1. 企業情報
企業名: INPEX Corporation
設立年月日: 2006年4月3日
所在地: 東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー
事業内容:
INPEXは、石油、天然ガス、その他の鉱物資源の研究、探査、開発、生産、販売を国内外で行っています。また、天然ガスの輸送やガスパイプラインの運営・管理・保守、地熱プロジェクトの開発・管理なども手掛けています。特に、原油・ガス開発においては国内最大手であり、オーストラリアでのLNGプロジェクト（イクシス）を運営しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
INPEXは、日本国内において原油・天然ガスの開発・生産においてトップの地位を占めています。政府が黄金株を保有しており、安定した経営基盤を持っています。競争優位性は、豊富な資源開発経験と国際的なプロジェクトへの参画にありますが、価格変動や環境規制などの課題も抱えています。
3. 経営戦略と重点分野
INPEXの経営陣は、持続可能なエネルギー供給を目指し、再生可能エネルギーや地熱エネルギーの開発にも注力しています。中期経営計画では、国内外の資源開発プロジェクトの拡大と、効率的な運営を通じたコスト削減を掲げています。
4. 事業モデルの持続可能性
INPEXの収益モデルは、主に原油と天然ガスの販売から成り立っています。市場ニーズの変化に対しては、再生可能エネルギーの開発や環境に配慮した技術の導入で適応しています。
5. 技術革新と主力製品
技術革新においては、掘削技術や資源開発における効率化が進められています。主力製品は、原油と天然ガスであり、特にイクシスプロジェクトからのLNGが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- 株価: 1,950.0円
- EPS（予想）: 304.49円
- PER（予想）: 6.40倍
- BPS（実績）: 3,534.21円
- PBR（実績）: 0.55倍
現在のPERは業界平均（9.5倍）を下回っており、割安感があります。
7. テクニカル分析
直近の株価は1,950.0円で、年初来高値の2,628.0円からは大きく下落しています。過去10日間の株価推移を見ると、下降トレンドが続いており、現在は安値圏に位置しています。
8. 財務諸表分析
- 売上（過去12か月）: 2.31兆円
- 営業利益: 1.08兆円（前年同期比24.9%増）
- 純利益: 2894億円（前年同期比8.7%増）
- ROE（過去12か月）: 9.09%
- 自己資本比率: 62.5%
安定した収益性と健全な財務基盤が確認でき、成長が期待されます。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）: 4.41%
- 1株配当（予想）: 86.00円
配当性向は26.36%で、安定した株主還元を行っています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は下落傾向にあり、投資家の関心は低下していますが、業績は堅調であり、将来的な回復が期待されます。
11. 総評
INPEXは、国内最大の資源開発企業として、安定した収益基盤を持ちつつ、再生可能エネルギーへの転換を図っています。株価は現在安値圏にあり、割安感があるものの、テクニカル面では下降トレンドが続いています。今後の業績や市場環境の変化に注目が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 1605 |
| 企業名 | INPEX |
| URL | https://www.inpex.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | エネルギー資源 – 鉱業 |
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