1. 企業情報
企業名: 山陽特殊製鋼株式会社
設立年月日: 1935年1月11日
本社所在地: 兵庫県姫路市飾磨区中島3007
事業内容:
山陽特殊製鋼は特殊鋼製品の製造・販売を行う企業で、主に以下の事業セグメントを展開しています。
– 鋼材事業: 軸受け鋼、エンジニアリング鋼、ステンレス鋼、耐熱鋼、工具鋼、高合金鋼などの特殊鋼製品を製造。
– 粉末事業: 金属粉末及び粉末冶金製品の製造・販売。
– 素形材事業: 特殊鋼バーやチューブから成形された製品の製造・販売。
– その他: 情報処理サービスを提供。
同社は日本製鉄の子会社であり、特殊鋼市場においては国内トップの地位を確立しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
山陽特殊製鋼は特殊鋼市場において、特に軸受け鋼での競争優位性を持っています。国内市場においては、競合他社に対して高いシェアを誇り、品質の高い製品を提供しています。しかし、中国や欧州の経済動向、インフレの影響などが課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、特殊鋼の品質向上や新製品の開発を通じて競争力を強化することを目指しています。中期経営計画では、以下の施策が重点分野として掲げられています。
– 新技術の導入による生産性向上。
– 環境配慮型製品の開発。
– 海外市場への積極的な展開。
4. 事業モデルの持続可能性
山陽特殊製鋼の収益モデルは、特殊鋼製品の高い需要に支えられています。市場ニーズの変化に対しても、製品の多様化や新技術の導入を通じて柔軟に対応しています。
5. 技術革新と主力製品
同社は、特に軸受け鋼において技術革新を進めており、製品の品質向上に努めています。主力製品には、自動車や航空機、建設機械向けの特殊鋼が含まれ、これらは高い収益を生み出しています。
6. 株価の評価
- 株価: 1,898.0円
- EPS（予想）: 174.37円
- PER（予想）: 10.88倍
- PBR（実績）: 0.46倍
現在のPERは業界平均の8.0倍を上回っており、成長期待が反映されています。
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見てみると、1,898円は年初来高値（2,700円）と年初来安値（1,615円）の中間に位置しており、現在は安値圏に近い状況です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 342,465百万円（過去12か月）
- 営業利益: 8,324百万円
- 純利益: 6,778百万円
- ROE: 4.11%
- 自己資本比率: 56.9%
過去数年にわたり、売上高は変動が見られますが、利益率の改善が見込まれています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）: 3.69%
- 1株配当（予想）: 70.00円
配当性向は50.89%であり、安定した配当政策を維持しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は上昇傾向にあり、特に過去10日間の取引では安定した取引量が確認されています。市場の関心は高まっていると考えられます。
11. 総評
山陽特殊製鋼は特殊鋼市場において強固な地位を築いており、経営戦略や技術革新により今後の成長が期待されます。財務指標も安定しており、株主還元策も充実しています。市場環境や競争状況には注意が必要ですが、長期的な視点での投資対象として魅力的な企業と言えるでしょう。
企業情報
| 銘柄コード | 5481 |
| 企業名 | 山陽特殊製鋼 |
| URL | http://www.sanyo-steel.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
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