1. 企業情報
企業名: 北川鉄工所
設立年月日: 1941年11月28日
所在地: 広島県府中市元町77-1
事業内容:
北川鉄工所は、工作機械のアクセサリーや産業機械、金属部品の製造・販売を行っています。主な製品には、標準および高性能のチャック、ロボットグリッパー、タワークレーン、コンクリートミキサー、立体駐車場などが含まれます。国内外で事業を展開しており、特にメキシコには製造拠点があります。
2. 業界のポジションと市場シェア
北川鉄工所は、機械業界において特化型産業機械の製造を行っており、特に工作機械関連では一定の市場シェアを保持しています。競争優位性は、技術力と製品の多様性にありますが、外需の低迷や中小企業の投資意欲の低下が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は「Plus Decade 2031」という長期経営計画を掲げており、事業構造の転換や経営品質の向上、人材育成を重点施策としています。特に、産業機械事業の強化や新技術の導入が重要視されています。
4. 事業モデルの持続可能性
北川鉄工所の収益モデルは多角化されており、工作機械、産業機械、自動車部品などの分野で安定した収益を確保しています。しかし、世界経済の不透明感や市場ニーズの変化に対する適応力が求められています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発においては、特にロボティクスや自動化技術に注力しており、これにより生産性向上を図っています。主力製品には、各種チャックやロボットグリッパーがあり、これらは収益の主要な牽引役となっています。
6. 株価の評価
- 株価: 1,197.0円
- PER: 5.26倍（業界平均: 10.7倍）
- PBR: 0.27倍（業界平均: 0.7倍）
- EPS: 227.43円
- BPS: 4,505.40円
現在の株価はPERやPBRの観点から見ても割安感があります。
7. テクニカル分析
直近の株価推移では、1,200円前後での推移が見られ、過去の高値（1,739円）からは下落しています。現在は安値圏に位置している可能性があります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 61,567百万円（前年比+3.1%）
- 営業利益: 1,681百万円（前年比+765.5%）
- 純利益: 1,267百万円（前年は赤字）
- ROE: 3.30%
- 自己資本比率: 49.9%
過去数年での売上は増加傾向にあり、特に営業利益の改善が見られます。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 4.18%
- 1株配当: 50.00円
- 配当性向: 124.90%
配当方針は安定しており、株主還元策としての自社株買いも行われています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は下落傾向にあり、投資家の関心は薄れている可能性があります。特に、業績の不透明感が影響していると考えられます。
11. 総評
北川鉄工所は、安定した事業基盤を持ちながらも、外部環境の影響を受けやすい業界に属しています。経営戦略の見直しや技術革新を進めているものの、競争環境や市場ニーズの変化に対する適応力が今後の成長において重要な要素となります。株価は割安感があり、配当利回りも魅力的ですが、業績の先行きには注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 6317 |
| 企業名 | 北川鉄工所 |
| URL | http://www.kiw.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
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