1. 企業情報
- 企業名: 株式会社 熊谷組
- 設立: 1938年1月6日
- 所在地: 東京都新宿区津久戸町2-1
- 代表者: 上田 真
- 従業員数: 4,602人
- 事業内容: 熊谷組は、日本国内外でトンネル、道路、橋梁、鉄道、ダム、空港/港湾、環境、エネルギー、ICT土木、住宅/マンション、オフィス/政府施設、商業施設、文化・教育・研究施設、スポーツ/エンターテインメント施設、医療/社会福祉施設、プラント、流通施設などの建設を行う総合建設会社です。また、アスファルト混合物の製造や道路舗装、建物の改修、鋼製品の製造、建設機械のリースなども手掛けています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 熊谷組は、準大手ゼネコンとして、特に大型土木工事や超高層ビルの建築で実績を持ちます。住友林業が筆頭株主であり、業界内での安定した地位を築いています。
- 競争優位性は、長年の実績と技術力にありますが、資材費や労務費の高止まりが課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
- 中期経営計画（2024~2026年度）:
- 建設事業の強化
- 周辺事業の加速
- 経営基盤の充実
- 2026年度の財務目標として、連結売上高5,000億円、連結経常利益300億円、ROE10%以上を掲げています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 熊谷組の収益モデルは、建設需要に依存しています。公共投資の安定性が支えとなる一方で、資材費や労務費の上昇が収益性に影響を与えています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発に関しては、ICTを活用した土木工事や環境対応型の建設技術の導入が進められています。
- 主力製品・サービスは、大型土木工事や超高層ビル建築です。
6. 株価の評価
- 株価: 4,065円
- EPS: 179.16円
- BPS: 4,081.21円
- PER: 22.69倍（業界平均14.0倍）
- PBR: 1.00倍（業界平均1.1倍）
7. テクニカル分析
- 株価は年初来高値4,365円に近づいており、上昇傾向にあります。
- 50日移動平均（3,880.40円）を上回っており、短期的な上昇トレンドが見られます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 443,193百万円（過去12か月）
- 営業利益: 12,651百万円
- 純利益: 8,316百万円
- ROE: 4.75%
- 自己資本比率: 38.5%
- 売上高は増加傾向にありますが、利益率の低下が見られます。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 3.20%
- 1株配当: 130円
- 配当性向は187.75%であり、利益に対する配当の割合が高いです。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価は直近で上昇傾向にあり、特に3月12日に大きな取引量が見られました。
- 投資家の関心は高まっており、信用買残の減少と信用売残の増加が見られます。
11. 総評
熊谷組は、準大手ゼネコンとしての地位を確立しており、特に大型土木工事や超高層ビル建築で強みを持っています。中期経営計画に基づき、建設事業の強化と経営基盤の充実を図っていますが、資材費や労務費の上昇が収益性に影響を与えています。株価は上昇傾向にあり、投資家の関心も高まっていますが、利益率の低下が課題となっています。配当利回りは比較的高く、株主還元に積極的な姿勢が伺えます。
企業情報
| 銘柄コード | 1861 |
| 企業名 | 熊谷組 |
| URL | http://www.kumagaigumi.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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