企業の一言説明
大和コンピューターは基幹業務システム開発を主力とする二次請けソフト開発企業です。安定した顧客基盤を持つ一方、農業関連事業など新たな領域にも挑戦する企業です。
総合判定
財務は堅実も、利益成長に課題抱えるPBR割安銘柄
投資判断のための3つのキーポイント
- 極めて強固な財務体質: 自己資本比率86.0%、流動比率815%と盤石な経営基盤。
- PBRが業界平均を大きく下回る: PBR 0.83倍と、純資産価値から見て割安感が強い。
- 利益成長の鈍化と直近の業績不振: 直近四半期は営業利益が前年同期比で78.4%減と大幅な落ち込み。成長戦略の具体性も不足している。
企業スコア
| 観点 | スコア | 判定理由 |
|---|---|---|
| 成長性 | D | 直近売上高が前年比で減少傾向 |
| 収益性 | D | ROEが5%を下回り、営業利益率も低い |
| 財務健全性 | A | 自己資本比率と流動比率が極めて高くF-Scoreも良好 |
| バリュエーション | B | PBRは割安だがPERは割高で評価が分かれる |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 1,155.0円 | – |
| PER | 23.81倍 | 業界平均17.6倍 |
| PBR | 0.83倍 | 業界平均1.6倍 |
| 配当利回り | 1.65% | – |
| ROE | 4.95% | – |
1. 企業概要
大和コンピューターは1977年創業の独立系ソフト開発会社です。基幹業務システムの開発・運用・保守を主力とし、顧客には大塚商会、SCSKなどの大手企業を持ちます。近年ではSaaS型ソフトウェアサービスや農業向けIoT・自動化技術「i-Agriculture」など新規事業にも展開しています。
2. 業界ポジション
情報・通信業の中でも、基幹業務システムに特化した二次請け開発を主軸とし、安定した顧客基盤を確立しています。従業員数189名の規模で、特定分野での技術力を強みとしていますが、市場全体の競争激化やIT人材不足は共通の課題です。
3. 経営戦略
中期経営計画に関する具体的な情報はありませんが、Webサイトでは農業IT事業への挑戦やストックビジネスへの変革が示唆されています。直近2026年7月期第2四半期決算説明会の書き起こしが公開されており、投資家への情報発信には積極的です。今後のイベントとして2026年7月30日に配当基準日が予定されています。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
Piotroski F-Scoreは、企業の財務状況を9つの観点から評価し、0~9点でスコア化する指標です。高いほど財務の健全性が良いと判断されます。
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 6/9 | A: 良好 |
| 収益性 | 3/3 | 純利益、営業キャッシュフロー、ROAがいずれもプラス |
| 財務健全性 | 3/3 | 流動比率が基準値を上回り、D/Eレシオが低く、株式希薄化なし |
| 効率性 | 0/3 | 営業利益率、ROE、四半期売上高成長率が基準未満 |
解説: 総合スコア6点は「良好」な財務品質を示します。特に収益性、財務健全性の項目は満点であり、黒字経営かつ潤沢なキャッシュフロー、さらに極めて高い流動性と低い負債比率を維持しています。一方、効率性の項目は全て基準を満たしておらず、投下資本利益率(ROE)、事業運営の効率性(営業利益率)、成長性(四半期売上成長率)には課題を抱えていることが示唆されます。
【収益性】
- 営業利益率: 営業利益率(過去12か月)は3.83%であり、一般的に収益性が低いと評価されます。これは事業運営の効率性改善が課題であることを示唆します。
- ROE: ROE(過去12か月)は4.95%であり、株主資本を効率的に活用して利益を上げているかの目安であるベンチマーク10%を下回っています。
- ROA: ROA(過去12か月)は3.32%であり、総資産に対する利益水準としては一般的な水準ですが、ベンチマーク5%には届いていません。
【財務健全性】
- 自己資本比率: 自己資本比率は86.0%と極めて高く、財務基盤が非常に強固であることを示しています。倒産リスクが非常に低い優良水準です。
- 流動比率: 流動比率は815%と、短期的な支払い能力が極めて高いことを示しており、資金繰りに全く問題がない状態です。
【キャッシュフロー】
大和コンピューターは安定したキャッシュフローを創出しています。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| 営業CF(過去12か月) | 4億6,800万円 |
| フリーCF(過去12か月) | 4億1,925万円 |
解説: 営業活動によるキャッシュフローは4億6,800万円と潤沢であり、本業で安定して現金を稼ぎ出しています。また、フリーキャッシュフローも4億1,925万円と高水準で、事業の持続的成長に必要な投資や株主還元に充てる余力が十分にあります。
【利益の質】
- 営業CF/純利益比率:1.78と1.0以上であるため、当期純利益よりも多くの現金が営業活動によって生み出されていることを示しており、利益の質は非常に健全であると評価できます。
【四半期進捗】
2026年7月期第2四半期(中間期)決算短信によると、通期予想に対する売上進捗率は48.4%と概ね順調ですが、営業利益進捗率は26.5%、純利益進捗率は30.0%と大きく遅れており、利益面で先行きの不透明感が強い状況です。特に、前年同期比で売上総利益が39.5%減、営業利益が78.4%減と大幅な減益となっています。
【バリュエーション】
大和コンピューターのPERは23.81倍であり、情報通信業の業界平均17.6倍と比較して割高な水準です。「株価が利益の何年分か」を示すPERが高いことは、市場が将来の成長性を一定程度織り込んでいるか、あるいは割高感があることを示唆します。一方、PBRは0.83倍であり、業界平均1.6倍と比較して割安な水準です。「株価が純資産の何倍か」を示すPBRが1倍を下回ることは、会社が解散したと仮定した場合の価値(純資産)よりも株価が低い状態であり、一般的に「割安」と判断されます。成長性や収益性の課題を考慮すると、PBRの割安感が目立ちます。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値:2.96 / シグナル値:1.6 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 56.5% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
| 5日線乖離率 | – | +1.03% | 直近のモメンタム |
| 25日線乖離率 | – | +1.50% | 短期トレンドからの乖離 |
| 75日線乖離率 | – | +1.62% | 中期トレンドからの乖離 |
| 200日線乖離率 | – | +0.38% | 長期トレンドからの乖離 |
解説: MACDは中立、RSIも56.5%と買われすぎ・売られすぎの偏りはありません。現在の株価は5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線をすべて上回っており、短期的には上昇トレンドにあることを示唆していますが、各移動平均線からの乖離率は小さく、方向感に乏しい状況です。
【テクニカル】
現在の株価1,155.0円は、52週高値1,300.00円と52週安値1,060.00円のレンジ内、安値寄り(レンジ内位置39.6%)に位置しています。3年高値1,590.00円、3年安値932.00円に対しても安値寄り(レンジ内位置33.9%)です。直近の株価は全ての移動平均線を上回って推移しており、短期的には下値を固めつつある動きが見られます。
【市場比較】
大和コンピューターは、日経平均に対しては過去1ヶ月から1年まで一貫してアンダーパフォームしています。
| 期間 | 当銘柄 | 日経平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | +2.58% | +10.74% | -8.17%pt |
| 3ヶ月 | +2.94% | +11.53% | -8.59%pt |
| 6ヶ月 | +0.09% | +22.35% | -22.26%pt |
| 1年 | +8.96% | +71.36% | -62.40%pt |
総括: 大和コンピューターの株価は、短期的にTOPIXを上回る時期もありますが、日経平均と比べると長期にわたり低調なパフォーマンスに留まっています。
基本リスク指標
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| ベータ値 | 0.34 | ◎良好 | 市場平均より値動きが小さい |
| 年間ボラティリティ | 28.57% | ○普通 | 1年間でどれくらい価格がブレるか |
| 最大ドローダウン | -39.84% | △やや注意 | 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる |
| シャープレシオ | 0.19 | △やや注意 | リスクを取った分だけリターンが得られているか |
リスク効率指標
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| ソルティノレシオ | 0.06 | ▲注意 | 下落リスクだけで見たリターン効率 |
| カルマーレシオ | 0.05 | ▲注意 | 最大下落からの回復力 |
市場連動性
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| 市場相関 | 0.24 | ○普通 | 日経平均とどれだけ連動するか |
| R² | 0.06 | – | 値動きのうち市場要因で説明できる割合 |
【ポイント解説】
この銘柄はベータ値0.34、市場相関0.24と市場連動性が低く、比較的独自かつ穏やかな値動きを見せる傾向があります。現在のボラティリティは過去1年で中程度の水準ですが、過去の最大下落率が-39.84%と比較的高く、その水準からは未回復で推移しており、株価回復力には課題がある点には注意が必要です。
> 仮に100万円投資した場合: 年間で±28万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの4%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。
【事業リスク】
- ITサービス需要の変動: 景気変動や顧客のIT投資計画の変更が、受注減や売上高の低迷に直結するリスクがあります。
- 人材確保の競争激化: IT業界全体で人材不足が深刻化しており、優秀な技術者の確保・育成が困難になることで事業成長が阻害される可能性があります。
- 新規事業の不確実性: 農業関連事業など新規分野への進出は、初期投資や市場開拓に伴うリスクを伴い、期待通りの収益を上げられない可能性があります。
7. 市場センチメント
- 信用取引状況: 信用買残が64,700株に対し信用売残が0株となっており、信用倍率は0.00倍(計算上)です。売り建てが極めて少ないため、将来的な買い戻し圧力は期待できませんが、買い残が多いことによる上値の重さや、将来的な売り圧力には注意が必要です。
- 主要株主構成: 上位株主には(有)ジェネシス(24.24%)、中村憲司氏(17.71%)、SCSK(7.76%)などが名を連ね、特定株主や創業家による保有割合が高いことが特徴です。
8. 株主還元
- 配当利回り: 会社予想の配当利回りは1.65%です。
- 配当性向: 2026年7月期の会社予想配当性向は39.0%であり、利益に対する配当金が適切な水準で、配当持続可能性は高いと言えます。
- 自社株買いの状況: データ上、直近の自社株買いに関する情報は記載されていません。
SWOT分析
| 分類 | 項目 | 投資への示唆 |
|---|---|---|
| 💪 強み | 強固な財務基盤 安定した顧客基盤と事業遂行力 |
企業価値の安定性と倒産リスクの低さを示す 安定的な収益確保に寄与し株価下支え |
| ⚠️ 弱み | 収益性の低迷と成長の鈍化 直近の利益大幅減 |
企業価値向上や株価上昇が限定される可能性 |
| 🌱 機会 | 農業ITなど新規事業領域への挑戦 SaaS型サービスへの転換可能性 |
新たな収益源や成長のドライバーになる期待 |
| ⛔ 脅威 | IT業界の競争激化と人材不足 景気変動によるIT投資抑制リスク |
既存事業の収益性圧迫や事業拡大の足枷 |
この銘柄が向いている投資家
| 投資家タイプ | 相性が良い理由 |
|---|---|
| 堅実な財務体質を重視する投資家 | 自己資本比率が高く安定経営を維持しているため |
| PBR1倍割れのバリュー株を探す投資家 | 純資産価値から見て株価に割安感があるため |
この銘柄を検討する際の注意点
- 直近の利益の大幅な落ち込み: 2026年7月期第2四半期で営業利益が前年同期比78.4%減と不振であり、通期予想達成への懸念があるため。
- 成長性の鈍化: 売上高の成長が見られず、今後の明確な成長戦略や具体的な施策が不透明であるため。
- 市場相対パフォーマンスの低さ: 日経平均に対し長期的に劣後しており、市場全体の恩恵を受けにくい傾向が続いているため。
今後ウォッチすべき指標
| 指標 | 現状 | トリガー条件 | 注目理由 |
|---|---|---|---|
| 営業利益進捗率 | 26.5%(中間期) | 50%以上の達成 | 利益回復の重要なシグナル |
| ROE | 4.95% | 8%以上への改善 | 株主資本効率の向上を確認 |
| 四半期売上高成長率 | -1.8% | プラス圏への転換 | 成長トレンドへの復帰確認 |
企業情報
| 銘柄コード | 3816 |
| 企業名 | 大和コンピューター |
| URL | http://www.daiwa-computer.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 1,155円 |
| EPS(1株利益) | 48.51円 |
| 年間配当 | 1.65円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 0.0% | 26.3倍 | 1,276円 | 2.1% |
| 標準 | 0.0% | 22.9倍 | 1,110円 | -0.6% |
| 悲観 | 1.0% | 19.4倍 | 991円 | -2.8% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 1,155円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 556円 | △ 108%割高 |
| 10% | 694円 | △ 66%割高 |
| 5% | 876円 | △ 32%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| リミックスポイント | 3825 | 217 | 323 | – | 1.10 | -11.2 | 2.30 |
| 応用技術 | 4356 | 1,766 | 100 | 12.94 | 1.61 | 12.4 | 2.26 |
| ソフトフロントホールディングス | 2321 | 177 | 92 | – | 5.46 | -12.3 | 0.00 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.65)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。
企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。