1. 企業情報
- 事業内容: 情報企画は、主に金融機関向けのシステムコンサルティングサービスを提供しています。信用リスクソリューション、融資関連・顧客管理ソリューション、総務・会計関連ソリューションなど、幅広い分野でシステム開発・販売を行っています。近年では、事業会社向けのソリューションにも注力しています。また、不動産賃貸事業も手掛けています。
- 特徴: 金融機関向けの信用管理システムに強みを持ち、安定した収益基盤を築いています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内でのポジション: 金融機関向けシステムというニッチな市場において、一定のシェアを占めていると考えられます。競合他社との差別化が重要です。
- 競争優位性: 信用リスク管理システムなど、専門性の高い分野に強みを持つことが競争優位性につながっています。
- 課題: 金融機関のIT投資動向や、競合他社の動向に左右される可能性があります。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 金融機関向けシステムを基盤としつつ、事業会社向けへの展開も視野に入れていると考えられます。
- 中期経営計画: 決算短信からは、具体的な中期経営計画の詳細は読み取れませんが、金融機関向けシステムの受注拡大、事業会社向けへの展開などが重点分野と考えられます。
- 重点施策: 信用リスク管理システムの強化、事業会社向けソリューションの拡充、不動産賃貸事業の安定化などが考えられます。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 金融機関からのシステム導入・保守・運用による安定的な収益が中心です。
- 市場ニーズへの適応力: 金融機関のIT投資動向や、法規制の変更など、市場ニーズの変化に柔軟に対応できるかが重要です。クラウド化など、技術革新への対応も求められます。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 信用リスク管理、AIを活用した与信判断など、金融機関向けの最新技術への対応が重要です。
- 主力製品/サービス: 信用リスクソリューションが収益の柱と考えられます。
6. 株価の評価
- EPS（1株あたり当期純利益）: 直近12ヶ月のEPSは334.85円です。
- PER（株価収益率）: 現在の株価5,010円とEPS334.85円から計算すると、PERは約14.96倍となります。
- BPS（1株あたり純資産）: 直近四半期のBPSは2096.57円です。
- PBR（株価純資産倍率）: 現在の株価5,010円とBPS2096.57円から計算すると、PBRは約2.39倍となります。
- 業界平均との比較: 業界平均PER17.6倍と比較すると、現在のPERはやや割安な水準です。PBRは業界平均が不明なため比較できません。
- 注意点: 過去の業績や今後の成長性、市場環境などを総合的に考慮して判断する必要があります。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は上昇傾向にあります。
- 50日移動平均線: 4325.90円
- 200日移動平均線: 4195.48円
- 52週高値: 5050.00円
- 52週安値: 3615.00円
- 現在の株価: 5,010円であり、52週高値に近づいています。
- 判断: 短期的な上昇トレンドにあると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去5年間で増加傾向にあります。
- 営業利益: 過去5年間で増加傾向にあります。
- 経常利益: 過去5年間で増加傾向にあります。
- 当期純利益: 過去5年間で増加傾向にあります。
- ROE（自己資本利益率）: 直近12ヶ月で16.59%と高い水準です。
- ROA（総資産利益率）: 直近12ヶ月で12.90%と高い水準です。
- キャッシュフロー: 情報が不足しているため、分析できません。
- セグメント別分析: システム事業が売上の大半を占めており、安定した収益源となっています。不動産賃貸事業も一定の貢献をしています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 2.29%（年間配当110円、株価5,010円で計算）
- 配当性向: 31.87%
- 自社株買い: 過去のデータからは、自社株買いに関する情報は確認できません。
- 配当方針: 安定的な配当を維持する方針であると考えられます。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム: 直近10日間の株価は上昇傾向にあり、モメンタムは強いと考えられます。
- 株価への影響要因:
- 金融機関のIT投資動向
- システム関連の技術革新
- 業績発表
- 金利変動
- 出来高: 直近10日間の平均出来高は3,380株と、それほど多くありません。
11. 総評
情報企画は、金融機関向けシステムに強みを持つ企業であり、安定した収益基盤を築いています。直近の業績も堅調に推移しており、ROEやROAも高い水準を維持しています。株価は上昇傾向にあり、PERは業界平均と比較してやや割安な水準です。ただし、金融機関のIT投資動向や競合他社の動向など、外部環境の変化に注意が必要です。今後の成長戦略や株主還元策にも注目し、投資判断を行う必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 3712 |
| 企業名 | 情報企画 |
| URL | http://www.jyohokikaku.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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