企業の一言説明

メドレーは医療ヘルスケア領域の人材採用システムを主力とし、ネット診療システムや医療情報サービスも展開するリーディングカンパニーです。

総合判定

高成長だが収益性・財務に変調、割高感のある構造改革過渡期企業

投資判断のための3つのキーポイント

  • 医療ヘルスケア市場のDX化を背景に高い成長性を維持し、AI活用によるARPU拡大とM&Aを推進。
  • のれんや有利子負債の増加、収益性の一時的な低下が見られ、財務健全性と収益力改善への注視が必要。
  • PER/PBRは業界平均と比較して割高であり、ボラティリティの高い株価特性も考慮すべきリスク。

企業スコア

観点 スコア 判定理由
成長性 S 売上高前年比20.8%と高水準
収益性 B ROEと営業利益率に改善余地あり
財務健全性 B 自己資本比率と流動比率に改善余地
バリュエーション D PER・PBRが業界平均を大幅に上回る

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 2325.0円
PER 38.8倍 業界平均23.2倍
PBR 4.72倍 業界平均2.3倍
ROE 5.57%

1. 企業概要

メドレーは、医療ヘルスケア領域に特化したインターネットサービスを展開する企業です。主力は医療人材採用システム「JobMedley」で、ネット診療システム「CLINICS」や電子カルテ、クラウド歯科支援システムなども運営しています。クラウド型SaaSモデルとAI活用を強みに、医療現場のDX推進を支援しています。

2. 業界ポジション

医療ヘルスケア市場のDX促進という追い風を受け、人材採用から診療支援まで幅広いプラットフォームを持つ国内有数の企業です。市場シェアは主要事業で高い位置にあり、サービスラインナップの豊富さと技術力が競合に対する強み。ただし、体力のある大手IT企業との競争激化には注意が必要です。

3. 経営戦略

FY29に売上高1,000億円、EBITDA200億円を目指す中期目標を掲げ、「規律ある成長投資」を継続しています。人材プラットフォームでは顧客基盤拡大とATS(採用管理システム)投入、医療プラットフォームでは「MEDLEY AI CLOUD」の有償化を通じたSaaS+トランザクションモデルへの転換を推進。M&AやOpen Innovationも成長ドライバーと位置付け、2026年5月13日には決算発表を予定しています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

F-Scoreは企業の財務的な健全性と収益性、効率性を評価する指標です。9点満点で点数が高いほど財務品質が優れていると判断されます。

項目 スコア 判定
総合スコア 5/9 A: 良好
収益性 3/3 純利益、営業キャッシュフロー、ROAが全てプラスで優良
財務健全性 1/3 流動比率と有利子負債比率に課題がある
効率性 1/3 営業利益率とROEに改善余地がある

メドレーのF-Scoreは総合で5/9点(A: 良好)であり、全体的な財務品質は一定の水準を保っています。しかし、内訳を見ると収益性スコアは満点である一方、財務健全性スコアが1/3、効率性スコアも1/3と低く、流動比率の不足や有利子負債の増加、営業利益率とROEの低下が課題として指摘されます。

【収益性】

  • 営業利益率: 過去12か月で5.82%です。これは一般的な目安である10%には届かず、改善の余地があると言えます。
  • ROE(株主資本利益率): 過去12か月で5.57%です。株主資本を効率的に活用できているかを示す指標であり、一般的な目安とされる10%を下回っており、収益性向上が期待されます。
  • ROA(総資産利益率): 過去12か月で3.11%です。企業の持つ総資産をどれだけ効率的に利益に結びつけているかを示す指標であり、一般的な目安である5%を下回っています。

【財務健全性】

  • 自己資本比率: 直近四半期で35.87%です。経営の安定性を示す指標であり、一般的には40%以上が望ましいとされ、中程度の水準です。
  • 流動比率: 直近四半期で1.29倍です。短期的な支払い能力を示す指標であり、安全性の目安とされる200%(2倍)を下回っており、一時的な資金繰りには注意が必要です。

【キャッシュフロー】

企業の資金の流れを示すキャッシュフローの状況は以下の通りです。

指標 過去12か月
営業CF 34億9000万円
フリーCF 41億1000万円

営業キャッシュフローはプラスであり、本業で安定的に資金を生み出しています。また、フリーキャッシュフローもプラスを維持しており、事業投資や株主還元に充てる自由な資金余力がある状況です。

【利益の質】

  • 営業CF/純利益比率: 過去12か月で3.58と非常に高い水準です。これは、純利益に対して営業活動で得られるキャッシュフローが大幅に上回っており、会計上の利益操作リスクが低く、利益の質が優良であることを示しています。

【四半期進捗】

2025年12月期の実績は、2026年通期予想に対して売上高で約79.3%、EBITDAで約83.1%、営業利益で約72.9%、純利益で約54.2%に相当します。これは、2025年実績が2026年の高い予想水準に比して、純利益がやや低い状況であることを示唆しており、来期の収益性改善が注目されます。

【バリュエーション】

メドレーのPERは38.8倍PBRは4.72倍です。これに対し、情報・通信業の業界平均PERは23.2倍、PBRは2.3倍であるため、メドレーの株価は業界平均と比較してかなり割高な水準にあります。高成長への期待が株価に織り込まれていると解釈できます。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
5日線乖離率 -2.26% 直近のモメンタム
25日線乖離率 +11.58% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 +8.19% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -4.19% 長期トレンドからの乖離

現在のMACDシグナルとRSI状況は中立とされており、明確な買い・売りのシグナルは出ていません。株価は5日移動平均線を下回っていますが、25日移動平均線と75日移動平均線よりは上に位置しており、中期的な上昇トレンドは維持されるものの、短期的な調整局面に入っている可能性を示唆します。

【テクニカル】

現在の株価2,325.0円は、52週高値3,720.0円から約38%下落した水準であり、52週安値1,715.0円からは約35%上昇した、52週レンジ内位置30.4%にあります。長期的な抵抗線である200日移動平均線(2,413.57円)を下回っており、上値の重さが意識されやすい展開です。

【市場比較】

日経平均との相対パフォーマンスは以下の通りです。

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 +26.22% +11.40% +14.82%pt
3ヶ月 -11.26% +11.23% -22.49%pt
6ヶ月 +7.24% +25.50% -18.26%pt
1年 -29.01% +75.73% -104.73%pt

直近1ヶ月は日経平均を大きく上回るパフォーマンスを見せていますが、3ヶ月、6ヶ月、1年といった中長期では日経平均を下回るパフォーマンスとなっており、特に1年間では市場全体と比較して大きく出遅れています。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
ベータ値 0.68 ◎良好 市場平均よりも値動きが穏やか
年間ボラティリティ 51.20% ▲注意 1年間で価格が大きくブレる傾向がある
最大ドローダウン -75.46% ▲注意 過去最悪の下落率は75.46%であり、今後も起こりうる水準
シャープレシオ 0.76 ○普通 リスクを取った分だけのリターンは普通

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ 0.72 △やや注意 下落リスクだけで見たリターン効率はやや注意
カルマーレシオ 0.36 △やや注意 最大下落からの回復力はやや低い

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.36 ◎良好 日経平均とあまり連動しない独自の値動き
0.13 値動きのうち市場要因で説明できる割合は小さい

【ポイント解説】

メドレーの株価はベータ値0.68と市場全体よりは値動きが穏やかですが、年間ボラティリティ51.20%と絶対水準では値動きが激しい傾向があります。過去の最大ドローダウンは-75.46%と非常に大きく、今後この程度の大きな下落が起こる可能性も考慮すべきでしょう。現在のボラティリティは過去1年で「低」水準にありますが、リスク効率指標は△やや注意となっており、最大の下落からの回復には時間を要する可能性があります。市場との相関は低く、独自要因で動く傾向が強い銘柄です。
> 仮に100万円投資した場合: 年間で±59万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。

【事業リスク】

  • 規制・政策変化: 診療報酬改定や電子カルテ政策など、医療に関する規制や政策の変更が事業環境に大きな影響を与える可能性があります。
  • のれん・無形資産の減損リスク: M&Aによる事業拡大に伴い、のれんや無形資産が増加しており、将来的に事業環境が悪化した場合に減損処理が発生するリスクがあります。
  • AIやプロダクトの商用化リスク: 「MEDLEY AI CLOUD」やATSなどの新サービスやAI活用が計画通りに進まない場合、成長戦略に遅れが生じる可能性があります。

7. 市場センチメント

信用倍率は2.73倍と、現在の株価で売り圧力が極端に高まるほどの水準にはありません。主要株主は、代表者の瀧口浩平氏(18.33%)、豊田剛一郎氏(8.54%)、日本マスタートラスト信託銀行(信託口)(6.40%)が上位を占めており、創業者による保有割合が高い構成です。

8. 株主還元

メドレーは現在無配であり、配当利回りは0.0%、配当性向も0.0%です。今後の配当は未定であり、現在のところ株主還元は配当以外(自己株式取得など)を通じて行われているとみられます。

SWOT分析

分類 項目 投資への示唆
💪 強み 医療ヘルスケア成長市場でDX推進
幅広いプラットフォームと顧客基盤
医療DXの進展が業績を押し上げる
⚠️ 弱み のれん等無形資産増加と有利子負債拡大
成長投資期ゆえの収益性低下
財務健全性への継続的な監視が必要
🌱 機会 M&AやOpen Innovationによる事業拡大
AI活用によるARPU向上と効率化
新規事業や技術で成長を加速させる
⛔ 脅威 規制・政策変更や競合激化
大型案件の期ズレやのれん減損
事業環境変化や進捗を注視すべき

この銘柄が向いている投資家

投資家タイプ 相性が良い理由
成長株投資家 医療DX市場の拡大とAI活用で高成長が期待されるため
テーマ投資家 医療ヘルスケアITやSaaSの進化に関心があるため

この銘柄を検討する際の注意点

  • バリュエーションの割高感: 株価は業界平均と比較してかなり割高であり、今後の企業成長が株価に織り込まれていることを理解する必要があります。
  • 収益性と財務健全性の推移: 成長投資に伴う収益性の一時的な低下や、のれん・有利子負債増加による財務状況の変化を継続的に監視する必要があります。
  • 事業リスクの顕在化: 医療規制やAI技術の進化、競合環境の変化など、事業を取り巻く外部環境リスクに注意が必要です。

今後ウォッチすべき指標

指標 現状 トリガー条件 注目理由
営業利益率 5.82% 8%以上への改善 収益性向上の指標となる
有利子負債比率 108.68% 100%以下への改善 財務健全性の改善を示す
MEDLEY AI CLOUD進捗 有償化開始 契約数・売上高の開示 成長戦略の成功を評価する

企業情報

銘柄コード 4480
企業名 メドレー
URL https://www.medley.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 2,325円
EPS(1株利益) 30.46円
年間配当 0.00円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 0.0% 39.2倍 1,195円 -12.5%
標準 0.0% 34.1倍 1,039円 -14.9%
悲観 1.0% 29.0倍 928円 -16.8%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 2,325円

目標年率 理論株価 判定
15% 517円 △ 350%割高
10% 645円 △ 260%割高
5% 814円 △ 186%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
エムスリー 2413 1,500 10,190 19.98 2.44 13.4 1.39
エス・エム・エス 2175 1,805 1,580 24.32 3.36 13.8 1.63

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.53)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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