概要
- 企業名: アスクル株式会社 (ASKUL Corporation)
- 設立年月日: 1963年11月2日
- 本社所在地: 東京都江東区豊洲3-2-3 豊洲キュービックガーデン
- 代表者: 吉岡 晃 (CEO)
- 従業員数: 3,687人
- 市場区分: プライム（内国株式）
- 業種区分: 小売業
- 業界: Internet Retail
- Sector: Consumer Cyclical
- 株価: 1,682円
- 時価総額: 159,405百万円
- 発行済株式数: 94,771,300株
- 配当利回り（会社予想）: 2.26%
- PER（会社予想）: 14.36倍
- PBR（実績）: 2.09倍
- EPS（会社予想）: 117.10
- BPS（実績）: 804.72
- ROE（実績）: 26.88%
- 自己資本比率（実績）: 32.2%
- 年初来高値: 2,440円
- 年初来安値: 1,606円
事業内容
アスクルは、日本の中小企業向けオフィス用品の通信販売を主力事業とする企業です。個人向けEC「ロハコ」の運営や物流事業も手がけています。LINEヤフー傘下であり、オフィス用品宅配サービスの先駆者として知られています。
業界内での競争優位性や課題
アスクルは、日本のオフィス用品市場で長年トップシェアを誇る企業の一つです。個人向けEC「ロハコ」を通じて、幅広い商品を提供しており、特にオフィス用品、生活用品、メディカル製品において強い競争力を持ちます。しかし、EC市場の競争が激化し、新興企業との競争にさらされています。また、為替の影響や原材料価格の高騰による収益圧縮も課題となっています。
経営陣が掲げるビジョンや戦略
アスクルは、中期経営計画(2022年5月期～2025年5月期)において、売上高5,000億円、営業利益180億円の達成を目指しています。eコマース事業の成長を推進し、従来型オフィス用品の需要の低迷を補うための生活用品やメディカル製品の拡大を計画しています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野
- eコマース事業の拡大: オンラインショッピングの強化と新規顧客の獲得。
- 物流事業の効率化: 自社物流網の強化とコスト削減。
- 新規事業の展開: 生活用品やメディカル製品の拡大。
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など
アスクルの収益モデルは、主にECを通じた商品販売と物流サービス提供に依存しています。市場ニーズの変化への適応力は高く、特に個人向けEC「ロハコ」を通じて幅広い商品を提供しています。しかし、EC市場の競争が激化し、価格競争や新規事業の開発への投資が求められます。
技術開発の動向や独自性
アスクルは、自社の物流ネットワークの効率化や顧客管理システムの強化に技術革新を投入しています。特に、ロジスティクス分野での自動化やAI活用が進んでいます。
収益を牽引している製品やサービス
個人向けEC「ロハコ」が主力事業であり、特にオフィス用品、生活用品、メディカル製品が売上の中心となっています。
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など
- EPS（会社予想）: 117.10
- BPS（実績）: 804.72
- 株価: 1,682円
- PER（会社予想）: 14.36倍
現在の株価は、EPSをPERで割った値（約141.90円）よりやや高めに位置しています。
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
直近10日間の株価を見ると、株価は1,600円から1,700円のレンジ内で推移しています。52週高値は2,440円、52週安値は1,606円です。現在の株価は52週高値から約43%、52週安値から約16%高く、中間地点に位置しています。
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価
| 指標 | 数値 | 前年比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 471,682百万円 | +6.3% |
| 営業利益 | 16,953百万円 | +11.9% |
| 経常利益 | 16,920百万円 | +11.8% |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 3,739百万円 | +28.1% |
| 自己資本比率 | 33.7% | – |
| 営業キャッシュフロー | 111,148百万円 | +12.6% |
売上高は増収で、営業利益も増益傾向にあります。自己資本比率は33.7%と健全です。
配当利回りや配当性向の分析
- 配当利回り（会社予想）: 2.26%
- 1株配当（会社予想）: 38.00円
- 配当性向: 18.49%
配当性向は適切な水準で、株主還元は積極的に行っています。
自社株買いなどの株主還元策
自己株式取得と自己株式消却を行っています。
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）
直近10日間の株価は、1,600円から1,700円のレンジ内で推移しており、上昇・下降の勢いは特に強くありません。
株価への影響を与える要因など
主要な要因としては、国際情勢や原材料価格、為替の影響が挙げられます。
11. 総評
アスクルは、日本のオフィス用品市場で高いシェアを持ち、個人向けEC「ロハコ」を通じて幅広い商品を提供しています。経営陣は中期経営計画を掲げ、売上高と営業利益の増加を目指しています。財務状況は健全で、株主還元も積極的に行っています。しかし、EC市場の競争が激化し、新興企業との競争に注意が必要です。株価は52週高値からやや高く、中間地点に位置しています。
企業情報
| 銘柄コード | 2678 |
| 企業名 | アスクル |
| URL | http://www.askul.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
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