1. 企業情報
- 企業名: 東洋建設株式会社
- 設立年月日: 1929年7月6日
- 本社所在地: 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング
- 事業内容:
- 海上土木、土木工事、建築工事を国内外で展開。
- 主なプロジェクトには、港湾、空港、鉄道、発電所、ダムなどが含まれる。
- 商業施設、医療福祉施設、教育文化施設などの建設も行う。
- フィリピンやケニアでの活動に強みを持つ。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内の競争優位性: 大手海上土木企業としての地位を確立。特に都市部での建設プロジェクトに強み。
- 課題: 国内市場の競争が激化しており、コスト管理や効率化が求められる。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン: 持続可能な社会の実現に向けたインフラ整備を目指す。
- 中期経営計画: 海外市場へのさらなる進出、特に洋上風力関連事業の強化を掲げている。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 公共事業や民間プロジェクトからの収益が主。安定した受注が期待できるが、経済状況に影響されやすい。
- 市場ニーズの変化への適応力: 環境に配慮した技術の導入や、再生可能エネルギー関連のプロジェクトへのシフトが進行中。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 最新の建設技術や環境技術の導入を進めている。
- 主力製品: 海上土木工事や大型インフラプロジェクトが収益の柱。
6. 株価の評価
- 現在の株価: 1,335.0円
- PER（会社予想）: 16.50倍（業界平均14.0倍と比較して高め）
- PBR（実績）: 1.74倍（業界平均1.1倍と比較して高め）
- 配当利回り: 5.99%（1株配当80.00円）
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は高値圏にあり、年初来高値1,555円に近づいている。
- 過去10日間の株価: 株価は安定しており、出来高も一定以上を維持している。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 186,780百万円
- 純利益（過去12か月）: 7,016百万円
- ROE: 9.36%
- 自己資本比率: 47.6%
- 過去数年の傾向: 売上は増加傾向にあるが、営業利益は減少している。
9. 株主還元と配当方針
- 配当性向: 146.42%（高めであり、持続可能性に懸念）
- 自社株買い: 現在のところ実施予定はなし。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向: 株価は上昇傾向にあり、投資家の関心も高い。
- 株価への影響を与える要因: 経済状況、公共事業の受注状況、海外展開の進捗。
11. 総評
東洋建設は、海上土木を中心に多様な建設プロジェクトを手掛ける企業であり、特に海外市場への進出に力を入れている。財務指標は安定しているものの、配当性向が高く、持続可能性に懸念が残る。株価は高値圏にあり、投資家の関心も高いが、業界平均と比較してPERやPBRが高めであるため、慎重な判断が求められる。
企業情報
| 銘柄コード | 1890 |
| 企業名 | 東洋建設 |
| URL | http://www.toyo-const.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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