企業の一言説明

カーメイトは車内用品、チャイルドシート、ドライブレコーダーからアウトドア・レジャー関連製品まで幅広く手掛ける自動車用品メーカー大手です。

総合判定

業績回復期待の中期志向銘柄

投資判断のための3つのキーポイント

  • 業界平均を大きく下回るPBR0.40倍と財務健全性の高さから、純資産価値に対する割安感が際立っています。
  • アウトドア・レジャー関連事業が順調に成長しており、既存の車関連事業を補完する成長ドライバーとなる可能性を秘めている点。
  • 直近で純利益が赤字に転落し、現行のPERも高い水準であるため、今後の利益回復と成長戦略の実行状況を注視する必要があります。

企業スコア

観点 スコア 判定理由
成長性 C 売上は微減傾向で利益は黒字回復途上
収益性 D 直近のROEはマイナスで利益は不安定傾向
財務健全性 S 自己資本比率が高く有利子負債も低い優良水準
バリュエーション A PBRは業界平均を下回り割安感がある

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 858.0円
PER 26.43倍 業界平均7.3倍
PBR 0.40倍 業界平均0.5倍
配当利回り 3.50%
ROE -2.25%

1. 企業概要

カーメイトは、自動車用品を主軸に事業を展開するメーカーです。チャイルドシート、ドライブレコーダー、カーラック、車用消臭芳香剤などのカーアクセサリーの製造・販売に加え、近年はアウトドア・レジャー・スポーツ関連製品も強化しています。独自の製品開発力と幅広い販売チャネルを強みとしています。

2. 業界ポジション

国内の自動車用品市場において大手の一角を占めており、特にチャイルドシートやカーラック、ドライブレコーダーなどの高付加価値製品で一定のブランド力を確立しています。新興のIT企業や海外メーカーとの競争も激しい中、変化する市場ニーズへの対応力が求められています。

3. 経営戦略

中期経営計画では、安定した車関連事業に加え、高成長が見込まれるアウトドア・レジャー・スポーツ関連事業の拡大を重点戦略として掲げています。直近の2026年3月期第3四半期決算では、アウトドア・レジャー・スポーツ関連事業が前年同期比で大幅な増収増益を達成しており、この成長戦略が順調に進捗していることがうかがえます。

4. 財務分析

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 6/9 A: 良好
収益性 1/3 純利益がマイナスだが、ROAはプラス
財務健全性 3/3 流動性、負債比率、株式希薄化すべて良好
効率性 2/3 営業利益率と四半期売上成長率は良好

カーメイトの財務品質はPiotroski F-Scoreで6点と「良好」と評価されます。収益性に関しては、直近12ヶ月で純利益がマイナスであった点が評価を下げたものの、ROAはプラスを維持しています。財務健全性については、流動比率やD/Eレシオ、株式希薄化の観点で全てを満たしており、極めて堅固な財務基盤を有しています。効率性では、営業利益率が15.04%と高く、四半期売上成長率もプラスですが、ROEがマイナスであったため満点には至りませんでした。

【収益性】

直近12ヶ月の営業利益率15.04%と高い水準ですが、ROE-2.90%とマイナスであり、投資家からの資金効率を示す指標が低迷しています。ROA1.29%とベンチマークの5%を下回っており、資産を効率的に活用して利益を生み出す力が課題です。

【財務健全性】

自己資本比率73.0%と非常に高く、財務基盤が極めて強固であることを示しています。流動比率5.69倍と短期的な支払い能力に全く問題がない優良な水準を維持しています。

【キャッシュフロー】

決算期 フリーCF 営業CF 投資CF 財務CF 現金等残高
2023.03 -7.1億円 -5.4億円 -1.7億円 -1.9億円 97.2億円
2024.03 -4.2億円 1.8億円 -5.9億円 -2.3億円 92.0億円
2025.03 6.4億円 14.5億円 -8.1億円 -3.6億円 96.5億円

2025年3月期には営業キャッシュフローが14.5億円に大幅改善し、フリーキャッシュフローも6.4億円とプラスに転換しました。これは事業活動による資金創出力が回復しつつあることを示しており、投資活動への資金を賄えるようになっています。

【利益の質】

営業CF/純利益比率は、直近12ヶ月の純利益がマイナスであるため計算できませんが、2025年3月期の営業CFがプラスに大きく回復していることから、損益計算書上の利益は減少傾向にあるものの、キャッシュフロー自体は改善していることがわかります。

【四半期進捗】

2026年3月期第3四半期累計の進捗率は、通期予想に対して売上高が79.5%、営業利益が141.3%、純利益が101.3%となっています。営業利益と純利益は既に通期予想を上回っており、通期での業績上振れの可能性を示唆しています。

5. 株価分析

【バリュエーション】

現在のPERは26.43倍で、業界平均の7.3倍と比較すると大幅に割高に見えますが、これは直近の利益水準が低迷し、特に前期は赤字であったため分母である一株利益が小さいことによるものです。一方、PBRは0.40倍で、業界平均の0.5倍を下回っており、企業の純資産価値と比較すると割安感があり、底堅さを示唆しています。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: -8.51 / シグナル値: -9.49 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 40.7% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 -1.02% 直近のモメンタム
25日線乖離率 -1.72% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -4.27% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -1.57% 長期トレンドからの乖離

現在の株価858.0円は、5日、25日、75日、200日の全ての移動平均線を下回っています。特に75日移動平均線からの乖離率が-4.27%と大きく、株価が中期的な下降トレンドにある可能性を示唆しています。52週高値985.00円、52週安値800.00円のレンジ内で、現在の株価は安値寄りの31.4%の位置にあります。

【市場比較】

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 -4.67% +10.74% -15.41%pt
3ヶ月 -1.38% +11.53% -12.91%pt
6ヶ月 -0.12% +22.35% -22.47%pt
1年 +2.26% +71.36% -69.09%pt

カーメイトの株価は全ての期間で日経平均株価のパフォーマンスを大きく下回っており、市場全体の好調な動きから取り残されている状況です。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
年間ボラティリティ 16.58% ◎良好 1年間でどれくらい価格がブレるか
最大ドローダウン -15.05% ○普通 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる
シャープレシオ 0.16 △やや注意 リスクを取った分だけリターンが得られているか

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ -0.08 ▲注意 下落リスクだけで見たリターン効率
カルマーレシオ -0.03 ▲注意 最大下落からの回復力

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.32 ◎良好 日経平均とどれだけ連動するか
0.10 値動きのうち市場要因で説明できる割合

【ポイント解説】

カーメイトの株価は、年間ボラティリティが16.58%と「良好」と評価され、市場平均に比べて比較的穏やかな値動きが特徴です。しかし、シャープレシオ、ソルティノレシオ、カルマーレシオはいずれも低い値で「やや注意」から「注意」とされており、リスクに見合ったリターンが十分に得られていない状況が示唆されます。過去の最大ドローダウンは-15.05%で、最大下落からの回復に要した日数は212日間でした。
> 仮に100万円投資した場合: 年間で±16万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの6%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。

【事業リスク】

  • 市場環境の変化: EVシフトやカーシェアリングの普及など、自動車業界の構造変化が主力事業の需要に影響を与える可能性があります。
  • 競争激化: ドライブレコーダーやチャイルドシートなどの分野では競合他社との競争が激しく、価格競争が収益を圧迫する可能性があります。
  • 原材料価格・為替変動: 原材料価格の高騰や円安の進行は、製造コスト増や輸入コスト増につながり、収益性を悪化させる要因となりえます。

7. 市場センチメント

信用買残は15,200株である一方、信用売残は0株であり、信用倍率が0.00倍とデータに示されています。売残がないため、将来的な買い戻しによる株価上昇圧力は期待しにくい状況です。

主要株主構成

  • (有)エム・テイ興産: 40.86% (3,240,000株)
  • 自社(自己株口): 11.03% (874,800株)
  • BNYメロンAsAGTクライアント・ノントリーティ(ジャスデック): 7.05% (559,000株)

8. 株主還元

カーメイトの配当利回りは3.50%と比較的魅力的な水準です。2026年3月期の年間配当予想は30.00円で、配当性向は63.7%を見込んでいます。

【配当持続可能性】

配当性向は63.7%とやや高めですが、直近の利益が赤字からの回復途上であることを考慮すると、利益成長による配当性向の改善が期待されます。

SWOT分析

分類 項目 投資への示唆
💪 強み 強固な財務基盤と市場でのブランド力
成長するアウトドア・レジャー事業
安定性と新事業の成長に期待できる
⚠️ 弱み 直近の利益不安定性(赤字からの回復途上)
主力車関連事業の緩やかな減少
収益改善の具体的な施策に注目すべき
🌱 機会 アウトドア・レジャー市場の拡大
自動車の安全・快適ニーズの進化
市場トレンドに乗る事業拡大に期待できる
⛔ 脅威 自動車市場の構造変化と競合激化
原材料費高騰や為替変動リスク
外部環境の変化への対応力がカギとなる

この銘柄が向いている投資家

投資家タイプ 相性が良い理由
安定配当を重視する投資家 3.50%の配当利回りを維持する意欲が高い
純資産価値に着目するバリュー投資家 PBR0.40倍と純資産に対し割安感が大きい

この銘柄を検討する際の注意点

  • 利益の安定回復: 直近の赤字から黒字に回復する見込みだが、その持続性と利益水準に注意が必要です。
  • 主力事業の再成長: 車関連事業の売上減少傾向に対し、新たな収益源となる製品やサービスの具体策が不明確な場合があります。
  • PER/PBRの乖離: PBRは割安ですが、PERが高いのは利益が不安定なためであり、投資判断には複合的な視点が必要です。

今後ウォッチすべき指標

指標 現状 トリガー条件 注目理由
営業利益率 15.04% 12%以上を持続 収益改善の鍵となる指標
アウトドア・レジャー関連事業売上高成長率 +19.8%(前年同期比) 10%以上を維持 新たな成長ドライバーと期待
自己資本比率 73.0% 70%以上を維持 財務安定性の持続を評価

企業情報

銘柄コード 7297
企業名 カーメイト
URL http://www.carmate.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 自動車・輸送機 – 輸送用機器

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 858円
EPS(1株利益) 32.46円
年間配当 3.50円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 0.0% 27.1倍 879円 0.9%
標準 0.0% 23.6倍 765円 -1.8%
悲観 1.0% 20.0倍 683円 -4.0%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 858円

目標年率 理論株価 判定
15% 389円 △ 121%割高
10% 486円 △ 77%割高
5% 613円 △ 40%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
中央自動車工業 8117 1,799 1,080 11.31 1.64 17.1 3.16
ソフト99コーポレーション 4464 809 27.91 1.34 5.1 1.29
オートウェーブ 2666 169 24 7.86 0.56 7.4 2.36

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.65)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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