概要
中部鋼鈑株式会社は、1950年に設立され、名古屋を拠点とする鉄鋼関連企業です。主要事業は鉄鋼板の製造・販売で、特に厚板に強みを持つ。その他にもレンタル事業、物流事業、エンジニアリング事業を展開しています。
事業内容
- 鉄鋼関連事業: 厚板などの鋼板の製造・販売
- レンタル事業: 厨房設備メンテナンス、広告看板制作など
- 物流事業: 危険物倉庫の保管・管理など
- エンジニアリング事業: 工事案件の受注・施工など
企業概要
- 企業名: 中部鋼鈑株式会社
- 代表者名: 重松久美男
- 設立年月日: 1950年2月15日
- 従業員数: 521人
- 本社所在地: 〒454-8506 名古屋市中川区小碓通5-1
業界内での競争優位性や課題
中部鋼鈑は厚板製造において国内トップクラスのシェアを誇り、特に産業・工作機械、建築向けの鋼板需要に強みを持つ。一方で、業界全体の低迷により売上高が減少しており、新型電気炉の更新工事による供給制約や受注抑制が課題となっています。
経営陣が掲げるビジョンや戦略
- 中期経営計画: 新電気炉の建設など、新たな成長戦略を推進中。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野
- 新電気炉の建設: 設備更新による生産効率の向上を目指す。
- 市場拡大: 産業機械や建築分野での市場開拓強化。
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など
鉄鋼板の需要は産業機械や建築業界に依存しており、これらの市場の成長に連動しています。新電気炉の更新による生産効率の向上と市場拡大戦略が持続可能性を支える要因となっています。
技術開発の動向や独自性
新電気炉の建設が技術革新の中心で、生産効率の向上を目指しています。
収益を牽引している製品やサービスなど
主力製品は厚板であり、産業機械や建築分野での需要が主要な収益源となっています。
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など
- EPS（会社予想）: 44.31円
- BPS（実績）: 2,807.11円
- PER（会社予想）: 50.55倍
現在の株価2,240円に対するPERは44.31/2,240≈10.84倍と、業界平均PER 8.0倍を上回っています。
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
- 50日移動平均線: 2,339.62円
- 200日移動平均線: 2,480.40円
現在の株価2,240円は50日移動平均線を下回っており、短期的には安値圏に位置しています。
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 売上高 (過去12か月) | 65.61B円 |
| 利益率 | 10.05% |
| オペレーティングキャッシュフロー (過去12か月) | 13.42B円 |
| レバレッジドフリーキャッシュフロー (過去12か月) | 8.04B円 |
| ROE (過去12か月) | 8.70% |
| ROA (過去12か月) | 6.96% |
過去数年で売上高は減少傾向にあり、利益率も低下しています。
配当利回りや配当性向の分析
- 配当利回り（会社予想）: 4.51%
- 年間配当予想: 91.00円
自社株買いなどの株主還元策
自社株買いを実施しており、自己資本比率は86.5%と高水準です。
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）
直近10日間の株価は上昇・下降の動きが顕著で、特に1月末から2月初旬にかけて大幅な変動が見られます。
株価への影響を与える要因など
業界の低迷や新電気炉更新工事の影響が主要な要因となっています。
11. 総評
中部鋼鈑は厚板製造において高いシェアを持ち、技術革新により持続可能性を持たせています。しかし、業界全体の低迷により売上高が減少しており、新たな成長戦略の実施が求められます。株価は短期的に安値圏に位置しており、中期的な見通しが投資判断の鍵となります。
企業情報
| 銘柄コード | 5461 |
| 企業名 | 中部鋼鈑 |
| URL | http://www.chubukohan.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
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