めて優良です。さらに、4.93%という高水準の配当利回りも魅力です。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 S 高成長
収益性 A 良好
財務健全性 S 優良
バリュエーション A 割安感あり

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 371.0円
PER 10.16倍 業界平均15.0倍より低い
PBR 1.44倍 業界平均1.2倍より高い
配当利回り 4.93%
ROE 11.81%

1. 企業概要

テー・オー・ダブリューは、イベントおよびセミナーの企画、制作、施工、運営を手掛けるイベントプロモーション業界のリーディングカンパニーです。主力はリアルイベントで、企業プロモーションから大規模展示会まで幅広くサポートし、特にブランドデザインに強みを持っています。大手広告代理店を主要顧客とし、イベントノウハウやクリエイティブ力に独自性があります。

2. 業界ポジション

イベント制作業界において最大手のポジションを確立しており、長年の実績と質の高いサービスにより高い市場シェアを誇ります。競合と比較して、企画力、デザイン力、そして大規模イベント運営における信頼性が強みです。業界内でのブランド認知度も高く、強固な顧客基盤を有しています。

3. 経営戦略

リアルイベント市場が回復基調にある中、同社は強みである企画・制作力を活かし、イベント需要の確実な取り込みを進めています。直近の決算ではリアルイベント部門が大幅な成長を見せており、事業の軸足を強化する方向性が伺えます。また、株主還元も重視しており、安定的な配当を継続する方針です。
今後のイベント: 2026年6月29日に配当落ち日が予定されています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 9/9 S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)
収益性 3/3 純利益、営業キャッシュフロー、ROAが全てプラスで、良好な事業活動を示唆。
財務健全性 3/3 流動比率が高く、D/Eレシオが低く、株式希薄化もないため、極めて健全な財務状態。
効率性 3/3 営業利益率、ROE、四半期売上成長率がいずれも高い水準にあり、効率的な経営を実現。

各カテゴリで満点を獲得しており、同社の財務品質は極めて優れています。

【収益性】営業利益率、ROE、ROA

過去12ヶ月の営業利益率は14.62%で、収益効率は良好です。ROE(株主資本利益率)は過去12ヶ月で11.83%と、一般的な目安である10%を上回っており、株主資本を効率的に活用して利益を生み出しています。ROA(総資産利益率)は過去12ヶ月で9.87%と、ベンチマークの5%を大きく上回り、総資産に対する利益創出力も優れています。

【財務健全性】自己資本比率、流動比率

自己資本比率は直近四半期で70.3%と非常に高く、財務の安定性は極めて強固です。流動比率は直近四半期で3.32倍(332%)と、短期的な支払い能力も盤石であり、財務健全性は優良と評価できます。

【キャッシュフロー】営業CF、FCFの状況

指標
営業CF(過去12ヶ月) 14億3,000万円
レバフリーCF(過去12ヶ月) 14億2,000万円

同社は過去12ヶ月で14億3,000万円の営業キャッシュフローを創出しており、本業で安定して現金を稼いでいます。レバレッジドフリーキャッシュフロー(フリーキャッシュフロー)も14億2,000万円と潤沢で、事業活動から得られた資金を投資や借入返済、株主還元に充てる十分な余力があります。

【利益の質】営業CF/純利益比率

営業CF/純利益比率は1.18と1.0を上回っており、帳簿上の利益に対して現金の裏付けが十分にある「利益の質」は良好です。

【四半期進捗】

2026年6月期第2四半期(中間期)の売上高は102億100万円(前年同期比+15.8%)、営業利益は12億100万円(前年同期比+10.1%)と好調に推移しています。通期予想に対する進捗率は、売上高54.3%、営業利益54.4%、純利益54.6%と、順調に進捗しており、通期目標達成に向けて良好なペースです。特にリアルイベントセグメントの売上高は前年同期比+36.1%と大幅に伸長しており、イベント市場の回復を牽引しています。

【バリュエーション】PER/PBR

テー・オー・ダブリューのPER(会社予想)は10.16倍であり、業界平均の15.0倍と比較して割安感があります。一方、PBR(実績)は1.44倍で、業界平均の1.2倍よりもやや高い水準にあります。純資産価値に対しては適正水準と言えるでしょう。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: 0.32 / シグナルライン: -0.92 / ヒストグラム: 1.24 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 51.0% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 -0.54% 直近のモメンタム
25日線乖離率 +0.99% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -1.25% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 +1.78% 長期トレンドからの乖離

MACDはシグナルラインを上回っていますが、RSIが中立圏にあり、明確な買いまたは売りのシグナルは出ていません。

【テクニカル】

現在の株価371.0円は、52週高値398.0円に対し約76.5%の水準に位置し、比較的強い上昇トレンドの中にあります。5日移動平均線は下回っていますが、25日移動平均線と200日移動平均線は上回っており、短期から中期のサポートラインとなっています。75日移動平均線はやや下回っており、中期的な方向性には不透明感も残ります。

【市場比較】日経平均との相対パフォーマンス

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 +0.82% +3.04% -2.22%pt
3ヶ月 -2.37% +6.43% -8.80%pt
6ヶ月 -3.39% +25.46% -28.85%pt
1年 +15.94% +50.58% -34.64%pt

同社株価は過去1年間で+15.94%と上昇していますが、日経平均のパフォーマンスを大きく下回っています。

【注意事項】

⚠️ 信用倍率5,492倍、将来の売り圧力に注意が必要です。

【定量リスク】

テー・オー・ダブリューのベータ値は0.26と低く、市場全体の変動には比較的影響されにくい特性を持ちます。年間ボラティリティは22.99%であり、仮に100万円投資した場合、年間で±23万円程度の変動が想定されます。過去の最大ドローダウンは-27.16%であり、この程度の下落は今後も起こりうるリスクとして考慮すべきです。シャープレシオは-0.19とマイナスであり、過去のリスクあたりのリターンは十分でなかったことを示唆しています。

【事業リスク】

  • イベント需要の変動: 景気変動や社会情勢(感染症再拡大など)により、イベント開催や企業のプロモーション予算が減少するリスクがあります。
  • 競合環境の変化: イベント制作市場における競合激化や、新たな技術の台頭によるビジネスモデルの変化に対応できないリスクがあります。
  • 人材確保・育成: 若年層の平均年齢が低い一方で、イベント制作における専門的な知識や経験を持つ人材の確保・育成が継続的な課題となる可能性があります。

信用取引状況

信用買残が549,200株である一方、信用売残は100株と極めて少なく、信用倍率は5,492倍と異常に高い水準にあります。これは、将来的に利益確定売りや需給悪化による株価の下落圧力につながる可能性があり、注意が必要です。

主要株主構成

  • 自社(自己株口): 15.53%
  • 日本マスタートラスト信託銀行(信託口): 11.76%
  • 真木勝次: 7.44%

上位株主には自己株、信託銀行、創業家関係者が名を連ね、安定株主が多い構造です。

8. 株主還元

配当利回りは会社予想で4.93%と非常に高く、高配当銘柄として魅力的です。配当性向は2026年6月期予想で約50.0%(過去12ヶ月では56.61%)と健全な水準であり、持続可能な配当政策を維持していると考えられます。過去には配当性向が100%を超える時期もありましたが、現在は企業の利益水準に見合った安定的な配当が期待できます。自社株買いの状況はデータにありません。

SWOT分析

強み

  • イベント制作最大手としての確固たる地位と、リアルイベント需要回復による業績の力強い成長。
  • Piotroski F-Score満点に代表される、極めて優良な財務健全性と高水準の収益性。

弱み

  • 信用倍率が極めて高く、短期から中期的な株価の上値が重くなる可能性がある。
  • 主要市場指数(日経平均、TOPIX)と比較して、市場全体の恩恵を受けにくい相対的なパフォーマンス。

機会

  • 新型コロナウイルス感染症収束後の本格的な経済活動再開に伴う、イベント市場のさらなる回復・拡大。
  • 統合プロモーションのニーズ多様化やオンライン・ハイブリッドイベントとの連携による新たな事業領域の開拓。

脅威

  • 予期せぬ社会情勢の変化(パンデミック再発や大規模災害など)によるイベントの中止・延期リスク。
  • イベント業界における競争激化や人件費などのコスト上昇圧力。

この銘柄が向いている投資家

  • 高配当と安定した財務基盤を重視する投資家: 財務が極めて健全で高水準の配当利回りを求める投資家。
  • イベント市場の回復に伴う成長を期待する投資家: リアルイベント需要の回復が業績に直結し、安定的な成長が見込める企業に関心のある投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 信用買残が非常に高く、短期的に売り圧力が強まる可能性があるため、需給状況を継続的に監視する必要があります。
  • 会社の成長戦略やイベント市場の動向を定期的に確認し、収益性の持続性を見極めることが重要です。

今後ウォッチすべき指標

  • リアルイベントセグメントの売上高成長率: 四半期20%以上の継続的な成長が維持できるか。
  • 信用倍率: 100倍以下への改善が見られるか、あるいは買残の減少傾向。
  • 営業利益率: 現在の14%台を維持、または15%以上へのさらなる向上。

成長性:S (高成長)

四半期売上高成長率が前年同期比で19.1%と高く、リアルイベント市場の回復を背景に売上を大きく伸ばしているため、高成長と評価できます。

収益性:A (良好)

ROEは11.83%、営業利益率は14.62%と、いずれも一般的な目安を上回っており、効率的に利益を生み出す良好な収益体質を持っています。

財務健全性:S (優良)

自己資本比率70.3%、流動比率332%、Piotroski F-Scoreも満点(9点)という極めて高い水準であり、財務の健全性は非常に優良です。

バリュエーション:A (割安感あり)

PERが業界平均を大きく下回る10.16倍であり、収益性・成長性を踏まえると割安感がある一方、PBRは業界平均をやや上回っているため、総合的に良好なバリュエーションと判断されます。


企業情報

銘柄コード 4767
企業名 テー・オー・ダブリュー
URL http://www.tow.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 371円
EPS(1株利益) 36.52円
年間配当 4.93円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 19.1% 11.7倍 1,024円 23.5%
標準 14.7% 10.2倍 737円 15.9%
悲観 8.8% 8.6倍 482円 6.7%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 371円

目標年率 理論株価 判定
15% 385円 ○ 4%割安
10% 481円 ○ 23%割安
5% 608円 ○ 39%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
博展 2173 1,010 164 10.10 3.16 32.6 2.67
レイ 4317 574 82 6.85 1.00 17.6 3.48
セレスポ 9625 1,092 62 10.56 0.59 6.4 3.66

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.35)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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