1. 企業情報
企業名: 大同特殊鋼株式会社
設立: 1950年2月1日
所在地: 名古屋市東区東桜1-1-10 アーバンネット名古屋ビル
代表者: 清水 哲也
従業員数: 12,162人
事業内容:
大同特殊鋼は、特殊鋼の製造・販売を主な事業とし、自動車部品、産業機械部品、電気機器部品などに使用される鋼材を提供しています。特殊鋼専業として世界最大級の規模を誇り、特に自動車向けに強みを持っています。また、機能材料・磁性材料、自動車部品、エンジニアリング、流通・サービスなど多岐にわたる事業を展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
大同特殊鋼は、特殊鋼分野で世界首位級の地位を占めています。特に日産自動車やホンダなどの主要自動車メーカー向けに強い関係を持ち、競争優位性を保っています。一方で、造船や航空機向けの高級鋼の拡大を図っています。
3. 経営戦略と重点分野
大同特殊鋼は、自動車向け特殊鋼の需要に対応しつつ、機能材料や磁性材料の分野でも成長を目指しています。中期経営計画では、製品の高付加価値化と新市場の開拓を重点に置き、収益性の向上を図っています。
4. 事業モデルの持続可能性
特殊鋼の需要は、自動車産業や産業機械の動向に大きく依存しています。市場ニーズの変化に対応するため、技術革新や新製品開発に注力しています。
5. 技術革新と主力製品
大同特殊鋼は、特殊鋼の製造技術において高い独自性を持ち、特に自動車部品や産業機械部品での使用が多いです。ニッケル基合金やステンレス鋼などの高性能材料が収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- PER（予想）: 9.83倍（業界平均: 8.0倍）
- PBR（実績）: 0.63倍（業界平均: 0.6倍）
- EPS（予想）: 132.11円
- BPS（実績）: 2,075.20円
現在の株価は1,298円であり、PERやPBRから見ると、業界平均と比較してやや割高感があります。
7. テクニカル分析
- 年初来高値: 1,910円
- 年初来安値: 1,100円
- 50日移動平均: 1,213.67円
- 200日移動平均: 1,296.87円
現在の株価は、50日移動平均を上回り、200日移動平均に近い水準にあります。直近の株価推移からは、一定の上昇トレンドが見られます。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）： 578,564百万円
- 営業利益（過去12か月）： 42,251百万円
- 純利益（過去12か月）： 30,555百万円
- ROE（実績）： 7.76%
- 自己資本比率（実績）： 53.1%
過去数年間で売上高は安定しており、利益も堅調に推移しています。自己資本比率が高く、財務の安全性も確保されています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）： 3.62%
- 1株配当（会社予想）： 47.00円
- 配当性向: 30.26%
大同特殊鋼は、安定した配当を維持しつつ、株主還元に積極的な姿勢を示しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は上昇傾向にあり、出来高も増加しています。市場の関心が高まっていることが伺えます。
11. 総評
大同特殊鋼は、特殊鋼分野での強みを活かし、安定した業績を維持しています。技術革新や新製品開発により、さらなる成長が期待されます。株価は現在、業界平均と比較してやや割高感がありますが、安定した配当政策や財務の健全性により、投資家にとって魅力的な選択肢となる可能性があります。
企業情報
| 銘柄コード | 5471 |
| 企業名 | 大同特殊鋼 |
| URL | http://www.daido.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
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