1. 企業情報
企業名: オーネックス（ONEX Corporation）
概要: オーネックスは、金属熱処理、リメディアン、加工サービスを提供する企業です。主な事業は金属熱処理サービス（炭化処理、窒化処理、真空処理など）と、運送、情報システム開発サービスです。主要な顧客は産業機械、自動車部品、建設機械です。
事業内容:
– 金属熱処理加工：89%
– 運送：11%
設立年月日: 1951年8月4日
住所: 東京都町田市森野1-7-23 大樹生命町田ビル
代表者名: 鶴田 猛士
従業員数: 247人
2. 業界のポジションと市場シェア
業界: 金属製品
市場区分: スタンダード（内国株式）
競争優位性:
– ガス浸炭熱処理に強みを持つ。
– 主要顧客である産業機械、自動車部品市場での実績が豊富。
課題:
– 受注の低迷により、売上と利益が減少している。
– エネルギー・原材料費の高騰の影響を受けている。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョンと戦略:
– 主力事業である金属熱処理加工の強化と、新たな市場への進出を目指す。
中期経営計画:
– 売上高の増加と利益の改善を目指す。
– 2025年6月期の通期売上高目標：5,501百万円
– 営業利益目標：313百万円
– 経常利益目標：312百万円
– 親会社株主に帰属する当期純利益目標：291百万円
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル:
– 主に金属熱処理サービスによる収益を得ている。
市場ニーズへの適応力:
– 市場ニーズの変化に対応するため、新たな技術開発や市場への進出を計画している。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向:
– ガス浸炭熱処理技術に強みを持つ。
主力製品:
– ガス浸炭熱処理サービス
6. 株価の評価
株価: 2,101円
EPS（会社予想）: 175.75円
BPS（実績）: 3,133.35円
PER（会社予想）: 11.95倍
PBR（実績）: 0.67倍
株価の評価:
– 業界平均PER: 11.3倍
– 現在の株価は、EPSに基づくPERが業界平均よりやや高め。
7. テクニカル分析
株価推移:
– 直近10日間の株価は横ばいから微小な上昇傾向。
– 50日移動平均線: 1,900.82円
– 200日移動平均線: 1,898.61円
高値圏/安値圏:
– 現在の株価は50日MAと200日MAを上回っており、中長期的には上昇傾向にある。
8. 財務諸表分析
売上高（過去12か月）: 49.7億円
利益率:
– 営業利益率: 8.39%
– 純利益率: -7.59%
キャッシュフロー:
– 営業キャッシュフロー: 8億2600万円
ROE（過去12か月）: -6.90%
自己資本比率（過去12か月）: 59.4%
過去数年分の傾向:
– 売上高は横ばいから微減傾向。
– 利益は変動が大きいが、2024年は黒字化。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 0.95%
1株配当（会社予想）: 20円
配当性向: 8.42%
株主還元策:
– 自社株買いは行っていない。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近変動傾向:
– 直近10日間で横ばいから微小な上昇。
株価への影響を与える要因:
– 主力取引業界からの受注低調、エネルギー・原材料費の高騰。
11. 総評
各分析結果のまとめ:
– オーネックスは金属熱処理サービスを主力とする企業で、ガス浸炭熱処理に強みを持つ。
– 業界内での競争力はあるが、受注の低迷と原材料費の高騰に影響を受けている。
– 経営陣は売上高と利益の改善を目指す中期計画を掲げている。
– 株価はEPSに基づくPERが業界平均よりやや高め。
– テクニカル分析では、50日MAと200日MAを上回っており、中長期的には上昇傾向にある。
– 財務面では自己資本比率が高いものの、純利益率は低い。
– 株主還元は配当により行っており、配当性向は適度な水準。
全体的な見解:
オーネックスは金属熱処理サービスにおいて競争力を持ち、経営陣の計画に基づき売上高と利益の改善を目指している。株価は中長期的に上昇傾向を示しており、財務面でも自己資本比率は健全である。ただし、受注の低迷と原材料費の高騰は注意すべき課題である。
企業情報
| 銘柄コード | 5987 |
| 企業名 | オーネックス |
| URL | http://www.onex.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
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